正欲のレビュー・感想・評価
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3.2多様性とかフェチとか
人と違うと感じて悩みを抱えている人はいっぱいいるよね。眠くもならなかったし、どうなるかなって観てたけど。インパクトに欠けてたかなって😅
磯村君もガッキ~も好きだよ
観客に投げられた答え
うーん
最近多いなたと思う
「あなたはどう思う?」系
多様性の意味が、違うような…
性的嗜好が、なんでもいいなら犯罪になりうることも
多様性になりかねない。
水フェチは悪いこと?
性的なことに興味がないことは悪いこと?
伝えたいことはなんとなくわかるのですが、生きづらさを多様性で語るのは違うかもと思いました。
私も生きづらさ感じてますが、誰しも少なからず感じているのでは?
普通に生きる事が困難な人達の苦悩を描いた作品。 本年度ベスト級。
ぶっちゃけ自分には刺さらなかったし退屈だった感じ。
でも本作が取り上げたテーマとキャスト陣の演技の素晴らしさに0.5点を加点。
水フェチや対人恐怖症、学校に行かずネット配信に明け暮れる小学生など、普通に生きられない人達にスポットを当てた感じの作品。
「正欲」ってタイトル。
そんな人達の行動を肯定している感じの意味であると理解。
あまりハマらなかったけど、ラストで稲垣吾郎さんと新垣結衣さんの会話。
水フェチの新垣結衣さん演じる桐生が勝った感じは良かったです( ´∀`)
難しい問題をわかりやすく提起
稲垣吾郎さんと新垣結衣さんのやりとりが印象的な予告に惹かれて鑑賞してきました。ツッコミどころはあるものの、言いたいことはよくわかる作品でした。
ストーリーは、不登校の息子の教育方針をめぐって妻と衝突する検事の寺井啓喜、実家で父母とかわり映えのない毎日を送るショッピングモール店員の桐生夏月、夏月の同級生で実家に戻ってきた佐々木佳道、周囲に心を開こうとしない大学ダンスサークル所属の諸橋大也、男性恐怖症で諸橋に学園祭出演を打診する神戸八重子ら、住む場所も立場も異なる人々が、ある事件をきっかけに交錯していくというもの。
多くの登場人物が、開幕から一人また一人と順に紹介するように描かれます。彼らにはまったく接点はないのですが、それぞれが何かを抱えていることがじわじわと伝わってきます。ある者は他者を枠にはめようとし、ある者は枠からはみ出さないように自分を殺し、ある者は苦しみにじっと耐え、ある者はその場から逃げ出し、ある者はわかり合える誰かを求め…と、必死にもがく姿に心が苦しくなります。そこには、常識、世間体、普通、こんな言葉に押しつぶされて、生きづらさを感じる人々の悩みや苦しみがあり、声にならない叫びが聞こえてくるようです。
しかし、自分と考えの異なるもの、自分の物差しで測れないもの、自分の常識に当てはまらないものを否定的に捉える人は、世の中にはとても多いです。自分もまさにそのタイプです。その象徴として描かれる寺井の目線からスタートした物語が、ラストではこれまで抱いていた価値観、ものの見方・考え方を激しく揺さぶるという構成がお見事です。佳道のそばから「いなくならない」という夏月の言葉を、妻が「いなくなった」寺井が聞くという対比が鮮やかです。
価値観が多様化する今の時代だからこそ必要な問題提起がここにあり、私たちはもっと寛容になるべきだと訴えかけてくるようです。ただ、少しだけ不満を言えば、佳道への嫌疑がかなり強引で、それまでの丁寧な描写に傷をつけるようでちょっともったいなかったです。
キャストは、稲垣吾郎さん、新垣結衣さん、磯村勇斗くん、佐藤寛太くん、東野絢香さん、山田真歩さん、宇野祥平さん、徳永えりさんらで、それぞれが役にピタリとハマっていました。中でも、東野絢香さんがすばらしかったです。朝ドラで初めて知った女優さんですが、また一段と演技に磨きがかかったようです。
今回は舞台挨拶ライブビューイングもあり、監督や出演者から貴重なお話を聞くことができました。構成上、共演シーンが少なく、またカット割がなかったため、キャストの皆さんは互いの演技や表情を試写で初めて見たらしいです。「編集で相当な時間をかけてベストショットを繋いだ」という監督の言葉も印象的でした。監督はじめキャスト、スタッフが、真摯に向き合って作り上げた作品であることが伝わってきました。
普通とはなにか、社会はどのように向き合っているのか
常識とは18歳までに身につけた偏見のコレクションである、という言葉を残したのはアインシュタインである。
この映画において使われるのは常識ではなく、普通という言葉だ。
皆さんは昨今、普通という言葉を使うことに後ろめたさや、ためらいはないだろうか?それは多様性社会において、マイノリティやマジョリティはあっても、何が”普通”かということは定義できないしされるべきでない、という価値観に基づいているからだ。
この映画を陳腐な言葉でまとめるとマイノリティを尊重しましょう、ということになるが、それだけで済まされるわけではない。
水に対して性的に興奮を覚える性癖や男性恐怖症・不登校といった、いわば普通でない人々が、それでもつながりや生きる意味を求めて葛藤しながら生きていく。それと同時に多様性を謳いながら、型にはまった対応しかできない人々との断絶を描く。
ここまではわかるのだが、買春をしたショタコン教師はともかく、他の二人は水着の小学生が映った動画をもらっただけで逮捕されるのだろうか?
児童ポルノに該当するのはざっくりいうと、服全部または一部をつけず性的な部分が強調され性欲を刺激するもの、だそうだ。
法解釈や適用の問題はわからないが、少しご都合主義の気がした。作り手に好意的に解釈するなら、その後の裁判で水フェチが理解されず有罪というオチになるのかもしれない。
誠実に生きても理不尽な罰を受けるというなんの救いもない結末にしたくないために、曖昧なエンディングに逃げたような印象を持ってしまった。
作中で、マイノリティを支援するために自分の興味がないことをするのはむしろ多様性に反するのではないか、と佐藤寛太演じる男子大学生が言っていた。
しかしこの作品自体も、マイノリティや普通とは何か、といったテーマを扱ってはいるものの、そういった社会的関心を商業的に利用しているのではないかと思った。
・・・・・・・・・・
スッキリした終わり方ではなかったものの、俳優陣、特に鬱屈したアラサー女役の新垣結衣と、男性恐怖症をもつ大学生役の東野綾香の演技は引き込まれるものがあり、今後も色々な作品で拝見させてもらいたいと感じた。
ダイバーシティ。多様性。
自分で考える前に周りを見渡す。
人と同じである事に安堵する。
『皆さんそうなさっていますよ!』に特に弱い日本人。
LGBTを始め男はこう有るべきだ、女はこうでなくてはならない、でつらい思いをされて来た方が沢山いらっしゃるんだろうな。
その人が暮らす国のルールや法律には従わなければならないと思うけど、宗教と同じで理解は出来なくても先ず相手を認める事が大切なんだろうなと思いました。
自分の娘がある日男になって帰ってきた時、一緒に男の酒を酌み交わす事が出来るだろうか?、、、、、、(-_-;)
社会の常識は変わり続ける。
広島県のショッピングモールで働いているガッキー演じる桐生。コミケ能力のない感じ悪い女子。横浜から地元に戻ってきた佐々木。ダンスサークルに居る諸星、それぞれが自分の思考を優先するわがままな奴ら。
一方で稲垣吾郎演じる横浜の刑事寺井。彼の息子が不登校になりユーチューバーになろうとする。反対するのは普通だが、息子の意思を尊重する妻と対立。子供本人の自由の為には義務教育は必要無し?未来の社会はそうなるのかな?
いろんな個性を重んじるのは分かるんだけど、生きていく上でコミュニケーション能力は重要だと思うよ。友達いないと人生楽しくならないよね。
あれ?広島の皆んな、それぞれ別の人生を歩んでいたのに、水が彼らを結びつける。何だそれ?水フェチって存在するの?不思議。え!それがきっかけで横浜に同居!なのに恋愛関係じゃない?まさかの性交演習、笑えた〜。
普通の考えの寺井は妻と息子に置いてきぼり。
変化する社会や幸せについてずっと考えさせられる。なかなか深い話でした。
息するタイミングが分からない
初めから終わりまで息をするタイミングが分からない。理解できるできないじゃなくて、とにかく歯を食いしばりながら鑑賞して疲れました。「人間の皮を被った悪魔」みんな皮を被って生きているけど一定数悪魔がいることが事実。稲垣吾郎の葛藤が一番リアルだと思いました。
ありえないことはありえる
これだけの人間がいれば思考は本当に人それぞれ。想像もつかないような感情を持っている人も世の中にはいるんだろう。他者に迷惑をかけさえしなければ、感情を持つことは自由。自由というかコントロールできないから自由もクソもない。もちろんそれが普通じゃない、怖いと感じるのも自由。だからこそ理解されないだろうと思うと人は隠す。人を理解するのは不可能だろう。自分でも自分を理解できてるのか怪しい。そのくらい人間は複雑で難しいものでしょう。ありえないことなんてこの世の中にない。普通とは誰が決めたのか。息苦しい世の中でどう生きるのか一人一人が考えてなんとかしている。
小説も読んだので、わりと勝手に補いながらスッと入ってきましたが、結構とっつきにくいだろうなとは思う。映像化されていいとこも悪いとこもある気がするけど、感じるものはあった。水綺麗だなーとか。
演技は皆よかったです。こんなに癒されないガッキーは新鮮。稲垣吾郎に奥様、すなわち普通だと見てもらえたときとか一瞬明るいガッキーだけかわいかった。稲垣吾郎もエリートらしい頭堅い感じよいですねえ。磯村くんも抜群の安定感。
脚本が幼稚
何が悪いのか?つまらないの一言で終わらせても良いのだが。
演出は面白く、水に溺れる部屋のシーンなどタイトル入りも面白くなりそうなのに。
脚本が幼稚でただ並べただけの台詞回しでそんな事言わないだろうのオンパレード。コロッケ落とすくだりなど、初対面でそんなセリフ言わないだろう。
雰囲気で文学的なシーンにしてますよ、書いてますよが見えて駄作。
共感出来るようにもう少し、登場人物の行動やセリフをどうにかしないと。
モヤモヤ
154本目。
デシベルと、どっちにしようか迷ったけど、こちらを選択。
フェチって言ってしまえば、そりゃ誰だって何かしらはある。
特殊かどうかってのはあるけど。
だから、その特殊性との比較バランスとで、稲垣吾郎の役があるんだろうし、やたら普通って言わせてるのも、そう言う事だと思う。
多様性とか出てくるけど、否定肯定となると自分の中じゃ、否定が勝っているけど、何かこうモヤモヤってした作りに思えるからかなあ。
劇中、YouTubeって言ってるけど、劇中動画はYouTubeを模したもの。
だとしたら、劇中に使った動画名を使用するか、動画サイトと言うべきだと思う。
あと、小児事件をあの方が扱うとはね。
価値観の押し付けが人を苦しめる
人とは違うことに気付き、
殻に閉じこもることで
自分を保とうとする夏月。
佳道と再会し、分かりあえる
佳道と繋がった事で前向きに
生きる意志をもち強くなれた。
ラストのセリフに表れている。
人(啓喜)の振り見て我が振り直せ。
価値観の押し付けは
子供も妻も幸せにはならない。
失って気づくさみしさよ。
珍しく
原作を先に読んで鑑賞しました。原作の世界観がそのままに、役者さんも良かったと思いました。特に今の時代は多種多様な思考や行動が有り、それが認められていく時代ですので、人との接し方って難しいし、気を使いますよね。
ラストシーン
ラストで桐生が寺井に伝言を頼む「普通」のこと。
寺井が少し可哀想になったけど、あれが桐生にできる最大の反抗だったと思うし、一番ベストなセリフだったと思います。
この映画は笑える面白さを求めて観るジャンルではなく、どちらかといえば純文学小説を映画化した作品という認識で観に行く方が良いと思います。
子供の頃から「変わってるね」「何でみんなと同じようにできないの?」と言われてきた人間からすると、寺井が自分の価値観の"普通"を疑うこともなく、それからはみ出した人間には見下したり高圧的な態度を取っているシーンには怒りも覚えました。さらに、最終的にただの社会的にマイノリティである水フェチだった彼らは冤罪で捕まってしまい、物語としてはハッピーエンドではありませんでしたが、この登場人物たちが出会えたことは私にとっては救いにもなる映画でした。
小説は分厚くてもっと話も色々あった記憶があり、少し物足りなさも感じましたが、映画の尺にするにはこの脚本で良かったなと思いました。
ただ、自分の価値観の"普通"で攻撃してくる人物が、主に寺井ひとりだけだったので、寺井だけが凄い悪党に映ってしまったのが共感できない人がいる原因かなと思いました。
実際の社会では、もっと大勢の人たちが「普通」という言葉の暴力で自覚ありなし関係なく殴ってくるから。
だからこそ、桐生と佐々木の擬似セックスのシーンはひとりぼっちだった2人がお互いに1人じゃない安心感を得ることができて、それに感情移入した私はとても嬉しかったし、こちらも幸せな気持ちになりました。
2023/11/21
本日2回目鑑賞しました。
小説を半分ほど読んでの再鑑賞だったのですが、小説には描かれている神戸八重子と諸橋大也の過去や深い描写は丸ごとカットされていることに気付きました。
どうりで神戸八重子がお節介な気持ち悪い人物に見えてしまう訳ですね...。
映画化する上で仕方ないのは承知ですが、できれば同級生が死んだシーンも入れて欲しかったなと個人的には思いました。
あと、特に気にし過ぎかもしれませんが、寺井の食事にレトルトばかりなのと、帰宅して散らかっているのに対して、寺井がなにも言わない(妻を責めない)のは少し不自然に感じました。あの人格なら文句言いそうだと思ったのですが...。
普通の人と普通ではない性的嗜好・感性を持つ人達の話
普通の人には理解しがたい話かもしれないが、少しでも周囲との違いだったり疎外感を感じた人には分かる部分もあるのでは?
登場人物が結構多いがオムニバス的に紹介されるので分かりやすい。
普通の人代表として登場する寺井(稲垣)とその家族の諍いと普通ではない桐生(新垣)と佐々木(磯村)の話が主軸。
寺井達が分かり合えずに桐生達が離れがたい存在になっていくのが皮肉めいていて良かった。あらゆるところでこういった対比が描かれていて、それぞれの立場や心情が際立つようになっていた。
寺井夫婦の描写にはどちらの言い分もある程度理解できて、どちらか一方が悪いわけではないように見せていたと思う。
物語に大きく絡むわけではないが男性恐怖症の神戸八重子の演技が素晴らしかった。もう神戸八重子じゃん!
観終わった後の余韻が凄い。
今年の邦画では一番好きな映画。
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