サイレント・ナイトのレビュー・感想・評価
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滅びを受け入れたグダグダな大人たちの最後のパーティー
この映画に出てくる大人たちは、おそらく人類滅亡の危機に瀕しても、きっとなんとかなる、誰かがなんとかしてくれる、偉い人たちの言うことを聞いていれば大丈夫と手をこまねいていたはずで、これほど消極的な市民をメインに据えた映画も珍しい。監督としては社会批判の気持ちも強く、ダメな大人へのアンチとしての子どもの目線も描かれてもいるのだが、どうしても怠慢でグダグダな大人どもの情けなさに注目してしまう。
映画としてコメディにもシリアスにもなっていないのは、どっちに振り切ることもできない人たちの話だからで、100%いい意味で誰のことも好きになれない。好きにはなれない、が、でもこの人たちのことは絶対に知っているし、むしろ親近感すら覚える。特にキーラ・ナイトレイが演じた役のナチュあるな主体性のなさは、本作の核ではないかと思う。
作品としては結構な批判にもさらされたようで、インタビュー記事を読むと監督が反省を述べたりもしているが、ちゃんとビジョンを持ってやり通していると思うので、その果敢な姿勢を支持するし、何目線かわからないけど、監督にももっと自信を持っていただきたい。
下品で残念…
作品のストーリー自体はけっこう好きな設定なんですが、言葉が下品でとても残念でした。
もっと品よくしてくれれば楽しめたのに…
特にアナベル・ウォーリス演じる役が酷すぎる。そんなこと夫の前で言うな!(笑)
とかとか思ってましたが、終盤で、この状況になったらこうなってしまうのかな…やり場のない恐怖や怒りを『クソっ』という言葉にこめるしかないのかな…とも感じました。
それにしても皆、ジョニー・デップの娘に冷たくないですか?心配してくれてるのに『うせろ』とか… この娘も最後、ピルを飲んだふりして飲んでなかった…てことにしてほしかったなぁ。
イギリスはピルとかをコーラで飲むのか!?と思ったけど、水道から水が出ないからしょうがなくなんですね(笑)
ラストはどう解釈すればいいのでしょう…
『ミスト』のように謎の霧が晴れれば何もなかったかのようになるのか…
どれだけの人が生き残ったのか…
視聴者のご想像におまかせします的な作品はけっこう好きだけど、これはちょっとモヤモヤしますね。もう少し暗示してほしかったなぁ。
お母さんが、最後に生き残った人が辛く悲しい思いをするから皆でピルを飲むと決めた…みたいな事を言ってたけど、アート君がそうならない事を祈るばかりですね。
無責任な嘲笑
この映画を観終わった感想は、「無責任だなー」ということ。
登場人物たちではなく、制作陣に対して。
この作品を観て、コロナを思い出さない人はいないはず。
誰もが体験したが、様々な情報が錯綜し、沢山の噂話が蔓延し、政治家への不信感が募っていた。
この映画で問われる「潔く正しい行動」はどうやって導き出せたのだろうか。
あの段階で正しい情報を得られる手段は無い。
情報に踊らされないとかまぁその通りなんだけど、専門家でもない人間が出来るのはせいぜい「論理的に考えてありえないこと」を除外する程度で、作中の状況だってコロナ禍だって打開のしようがなかった。
アート少年が政府や研究所のサーバーにハッキングして情報を引き出すとかならまだしも、死の忌避感から見出した根拠のない希望じゃどうしようもないんじゃない?という感想。
コメディ部分はブラックで、最後の晩餐を迎えてもなお滑稽に取り繕い、欺き合い、潔くない滑稽さをおもしろおかしく描いているっぽいんだけど、爽快感とかマヌケ感が弱くて、前述の嘲笑感も相まってイマイチ笑いにくい。
一番面白かったのは「How dare you!」のとこ。(環境活動家グレタの話題がある)
最低のクリスマス映画
タイトルから楽しいクリスマス・ファンタジーなどを連想するかもしれませんが正直、観たのを後悔する最低なプロットのクリスマス映画。
クリスマス・パーティに集まる友人たち家族の群像劇、許せないのは聖なる夜に謎の毒ガス蔓延、なんとお手上げの政府は救命どころか安楽死のピルを配布というとんでもない悪魔の聖夜。冒頭、流れる曲はサイレント・ナイトではなくクリスマスにはダサいセーターを着て楽しもうというマイケル・ブーブレのクリスマスセーター、こんな歌クリスマスには不向きと劇中でも言っていたが、これから起こる出来事の暗示にも思えます。12人のパーティは最後の晩餐をなぞったのかしら、理不尽な終幕にサイレント・ナイトが流れます。
監督・脚本のカミラ・グリフィンの実の息子3人が出演し熱演、ギャラの都合だと言っていましたがこんな人殺しパンデミック映画に良くも出したものです、コロナ禍の最中でもあり動揺もあったのかもしれませんが楽しいクリスマスを汚す想定は最低で全く好感が持てません。ただ、帰郷して家族でお正月を迎えようとしてとしていた元旦に起きた能登地震のことを顧みると実社会には理不尽なことが稀にあるので複雑な思いです・・。
キティの林檎
どうにも白けた気分になる映画だった。
クリスマスにギスギスした関係の人々が集まり、表面上は良い人振り、子供達にも適当に誤魔化し、ピルを飲むことが正しいと言い聞かせる。
人生最後の日くらい、愛する人、大切な人としっとりとサイレントナイトすれや!
このへんがお国柄なのかな。
浮気話とかどうでもええがな。
最後は乾杯で誤魔化す誤魔化す。
心の中ではファッキンファッキン!
謎の死のガス
ガスで死ぬのは苦しいので安楽死をしましょう。
安楽死は殺人なのか?って問題もあったよね。
もし、苦しんで苦しんで死ぬのなら…
愛する人が苦しんで殺してくれと懇願するのなら…
なんて真剣に考えてしまうような作品でもなく、大人達は盲目に政府とニュースを信じガスから逃れるためにピルを飲む一択で、どんちゃん騒ぎ。
娘の学費でドレスを新調とか驚きだ
ディアフタートゥモローで大爆笑
ただ1人、アートだけは立ち向かおうと行動した。
遊ぶことのないプレゼント、妊婦のソフィの最後に手を握るとの約束。政府のニュースに「間違い」の違和感持ち、自分がやらねば!的精神で家族と対立。かっこいい。
しかし、ハザードの点灯した車の中で先に死んだ人々を見て激しく動揺してしまう。
そんなこんなでタイムアップ
ピルを準備する家族達
そこでも各自わちゃわちゃするしそれは面白くないので、おとなしく死になさい…ってなった。
感染しピルを飲まずに死亡したと思われたアート
たくさんの人々が安らかな死を遂げた大きな棺桶の家で目をカッ!と開く。
外には白い雪が。
まるで死の灰のように積もる。
白雪姫は林檎を齧り死んだように見えたが目覚めた
彼も死んだように見えたが目覚めた
この先はディストピアサイレント・ナイトの始まりだ!
白雪姫のコスをしてたキティのウザさ爆発はしんどい。
なんで海外のお子様達はあの様なお人形さんを可愛い!!と思うのか…アナベルとかミーガンとかチャッキーとかさぁ。
世界滅亡の日が世紀末みたいな犯罪都市が中心ではなく、郊外にある一軒家での静かな一夜という設定は面白かった。あと、ピルの形がしっかり描かれてなかったので見たかったな。
悔いのない人生にするよう、日々を大切に生きること
ジャケ買いですね。これは。実はもう1枚あるポスターの方がCoolです。
俳優陣が超豪華で、これだけでも楽しめます。
主人公宅で開かれるクリスマスパーティーに
続々と友人&その家族が集まってくる冒頭はふつうにホームコメディ的な
導入なのですが、会話から少しずつ不穏な空気感が出てきます。
それが、人類滅亡まであと・・・日ということで、少しずつ全貌が
明らかにされていきます。
人類最期の日が近づくにつれ、
人間の本性が出まくる展開で、このあたりが非常にブラックユーモア満載。
笑えたり、リアルすぎて笑えなかったり、ですが、
これが人間だよなぁと思うと、妙に納得してしまう展開でした。
どういうオチなのかなというのは、割と中盤あたりから気になっていた
のですが、ある事件をきっかけにラストが読めてしまいました。
そうきたか〜というオチであって欲しかったですが、そうではなかった(笑)
ディカプリオの「ドント・ルックアップ」ほどの衝撃はありませんでしたが
これはこれでちょっとした安心感を得られたので、良かったですね。
命のあり方について色々と考えさせられる作品。
特に最期の日がわかっている場合、どのように時間をつかうのか、を
考えてしまいました。
この映画から得た示唆は、
悔いのない人生にするよう、日々を大切に生きることです。
くよくよしている時間はないなと思いました。
よくこんなツマラン映画作れたね
くっそつまらない
深い話のようでそんなに深くない
自分で考えることをやめた人のアホさがわかる映画
鑑賞後の気持ち
アホだなーって終始思ってた。
鑑賞後の心の変化
「みんなのため」とか「あなたのため」とか言うセリフは時として凶器になるんだと思った
鑑賞後の行動の変化
本当に相手のことを思うなら相手の選択を尊重するべき。相手は自分の考えを持つ人間だから
好きなシーン
なし
嫌いなシーン
全部
観ながら考えさせられる
最後死ぬと分かるならどうしますか? ?点
最期の時を何でお前らで過ごすんだ、とか、 そもそもガスって何だ、と...
観終わった後、すごく傷付いてた
映画館で観てさえいなければ、多少没頭せずに面白かった!で終わらせられる映画だったはず…
中盤まできちんと「何か来る」系のゾクゾク感が表現されていて、終末とは思えない軽い台詞回しがむしろリアルに感じられました。
予告の段階から「有毒ガスが発生して、政府は自殺を推奨している」という状況は知っていましたが、知らない体での少しずつ風呂敷を広げていく感じも面白かったです。
いろんな角度から、ひとつの問題について丁寧に書かれていて、大人たちの関係性や様々な家族の形があり、疑心暗鬼にさせてくれる映画でした。
終盤の両親が急いで自殺薬を飲むシーンが、とても胸が痛かったです。あえて軽い感じで撮られているのも相俟って、胸糞に持ってこようとしているのだろうかと感じました。
ただ、今後この映画が胸糞映画としてひとまとめにされるとしても、自分はそれ以上のメッセージを見つけられた気がします。ライトで胸糞なタッチにしなければ、表に出せなかったのかもしれない。好きな映画でした。
何の前情報も入れず適当なクリスマススリラーみたいな映画かと思ったら...
何の前情報も入れず適当なクリスマススリラーみたいな映画かと思ったら割とディザスターだった
ガスやピルは結局、あれは何なのかわからなかったけど、
ネット上にある情報は陰謀論なのかもう何が真実なのかわからないし、こんな自然災害?来たら国だって無理ゲー
理不尽な事故で死ぬかもしれないし、寿命かもしれないし、結局なんでもいいと思った
何を選択するかは自分で決めるしかない
いつ何で死ぬかわからないから、他の人の事など気にする暇があったら、自分の愛する人や大切な人のために時間を使おうってことなのかな、と。
でもそこらへんがけっこう適当で最後まで普段と同じく仲のいい友人たちと美味しいものを食べたり踊ったり歌ったり映画見たりジョーク交じりに語り合ったりして結局ダラダラ過ごした
というかこれしか出来ないよね?
っていうかこれハッピーエンドじゃね?
息子がコーラ冷えてないって親父がツカツカ一階まで何回もいく姿はちょっと滑稽だったけど、そう言うことなんだと思う
そんなコメディみたいな日常の一コマが大切なんだ
キティちゃんの内蔵飛び出し~は絶対フラグだと思ってたのにー(笑)
ETを見ていたジョジョラビット君なんだけど、これってハッピーなの?
そのローマングリフィンデイビス君がまだ15歳ってのが一番信じられない
ジタバタしない。
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