ちひろさんのレビュー・感想・評価
全157件中、141~157件目を表示
時折、ハッとさせられる金言の数々。 自分は恋愛に酔えないと話すちひ...
時折、ハッとさせられる金言の数々。
自分は恋愛に酔えないと話すちひろさん。
「酒が飲めない下戸の人と一緒で、飲みすぎたら気持ち悪くなるし下手したら死んじゃう。だったら無理して飲まなくても良くない?素面でも楽しく生きられるなら、それでさ」
疲れた心がゆっくりと癒される。
上手く泳げなくても、沈んでも、孤独を抱きしめた自分を理解して進んでいけば、何処へだって浮遊していける。
水の煌めきが美しい。
そーなんだぁ そーだねぇ そういうの貴重になりつつかも。 なんか、...
優しく切なく、消えてしまいそうなちひろさんでした。
優しく、心に寄り添ってくれる作品だった。
これを上回るものはあるんだろうか。
この作品のレビューにオリジナル原作じゃないと今泉監督らしさが出ないとよく言われているけれど、原作があるものならそんな今泉色は出さなくていいんじゃないかと思うし、ちゃんと会話や言葉の選び方、登場人物の一人一人の優しさや温かさが監督しか出せないものに仕上がっていたと思う。
ちひろさんの存在感。圧倒的でした。
有村架純でよかった。彼女にしかできない影の部分を魅せる演技だった。監督は前から有村さんの印象をそんな風に仰っていてまさに納得でした。
そんな彼女の周りには生きることに何かしらの不具合を抱えてる人間が集まる。
オカジの家族が切なかった。
裕福で美味しいご飯を家族で食べれても、そこには温かい楽しい団らんは全くなかったのだ。ただ窮屈で苦しい時間なのだ。ちひろさんと過ごすことで、人との関わりはこんなに楽しくて、食べることは幸せで、美味しいんだと気づいていく。
家族が一番大切っていうのは人間が作り上げた神話なのかもしれない。
のこのこ弁当の店長がちひろさんのことをこんなに美味しそうにお弁当を食べる人に悪い人はいないって言っていたけど、マコトだってマコトのお母さんだって、若葉くん演じた父親を憎むお兄さんだって、ちひろさんみたいなまっすぐな嘘のない人に関わることで心が浄化され、今まで見えなかった何か大切なものを見つけることができたのかなって思った。そんな人に私もなりたい。
それにしても、マコトくん、キミすごいよ。
ただ無邪気に台詞言ってるだけなのか、ちゃんとお芝居をしてるのか…
そして、いつか同じ星の人と巡り合う人生を生きれたらいいですね。
ちひろさんの優しさの裏側の《孤独》を演じきった有村架純のすごさ!
ホームレスの師匠(女子高生のオカジが名付けていた・・」
ちひろさんは、
「ひとっ風呂浴びてかない?」と声をかける。
もちろん臭かった、
裸になったホームレスの師匠を泡だらけにして、
ごしごしカラダを洗ってる
短パンのちひろさんの手馴れた様子を見て、
(風俗嬢・・・って介護職なのかも?)
私に分かりっこないのに、
そう思った。
「元風俗嬢」
それを隠そうとしないちひろさん、
有村架純の演技が凄すぎる!!
水商売の人あしらいの上手さとか、話術とか!
その上の可憐さ・・・でしょ!!
「背中をブスッと刺されたことある」
「どうして?」
「きっと私を好き過ぎた人かな?」
と、マコト(小学生)に答えるちひろさん。
この映画は名言集かと思うほど、
名言にあふれている。
「死体を埋めた後って、無性にラーメン食べたくなる」
うん?
えっ!?
そして、なによりも、
のこのこ弁当、旨そう!!
梅干し、筍、栗ごはん、
配信がもう楽しみで、深夜午前0時にNetflixを開いてみた、
木曜日配信予定としか出てこない、
お昼頃かな?とまた開く、
まだだ、
思いついて、検索、
5時からと判明した、
舞台挨拶がお昼からYouTube配信でありの情報
有村架純、
ちひろさんは、
役に近づかせてもらえない→近づくと離れていく→
他の作品と違って、
役をつかめない存在、
届かない存在、
今観終えて、
分かります、その感覚・・・
ちひろさん、
謎が多い、そして
闇が深い、
多くの血を流し、
たくさんの涙を流し、
強く凛々しく立つ、
ちひろさんが眩しい
もう一度言わせて、
有村架純さん、最高でした。
(Netflixに感謝します、ありがとう)
スッキリはしない
好きな人は好きそう
素っ気ないのにあたたかい
風吹ジュンがいい。あと、男の子が可愛くて、つるんでる女の子もいい...
風吹ジュンがいい。あと、男の子が可愛くて、つるんでる女の子もいい。
架純さんは、もともとこういう性格なんじゃないかな。ずっととても醒めてるクールな役をやってきた人だけど。
同じ星に生まれた人という比喩がよくて、今のちひろさんが好きだという、風吹ジュンの言葉は決定的。
愛されずに育った子かどうしてあんなふうになれるのかと思うけど、初代ちひろさんの存在があったのだ。
映像化の意義のある作品
何かになりたいような、何者にもなりたくないような。誰かと一緒にいたいけど、一人きりでいたいような。
今泉監督作品は、そんなうまく言えない気持ちにいつも寄り添ってくれます。
原作漫画からの映像化にあたり、もっと一般ウケするドラマチックな作りにもなり得たと思うのですが、登場人物の心を丁寧に描かれる今泉監督で良かったなぁと思います。
ちひろさんの揺らぎを有村架純さんが見事に演じきっていました。
おかじやマコト、言わずもがなの多恵さんも素晴らしかったです。
孤独=寂しさ ではない
今まで推しの濡れ場シーンのある作品は警戒して観れなかったんですが、最近は克服しつつあることと、
今作はこれまでの作品が結構刺さってる今泉力哉監督なこともあって拝見しました。
主演は有村架純さん。
助演に豊嶋花さんや吹雪ジュンさんが出ていらして、今泉監督お気に入りの?若葉竜也さんも出ています。
原作は漫画で、ヒロインは元風俗嬢というキャラ設定なため、先述の通り少し警戒していたわけなんですが、今作はその肩書きではなく、
孤独を生きる逞しさや、自然体な姿に重点を置いて物語は進んでいきます。
野良猫のように誰かがふらーっと側に来て、少し話してお別れしたり
干渉しない、依存しない、見返りを求めない、
とってもシンプルな人間関係。
無駄なエネルギーを消費しないコミュニティがこの作品の中にはあって。
等身大のありのままで過ごすことや、周りと比較したり、色眼鏡で見たりしない、損得勘定のない関係が見ていて気持ちのいい作品でした。
孤独=寂しさ ではないということ、
ひとりを生きる幸福、
それを知っているからこそ他人に分け与えられるものがあり
温かさが生まれる。
そんなメッセージを感じました。
事前に有村さんのインタビューをいくつか読んでいた事もあって、孤独に対する捉え方について、考えさせられました。
有村さんの考え方や物事の捉え方には以前から共感する部分と、なるほどな〜と関心する部分や学びもあって、彼女の言葉選びもとても好きなんです。
そんな有村さんの、かわいいでいっぱいのパブリックイメージとは異なる、孤独で逞しく男前な部分がちひろさんにも一瞬見える、
けれど妖艶で掴みどころのない女性。
ちひろさんを演じることは孤独を知っていたり、ひとりで過ごすことに理解のある人でないと到底できないことだったんじゃないかなって思いました。
今泉力哉監督のらしさもしっかりと詰まっているムード感にも、寂しさの中にあたたかみで包み込まれている風景があって、
差別のない世界がとても心地よかったです。
p.s.
観ていた時より、観終えた後に
浸ってしまう今泉マジックが今作にもある。
表と裏をつなぐちひろさん
"来る者拒まず去る者追わず" 他人も家族も関係ない
執着しない不思議なキレイなお姉さんが、亡骸を見つけたり、溺れて底に沈んだりしながら、違う星から来た周囲の人々同士の点と点な寂しさを少しだけ癒やしては繋いでく…そんなお話。
ちひろさんというキャラクターがやっぱり魅力的だったし、"こういう人いるよな"って思えた。どれだけ自由奔放に見えても、なんだか人として一本筋通っているように腐ってなくて好きだった。ふらふらしてるように見えてもちゃんと生きてるなって。
何も聞かないんですか?眼の前にいるあなたに聞く必要のないこと。希薄になりつつある今だからこそ人と人との関わり。"みんなで食べれば美味しい"みたいな理論は当てはまらない、美味しいご飯は誰と食べてもきっと美味しい。
メンタルの浮き沈みは仕方ない。地球という箱に詰められた宇宙人たちだから分かり合えなくて当たり前。同じ星の人と思えた寂しい気配。そう?あなただったらどこにいたって孤独を手放さずにいられる。
確かにこれは今泉監督っぽいテーマだなと感じたし、それは同時に自分にとっても共通性の高いものだった。生きてる限り付きまとう孤独やふとした時に襲ってくる寂しさは無理して癒やすものでもないのかな、と。それで些細なことに気が付いたり、他の人が同様なことで悩んだり苦しんだりしているときに、それを感じ取れて、大袈裟じゃなく手を差し伸べられたなら。それを恩着せがましくなく自然体のまま"らしく"できちゃうちひろさんはすごいや。くるりのエンディングまで込みでよかった。
有村架純には影を演じさせてこそでしょ!
いまいちNetflixが入ったことにより規模感がどう大きくなったのかは掴めないまま終わったけど(くるりの劇伴?)そういう意味では安心して今泉監督と澤井さんの脚本の新しい映画を楽しめたという感じ。
これからも生きていく「横道世之介」みたいな話だなと思った。血縁うんぬんではない繋がりをしつこくない感じで描いてるのも良かった。
有村架純が清純派の役柄を演じたときに隠し切れてない部分を剥き出しにさせてくれる役で「アリカスはやっぱりこれだよこれ!」と思った。たぶん今「3月のライオン」の役柄ももっと解像度をあげて演じられると思う。
豊嶋花演じる役が一番今後が心配というか感情移入してしまった。ああいう両親嫌だなあ。どっちも。
「あなたなら どこにいたって 孤独を手放さずにいられるわ」これ本当に凄いセリフだった。
孤独との共生
今泉力哉監督&有村架純主演、と聞いただけで必ず見ようと思っていました。いよいよ待ってた公開日。ネトフリと同時公開だからか上映館が少ない印象で、実際、大阪ではシアタス心斎橋のみ。そこで観ました。
元風俗嬢を隠すことなく、自分のありのまま生きているちひろさん。かといって明るいばかりではなく、寂しかったり孤独であったり(いまも孤独なのだが)、そういった陰の部分も随所に垣間見える。
地域のつながりを感じる話しなのかもしれない。ちひろさんを通じて、知り合い、関係を結んでいく人々。今泉監督ならではの群像劇が垣間見える。食のカットが象徴していて、いろんな家族、関係のあり方が食の場面を通じて感じる。特に大きな事件やはっきりしたターニングポイントもないような感じですが、じんわりと人って孤独だけど、やっぱり関係もった方がいいと思えてくる。
それと、女性同士の衝突場面が多いけれど、雨降って地固まるで、思っていることを言い合うことで、関係はいっとき悪化するように思えるけれど、そのあとに深まる。表層だけとりつくっていては絆はもてないんだなと思える。
有村架純、丸みをおびた女性らしい体型で、男を魅惑する感じも出ているし、自由奔放さも出ているし、よかった。今泉監督ならではのセリフの妙、引きの長回しも随所に見られた。らしい会話の妙のおもしろいカットもある。この映画も今泉監督らしい、穏やかでもじんわりくる鑑賞後の感じは味わえた。
みんな持ってる陰の部分を少し照らす作品
有村架純さんが好きなので原作は知らないけれど、公開初日に鑑賞。
元風俗嬢のちひろさんが、町で関わるいろんな人に関わりながら、登場人物みんな(ちひろさんも)の陰の部分が少し照らされる。
見ていて、少し退屈に感じる部分もあったが、ほのぼのとした日常と、ふっと気持ちが上がる瞬間を味わえる。
「人はみんな別々の星から来たんだから、家族も恋人も友達も赤の他人なんだよ」的な言葉が出てくるが、その通りだと思う。
赤の他人だと思っているからこそ、大切にできることもある。
自分の負担も楽になる。
話を通して、暗い気持ちを少しずつ揉みほぐして、軽くしてくれるような感じがした。
今が楽しくて仕方がない、ワクワクを求めている人にはあまり響かないかもしれないけれど。
有村架純さんはじめ、出演者の演技も違和感なく、よかった。
もう一度見たい!とはならなかったので星は4。
また見る機会があれば、ゆったり観れるなーというそんな優しい作品。
ちひろさんが食べていたお弁当美味しそう
全157件中、141~157件目を表示