イニシェリン島の精霊のレビュー・感想・評価
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難解
美しい景色とアイリッシュ音楽などアイルランド好きには良い設定。グレーの海、岩だらけの海岸、小さなパブに集まる訛りの強い人々、濃密な人間関係など妙に没入感があり、緊張しました。
ストーリーは残念ながら難解で良く分かりませんでした。田舎の閉塞感と狂気を描きたかったのでしょうか。。映画ツウ好みの作品?
他の方々の感想が楽しみです。
何この感情…
2人の関係性が壊れていくなんて
嘘でしょ?って主人公のパードリック
の様な気持ちで笑ってたりもしたのに
後半シリアスな展開に彼と
同じ様な顔して観てた気がする
心晴れないはずなのに色々考え
巡らせたくなるっていう変な状態!
監督の解釈とか色んな人の
感想聴きたい!
空気が透明で、鋭く冷たい。
一昔前、六本木WAVEにあったシネヴィヴァンあたりが上映館としてふさわしいタイプの作品。といえば、わかる人にはわかるだろう。理不尽なほど多様な、作家の世界観が前面にあるタイプの作品の数々が、六本木のスクリーンを染めた。マーティン・マクドナー脚本・監督の本作も、観る者がトラウマになりそうなメランコリックな怪作だ。
良かったのひとこと
買った映画祭のパンフレット見ると1923年が舞台らしい。アイルランド内戦が終わる頃。ドンパチと煙がそれを表してくれるが、島の人にとっての日常には何ら関係ない。
そんな中、日常ではいられないのが主人公のパードリック。長年の友人に接触を拒否され続ける。予告編ではそこが自分には疑問というか謎だったが、友人のコラムは多種多芸。パードリックは妹に何度注意されても牛を家の中に入れるとか、そういった所作しかない。そして決まった時間にパブに行く。仲間と談笑する。
そんな兄との生活に嫌気がさして本土、ロンドンか、それともアイルランド本土に渡って刺激的な生活を送ってると手紙が来ても、自分は島に残るという。
コラムとしては、残された人生を無為に過ごしたくないという思いがあっての絶縁宣言だったような気がする。実際、バイオリンで曲を演奏したり、人間味の深さを感じさせたし、そんなコラムを追い詰めたパードリックに、パブのオーナーが怒るのもわかる。
みんなどこかで、非日常を期待してるのだ。
翻って自分たちはどうだろう。日々の日常を当然と考え、とりあえず食べられてるし、いいかと、そのルーチンの中で有する疑問を粉砕してしまっている。指を切り落とす以上の事件があっても。
そんなことを考えさせられた映画だった。
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