劇場公開日 2023年1月27日

イニシェリン島の精霊のレビュー・感想・評価

全305件中、181~200件目を表示

5.0バリー・コーガンは、間違いなくオスカー助演男優賞を受賞する。

2023年2月2日
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至高の演技四重奏。
鬼才マクドナー監督の脂が乗った演出と物語は言わずもがなではあるが、それを支える役者たちの演技が至高すぎる。

人間とは理不尽な生き物だ。
一度亀裂が入り、歪んだ溝は次第に大きくなり、取り返しのつかないところまでいってしまう。
まるで彼らの関係性は、どこかの国と国の戦争のようだ。
戦争で失うものは、指どころじゃない。

イニシェリン島は、閉鎖的であり窮屈で、しがらみがいっぱいだ。
私がこの島の住民ならば、耐えられずにすぐに出て行くだろう。
そして、対岸の火事如く、案ずる気持ちを表明するだけだろう。

こんなお話をここまで面白く、ブラック且つユーモラスに描ける監督は天才マクドナーしかいない。

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RYO

2.0アカデミー好みだけど

2023年2月1日
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難しい

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Golgo14

3.5映画通好みでしょうが、自分には合わず…

2023年2月1日
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悲しい

怖い

寝られる

予告で観た得体の知れない雰囲気に惹かれて鑑賞してきましたが、なんだかよくわからない作品でした。

ストーリーは、毎日午後はパプで親友のコルムと楽しく過ごしていたパードリックが、ある日コルムから絶縁を言い渡され、納得がいかずに関係の修復を試みるものの、さらにコルムから「次に話しかけたら自分の指を一本ずつ切る」と告げられ、二人の関係がどんどん変化していくというもの。

予告で観たとおりのやりとりからおどろおどろしい雰囲気が最後まで続きますが、結局何を伝えようとしているのかよくわからなかったというのが正直な感想です。終始漂う閉塞感と退屈さは、直前に観た「ピンク・クラウド」と同様で、この雰囲気に4時間さらされて、眠気と疲労がピークに達していたのも、本作を楽しめなかった要因の一つです。

自分はパードリック側の視点からずっと観ていたので、コルムの変化に戸惑う彼の気持ちにはとても共感できました。しかし、コルムの忠告を無視した結果が招いた悲劇的な結末を見ると、なぜコルムの思いを尊重してやれなかったのかと複雑な気持ちにもなります。海の向こうのドンパチが何かを物語り、それがこの島の争いと共通の根底を持つのではないかと推測しますが、自分の知識がなさすぎてよくわからずじまいでした。このあたりが理解できる映画通には好まれる作品なのかもしれませんが、自分にはちょっと合わなかったです。あとで他の方のレビューを読んで補完しようかと思います。

主演は、コリン・ファレルとブレンダン・グリーソンの二人で、抜群の演技を披露しています。仲のよかった親友との関係がじわじわとこわれていく感じが、切なく悲しく息苦しく伝わってきます。そんな二人を取り巻く周囲の人たちをケリー・コンドン、バリー・コーガンらが演じ、その距離感からパードリックとコルムの人柄を浮き彫りにしているのも、なかなかの描き方だと感じました。

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おじゃる

3.5争いはお墓まで

2023年2月1日
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今までに観たことの無いスリラーでした。
印象に残ったのは、美しいアイルランドの風景、バイオリンの音色、場にそぐわない発言をするドミニク、ロバの哀しい瞳
ドアにぶつけられた切り落とされたモノです。

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美紅

4.0昨日の友は今日の敵

2023年2月1日
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マスゾー

4.5いきなり絶交

2023年2月1日
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コリン・ファレルと聖なる鹿殺しのアイツが笑わせる

ミスター・メルセデスの彼の存在感とベター・コール・ソウルの寡婦役の彼女が素晴らしい

また燃やす

ロバと犬とわたし

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うんこたれぞう

3.0ずっと不協和音が鳴り続けるような映画

2023年2月1日
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なんか、ずっと耳の横で黒板に爪立てられているような居心地の悪さが続くような映画だった。

まず、コリン・ファレルをはじめとする出てくる人が全員変。そして、話も不可解。

ほぼひとネタだけで最後まで引っ張っていくけど、オチもなんか曖昧で、判ったようで判らないまま終わっていく。

指の件については、まったく理解不能。
なぜ、そんなことする?
行動とそのリターンのバランスが悪過ぎて???でした。

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ただの映画好き

3.0あー!島のイメージが!

2023年2月1日
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憧れのイニシュモア島がこのようなお話の舞台になってしまうとは…。壮観な島中に張り巡らされた石垣はこの映画のためではなく貴重な土を強風で飛ばされないようにするためです。どうかケルトの精霊よお怒りにならないで下さいませ。
寒いのでアラン島のセーター着てアイリッシュコーヒー飲みます。

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ギョイサッサー

1.0監督の意図は分かるものの暗過ぎる作品

2023年2月1日
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タイトルにある通りです。
衝撃的なラストと広告にありましたが、私は読めました。
ダウナーな気分になりたい方は、どうぞ。

星1つは頑張って演じた出演者に対してのものです。

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びんが

3.5美しい自然をバックに衝撃的結末に向けて、人間の切なさや滑稽さをブラックに描く手法はマクドナー監督の妙技ではあると思います。でも今回はやり過ぎだ!

2023年1月31日
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 「お前が嫌いになった」。親友に突然、そう告げられることから幕開けとなる本作。理由も分からず、かたくなにI。何とも不条理な話ですが、才人マーティン・マクドナー監督の手にかかると、濃密な人間ドラマに変わるのです。刺激的な会話、ブラックコメディーの要素もまといつつ、人間のどうしようもない不可解さが痛烈に示されたのでした。

 舞台は1923年、内戦下のアイルランド。平和な孤島・イニシェリン島に暮らすパードリック(コリン・ファレル)はある日、パブ仲間で親友のコルム(ブレンダン・グリーソン)から突然絶縁を告げられます。
 コルムを親友だと信じ、妹のシボーン(ケリー・コンドン)らの力を借りて仲直りしようとするパードリックに、コルムはかたくなに拒み、「話しかけたら自分の指を切り落とす」と告げ、やがて本当に親指を切断したのでした。

 これはいくら何でも、やり過ぎでしょう。驚いているうちに、物語はさらに痛ましい方へと進んで混乱に拍車がかかります。パードリックも次第に正常ではいられなっていきます。
 マクドナー監督の映画で悲劇をもたらすのは、悪意や敵意ではなくて頑迷さでしょう。コルムが「残りの人生を意義あることに使いたい」と言うのは分からなくはないが、あまりに極端です。周囲の取りなしに耳を貸さず、パードリックの懇願も無視して、果ては自分を傷つけるのです。筋立ては先読みできないし、安易な感情移入も拒絶し、驚愕のラストへ突き進んでいきます。

 前作「スリー・ビルボード」では、娘を殺された母親と警察、世間との対立を強烈に描きました。今作で、なぜコルムはそこまで強情なのでしょうか。対立の構図ははっきりしません。
 2人の対立は、内戦の隠喩。海の向こうの本土から、砲撃の音がのどかな島にも届いてきます。アイルランドにルーツを持つマクドナー監督は、「兄弟」同士の血なまぐさい戦いの理不尽さを、親友同士の仲たがいに重ねて描いたのです。
 激情が突っ走った後、お互いをつなぐ気持ちが残る。前作と本作の二つの作品に共通する展開に、不可解な人間という存在を認め、愛するマクドナー監督の思いが表れているとは思えます。

 島は閉塞した社会。男たちは毎日同じパブに集い、ビールを飲み、バカ話に興じます。 パードリックがコルムから絶交宣言を突きつけられたウワサが、たちまち閉塞した村社会の島全体に広まっていきます。そんな十年一日の世界の「退屈さ」に、コルムは気づいてしまったのです。妹のシボーンも自立のため、島を離れることに。
 主人公たちの対立が深刻化し、人間模様が激しくうねっていく展開には、ぐいぐい引き込まれてしまいました。お気楽なパードリック、芸術家肌のコルムというキャラクターの対比、彼らが飼っているペットのロバや犬の描き方も絶妙です。当初は男同士の単純な仲たがいに思えたストーリーが暗喩や寓話性をはらんでいき、見る者に哲学的な問いも投げかけところは、お見事といえるでしょう。

 但し才ゆえに、頭でっかちな印象もあります。それを和らげるのが、ロケ地となったアイルランド・アラン諸島の美しい風景であり、俳優たちの演技です。
 石を積みあげた塀が荒れ地を仕切り、その合間を家が点在。遠くまで望める草地、切り立った岸壁。荒々しい風景とそこに差し込む陽光が、物語に神話的な味わいを加えてくれました。
 また、死の予言を告げる魔女のごとき老人も登場し、今作は不吉なおとぎ話のような気配もたたえてもいます。
 特筆すべきは、監督の名作「ヒットマンズ・レクイエム」でも共演したアイルランド出身の俳優コンビが、うれしい再タッグ。
 戸惑いとざわめく心情を伝えるファレルの八の字眉、一人歩く姿にペーソスがあります。一方、たやすくは内面に踏み込ませないグリーソンのいかめしい顔つき。その横顔に、時に少しの迷いをのぞかせるところが、またいい!ふたりの個性が存分に生かされていると思います。
 はじめこそまるで痴話げんかのように思わせて、理不尽にこんがらがっていく男同士のいさかいは、本島で繰り広げられている内戦そのもの。島の風景を物寂しくも魅惑的な絵画のように切り取り、舞台となる街をもうひとりの主人公に据える監督の個性も光って見えました。

 愛するロバが死んだ恨みとはいえ、結末までの展開は、やっぱりやり過ぎだ!…と思いつつも、美しい自然をバックに衝撃的結末に向けて、人間の切なさや滑稽さをブラックに描く手法はマクドナー監督の妙技ではあると思います。

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流山の小地蔵

5.0タイトルなし

2023年1月31日
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知的

人は心から分かり合える事は出来るのか?

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NAO

4.0憎しみの始まり

2023年1月31日
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他愛も無いこと(当時者にとっては重大なこと)から諍いが起こり憎しみが生まれ争いが始まる。一旦争いが始まったら終わることはない。
戦争がいかにばかばかしいことから始まり無益なことであるかを教えてくれる。

憎しみの連鎖を断ち切るために耐え難きを耐えて矛を収め争いを終わらせた、和の国の民に生まれたことに感謝するばかりである。

妹が役の設定にしては美人すぎるが、役に合った地味なキャスティングなら誰も観に来ないか。

警官と神父で笑わせているが、あの二人が変人なだけで権力(警察)と権威(教会)の批判には至っていない。

美しい映像と音楽、退屈することはない。
理解できないことはないが共感はしづらい。
我を通すことに何の得もない。
いろいろと考えさせてくれる作品ではある。

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大吉

3.0理不尽

2023年1月31日
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mac0812

3.023-014

2023年1月31日
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アイルランドの離島で、男同士のイザコザ。
入り口はよくわからないし、結局解決もしてないようだし、色々と腑に落ちない。🤔

本土の内戦に準えて、些細なきっかけで取り返しがつかなくなったり、後戻りできないぐらい狂気じみていく姿を見せたかったのか❓

妹、ジェニーとの別れはなんとも言えない。
モヤモヤだけが残る

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航

5.0それぞれの幸せの道をダークに描き出した傑作

2023年1月31日
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悲しい

興奮

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ゆきとう

3.5良い意味で“どうでもいいお話”

2023年1月31日
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親友が突然
「お前の事が嫌いになった。顔も見たくない」

がびーん∑(゚Д゚)エッ⁉︎

何で?理由は?昨日まで仲良かったのに?
何か悪い事した⁉︎どうして⁉︎っていう話。

どんどん狂気の世界へ向かうのだが
「ここにあるのは退屈だけ」
という島の生活は
その狂気さえも島に溶け込んでしまう。

東京の慌ただしさの中で生活してる私としては
イニシェリン島には住みたくないなぁって
思ってしまいました。

ある意味、どうでもいい話を
マーティン・マクドナー監督が
良いリズムで深い映画にしてくれました。

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溶かしバター大盛りポップコーン

4.0誰が思い出してくれる?

2023年1月31日
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sumi

2.5ひとことReview!

2023年1月31日
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怖い

知的

寝られる

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極東新天地

3.5捨てる大切さを教えてもらった

2023年1月31日
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 「今までの交友関係を断ち切る」というコルムの発言が気になってしまい、その理由を知るべく鑑賞してきました。この映画の見どころはイニシェリンという孤島が強烈。
湖と平原ばかりで文明的な部分が全くない環境で、自分が生きた証を残すコルムや将来について真剣に考える妹のシボーンが、大切な人や物・身体(驚愕!!)を手放して未来に向けて奮闘している中、主人公のパードリックは何もない島に依存しているキャラクター造形は憐みの感情を抱きました。
 アイルランドの伝統文化や景色が美しく、また、コルムの部屋にあるお面や小道具、パブのブラックビールにいたるまで芸術的な撮影描写で見ごたえがありました。

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keyton

4.0先の見えない物語を楽しむことができる人にはぜひおすすめしたい一作

2023年1月31日
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『スリー・ビルボード』のマーティン・マクドナー監督作品のため、一筋縄ではいかない展開を予想していたら、やっぱりそうだった!という点では予想通り、という何とも不思議な作品です。

話の発端は謎めいているが、とても明快です。突然の絶縁を言い渡された男が、その真意も理解できず右往左往する中で様々なできごとが起きていくのですが、物語にちりばめられている要素がとにかく非常に不可解だったり、何らかの連想を促すようなものだったりします。島そのものは一定の住民が複数の地域に集住している、一つの社会であることは分かるものの、対岸で「内戦」をしているらしい本土とどのような繋がりがあるのか明言していません。さらにあちこちに配置された十字架、島の中心にそびえ立つ教会などからキリスト教の信仰が島の社会に深く根を下ろしていることは窺えるのですが、一方でファンタジー世界から抜け出したような謎めいた老婆が登場するなど、土着宗教の影響も仄めかしています。というか、題名の「精霊」そのものがキリスト教以前の神話世界で信じられていた存在だったりします。もちろん、絶縁の宣言を破って干渉してくるのであれば、指を切り落とす、という不吉な予告の(物語上の)意図も、容易には明らかにされません。

友人コルム(ブレンダン・グリーソン)に絶縁されたパードリック(コリン・ファレル)がなんとかそれまでの日常を取り戻そうとしてあたふたしたり激高する様は、時にいらだたしさを強調した描写であるため、その表面上の所作に秘められた意味を読み解いていく心積もりでないと、集中力が途切れがちになるかも知れません。結末に不思議な余韻を残す作品なので、様々な読み解きを促す作品という前提で鑑賞することをお勧めします!

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yui