宮松と山下

劇場公開日:2022年11月18日

宮松と山下

解説・あらすじ

教育番組「ピタゴラスイッチ」などで知られるクリエイティブディレクターの佐藤雅彦、NHKでドラマ演出に携わってきた関友太郎、「百花」の共同脚本を務めた平瀬謙太朗の3人からなる監督集団「5月」の長編デビュー作。

エキストラ俳優の宮松は、時代劇で弓に射られたり、大勢のヤクザの1人として路上で撃たれたり、ヒットマンの凶弾に倒れたりと、名もなき殺され役を演じてばかりいる。慎ましく静かな日々を送る宮松だったが、実は彼は過去の記憶をすべて失っていた。自分について何も思い出せないまま、毎日数ページだけ渡される「主人公ではない人生」を演じ続ける彼のもとに、ある日男が訪ねてきて……。

主人公・宮松を香川照之が演じ、津田寛治、尾美としのり、中越典子らが共演。

2022年製作/87分/G/日本
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2022年11月18日

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(C)2022「宮松と山下」製作委員会

映画レビュー

3.5 じわじわくる名作

2025年10月14日
PCから投稿

しっかりとした答えを視聴者に提供してくれないので1度見ただけではボヤっとした感想になると思います。
ですが、登場人物たちの動きや表情に答えは用意されているので、2度3度見返すとじわじわとその答えが伝わってくるでしょう。

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みる

3.5 3.6 どういう感情なんだと思わずにはいられない

2025年2月28日
PCから投稿
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asa89

3.5 地味な展開でも存在感ある香川照之

2025年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

香川照之扮するエキストラの宮松は、斬られ役の次の撮影では撃たれ役をこなしていた。12年前はタクシー乗務員であったがトラブルでロッカーに頭をぶつけ記憶喪失になっていた。

香川照之主演作にしては物静かな展開だね。記憶無くしたまま良く勤められるよね。テレビ見て昔の同僚山下だと分かって駆けつけてくれるタクシー乗務員なんているかな。なるほど外傷からの記憶喪失じゃなくて心の問題で記憶喪失になることもありえるのか。記憶無くして12年はしんどそうだな。それにしても香川照之はこんな地味な展開でもやっぱり存在感あるね。

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重

3.5 福本清三を思い出した

2025年2月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

 「5万回斬られた男」の異名を持つ故福本清三。斬られ役専門の俳優として活躍し、『ラストサムライ』ではトム・クルーズからも誘いがあったほどの俳優。もしかしたらリスペクトを込めて彼のイメージで作られたキャラだったのかと思ったほど・・・未見の『太秦ライムライト』も観たくなった。

 どことなく北欧映画のような雰囲気の中、短いシーンの連続で時代劇を中心としたエキストラ俳優の映像が繋げられている。自分の人生ではない一瞬を演じきる宮松(香川照之)。撮影という虚構でありながらも休憩にはいるなど現実シーンとリンクしていて、しかも現実と思わせておきながらも撮影の一部だったというフェイクの連続でした。この虚構と現実の繰り返しが宮松=山下の人生そのものだったんじゃないかと思わせる巧妙さにまいった。

 ところが、記憶を無くしていた宮松にも現実に帰る転機が訪れる。元タクシー仲間であった谷(尾美)の訪問。そして妹の藍(中越典子)との再会だ。さらには元同僚であった健一郎(津田)と藍が結婚したという。記憶を少しずつ取り戻しながらも実家(アパート含む)に帰ることを拒み、名も無い役者への道へと戻ることの選択。色々と想像すると感慨深い内容だった。

 父親の時計をずっとはめていたこと。几帳面な性格や野球の腕だけは現在も過去も変わらない。変化があったのは妹・藍への態度だけだ。妹じゃなく一人の女として見ていたこと・・・彼女への思いを断ち切ることとか、人生を変える、もしくは自分ではない人生を演じ続ける意味でも宮松の今後は想像に容易い。

 そもそも「宮松」ってどこからつけた名前だ?などと思ってもみたが、藍とは母親が違うのだから実母の旧姓だった可能性もあるなぁ。

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kossy