ドライビング・バニー

劇場公開日:

ドライビング・バニー

解説

過酷な状況に置かれながらも前向きに生きてきた女性が、離れて暮らす愛娘を取り戻すため戦う姿をユーモアたっぷりに描いたロードムービー。

ある事情から妹夫婦の家に居候している40歳の女性バニー。幼い娘とは監視つきの面会しかできないが、娘の誕生日までに新居に引っ越して一緒に暮らすことを夢見て必死に働いている。そんなある日、妹の新しい夫ビーバンが継娘トーニャに言い寄っている場面を目撃したバニーはビーバンに立ち向かうが、家を追い出されてしまう。住む場所まで失ったバニーは救い出したトーニャとともに、愛する娘を奪い返すべく立ち上がる。

「ベイビーティース」のエシー・デイビスが主演を務め、「ラストナイト・イン・ソーホー」のトーマシン・マッケンジーがトーニャを演じた。2021年・第20回トライベッカ映画祭で審査員特別賞を受賞。

2021年製作/100分/G/ニュージーランド
原題または英題:The Justice of Bunny King
配給:アルバトロス・フィルム
劇場公開日:2022年9月30日

スタッフ・キャスト

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(C)2020 Bunny Productions Ltd

映画レビュー

3.5ニュージーランドの現実に生きるバニーの正義

2022年10月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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ニコ

4.0やっぱりこの女優の存在感には計り知れないものがある

2022年9月29日
PCから投稿

エシー・デイヴィスと言えばとにかくパワフルな母親像が目に浮かぶ。観る者の心にいつも確実に、キャラクターの”生きた証”を刻む彼女。その持ち味は本作でも冒頭から全開だ。車の窓拭きで小銭を稼ぐこのヒロインは何者なのか。なぜこのような境遇に身を置くのか。カメラは彼女に渦巻く爆発的エネルギーと共に、自身の抱えた事情、脆さや危うさ、さらにはニュージーランドの深刻な住宅事情を浮き彫りにしていく。最愛の子供たちと一つ屋根の下で暮らしたい。その切なる願いを叶えようとする中で、彼女の前には高い壁がそびえ立つ。まるでケン・ローチ映画のように追い詰められながらも、自分の信じるところをひたすら貫こうとする彼女。時にあっぱれと思いつつ、暴走する彼女に危うさを感じながら、それでもバニーには強烈に引き込まれずにいられない何かがある。いつしかボロボロの車に同乗し、母娘のような関係性を築くマッケンジーの存在感も実に印象的だ。

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牛津厚信

4.0これが犯罪者の思考回路なのか

2024年10月17日
Androidアプリから投稿

本質的には子供思いなだけの母親なのだけど、とにかくやり方がすべて間違っている、そういう人の映画。これ作った人すごい力量だと思う。バニーは一般的にはまったく共感されない人間なのに、完全に見放すスレスレのところでストーリーを作ってる。バニー本人も言ってるけど、怒りのパワーが強すぎる。いったん立ち止まればいいところで暴走する、止めようとする努力すらしない。なぜなら周りの人が私に嫌がらせをするから、って考えるんだね。これが犯罪者の思考回路なんだね。犯罪者まで行かなくても乱雑な生活をしている人たちってこうなんだろうなと思わせる、すごく勉強になる人物描写でした。

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三毛猫泣太郎

3.0ドン底から這い上がれ!

2024年10月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

ロードムービーつながりかトーマシン・マッケンジーつながりなのか、源泉は忘れてしまったが、とにかく期待して鑑賞。
うーん、いくらなんでもちょっとバニー母さんが飛ばし過ぎな印象。とにかくバニー母さんのドン底人生から這い上がる孤軍奮闘姿には全身全霊応援したくなるのだが、破天荒の範囲ではすませれないほどの欲望直結行動は明らかに犯罪で、個人的にはどこまでいっても共感しがたく、残念ながら期待を大きく下回ったと言わざるを得ないのが正直なところか。他のキャストもバニー母さんの勢いに気圧されたがごとく、何となくどっちつかずになってはいないか。
予告編やジャケットの雰囲気ではいい感じにアメリカンロードムービーしていただけに、観終えた後のギャップは大きい。

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いけい