ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り

劇場公開日:2023年3月31日

ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り

解説・あらすじ

1974年にテーブルトークRPGとして発売され、世界初のロールプレイングゲームとしても知られる「ダンジョンズ&ドラゴンズ」を新たに映画化したアクションファンタジー。主演を「スター・トレック」「ワンダーウーマン」シリーズのクリス・パインが務めた。

さまざまな種族やモンスターが生息する世界、フォーゴトン・レルム。盗賊のエドガンと相棒の戦士ホルガは、ある目的のために旅に出る。これまでにもさまざまな修羅場をくぐり抜けてきた彼らだったが、今回の冒険は一筋縄ではいきそうにない。そこで、魔法使いサイモンとドルイドのドリック、聖騎士のゼンクを仲間に加え、パーティを組む。ダンジョンに立ちはだかる困難や手ごわい敵の数々、そして高難度のクエストを乗り越えていくうちに、彼らは全世界を脅かす巨大な悪の陰謀に対峙することになる。

盗賊エドガンをクリス・パイン、相棒のホルガを「ワイルド・スピード」シリーズのミシェル・ロドリゲスが演じ、彼らとパーティを組むサイモンをジャスティス・スミス、ドリックをソフィア・リリス、ゼンクをレゲ=ジャン・ペイジが演じる。また、イギリスの人気俳優ヒュー・グラントも参戦。

2023年製作/134分/G/アメリカ
原題または英題:Dungeons & Dragons: Honor Among Thieves
配給:東和ピクチャーズ
劇場公開日:2023年3月31日

スタッフ・キャスト

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(C)2022 PARAMOUNT PICTURES. HASBRO, DUNGEONS & DRAGONS AND ALL RELATED CHARACTERS ARE TRADEMARKS OF HASBRO. (C)2022 HASBRO.

映画レビュー

5.0 作品のことを知らなくても割と展開が面白い、MCUが特に面白かった時代の継承的な作品。字幕か吹替で驚くほど印象が変わる!

2023年3月31日
PCから投稿

本作は日本では、ほぼタイトルも知られていないですし、正直にいうと、私は内容にも期待していませんでした。
ところが、字幕版の鑑賞後に吹替版を見て、驚くほど作品のイメージが変わり、一言でいうと「凄く面白い!」と、感想が180度変わった非常に珍しい作品だったのです。
そもそも「ダンジョンズ&ドラゴンズ」は、1974年に発売されたボードゲーム。「世界初のロールプレイングゲーム」として、世界的には有名です。
恐らくこの前知識や実体験があるかどうかで本作の面白さの体感度合いが変わってくるように思われます。
最初に字幕版を見た際には、壮大で馴染みのない世界感だったため、字幕を追うだけで精一杯。映像などを楽しむ余裕がなかったのだと思います。
ただ、アメリカ人と同様に「母国語」の吹替版で見たら、画面に集中ができて小ネタにもキチンと反応することができましたし、出来が良いことに気付けました。

近頃MCU作品を筆頭にハリウッド映画の元気がなくなってきているように感じていますが、本作は、まさに「MCUの黄金時代」を感じられるような「良い所取りの作品」になっています。
これは、ジェレミー・ラッチャムというプロデューサーの存在が大きいのではと推察します。
ジェレミー・ラッチャムは独立前までマーベル・スタジオにいて、「アベンジャーズ」「アベンジャーズ エイジ・オブ・ウルトロン」「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」「スパイダーマン ホームカミング」では製作総指揮を務めています。そして「スパイダーマン ホームカミング」の際に本作の監督・脚本のジョナサン・ゴールドスタインとジョン・フランシス・デイリーのコンビに脚本を依頼していたのです。
このような経緯から、本作ではMCU作品に関わっているスタッフが視覚効果も含め多数いるのです。
本作の魅力はキャストにもあるといえるでしょう。「スター・トレック」シリーズのクリス・パインと「ワイルド・スピード」シリーズの“レティ”を演じるミシェル・ロドリゲスの2人が物語の中心を担っています。そして、ヒュー・グラントもメイン級で登場しています。
本作の良さは「百聞は一見に如かず」で、見てみないとわからないと思います。とにかく本作は吹替版で良さに気付く人が多いと思われます。

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共感した! 36件)
細野真宏

3.5 あの頃20面ダイスふってたぼくらへの、世紀を超えたプレゼント

2026年9月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

すべてのRPGの元祖、テーブルトークRPG『ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)』全世界待望の映画化。

【ストーリー】
盗賊のエドガンは「ハーパー」とよばれる互助組織の一員だった。
なかまとともに金もちから財宝をかすめ盗る、義賊のような活動にいそしんでいたが、娘のキラをのこして死んだ妻を忘れられずにいた。
ハーパーのコーリン砦にかくされているという「再生の石板」を盗み、妻の復活を目論むが、ワナにとらわれつかまってしまう。
なかまでもっとも古株のボルガと収監されたエドガンはだが、脱獄に成功。
やっともどったわが家。
すでに2年の歳月が経っていた。
「お父さんはお金欲しさにつかまった」
やっと会えたキラは、エドガンにきびしい言葉をぶつける。
かつてなかまだった詐欺師のフォージが、キラにウソを吹きこんでいた。
さらに魔法使いのソフィーナは邪悪な目的を秘めたレッドウィザード。
フォージと組んで、エドガンをおとしいれていたのはソフィーナだったのだ。
かわいいキラをとりもどすため、エドガンは相棒のボルガとともに、あらたななかまを集める。

「テーブルトークRPG」
この言葉をきいて、具体的ななにかを連想できる人は少ないでしょう。
登場は70年代のアメリカ。
集団であそぶゲームで、マスターが提示する世界を、プレイヤーとなったぼくらが、手元のシートをうめて作ったキャラになりきり、そこに住む人々と交流したり調査したりしながらファンタジーな中世ヨーロッパ風世界を冒険する、ロールプレイ=役割を演じることをたのしむシステム。
その始祖となったのが、このD&D。
コンピュータ普及以前の、アナログゲームです。

D&D自体は、本邦ではそんなに盛りあがらなかったのですが、ゲームをプレイしている様子を書きおこしたテキスト(リプレイ)が、非常に有名になりました。
ごぞんじ、水野良の『ロードス島戦記 灰色の魔女』です。
攻防記じゃないですよーそちらは塩野七生の実在のロードス島です。
あの、遠方から旅した船が、背丈30メートル超の全裸の鉄のおっさん像の股下をくぐって入港するダイナミックなプリミティブ世界……じゃないほうです。
鉄のおっさんの股下に興味もたれた朋友は「ロドス島」でググってみてくださいねー。

えー、話をもどします。
コンピュータゲーム専門誌『月刊コンプティーク』に連載された、D&Dプレイ集『ロードス島戦記』が人気になり、小説化されてベストセラーになりました。
一連作品のイラストを、のちにパトレイバーなどのメカをデザインする出渕裕が担当してまして。
耳のとんがったエルフのディードリットを描いて、以降日本のエルフといえばあのとんがり耳になったという。
ぼくらオタク界隈では伝説の作品です。
D&D自体の世界観は、ほぼほぼトールキンのファンタジー文学作品『ホビットの冒険』や『指輪物語』、いわゆる「中つ国」ミドルアースが元ネタになってます。
というか近代以降のモンスターや亜人の分類って、ほぼほぼトールキン作品から来てるそう。
まあね、ドワーフとかコボルトとかゴブリンとか、昔はそんなに区別されてなかったみたいで。
というか、地方での呼び名ちがいってレベルで混同されていたというか、同源のモンスターでした。
トールキンがぼくらに広まる前は、エルフなんかただの妖怪です。
だって水木しげる『世界の妖怪大図鑑』のエルフなんて、ただの毛玉のおっさんですよ。
おっさん要素おおいなー中世ヨーロッパ(誹謗)

映画は、そんなにD&Dでもトールキンでもありませんが、アクションアドベンチャーとして万人が楽しめる手がたい仕上がり。
人気YouTubeチャンネルKERの三人も声優として参加していたらしいですけど、あのへんとあのへんのシーンかな?

ついたての向こうからマスターが出してくる地図に、思い思いのフィギュアのせのせ、4面体、6面体、8面体、はては20面体のサイコロまで使って、武器を手にとり魔法をとなえ、むらがる敵をたおし、とらわれの姫をすくい、ぼくらはてきとうにつくった中世風の世界を冒険しまくりました。
ただ、前述のとおりプレイに必要なアイテムが多くて。
家がひろいともだちん家の卓球台でやってたんで、ショバ代は無料だったんですけど、それでも新しいアイテムとかほしくなってはお金が足りなくなり、親に懇願し、家業をてつだってはおこづかいせしめ、そうやって手にいれた元手を溶かす勇者たちが頻出。
90年代にはアーケードゲームにもなって、またもやぼくらのおサイフをかるくせしめた、伝説のコンテンツ。
ちくしょうカプコンめ。当時手ぬきばかりの版権ゲームを、あんなにおもしろくしやがって。ゆるせねえ。

なんか、きもち強すぎてとりとめない思い出話に終始してしまいました。
これを機に、テーブルトークRPGのことも、ちょこっと知ってもらえれば、幸いかなって。

コメントする 2件)
共感した! 13件)
かせさん

4.0 ラストに感動!

2026年9月5日
iPhoneアプリから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 5件)
ジョニーデブ

4.5 皆にまた会いたい

2026年4月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

笑える

楽しい

カワイイ

大好きな作品、久しぶりに円盤で鑑賞。やっぱり楽しい(^_^)
テンポよく、捨てキャラがいなくて、魔法世界なのに会話は妙に地に足ついてて、すごくバランスいい作品と思います。

主人公エドの娘キーラが、再会した父親に向かって「自分は悪くないって顔してる」と言うシーンなど、ゲーム原作映画でこのセリフはなかなか出ないのでは。
詐欺師フォージが自分を「おじさま」と慕ってくれるキーラにはぽろっと本音をもらすとことか、ちょっとグッとくる。

あと吹替が豪華(死体ですら、いや死体が豪華)
武内駿輔さん、まだ若いのにすごいなぁ…

原作はテーブルトークRPGというアナログなゲーム。90年代に人気を博した翻訳ミステリー、マーサグライムズの「パブ・シリーズ」にテーブルトークRPGが出てくる作品があり、今作きっかけに再読してみたら、ゲーム場面でちょっと自分の解像度が上がってるのがわかりました(笑)

あと徒然に、好きな所を列記します

気の毒な鳥人間・ジャーナサンさん、人の良さが滲み出ている(鳥なのに)。

クリス・パイン、短い鼻と長い鼻の下が気になってイマイチと思ってたのが、エド役で大好きになった。

赤ちゃんがちゃんと演技しててなんかスゴイ、可愛い。

自然の精霊ドルイド、アウルベアのドリック(美少女!)が好きすぎてアートブックまで買ってしまった。

知性を食料にするモンスター「脳みそくん」に素通りされちゃう一行、エドのセリフ「ちょっと傷つくよね?」に毎回笑う(^^)

正義のパラディン、ゼンクにサイモンが「強いし頭いいし」と言うが、彼も脳みそくんに素通りされている

魔女ソフィーナ、ネバーエンディング・ストーリーの「おさなごころの君」が闇落ちしたみたいだ

青いトンボでちょっと泣く。
ヨーロッパにはリベルテという本物の青いトンボがいて、見ると幸せになれるそうだ(関口知宏の欧州鉄道旅に出てきた)

好奇心の入口がいっぱいあり、文句なしに楽しいカンペキなファンタジーアクション映画と思います。続編切望ですが、公開時の成績があんま良くなくて難しそうだそうで。なんとか実現して欲しいです、ずっと待ってます。ドリちゃんやホルガにまた会いたい!

コメントする 3件)
共感した! 18件)
えふいーねこ