ザリガニの鳴くところのレビュー・感想・評価
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涙が引っ込んだ
2022年劇場鑑賞272本目。
時間が合わず2500円のグランシアターで鑑賞。なんか眠そうな映画なのに、こんなリクライニングシートで観たら絶対寝るわと思ったのですが・・・。
文学作品みたいなのを想像していったらいきなり殺人事件が起きて、あれこれミステリーだったのか?と思いきや事件そのものより容疑者の女性がフォーカスされていきました。
なんやかんやありまして、事件から歳月が流れたところまで描かれるのですが、そこで「ああ、物語はここまで描いたのか」と涙を流したのですが、その後の展開に涙がひっこんでしまいました。
ネタバレになるから書けないのですが、ああいう展開だととんでもない意味になってしまうのでとんでもないオチだなと思いました。
余韻半端ねぇー
美しい情景で描かれる恋愛モノでした
沼系女子、爆誕💣
自分の世界だけで生きていきたい、
内向的な女性のメンタルが生々しく描写されています。
重くて難しいテーマを、よくぞここまで❗️👏
普段から弱くて大人しいフリをしている女性程、
裏で相手をコテンパンに叩きのめす事を考えているものです。
あまりの生々しさにノンフィクションなのでは❓と疑ってしまいます。
ラストシーンは視聴者に嫌な予感を与えつつ圧巻のクロージング。
事件の真相についても、彼女が本当に愛する人も。
この衝撃をぜひ劇場で❗️とオススメしたいですが、
一つだけ注意点が。
映画のシーンとして想定されるデートには全く向かないです。清々しいほどに😂
それが都心週末でも空席が目立つ背景の一つでしょうか。
オススメは1人または重め作品が好きな友達とじっくり観るか。
はたまた、自分のペースで読める原作を読んでみるか。
楽しみ方を選べる点でも魅力的。
沼系女子、そんな新しいカテゴリが出来そうなインパクトのある作品でした。
沼地少女の一生
ひぐらしのなく頃に‥
怖い映画じゃなかった
タイトルとポスターの雰囲気から、ホラーかスリラーサスペンスかと覚悟してたけど全然そんなことなかった笑
沼地、都会、それぞれに生きる人たちが、ルールと本能に翻弄されながらも必死に生きていく姿が印象的。
物語に衝撃的な展開はないものの、沼地に生きる主人公、自然の描き方、人間関係の描き方がうまく、飽きずに見ることができた。
特に沼地での生活という概念自体が馴染みがなく、新鮮だった。
性的なシーンもあるが、人間的な性と動物的な性や、ベッドシーンを使っての世界の対比がうまく表現されていて、それがよりテーマを際立たせていた。
チェイス役の人はどこかでみたことあると思ったら、キングスマンの人だったのね。高貴で一癖ある役が似合う。
ラストはびっくりだけど、自然な感じで後味はとてもいい。
自然美
アメリカ西海岸の田舎、湿地帯の美しさと怖さ
極上ラブストーリー
日本でやるなら斉藤由貴(尾崎豊→川崎麻世の頃)で
割とドロドロした映画ですね??
最初から最後まで主人公のナレーションで、
センチメンタルに終わる感じだけど、そこで見せてるのは、
カイアの絵日記を見つけて驚愕する夫。
「おっそろしい女じゃった〜〜〜!」とでも字幕入れますか。
でも、そこ、すっげーサラっと描いてテイラー・スウィフト流しちゃう。
原作者は動物学者って事で、主人公にも善悪の観念のない動物を据え置きました。てか?
お父さん暴力ふるう人だったって事だけど、
カイアにもその精神受け継がれてますね??
それがDVホイホイとなって、男たちに暴力ふるわせてる向きもあるかと。
チェイス、って可哀想な人だと思うよ。
本音で話せるのが、カイアだけ。
世間体とかいろんな社会のしがらみの中で、
制約の中で生きてるから。だから、フィアンセも本当に建前なのだと思った。
(例えばここを同性愛とかの設定にしたら、もっと分かりやすくなったのかも。
本当は同性の事が好きだけど、建前で異性と結婚せざるを得ない、みたいな。
りゅうちぇるかよ)
もうちょっと動物的な部分を強調しないと何を言いたい映画なのか分からない感じが。
単なる「かわいそうな女性映画」にする事は、全女性を馬鹿にしている事にもなるのでは。
チェイスが「クソ野郎」なら、カイアもクソ女。
動物に善悪がないのなら、チェイスにもカイアにも、お父さんにも善悪ない。
それぞれが必死でサバイブしているだけなんだ。って?
もういなくなった家族の事を思い出して流した涙は、最後のオチでカピカピに乾いたのだった。
湿地が教えてくれたこと
1969年、ノースカロライナの湿原で金持ちの息子チェイスの遺体が発見される。容疑者は、『湿地の少女』と呼ばれるカイヤ。そして裁判で明らかになってくるカイヤの過去と湿地の暮らし。
父親の暴力によって母親や兄弟が次々に去り、一人置き去りになった少女に、町の人々は手を差し伸べることなく、わずかな理解者の手助けだけで生きてきた少女。貝を売り、湿地の生き物を観察し、スケッチするカイヤ。
主演のデイジー・エドガー=ジョーンズの表情が素晴らしく、感情を爆発させる姿に胸を打たれました。
ミステリーとして完璧とは言えませんが、丁寧に観ていくと、あれはこういうことだったのかとわかります。
湿地には多様な生物が棲んでいて、自然が美しいです。
湿地と沼地は違うのだそうです。湿地を進んでいくとたまに現れるのが沼地で、陽の当たる湿地と違い、沼地の水は暗くて中が見えないんです。沼地にもまた違った生き物がいますが、よく見えません。あの鳴き声はザリガニなんでしょうか。
美人でないと成立しない物語が好きではない。
ミステリアスな予告編の一方で、ある女性の半生をロマンス要素多めに描いていた本作。
湿地でのリアルな生活(本にするレベルでの生き物や自然との触れ合いなど)が見られなかったからか、ずっと彼女の存在がファンタジックに見えてしまった。さすがに貝だけでは生活への説得力が乏しく感じる(ボートの扱いはやたらと上手そうにみえたが)。結果的に大部分の湿地シーンよりも、合間の法廷シーンが面白く感じたのは惜しいところ。
原作は未読だが、恋愛描写が割としつこめに描かれているのも気になった。キスをするだろうなというシーンでしっかりキスをして、ロマンティックに演出する。湿地をやたらと美しく描こうとしている感じがやはりどうしてもファンタジーのように見えるのだ。
決して気分がいい話でもなく、そもそも美人でなければ成立しない物語。時代柄もあるが、“湿地に一人で暮らす美人な女性”になにかしてあげたいと近づく男性たちは薄気味悪い。
しかし、そんな中、作中でとても好きだったシーンがある。それは、やぐらに上がって湿地を見渡すシーン。
「いつも横顔だけ見てた友達の全体を見た気分」
この表現はとても胸に刺さっている。そんな彼女の豊かな感性を、映画の中でもっと知れたらよかった。そこに作られた美しさではない内面の美が見えたから。
さぁ次どうなる⁉️
よかったです。
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