ザリガニの鳴くところのレビュー・感想・評価
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ミステリーではありつつも、彼女の人生の物語。
湿地帯で発見された変死体、容疑者はそこで孤独に暮らす若い女性…
重たいけど傑作でした。裁判の進行とともに明らかになるのは彼女の人生そのもの。重い内容に反して、それを包み込む大自然、水や緑や生き物たちの本当に美しいこと。オチに賛否あるみたいだけど、わたしは途中で予想できたものの良い結末だと思います。
ただ、テイトや雑貨屋夫妻は事実を知っていた…の方が良かった気がする。せめて、雑貨屋夫妻だけでも。誰か、「知ってはいるが彼女を許し、守る」人がいて欲しかったし、彼女も「すべての人を偽っていた」人にはなってほしくなかった気も…。
とはいえ、あの深い緑、幻想的な湿地帯には秘密が似合うのかもしれないですね。
ちなみにわたしがいちばんひどいと思ったシーンは、モーテルの部屋でチェイスが、カイアの服すら脱がせず、前戯もせず、いきなり挿入し性行為を行ったシーンです。あれは紛れもなく性暴力であり、レイプです。殴る、蹴る、と変わらない。あれでチェイスが最低な暴力男だとわかる、見ててほんとにつらいけど、説明せずに見せる上手いシーンでもあると思いました。
素晴らしいミステリー
3日連続映画鑑賞を楽しんでおりました
本日3日目
思い切って洋画みてきました
しかも字幕やったけど
すごいミステリーだわ
少しネタバレ含みます
てっきり元彼の犯行かと思ってたら
事故だったんだー
途中から彼女が疑われてることに
おかしいと思えてくる
弁護士の言葉どおり
今まで彼女に手を差し伸べたのは雑貨屋の夫婦だけだった
自分を含め全ての人が彼女を見て見ぬふりをした
陪審員に話しかける
映画を観てる自分もそう思ってた
途中色々と差別ではなく区別してしまう感情も出たのは確か。
なので尚更彼女は幸せになってほしい。と望んだ。
自分も含めた傍観者達の無責任さを乗り越えて
結果的に彼女は自分の手で幸せを掴んだんだな
最後の最後が衝撃のミステリーでした!
私は湿地帯では暮らせない
ザリガニが鳴くところ
ノースカロライナ州、湿地帯
森の奥に一人で生きてきたカイア。
アメリカでベストセラーになったミステリー小説
物語は紐解くと
初恋の切なさが胸に刺さる。
嫌な男はどの時代ににもいる。
最後のラストの結末は
ドキッとしたが、それはまさにあの塔から見た広大な湿地帯に
その罪は隠されてしまうのでしょう。
さぁ次どうなる⁉️
夢小説か
うーん、女性が書いた話だなぁというのが最初の感想。
サスペンス要素は皆無。
オタク女子が書いた夢小説。
二人の男の間で揺れるワタシ。
暴力をふるう元軍人の父、出ていく母、大人になってから戻ってきて味方になる兄、理解があるがちょっとしたきっかけで別れる恋人、寂しいときに付け入るクズ男(良家のボンボンで婚約者あり)、心配し世話を焼いてくれる善人の夫婦、等々…
どこかで見たことのある設定の寄せ集め。
サスペンスだと思っていたので犯人を推理しながら観ていたけれど、なんのひねりもなかった。
弁護士が最初から挙動が怪しかったので、てっきり彼が真犯人か、もしくは元彼兄貴善人夫婦が協力して始末したとか考えていたのに。
あと、沼地で暮らしてる割に綺麗過ぎる。
綺麗過ぎて、街で嫌われてる設定が薄まる。
キスシーン多めのサスペン・・・いや、恋愛映画
メスのカマキリだったか、ホタルの話で犯人が誰か確信しました。
「きっとあいつが犯人だ!」という決めつけで彼女は裁判にかけられているが、
映画を観ている側は「あんな自然で生きている純粋な若い女性が殺人なんてするわけない」という決めつけ視点でどこか見ていて、
「あんな娘を裁判にかけるなんて偏見に満ちた愚かな大衆たちだな」と思っていた自分たちにラストでブーメランが返ってくる。自分たちも勝手な思い込みで彼女を見ていたことに気付かされる。
そこが面白い。
内容は恋愛中心で、ミステリー、暴力、孤独、貧困、魔女狩り、田舎のあーだこーだなど、色んな要素が入ってる。
法廷ものかと思いきや、細かいところは雑っぽい。
女性が望む幸せというか、女性が好きそうな、共感しそうな要素が詰まってて、そりゃヒットするわと納得。面白かったです。
それにしても女性は「作家で成功」「男に求められる私」って設定ホント好きだな。
黒人の売店のおっちゃんの演技が何気に最高だったりする。
主人公視点の見せ方、感情の見せ方がうまいと思う。ただ貧困の湿地帯なんだからもっと汚く、みすぼらしい感じがあったほうがリアリティ増すと思うので説得力に欠けて残念。
誰が部屋を片付けたのだろう?
まったく事前情報ゼロで鑑賞。ベストセラーのミステリー小説が原作だそうだ。そのとおり、殺人があり、犯人と目される女性が捕まり、後半は法廷ドラマとなって、犯行の真相が、彼女の生い立ちや恋愛遍歴を再現するかたちで、明らかにされていく。とまあ、無数にある事件物ではあるが、舞台がノースカロライナの湿地帯という魅力的な場所。ヒロインは親に棄てられた妖精のような美少女。というビジュアルの強みで、観客にアピールしているようだ。
事件の真相は、ほぼ予想通りだし、動機も共感はできる。そこは、事件物映画の文脈の教科書通り。といっても、まあ原作がそうなのだろうから。
邦題は原作の原題通り。これはタイトルマッチで悩んだろうなあ。意味不明だもの、一見したら。逆に『謎めいた』タイトルで客を呼んでいるかも。
深読みすれば「Where the Crawdads Sing」というオリジナルタイトルは、Crawdadsをcrawとdadsの間に補助線を引かせているのかもしれない。
よかったです。
ムール貝
いちばんびっくりしたのはムール貝🤣
最初、球根でも収穫してるのかと思った!!!
ムール貝食べるたびこの映画を思い出す
あと別れてからもずっとあの手作りの貝のネックレスしてるって結構引きずってるよねえ🤣
ボンボンゆえ、自然で逞しく生きる彼女に惹かれたのかなあ🤔そう思うとなんか可哀想な男だな
足跡消したりアリバイつくるくらい頭回るのにネックレス回収したのも意味不明🥹
自らを裁いてるの!
いい映画だった
いきなりですが、いい映画を見たな・・・
この手の映画を久しぶりに見たような気がするな・・・
有名な小説の映画化らしいですが、私はあまり小説を読まないので、先入観なく見れました。
小説の映画化って小説に想い入れがある人は、自身のイメージがあるだろうから、賛否両論になるとは思いますが、私自身、小説を読んでいないので、初めから最後まで楽しんで見る事が出来ました。
主演のデイジー・エドガー・ジョーンズも細かい演技が上手だと思います。
親に育てられず、自分自身の力だけで生きてきた少女の少女らしくない表情、怒った時の態度など、何か普通じゃないと言う細かい表情や態度をしっかり出し切っていました。
本作品も撮り上げたオリビア・ニューマン監督って新人でしょ?これだけのモノが撮れるのなら、本当に今後期待出来そうな監督ですね。
この映画のお話って小説であり、実話ではないですが、本作品の内容、色々と考えさせられます。
親がいなくても子供は育つ、しかし、結局、人は独りでは生きていけない、全ては繋がりで生きている事など、本作品を通して人の生き方や差別など色々と考えさせられたかな・・・
また、本作品、お話のテーマになる裁判の行方ですが、ラストにちょっとだけ、見ているこちらに投げかけるシーンがあります。
原作者が、本作品の真相は見ているこちらで想像すればいいと言う感じでこうしたのかなと思っています。
しかし、邦題はこれでいいのかな・・・
くどいようですが、久しぶりに見応えのあるいい映画を見ました。
色々な人に見て貰いたい1本です。
ミステリーではなくて恋愛映画
タイトルを聞いて「え!?ザリガニって鳴くの?」って疑問を持つ人もいるでしょうがそもそも話にザリガニは深く関わってきません…なぜこのようなタイトルにしたのか?ストーリーのはじめに殺人事件なのか、事故なのか分からない事件が起こりそれの容疑者に主人公が…という流れなので基本的にはミステリーなんですけど、その大半が家族に見捨てられ自然と共に過ごす女性の半生と、彼女のラブストーリー中心で話が進んでいくちょっと変わった感じの映画。なので、ミステリーを期待して観ると肩透かしを食らうかも?というかミステリーの部分がかなり作りが甘い(法廷劇として迫力やリアリティがなさすぎる)ので正直ミステリーの部分いらないのでは…?純粋に主人公の女性の回想メインでストーリーを進めて行った方が彼女の魅力ももっと分かってよかったと思うんだけどなぁ。そもそもなぜチェイスは死んだのかという肝心な部分は全然描かれていないし、ラストの描写も「だとしたらアリバイは何だったの…?」となるし、ミステリー部分は期待しない方がいいです。というかミステリーではなく恋愛映画です!自然の美しい描写もよかったので美しい自然と美しい女性を映画館で観たい方にはオススメ(つまりストーリーはイマイチ!)
ザリガニは出てきません
示された“事実”からでなく、“伏線”から真相を予想させる作りであり、つまりミステリではなかった。
強いて言うなら恋愛サスペンス、もしくは人間ドラマかな。
とはいえそれは宣伝が間違っているというだけで、作品自体はとても良かった。
演者はみな達者で、映し出される自然もとても美しく、メリハリのある構図と相まって飽きがこない。
家族に捨てられ、嘲笑されたトラウマから学校はおろか社会からも距離を置いたカイア。
青年期のテイトと再会したときは、(初対面ではないのに)完全に警戒する獣の対応だった。笑
それが、チェイスとの出会いからはややスムーズになり、本を出し、出版社の人間とも交流した。
もともとお洒落したり“女の子”としての感覚はあったが、人間性社会性を高めていく描写は非常に丁寧。
しかし、やはり彼女の家は最後まであの湿地帯にあった。
そういうことなんだと思う。
ところで、『ザリガニの鳴くところ』って何だったんだろう。
そこに「逃げろ」と言っていたから、『誰にも見つからないところ』ってことかな。
ザリガニは出てきません
「Oh Calorina knows カロライナは知っている」
エンドタイトルで流れるテイラースウィフトの歌が心に染みる。
この映画はミステリーとされているがちょっと毛色が違うね。
1960年代という時代背景。
美しいカロライナの湿地の風景。
湿地の娘と揶揄される少女の裁判の中で語られる成長譚。
酷いやつら(DVオヤジと死んだ元恋人、街の奴ら)と裁判。
ところで、最後まで冒頭の殺人事件の犯人の描写は無い。
貝殻のペンダントで薄く提示されるのみで、果たして何があったのかは分からないままだ。でも、語らないことで余白が生まれ、「カロライナは知っている」に繋がる。実に巧みで美しい結末だった。映画を見て3日経つがしみじみと思いにふけっている。
全然タイプが違うが、イーストウッドの名作「マディソン郡の橋」を思い出したよ。かつてフリンをした妻の想いに死んでから気づく夫と家族。
それこそ、「マディソン郡の橋は知っている~」うーん下手すぎる。
見てそんのない映画だが、同時期に「すずめの戸締り」をやっているので観客は少ないのが残念だ。映画の正統は廃れゆくのみなのかなあ?若い人にこそ見てほしいと思うけどねえ。
デイジーエドガージョーンズは、この役を自身のことのように演じている。実に印象的な演技だった。推し⸜❤︎⸝
視聴者が有罪か無罪を問う映画
思っていたより、
思っていたより重くなかった。(映像がきれいだったからか)
思っていたより爽快感もなかった(法廷ものなのに)
思っていた(思わされていた)より驚愕しなかった。
思っていたより感動しなかった。
(最後の、あっと言わせてやろう、というのに引っ張られていたみたいでちょっといや)
思っていたまんま白人の男はクズ。(偏見です)
思っていたより主役のデイジー・エドガー=ジョーンズがきれいで魅力的だった。(少女時代の子役からつながらない)
米国の文芸ミステリーという好きなジャンル、期待しすぎたのか、多分原作ではしっかり描かれているんだろうけど、引っかかるところが多くて思ったほど感動できなかった。
・なぜ一番幼い子を置いてみんな出て行ったのか。
・どうやってひとりで暮らしていけたのか(貝だけじゃ無理でしょ)
・そんなに簡単に本を出してくれる出版社があるのか
・絵は上手く描けるようになったとしても学術的とも言える知識をどうやって身につけたのか
・電気もない生活でどうしてあんなに身奇麗にしていられるのか、、、等々。
最後にあっそうだったのか、じーんと胸が熱くなって感動できるのがいいな。気分悪くなるより。
(差別、初恋、殺人、美しい自然、とよく似た題材を扱った米国文芸ミステリー、工藤夕貴とイーサン・ホークが主演した「ヒマラヤ杉に降る雪」が好きでした。)
帰ってからティラー・スウィフトの「キャロライナ」を聴き返したらもう一度観たくなった。
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