ブリング・ミンヨー・バック!

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ブリング・ミンヨー・バック!

解説

失われつつある音楽・民謡をもう1度“民の歌”としてよみがらせるべくダンスミュージックとの融合を試みるバンド「民謡クルセイダーズ」に密着したドキュメンタリー。

東京・福生を拠点に活動し、日本各地の民謡にラテンやアフロビートをミックスして独自のアレンジを加えたサウンドで日本のみならず海外からも注目を集める民謡クルセイダーズ。2017年に発表した1stアルバム「エコーズ・オブ・ジャパン」はミュージシャンのライ・クーダーらに激賞され、19年にはワールドツアーを敢行した。

17年に彼らのライブを見て衝撃を受けたという森脇由二監督が、5年間にわたってその活動に密着。ワールドツアーにも同行し、彼らが民謡を再構築して現代のオーディエンスに“民謡を取り戻す”過程を映し出す。さらに元ちとせや久保田麻琴らミュージシャンや評論家へのインタビューを通して「民謡とは何か」を考える。

2022年製作/90分/日本
配給:ALFAZBET
劇場公開日:2023年9月15日

スタッフ・キャスト

監督
プロデューサー
森脇由二
撮影
森脇由二
ヤギトモヒロ
整音
村上浩
編集
森脇由二
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映画レビュー

手拍子、手拍子、あ、よいしょ、あ、よいしょ

2024年11月5日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

しんゆり映画祭 - その4

 日本の民謡をラテンのビートに乗せて世界に広げ後世に残そうとするバンド「民謡クルセイダーズ」の日々の活動、海外ツアーの様子を追ったドキュメンタリーです。これは痛快なバンドであり映画でした。

 以前、会社の仲間とジャズ・バンドを組んでいた事があり、僕はサックスを担当していました。練習で僕がソロを取って演奏していた時の事、バンマスに「それは音頭だ」と言われて深く傷ついた事がありました。しかし、この映画を観てその傷が数十年ぶりに一挙に癒えました。

 そうだよ。音頭とラテンビートは通底しているんだよ! どちらも大地の音楽なんだ!

 そして、この日の注目は、上映後の「民謡クルセイダーズ」のライブです。いやぁ、伸びやかな歌声と、うねるリズム、客席から湧き上がる手拍子。当日は会場の都合で踊りは禁止だったのが返す返すも残念でした。あ、よいしょ、あ、よいしょ。

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La Strada

4.0民謡クルセイダーズのミュージックドキュメンタリー

2024年6月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

「監督の森脇由二は2017年に民謡クルセイダーズのライブを観て衝撃を受けその場でドキュメンタリー制作を直談判し、撮影をスタートさせた作品」と書いてあるとおり民謡クルセーダースのに密着したミュージックドキュメンタリーであり非常に楽しく鑑賞できた
しかしドキュメント映画として厳しく觀ると、ミュージックドキュメンタリー以上の物を作り上げようと全国各地の民謡(盆踊り)の断片的な映像や琉球民謡の元ちとせのインタビューや会津磐梯山の景色等で表現したもののアイヌ民謡が全く触れられていなかったのは個人的にちょっと残念だったかな

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moonsing

5.0"民謡クルセイダーズ" に密着したドキュメンタリー。 伝統を重んじ...

2024年4月26日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

興奮

幸せ

"民謡クルセイダーズ" に密着したドキュメンタリー。

伝統を重んじつつ、ただし固執しすぎず、
南米などのグルーヴを取り入れるとか、
いま聴いて楽しくなるような、試みの数々。

民謡は一度死んだ、とは言いますが、
"民のうた" また盛り上げようと。

日本だけでなく、南米や欧州のフェスで盛り上がるとか、
他国でコラボ演奏したりとか、
まずやってみることって大事だなと。

オーディエンスも楽しんでいますし、
演者さんらも常に笑顔で、
楽しんでいる様子が、強く伝わってくる映像でした。

出だしからの低温バキバキ、
今回の映画館 (シネマ チュプキ タバタ さん)の音の良さが、再確認できました。

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woodstock

4.5民謡ってなに?

2023年12月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

民謡とラテン音楽を融合した、民謡クルセイダーズ。その彼らのドキュメンタリー。
民謡は今ではダサい、と言っちゃもったいないほどのノリノリのライブが目白押し。ヨーロッパツアーの会場で欧州人たちが訳も分からず身を委ねる姿は、民謡という音楽のもつ魅力が成せるもの。そりゃ、本来は大衆音楽だものな。どの国にだってあるソウルミュージックだもの、気持ちよくなれる。だから、ラテンにだってピッタリとはまる。コロンビアまで渡ってセッションすれば、かの地のミュージシャンたちとも簡単に息が合う。見ているこっちも嬉しくなる。
一年に一度の燃えるような地方の盆踊りだって、百姓や鉱夫や漁師が節を合わせて歌う歌だって、民謡は民衆のもの。そう、郡上や白鳥の盆踊りは、とてもエモーショナルだった。あれは誰かが頼まれて作ったものじゃなくて、自然とできちゃったものだわ。
インタビューで言う。民謡は、本来は大衆音楽なのに、伝統芸能になってしまったと。それをもう少しラフなものに戻してあげたいと。民謡を風景にしたいと。お座敷歌にもなり、ジャズアレンジも加えられたりしてきた民謡は、時代時代でカスタマイズされて、また後世にバトンタッチされていくものなのだから。これからも先、いつでもそばにある歌であってほしい。

※上映後、この日はミニライブあり。
メンバーは、フレディ塚本(うた)、リーダー田中カツミ(パーカッション)、秋山カズヒサ(三味線)。
1.ソーラン節 2.こきりこ節 3.じょんがら節(三味線独奏) 4.刈干切唄(独唱) 5.会津磐梯山 6.秋田大黒舞
前の席の爺さんが一曲リクエストした。そして一緒に歌っていた。それがとても素敵な景色だった。

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栗太郎