レジェンド&バタフライのレビュー・感想・評価
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素晴らしい。信長と濃姫のぶつかり合いと心に秘めた相手への思い。つい涙ぐんでしまった。
監督大友啓史は、「るろうに剣心」の監督でどの作品にも目を見張る面白さがあり、私のベスト5にも入れている。さすがに期待を裏切らない、新しい視点での歴史エンターテイメントに仕上がっている。
中でも濃姫役の綾瀬はるかのスーパーウーマン振りがとてつもなく凄い。もともとNHK大河ドラマ「八重の桜」で時代ものを主演しており、薙刀、銃も操っていたが、今回の剣さばきの素早さやキレの良さには驚いた。しかも、信長を恐れず、とても意思が強く頭の回転が早い。一方の信長役の木村拓哉は乱暴であるが濃姫に圧倒されっぱなしでやり込められる。それを木村拓哉がいい感じで演じている。その後、いくさの連続で非情な信長となっていくのだが、二人の関係にもヒビが入っていく。
もちろん史実に沿った出来事が時系列に出てくる。私は昨年、清州城、犬山城、安土城郭資料館、そして岐阜城(山の頂上に建つ天守から見た岐阜の町が印象的)を訪れ、その前年には比叡山にも行った。現地を訪れたことで、信長の足取りを肌感覚で実感でき、一つ一つのシーンが心に残った。今では安土城は城跡のみ残るが、映画では壮大な城が建っており、それは見ごたえがあった。
また、映画には出て来ないが信長はポルトガル宣教師のルイス・フロイスとも交流があり、実際、南蛮人との交流の形跡が映画の中でも出てくる。
世は戦国時代、多くの人が戦い死んでくのが当たり前。互いに政略結婚で夫婦となった二人。いがみ合ってきたが実はそれぞれが必要となっていき、口には出さないがそばにいてほしいと思う。
それだけにエンディングに向かっていく信長の本能寺の変での死の描き方が重要で、これまでにはなかった全く新しい物語がそこに映し出された。
それはとても感動的で心に残り涙ぐんでしまった。
歴史上の人物ではあるが、二人がとても「いとおしい」。
このような映画を作り出した脚本家の古沢良太、監督の大友啓史の想像力とそれを現実に映像として見せる「力」。そして主演の木村拓哉と綾瀬はるかの二人の配役がとても適任だったと思わせる映画である。それにしても綾瀬はるかは凄い。
今の時代だからこその夫婦象
時代劇なんか殆ど観ないと言った方にも
かなり観やすい映画になってると思います。
現代語に近いセリフやテンポの早い展開で
それほど飽きる事なくついていけると思います。
またこの投稿のタイトル通り、
「令和」の今のジェンダー平等にマッチした夫婦象で
観ていて嫌な気分になることは殆どありません。
時代劇巧者にとっては至って斬新な作品であり
時代劇弱者にとってはかなりとっつき易い作品だと思います。
いわゆる合戦ものでは無いけど
全国各地でのロケシーンも多く、背景や小道具
エキストラの数など、制作費20億との触れ込みの通り
なかなか頑張ったな〜と想わせる画面の贅沢さ!
キムタクファン、綾瀬ファン、ならずとも
一種の異世界ファンタジーとして
時代劇が苦手な方もぜひ映画館で観て欲しいですね。
で、月に8回ほど映画館で映画を観る
中途半端な映画好きとしては
今更、なんで「信長」なんだろう?と思った訳ですが
歴史ある映画会社が何周年を記念して
世に送る映画と言ったら、10〜20年程度前ならば
その映画会社に長らく貢献した看板役者を多数起用し
オールスターキャストで御座い!!
みたいな、退屈なおじさん映画を作っていたかもしれませんが
今作は、東映で初主演の木村拓哉と
人気女優の綾瀬はるかを起用し
一昔前の親父どもには発想が追い付かない様な
ジェンダー平等映画を作り上げたことにまず、拍手!!
NHKの大河ドラマでさえCGを導入するほど
実際の合戦のシーンを実写化するのが難しい次代、
大きな規模の合戦は描かず、主人公達数人が
リアルな乗馬シーンを見せることで時代観を出し
比叡山焼き討ちの様な僧兵と武士の戦いと言った
これまでの映像作品ではあまり強調されなかった部分
(私が観ていないだけかもしれないけど)を
しっかり描くことで戦記ものとしての醍醐味を観せつつ、
なんとか今の時代の男女平等感を
一種のファンタジーとして描いた本作。
私は、時代劇の一つの方向として
それも有り!!的に楽しく観られました。
いつも時代劇映画を観るたびに思い出すのは
時代劇評論家の春日太一氏言葉
「誰も観た人がいないのだから、なんでも有りなんです。」
その通りだと思います。
映画的には、最初の方の弓矢による狩りのシーンなどは
まるで「バーフバリ王の凱旋」の狩りのシーンを彷彿とさせ
最後の本能寺から「タイタニック」的なシーンへの流れは
「ラ・ラ・ランド」の様なあったかもしれない結末〜〜
映画ファンをニヤリとさせてくれる仕掛けもあり。
最後に、木村拓哉はそれなりに空気感と自分の立ち位置が
きちんと読めてる芸能人だと思うのですが
彼が主演の時に、必要以上にライバル役を不細工に描く
演出や脚本の「キムタク忖度設定」については
どう思っているのだろうか?
今回も斎藤工の、いかにも不細工な家康の特殊メイク!
彼がこういうの容認しているのか?
それとも周りが忖度しているのか?
分かりませんけどね〜〜〜
兎に角、文化を守るため
時打劇にはお金を払うというポリシーは変わらないので
皆様もぜひ映画館で〜〜〜
レジェンド&バタフライ
大うつけと呼ばれていた若き信長からどんどん恐ろしい魔王になって行く様子、お互いに素直になれない信長と濃姫、壮絶な信長の最期、一瞬も目が離せず集中して観ました。
本当に今まで見たことのない信長と濃姫の物語でした。信長の遺体は発見されてなく、濃姫に関する資料はほとんど残っていないからこそ色々な妄想は有りだと思うし、出来ることならあの夢のように2人には幸せになってほしかった。2人の幸せな未来を見たかった。決して叶わないことだけど。
木村拓哉さん、綾瀬はるかさん、素晴らしかったです。森蘭丸を演じた市川染五郎さん、明智光秀を演じた宮沢氷魚さんもよかった。斎藤工さんにもビックリ。映像も美しく音楽もよかった。大満足です。
ダークな信長(魔王)とうつけの信長
東映70周年の歴史に残る『超・駄作』
めちゃくちゃお金を掛けていることはすぐに分かりますし、
キムタク・綾瀬はるかという両スターを二枚看板に据えて、
しかも演ずるテーマは織田信長。
これで大ヒットしないはずがないだろ、というのが
映画屋たちの皮算用だったのでしょうね。
残念でした。
その原因は、一にも二にもシナリオの酷さ。
ほんと酷すぎるなんてレベルをはるかに超越した酷さでした。
まったく感動もせず、ワクワクもせず、見応えもカタルシスもありません。
一言で言えば、超・駄作。
ここが酷い、という部分をいちいち数え上げるのも面倒くさいです。
だって最初から最後まで、すべてが酷いからです。
たしかにキムタクも綾瀬はるかも、演技の力は光るんですよ。
そして大金を注ぎ込んだ美術のお蔭で、
どのシーンを切り取っても絵になるのです。
なにしろ、「スチール写真にはストーリーは映りません」からね。
だかしかし、これってスチール撮影の素材提供用の映画だったんでしたっけ?
きらめくスターをアサインし、大金を注ぎ込めば、
すばらしい「予告編」用の素材を作ることはできます。
それを適当に切ったり貼ったりすれば、見応えのある予告編が作れます。
しかし、ストーリーにもっともっともっともっと力を注がないと、
予告編倒れで、客が「お金を損した」と心底ガッカリさせるだけのシロモノに
なってしまう。
こんなパチモノ造りが東映70年の経験値の集大成なんでしょうか。
いや、そうは思いたくないのですが。
木村拓哉信長 綾瀬はるか濃姫最高❗️制作スタッフの情熱がビシビシ伝わる魂の一本❗️
時は戦国時代
先の事など誰にも分からない時代
なんだか今のコロナ時代とダブってくるが今とは比べ物にならない壮絶な時代であった事は間違いない。
その時代の中で
信長・濃姫は
観客にこう問いかけてくる。
「人生は一度きり、あんたはどう生きる?」
先の事は誰にも分からない。
自分の信じた道を突き進むのみ
そんな熱い想いがこみ上げてきた。
木村拓哉扮する信長は、
目に見えないしがらみ(過去の常識・しきたり・社会の評価・家督を継ぐ使命など)
と必死にもがき戦いながら
打ち破ろうとしていた。
純粋な思いを秘めながら
懸命に「魔王」に
成り切ろうとする姿を
見事に演じきった。
綾瀬はるか扮する濃姫も負けてはいない。
戦国時代を生き抜く為
心身ともに鍛えられ
優れた武芸を身に付け
信長を跳ね返すほどの強さを持つ濃姫
その強い言葉とは裏腹に
濃姫のやり方で
信長を懸命に支えようとする姿は
見ていて胸を打たれた。
お互いこんなに想いあっているのに
想えば想うほどすれ違っていく。
しかし心の深い部分で
より繋がっていく。
人は人を思いやり
愛する事でより強くなれる。
自分の信じた道を突き進み
自分の信じた人をどこまでも愛したい
そんな生き方をしてみたい!
そう思わせてくれる映画でした。
追伸
伊藤英明扮する福富平太郎定家の
引き締まった顔に情熱と魂を感じました。
月九でよかったんじゃ…
これ、東映の記念的大作じゃなくて、月九だったら毛色が変わったロマコメ時代劇…って感じで良かったかも。何せ前半がこれまでの信長映画のパロディみたいでコント調だったのが、後半いきなりシリアスに(笑)脚本家二人いたんだっけ?(^_^;)
海外輸出狙ってるから「レジェンドアンドバタフライ」にしたとか?信長像がわけわかんないことになるんで、これを海外の人に見せるのはぜひやめてくださいね 笑
信長の話だからなかなか難しいですよね
そんなに蝶でした?濃姫さん(^_^;)?
大友監督が凄いのは
「るろうに剣心」を観れば分かる通り
老若男女みんなが楽しめる時代劇を撮れる監督だという事。
細かいところで時代劇のルールを壊して
今の子達にわかりやすくしているから凄い観やすい。
素晴らしい演出である。
そこに 木村拓哉 × 綾瀬はるか という日本の2大俳優。
つまらないわけがない。
クセの強いふたりだが、上手い演技の上にクセが強いので
それはその役者を起用する意味だから良いと思う。
しっかりハマってた。
良い芝居を168分堪能出来た。
ただ時代の流れが早いので
ダイジェスト感は否めないし
立てたフラグも時代で流させるので
気持ちが入りにくいのは確か。
あとそんなにバタフライ感ないですよね(^_^;)
そんなに蝶でした?濃姫さん(^_^;)?
でも「超大作を観たー!」という満足感は良かったです!
前評判通りの"U15 凡作 時代風映画"。それでも2主役の好演技で、なんとか「東映マンガ祭り」のメイン級映画には留まれた。
100周年でなく、70周年とは、50年や60年よりも 軽いし、75周年でもなく。。。10年に1度! という意味なのか?
不思議なキリ数字である周年映画で、学園ものならともかく、戦国ものなのに20億円しか予算がない故に、
たいへん心配をしつつ 本作を観に行ったが
子供映画を得意とする東映が制作する映画なだけあって、鑑賞者のターゲットを中学生 のみ に絞った U15映画 に仕上げられ
おおかたの予想を裏切らないレベルの映画の中で、中学生でも 飽きずに 楽しめるように
だいぶ かみ砕いた稚拙な脚本と考証に仕上げられており、。。。大人の観客を無視したD級映画だった。
この映画の題名は何の意味があるのか? 映画の内容では何を伝えたかったのか?
特にテーマと言うものがなく、信長の30年間をひたすら、紙芝居のように 薄く延ばして、表現した内容でも
木村拓哉さん と 綾瀬はるかさん ふたりの主役の存在感と演技力は見事なもので、
この二人が 本作が U13子供映画 に成らない様に、なんとか支えていた。
制作費の半分は主演2名に6:4で配分すべきでしょう。
木村拓哉さんは主人公の20代から50代まで、見事に演じていた。
綾瀬はるかさんの今までの芸歴で磨かれたアクションと演技力は主役にふさわしいものだったが、
顎以下の顔が だいぶ 退化してしまったので、先に出演料を支払って、修正手術をしてもらってからの映画出演してもらった方が良かったでしょう。
脇役が粗末で、とても詰まらない役者に、詰まらない演出をしているので、とても観れたものではなかった。
せめて、滝藤賢一さんあたりが秀吉を演じて欲しかった。
茶髪な明智光秀にも幻滅した。
鎌倉時代位からは、武士のほぼ全員が月代をしており、
それが侍と百姓・野党との区別である 重要なファクター であったが、考証を無視した 髪型は
「信長の野望」あたりのゲームの影響か? おかしなものばかり
松竹にもNHKにも出てこない甲冑や衣装が多々登場し
特に信長が着た 多くの陣羽織は見事なものが多く、
衣装や武具を沢山新調した事は良い点だった。
沢山衣装を新調したので、今回調達した衣装・武具を使い、これから の映画製作に期待をする。
予算が行き届かず、足軽・手空きの半数以上が 鉢巻姿。
数少ない 足軽の陣笠 は観たことがない程の 超低レベル で、
上部から「紐とおし」が出ている 厚紙笠! 小学生の学芸会レベルの粗末さだったのは 非常に残念。
それでも良い点は幾つかあった。
「長篠の合戦後の戦場跡」「比叡山での小競り合いシーン」
そして、「本能寺の変」は真に迫るものがあった。
しかし本能寺で生き残った人が伝えた事柄やセリフ回しを、
あえてイジッて、オリジナリティを出そうとしたのだが、それは愚かな事
製作者は もう少し歴史を勉強してから、時代映画を手掛けて欲しかった。
この時代に、キス という概念はない。キスは明治以降 特に大東亜戦争後に成ってからです。
担当者名は違うが、楽器演奏の曲を音響効果として入れているが、
「永遠の0」と似せた使い方ではあるが、
永遠0 は、画面を盛り上げる為の効果に対して、
本作の音響は制作者側が鑑賞者に「このシーンに注目です!」という目印的に入れ込んであり、
音響はお粗末。
組み入れた音も音楽とは、ほど遠いい。
ひとりの半生を描くのに、50話(大河ドラマ)でも難しいのに、2時間(本作では168分)で表現するのだから、
重要な出来事のすべてを映像化できるわけではない。
それでも戦国時代モノを観る観客は 僕を含め、多くは 派手な合戦シーンを期待しているのだから、
CGでも良いから、合戦シーンを1~2つ入れてから、本能寺の変で纏めて欲しかった。
本来なら、きちんと原作があるものを映画化していれば、名著でなく、漫画であれば、 絵コンテ付き原作なので、凡監督・製作者にでも もう少しまともな映画をつくれたでしょう。
低予算映画な為に、無理せずに、恋愛ものにしておけば、よいものを
歴史ものにしてしまったので、もっと人間ドラマに主眼をおけば、良かったでしょう。
予算さえあれば、3部作くらいの構成で、幾つか合戦シーンを盛り込めたのだろうに。。。
人気俳優を2者も長期間拘束するのは、不可能なのだろうから、キャスティングをもう少し考えた方が良かったかもしれない。
今回のような低予算でつくるなら、信長等の首長級"大人物"でなく 塙団右衛門 とか 明智光秀 当たりの副将級を核に据えれば、
もっと、木村拓哉さんを生かした演出ができ、木村さんが得意とする「歯を食いしばる」演技"反骨精神"が観れたはずだ。
この映画を観たら、東宝の戦国時代映画には勝てるだろうと「クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ! 戦国大合戦」を観てはいけない。
残念ながら、本作は。。。しんちゃん映画より、下位だ。
夫婦間を温めるには良いかも
ハードル上げ過ぎた〜。
涙が見せる映画の凄み
めちゃくちゃ良かったです
信長を超人として描く作品は数あれど、夫婦の在り方を通して1人の男性として着眼して描いた作品で見事だった。
木村拓哉の演技も素晴らしかった。
若輩時代から壮年になるに連れての動きや声音をしっかり演じ分けていて凄みが増していました。
ラストシーンの表情は信長の心に迫るものがあり胸を締め付けられるほど。
あとよく「キムタクはなにをやってもキムタクだよね」という評価はいつ何時でも目に付きますが、これはもう役者の色という物ではないでしょうか?
あと綾瀬はるか演じる濃姫も素晴らしかったです。カッコよく勇ましく美しい。
桶狭間の時、兵を鼓舞する彼女の言霊は鳥肌物。ドシェーっ!となりました。
あとものすごい驚いたのは斎藤工が家康だった事です。何がビックリしたかってエンドクレジットが出るまで分からなかったのです。
似てる人が出てるな、とさえ思わなかった。
けっこうドアップのシーンもあったのに。
カメレオンすぎて本当に驚きました。
正直、これだけで斎藤工の評価が爆上がりした私です。
今映画は合戦シーンはあまりなく、史実に沿ってはいますが解釈はあくまで映画独自のものと心得て鑑賞をしてください。
己の解釈と信長像が違うかも知れませんがそれを理由にこの映画の評価が下がるのは居た堪れない。それくらい良い映画でした。
「沢尻エリカ」の濃姫が見たい!
当該作品は、織田信長ではなく正室・濃姫に焦点を当てたのが面白い。
換言すれば、木村拓哉が主役ではなく、真の主役は、綾瀬はるかです。
しかし、どうしても、NHK大河「麒麟がくる」と比較してしまう。
今回の濃姫を演じた綾瀬はるかの演技力は凄かった。
しかし同時に、NHK大河での川口春奈ではなく、
薬物事件逮捕で直前に降板した「沢尻エリカ」演じる濃姫も見たかった。。。
脚本は、現在のNHK大河「どうする家康」の古沢良太だけあり、
最近の説を含めて面白いストーリーを展開していたが、
「本能寺の変」の「タイタニック化」は、やりすぎ!
PS : 168分は長い!本能寺の変の頃には、高齢者が次々とトイレに急いでいた。
Michi
史実に着想を得たフィクションです
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