ヴィレッジのレビュー・感想・評価
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横浜流星目当てで観にきた私
きっと救われない話なんだろうなぁと思いながら鑑賞しました。
横浜流星さん始め全ての俳優の演技が素晴らしい。詰め込みすぎとか矛盾してるとかいう感想もありますが、途中月日が結構経ってる表現もあるし人間なんてそんなもんって思います。
例えば今まで犯罪者の息子で白い目で見てた村人がいきなり態度を変えたこと→テレビ出て人気者になってきたらコロっと変わるしあえてそこに照準を合わせない物語の流れがよかった。
とおるのスマホを壊して証拠隠滅しなかった→そんな余裕なかったんじゃない?だって初めて人殺しちゃったんだし冷静にはいられなくないかな?
最後はごみ村長を燃やしてくれてスカッとした部分もあるけど罪を重ねてしまうことでみさきと結ばれないのは悲しい。
色々な意見がありますがそれが映画です。
そしてまた横浜流星さんに魅了されました。
とても面白い映画でした。
エンドロール後のボーナスカットは絶対見てほしい!
詰んだ村は出るべし。一度出たら戻るな。(外から来る人はそれなりの覚悟で!)
のメッセージが、「いい移住」を促す昨今の政策に冷や水っぽい脚本。
昨日の統一地方選を見ても、無投票地区がどんだけあるのってわけで、人口減少少子高齢化大国日本のどこにでもありそうなお話。
「21世紀の日本再発見」的な、「地方創生の鍵は多様性」、「伝統的な社会に学ぶサステナ
ブルな生活、SDG'S最高!」みたいな表面的・軽々しい言説に胡散臭さを感じるひねくれ者には腑に落ちる内容。
横浜流星くんの渾身の演技、能面ぽいお顔立ちの黒木華さんの表情も良かったけど、最後に首絞められてる時の古田新太の歯の裏側が黒っぽくかつ黄ばんでたことに感銘を受けた。
そして最後は予定調和的にリアル薪能。
エンドロールの後、スーツケース転がして村を出て行く恵一(役名)に救われた。
どんよりとした気持ち…
終始暗い映画でした。
しばらく、気持ちがどんより。
でも、考えさせれることは多いです。
心のどこかに、潜んでることなのかもしれない。
大橋透(一ノ瀬ワタル)は、ほんとクズだけど、あれを作ったのは
村長の大橋修作(古田新太)です。
また、村長は村長でコンプレックスの塊。
ゴミ処理場で働いてた筧龍太(奥平大兼)君は、もう少しであそこをぬけだせたのに
捕まっちゃって。
片山優(横浜流星)も、儚い夢をみれて笑顔になったけど、一瞬にして終わってしまって。
美咲(黒木華)も無実ってわけには行かないですよね。
救いなのは、恵一(作間龍斗)が、事故で死ななかったことかな?
ちょっと「それはないでしょう?」って
思ったところはあったけど…
う〜ん。
でも、これで最後ハッピーエンドはありえないし、
この気持ちのまま終わりでいいんですよね。
一炊之夢
救われない話は大変好物である ハッピーエンドは確かに幸福感と腑に陥るカタルシスを得る麻薬だが、劇場が明るくなり、スクリーンが真っ黒になった途端にその魔法は溶け、現実が自分に襲いかかる 粟ご飯が炊かれる間の夢だ 逆の意味で自分よりも不幸な世界観の中からの目覚めであっても、その厳しさとは異質な現実が待機されていることでの減退感に苛まれるのも同じかも知れないが・・・
ただ、本作、自分の中で辻褄が合わない些末な筋があり、どうにも心に引っかかる事があった 主人公は小さい頃に能を習っていた件があり、そもそも父親が能楽に覚えがある人なのだろうから、ヒロインの教えを聞くまでも無く、知識は色々知っている筈だと想像出来るのだが、ストーリー中では、まるで記憶が消えてしまったかのような能に関する無知識振りが描かれる 能面等小さい頃からその小道具には親しみがあるだろうに あの劣悪な環境の中で忘却していたとしても、小さい頃に仲が良かったヒロインとの再会で記憶が蘇るという想像は自分の勝手な解釈だろうか? アラ探しは決して褒められるものではないし、そもそも映画はフィクションなのだから、作り手の都合が優先することには受容すべきである なのでこの部分の勝手な解釈は、あの小さい頃の写真に収まっていたり、ビデオ内で舞う男の子はヒロインの弟なのではないだろうか?と 男女の子供が戯れるソフトフォーカスシーンは主人公とヒロインなのだろうと・・・ 疑問点は尽きない本作の構造(余りにも近しい親類内での事件に於ける登場人物達の関係性の希薄さ等々)、なかなか飲み込みづらい展開は否めない
但し、そんな中に於いてキラリと光る登場人物は、主人公を痛めつける村の若い衆の頭(村長の息子)役俳優の哀愁を帯びた演技である 嫉妬の表情迄はそれ程注目になかったが、やはりあの暴行未遂シーンでの、細心な演技や、施される演出の妙は、型どおりの流れ(女性に対してのひっぱたき等、手を出す事)ではなく、体格の威圧感だけで所謂"○付けプ○ス"的な印象を与えるあの流れは、リアリティとしての画作りを作劇している白眉であった "大男に抑え付けられる=社会からの抗えないプレッシャー"は、多々ある今作内のメタファーの中でも最も輝いているシーンであったと感嘆する その後に続く主人公への嫉妬を爆発させた暴力シーンを含めたあのシーンクエンスは演じた俳優が誇っても良い演技であり、認められて然るべき力である
あの穴は何?
横浜流星の風貌が変わりすぎて凄い。
他の役者も良かったハズなのに、対抗できるのが木野花さんの無言の迫力くらいでした。
しかし、詰め込みすぎも目立つ。
能はモチーフとして使うぶんにはよいが、わざわざ歌舞伎役者に舞わせる必要があったのか。
また、龍太の結末には悲哀を感じたものの、本筋にも主人公にも影響を与えていない。
彼の話単体でも一本作れそうな反面、逮捕後は丸投げで作品の中では浮いていた。
社会の縮図として様々な問題を盛り込みたいのは分かるが、話が動く中盤までが緩慢。
それなのに、優が広報として人気が出た瞬間に疎外感が霧消し、母親はいきなりまともになるなど転換が雑すぎる。
夜の仕事辞めて収入減るハズなのに、借金問題なくなってるのも何故?
観光客が集まる要素もないし、死体を埋める場所もスマホを一緒に捨てるのも有り得ない。
最後の最後で優の父親がスケープゴートだった可能性を匂わされるも、誰の身代わりか全く分からない。
駆けつけた中村獅童は、容疑者を確保するでもなく、家族を助けに行くでもなく優を見つめる。
鑑賞後に重苦しいものが残るくらい演技は良かったが、脚本を少し整理してほしかった。
( ´Д`)y━・~~ 昔の角川映画の方が怖かったなぁ。
『獄門島』『八つ墓村』『犬神家の一族』とか昔の角川映画が描いていた村の結束の怖さを感じるまでには至らずでした。
村長のお母さんも最後までよく分からず。何かの重要な役だと思ったが全く物語に関わらず。
殺人を犯してしまうが正当防衛なので正直に警察を呼べば問題にはならず。死体をなんで目立つゴミ処理場に捨てちゃうか?
黒木華は安定感ありますよね。横浜流星前半の虚な演技はGoodでした。
父と同じことを…
…村の闇
揉み消されていた事件の犠牲者
主人公片山優(横浜流星)の父。
そのため周りの人に後ろ指
さされながら職場では
イジメを受けて生きていた
村という固執した地域
理不尽な世の中
村を出ていければいいが
出ていけない者にとっては
地獄の日々
悪行の揉み消しは
…誰かが犠牲になる社会
政治の社会でもTVのニュースで
知ったりする
この作品は
…全体的に暗い
そして途中から主人公の人生が
好転し始めるが最後は
・・救いのない終わり方だった
リアルでキレがすごい!
脚本が最高だった。
人間の感情が交差してグチャグチャになりながら、運命や残酷といった言葉では形容できないほどの映像がここにはありました。
画もきれいでさすが藤井作品。
映画ヤクザと家族のときもそうでしたが親子二人とも厳しい境遇に強いれながらも懸命に戦う姿に心打たれました。
黒木華、横浜流星はじめキャスト陣よかった。
小説化を希望します。
今の社会を表現している映画 68点
みなさんいろいろ裏事情がありますからね。。。
最後はどう終わりを迎えるのか見どころです。
能と村。この2つで不気味に感じてしまいます。
中村獅童さんも出演していることもあり、映画じゃなくて能を見てるのか?と思うぐらい迫力がありました!
横浜流星さんの演技もまた気にならず作品に集中できます!前半はグレている主人公、あとから同級生の女性と出会い、人生がガラリと変わる。そこから、、、よくありがちの展開ですがまあ楽しめると思います!
おらはこんな村は嫌だ!
邯鄲(かんたん)の夢
予告あたりから横溝感満載で楽しみにしていました
しかし長かった
削ろうと思っても削る所がいまいち見当たらない
能のテーマが話全体に広がっているのでそこも削れない
『邯鄲』(カンタン)の様に主人公(片山優)が開放され、そして夢から覚める
そのような筋だった
注)ラストの話します
どこで終わってもいい感じだと思う
1:霧の中を主人公が村を目指して歩く
優のたたずまいが素晴らしかった
2:村長の家を焼く
これは鉄板(家長が炎に包まれる辺りはすごく良い)
3:ミサキの弟が村を出る
鑑賞中・一番ピンとこなかった
鑑賞後、時間が経ってから
『村を出る』と言う選択肢(みんな村に帰ってきている)から
離れられない人々を考えると
やはり本当のラストがラストで良かったと考え直した
いい映画はやはりラストの選択も上手いと思った
時代が、、
時代設定が昭和かと思うような、人々の行動パターン。
スマホがキーアイテムの1つなのが、唯一令和だと思わされる。
ヤバいものを埋めるなら、もっと深く穴掘って埋めて欲しかったな。
PRに成功したとしても、あの観光客の多さは不自然。
母親の闇も表現が軽い。
なんだかどこのシーンをとっても、軽さが目立つのに、俳優陣が素晴らしく特に流星君が良かったので、仕上がりが残念に思えてくる。
そしてエンドロールの後のシーンについて、必要だったのかという点で後味が悪い。
流星君の顔演技で終わっておけば良かった気がしますが、、。
面白いか面白くないかで言うと【間違いなく面白い】だが、ワシの理性が猛烈に拒絶。
面白い
しかしムラ社会を経験していない人が監督脚本
企画も長いこと都会にいる故人の方
と言う村で生活してない人がこんな描き方の正直 立腹した。
ワシ全国転勤してるから、村は無いけどほぼ準ずる郡部に住んだ経験あり
【本作、全然日本社会も、村社会も反映していない。】
例えるなら虚飾の学歴【社会経験ゼロの社会学者】並
に正直、ワシの理性が受け付けない、
イヤイヤ確かにど田舎は閉鎖的だし、頑固な人多いのも事実
うちうちでもみ消すと言うのも都会よりは多いだろう
しかし、個性的なプロレスラーみたいな俳優さん 一ノ瀬ワタル さん
の「この村にはハラスメントなんてねぇから」のセリフはワシは受け付けない断固拒否する
今はネットあるからどんな村でもハラスメントは問題になる。ムラを馬鹿にしては・・どうかなぁ
確かに
「中居くんのテレビ📺ドラマ 砂の器」みたいな壊滅的な業を、横浜流星背負ってるが、それは30人もやっていないからまだいい
しかし、ふつう村から出て行くし、残る以上、変な目で見る器の小さい人間は日本全国どこにでもいるが
少なくとも「本人のいる前で 犯罪者の息子」なんて指摘するバカは、むしろ都会に多いだろう。
それにこの作品の主人公は実は、プロレスラーのような一ノ瀬ワタルさんと父親の村長 古田新太さん
なのですが 一ノ瀬ワタルさん演ずる役が 箸にも棒にもかからない極悪
だから観客の憎悪を一手に引き受けた 一ノ瀬ワタルさんはすごいのだが
ヤられて当然。すぐ警察呼んでたら、明らかに女性の緊急避難的正当防衛。8発殴る時点でもうアウトだよ
優秀な弁護士つければ 無罪は濃厚
それと 古田新太さん演じる村長は実は善人。不法投棄なんてほっとけよ!
ともみ消す古田新太さんの村長は極めてまとも
主人公にも善意で接していて、狼藉息子を切り捨てて、明らかに正義
あとさぁ、横浜流星さん、最初 話さないレベルが常識超えてる。確かに親しい女性できテレビ、仕事も抜擢されればテンションは誰でも上がる。しかし、最初言語すら発してない人は、一貫性がないように見えたよ
テンポも良く、起承転結明確、能面の活用も007の最近のものに比べれば、すごい有効活用
黒木華、杉本哲太、中村獅童、木野花も適材適所で好演
ちなみに タキギ能な 薪能 最後のクライマックスも良いと思う⭕️面白いですね。
しかし、どうしても、ワシの【経験則&理性】が受け付けない、拒絶反応。
この作品の前に見た【東リベ2ハロウィンのなんやら】の拳🤛の方が納得感デカかった。
上辺だけ雰囲気映画
重々しい予告とかで雰囲気出してるけど中身は全くない。
シナリオが雑すぎてついていけない。
ヤクザの不法投棄なら最も慎重にやらないとバレるのでは?
ゴミ村になんで観光客来る?
スマホはこの時代砕いて捨て無いとバレると小学生レベル。
まだまだツッコミどころ満載で芝居に入れない。
黒木華が横浜流星に思いを寄せるのも昔から好きだっただけ?
村でひどい目にあった過去がるのにその村で働かないだろう、村人に白い目で見られてもやっているのはすごい精神かサイコパス。
古田新太も任せるだの責任取れだの小学生に言っているのか?知能が小学生なのか?
シナリオ、演出どれをとっても駄目。
中村獅童の髪型の刑事いたら教えてくれよ。あぶない刑事でも居ないよ。
この監督がなぜ撮り続けていられるのか?もう他に人材がいないのか?
日本映画大丈夫なのか?
これはプロデューサーの責任でもあるが、ろくなプロデューサーがいないのか?
鬱陶しいよ透君!
村にあるゴミの最終処分場、最終処分場を建設することになるが、その過去の建設をめぐる事件によって村に住む優(横浜流星)の人生が狂ってく話。
幼なじみの美咲(黒木華)が村に帰って来た事で優に明るい光が差すストーリー。
母親の作った借金で、借金返済の為、村にあるゴミ最終処分場で働く優、過去の建設トラブルが理由で職場の人間から毎日イジメを受ける、そこへ都内で働いてた美咲が仕事を辞め地元へ帰ってくる。
美咲が同じ職場に入り、優の職場での状況見て何かないかと、元々は話すのが得意だった優にゴミ処理場へ見学へ来る小学生達への案内係へと任命。
案内係が評価された事により明るい光が見えてきた優なんだけど・・・
作品観ての率直な感想は村にもっと深い闇、謎があるのかと思ってたら全然思ってた作風とは違った。話のベースがゴミ、ゴミ処理場の事で話が進むとは思わなかった。
うん!とりあえず透君が常に鬱陶しかった!(笑)
ある意味ストーリーより怖いと思ったのは能面を被ってないのに能面顔の村長の母!
能面顔の母の方が闇が深そうに見えた!(笑)
閉鎖的な村の中で感情を殺して生きている青年が、明らかに崩れると分か...
閉鎖的な村の中で感情を殺して生きている青年が、明らかに崩れると分かっている土台の上で一度幸せを手にし、崩れていくまでを描いた映画です
ムラ社会、ヤクザ、汚職等々色んな要素で不快にしてきます
(中盤で破滅の道を転がり落ちていく流れは見ていてもはや爽快感さえ…)
最後確かにまとまりを欠いた印象はありましたが、あまりマイナスポイントにはなりませんでした
ただ、ここまで不快にさせてきたならもう少し風呂敷畳んでくれという気持ちもなきにしもあらず…
エンドロール後にも映像あり
主人公の悲惨な人生が、ヒロインの帰郷をきっかけに少しずつ好転してゆく。しかし、序盤からそれが長くは続かないことを示す伏線が張られ、後半には状況は一気に悪化する。
作品終盤の村長の死や、凛々しい顔つきで村を出るヒロインの弟の描写は、一見すると今後の展開が良くなることを予感させる。
しかし、村ぐるみで主人公をいじめていた村人の中から次の村長を選び出す以上、村の性質が変わるとは考えづらい。また、内向的なヒロインの弟は、彼の姉と同じように村の外で挫折する可能性が高い。
状況は今後も変わらず、小さなコミュニティ独特の階級社会や閉鎖感は受け継がれていくことが容易に想像できる。
このような村社会の性質を、演者を変えつつ同じ演目が受け継がれていく能で暗喩しているのかもしれない。「日本人ならこの後どのような展開になるか想像できますよね」と言わんばかりの非常にシニカルな終わり方だったと思う。
栄枯盛衰
監督×長編映画主演では初タッグの藤井監督&横浜流星さん。「ヤクザと家族」はかなりクリーンヒット。「余命10年も」面白かったんですが、DIVOC-12の一つ、「名もなきアンナ」は完全なMVで映画になってなかったので、そこがこの作品で活きてしまったらまずいなと思いましたが、その予感は的中してしまいました。
まず良いところを挙げていくと、役者陣の熱演は素晴らしかったです。横浜流星さんのドロッドロとした闇の演技と明るく爽やかな光の演技、その緩急の差が激しく、観ていてとてもスリリングな気分を味わえました。
黒木華さんは、とにかく純で優しい、声色がとても落ち着いているので、この作品の良心的存在でした。黒木さんにしか出せない朗らかな様子を目一杯堪能することができました。
古田新太さんのなんだか信用ならない感じ、一ノ瀬ワタルさんのクソっぷり、杉本哲太さんの逆らっちゃダメな感じ、ワルな方々は総じて恐怖心を煽ってくれました。一ノ瀬さん演じる透、ここ最近の映画の中でも底抜けのクズなので、反撃されたときスカッとしました笑
奥平くんの精一杯の振る舞い、西田尚美さんのパチンカスっぷり、木野花さんの堂々としたお座り姿、中村獅童さんの能の動き、どこをとっても一級品の方々が映画を彩ってくれていました。この演技合戦を観れただけでも映画を観た価値は確かにあったと思います。それ故に劇場を出る足は重かったです。
ただ、ストーリーや設定に関してはかなり難のある作品だと思います。細かい矛盾が気にならなければそこまで問題じゃないかなと思いましたが、後半の乱れっぷりはちょっと目を当てられないものになっていました。
凄く疑問に思ったのが、村が一気に発展した理由が無さすぎて違和感だらけでした。透を殺した直後に一気に栄えるという流れ、何かきっかけで事が動き出したというのにしたかったのは分かるんですが、1人消えただけでこんなに動くかね?と思ってしまったら最後、ゴミ収集場しか無い村にあんなに観光客が来る理由が分かりませんし、老若男女楽しめるスポットでは少なくともないですし、その発展した様子も発展してそうで、見せかけな感じが見え見えだったのも残念でした。
透の死体の遺棄場所も不法投棄されている現場のど真ん中とかいう、見つけてくださいと言ってる様な間抜けっぷりにちょっと呆れてしまいました。物語を進めるためには死体が見つからないといけないとは思いますが、隠し場所が多そうな村の中で、人の出入りが多い場所を選ぶというのはいかがなものかと思ってしまいました。しかも携帯まで一緒に埋めたら証拠まみれでしょうがと。あと透が死んだ過程をあんな後に流す必要性とは…?とも思ってしまいました。
優が衝動的に村長を殺してしまい、さらに火をつけて…という父親と同じ行動をとってしまい、同じ過ちを繰り返してしまった…という感じなんでしょうが、最後観客側を笑顔で見つめるという、全て観客に委ねるラストはなんともいえなかったです。ここで終わんの!?と思ってしまいましたし、スッキリもせず、後味も中途半端、映画の締め方としてこれは無いなと思ってしまいました。
この手の作品だったら、物語をしっかり締めてエンドロールへと突入してほしいものですが、エンドロール後に映像が流れるパターンは出鼻を挫かれた気分になりました。若者が村から出ていく様子をささーっと流すんですが、これは完全に蛇足だったと思います。
役者のパワーは絶大、でも様々な要素を詰め込みすぎたせいで物語が成り立っていないなというのが全体の感想です。悲哀に満ちた感じはひしひしと伝わってきましたが、映画としての完成度はあまり高くないと思います。あまり積極的にはお勧めできない作品でした。
鑑賞日 4/21
鑑賞時間 12:20〜14:30
座席 I-8
一ノ瀬ワタル劇場
横浜流星と黒木華お目当てで公開初日に鑑賞しました。
藤井道人監督&脚本作品。
豪華キャストです。
しかし、脚本が青いというか、頭でっかちで、ず~っと暗いトンネルを進むような話で疲れました。
薪能が伝統芸能の村の夏祭りは大勢の村人が列をなして日が暮れてから同じ能面を着け、たいまつを手に参道を登って行く村。とても気持ち悪い。
ゴミ処理場をアピールして村おこし。
いやいや、常磐ハワイアンセンターじゃあるまいし、そんなんで観光客くるんでしょうかね?
元々、ゴミを引き受ける代わりの助成金目当ての村長以下、クリカラモンモンの立派な反社が仕切るヤバい村。
片山優(横浜流星)はパチンコ依存症
で酒浸りの母親(西田尚美)のためにゴミ屋敷に住んで、昼夜ゴミ処理場で働かされている。自家用車を持っている以外は奴隷同然。父親はゴミ処理場建設の反対派で賛成派の男を殺して、自分の家にガソリンを撒いて焼身自殺したらしい。
優は犯罪者の息子ということで、村で知らないものはいない設定。
村長(古田新太)の長男でゴミ処理場で訳ありの前科者たちを支配するワルは一ノ瀬ワタルで、県警の刑事の次男役が中村獅童。
東京で社会人をしていた美咲(黒木華)が帰って来て、いきなりゴミ処理場の運営陣にコーディネーターとして収まる。なにやら、東京の会社でハラスメント責めにあって精神を病んでUターンしてきたらしいが、それほどやつれた感じもない。パワハラ全開の柄の悪い連中のなかに入って、すぐに適応していた。
片山優とは幼なじみでともに獅童の元で伝統芸能の能を学んでいた美咲(写真のみ)。
獅童は歌舞伎役者だから踊りはすんなりお手のもの。能の歌はおそらくアフレコ。
一ノ瀬ワタルも優、美咲と幼なじみの設定。
小学校の社会科見学の案内役を優にさせるプランを作成する美咲。口下手で余裕のない優ができる気がしませんでした。しかし、イケメンはすぐに評判となり、マスコミが取材に来て、テレビ番組で紹介される。トントン拍子。
美咲は茅葺き屋根裏部屋に優を招き入れ、ほどなく二人は結ばれる。
気にくわないのは一ノ瀬ワタル。
決まってます。
そのための配役。
2022年6月に他界した河村光庸プロデューサーの最後のプロデュース作品。
「宮本から君へ」のプロデューサーでもありました。
一ノ瀬ワタルが黒木華をテゴメにする図式がバレバレ。
しかも、それを自分のスマホで動画撮影するアホ。
駆けつける優。
間一髪で間に合った。
しかし、
極真カラテの使い手の横浜流星はいっさい手出しをせず、ぼこぼこにやられるのみで、ぜんぜん見せ場がありません😭
いったいなにを見せられているのやら。
医療廃棄物を引きとって夜中に一般ごみと一緒に埋める違法投棄が犯罪の設定ですが、県警が一斉現行犯逮捕のために駆けつける案件なんでしょうかね?
水質汚染はどうするの?
エンドロール後の美咲の弟が村を出て行くワンカットも中途半端な感じ。
こんな村に若い人が留まる理由が元々ないです。
黒木華はじめ、豪華なキャストでしたが、一ノ瀬ワタルと中村獅童以外はとくに出演するメリットはあったのでしょうか?と首をひねる作品でした。
肝腎の華ちゃんと流星の心が通い合う流れがとてもインスタントで、優が救われたというよりも、奴隷から広報担当に大抜擢されたから明るい表情になっただけ?みたいな。
結局、血は争えないみたいなエンディングで、能面の効果なし。
優は再生できたのでしょうか???
甚だ疑問。
美咲はひとりで服役したんですかねぇ。
藤井道人監督は単独で脚本書かないほうがいいような気がします。
ラストはどうなんだろう?
美しい集落・霞門村に暮らす片山優は、村にゴミの最終処分場が建設されることになり、その建設をめぐり反対派の父親が事件を起こし家に火をつけ焼身自殺した事により、優の人生は大きく狂っていった。母親はパチンコと酒に溺れ借金を作り、その返済のためゴミの処分場で働くことになった優は、いじめの標的となり、将来の見えない日々を過ごしていた。そんな時、幼なじみの美咲が東京から戻ったことから色々な事が変化していく、という話。
最初のトオルの事件は正当防衛で仕方なかったような気もするが、ラストの村長のは共感できなかった。
横浜流星や黒木華など出演者は素晴らしかったし、ロケ地の京都の山村部、美山などの景色は美しかった。
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