劇場公開日 2023年4月21日

  • 予告編を見る

ヴィレッジのレビュー・感想・評価

全239件中、21~40件目を表示

2.0小さい村の小さいなりの苦悩

2024年5月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

<映画のことば>
子供の頃、この風景が怖かった。
全員が同じ表情で、同じところに向うの。
何の疑問も抱(いだ)かずに。
不自然で、この世の世界じゃないみたい。

小さな村落であるが故に、村民同士の結びつきも強く、一筋縄ではいかないことも少なくはないのでしょう。
そして、その「同調圧」も、半端ではないことでしょう。
個々の村民の本心とは別に、それが本作の「能面」につながってくるのかも知れません。
前傾の映画のことばは、そんな意味だったかも知れないと思います。評論子は。

そのことを浮き彫りにする優と美咲の姿は、一編のドラマとして仕上がって、充分な良作だったと思います。評論子は。

(追記)
そして、小さな村落ではあっても、浮世の風は吹いてくるようで、人間関係のさざ波も立てば、事件も起こる。
そして、小さな村落であるが故に、それらを飲み込むキャパシティも決して大きくはなく、その都度、その都度、翻弄される―。
清濁併せ呑むようなスタンスで、その波風に立ち向かう大橋村長の演技も、際立っていたと思います。

<映画のことば>
ぜんぶ美咲が一人でやった。それで終わり。な?
…あとは俺が何とかする。二人で、この村を立て直そう。

(追記)
人が日常で暮らしている限り、ごみの排出は避けて通ることのできない問題です。ごみの処理の問題は。
(ごみという概念は、人間が地球上に存在するようになって生まれたものであって、自然界にごみというものは存在しなかったと言われますし、家庭から排出されるごみは消費文化のバロメーターとなるという研究もあります。)

そこで、くだんの霞門村は、廃棄物の受入れと処理に起死回生の「夢」を託したーざっくり言えば、そういうことなのだろうと思います。評論子は。

そういえば、別作品『海炭市叙景』でも、かつては基幹産業の地位を占めていた「海」=造船産業、「炭」=石炭産業の斜陽化から、大型ショッピングセンターの開発に乗り出した海炭市当局の政策転換に翻弄される市民の姿が描かれていたようにも記憶します。

実際、「将来的には消滅の可能のある自治体」などが発表されると、正直、心中穏やかでは、ありませんし、評論子としても。
まして、そういわれる自治体が、たくさんある都道府県に住まう者としては。

それだけに、観光開発に乗り出したりする自治体もなくはないことも理解ができないわけではないのですけれども、その、いわば反面として、多額の投資に失敗して、2006年には、計算上の「返済可能額」の8倍を超える借金を抱えて財政破綻した市町村も出てきてしまったりしているのもまた事実です(毎年、国際的な映画祭を開催していた、映画ファンには「お馴染み」の市町村でもありますけれども)。

反面、そういうリスクも冒(おか)しながら、小さな村落は頑張っていると言えます。
小さい村でも…否、小さい村であるからこそ、それなりに。

その点、廃棄物ビジネスに村の命運を賭けること自体を、のっけから「邯鄲の夢」と決めつけるかのような印象も与えかねない本作のエピグラフは、いかがなのもでしょうか。
その点は、少しく、気になってしまいました。
本作を観終わって。評論子は。

(追記)
不法投棄やら、暴力団員の暗躍やら、その業界には「さもありなん」というダークな面ばかりが、本作では描かれてはいるのですけれども。

しかし、今の実際の廃棄物業界に少しでも取材してもらえれば、そういうことは、いわば「過去の遺物」で、今は業界を挙げて適正処理、そしてその適正な処理を可能とするような適正な処理料金の設定(業務の適正化と、適正な業務を継続可能とするような正当な利潤の確保)に努力されていることは、すぐにも分かることですし、もちろん、廃棄物処理業者の免許基準も、暴力団などの反社会的勢力を閉め出すこととしているところです。

そして、人が日常で暮らしている限り、ごみの排出は避けて通ることのできない問題であることは上に触れたとおりで、その意味では、この業界は社会的には欠くことのできない産業であることには、多言を要しないと思います。

ひところの廃棄物業界には、必ずしも社会的に適正ではない面があったことは否定はできないのではありますけれども。
しかし今になっても、そのイメージに引っ張られて…否、そのイメージだけに乗っかってしまって、ずいぶんとステレオタイプ的な視点から本作は製作されているといったら、それは、映画の評としても「厳しすぎる過ぎる」との批判があるでしょうか。
(確かに映画は製作陣の「知的創造の産物」で、必ずしも常に現実とイコールでなければならないものではないことは、百も承知、二百も合点はしているのでは、ありますけれども。)

当該の業界の人が本作を観たら、けっして良い気持ちはしないだろうとも思います。
その点は、残念というほか、ないかとも思います。

コメントする 2件)
共感した! 10件)
talkie

3.5負の連鎖は終わらない

2024年3月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 1件)
ワァ!

3.0埋めるか燃やすか

2024年3月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

普通のゴミはリサイクルすれば、再利用出来るかもしれない。
人間のクズのゴミは、埋めるか燃やすしか出来ない。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
上みちる

3.0残念今一歩かな。隠しスパイス不足な展開。

2024年3月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 3件)
The silk sky

4.0横浜流星さんが素晴らしい!

2024年2月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

藤井監督作品が好きで、また横浜流星さんのファンなので、暗く重い内容だが何度か観ている。
横浜流星さんの新たな一面、素晴らしい演技、お顔の美しさが印象的。やはり魅力的な俳優だと感じた。
周りを固める個性的な実力派キャスト陣も良かった。黒木華さん、古田新太さん、西田尚美さん、中村獅童さんなど。
ディープな衝撃作だ。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ERi

1.5スッキリしないし、能いらない

2024年2月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

親父さんの事件をスッキリさせて欲しかった
意外性もないし、能の必要性感じないし、ハラハラドキドキもないし、感動もない
見なくていい

コメントする (0件)
共感した! 2件)
isao

0.5ネット掲示板でも書けるような二番煎じの作品

2024年2月17日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:その他

最後まで見たけど、なんか某ネット掲示板の偏見みたいな文章ネタとマスコミの取材ネタと某電波系アングラ作品みたいな二番煎じの作品をその場凌ぎで混ぜ合わせた映画でした。

マスコミネタを真実のように吹聴しながら、「実際に必ずあるんだよ!間違いない!」とマスコミの二番煎じを映画に仕立て上げてる。

映画制作の資金提供をしたスポンサーのせいで、投げやりな映画にしてしまってる。

出演してる役者の無駄遣いもあるけど、役者の演技がいい加減で無理してる所が目立ってしまってる。

手厳しい評価しただけで陰∅ャ呼ばわりか∅ー牛呼ばわりって、軽々しく決めつけないでほしいと思います。

シナリオ通り、まさに「ごみ漁り映画」です。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
onion

3.0良くも悪くも村に吸い取られ積み上げてきた何か

2024年2月2日
iPhoneアプリから投稿

2023年劇場鑑賞28本目 良作 64点

藤井道人ファンとして期待の作品

結論、ファンとしてハードルが高かったのはあるし、それを度外視にしても、期待はずれかなぁ、残念

ストーリーの随所に感じる、こうなるんだろうなが全部セオリーすぎるのが、ハマらない人にはハマらないのだろうけど、個人的には別にそこはそーゆー監督だし特別マイナスには感じなかったけど、、、

なんというか、伝えたいことの核心が朧げで深く印象に残らなかった

一部では能面がいらない等あり、個人的にもその意味合いやシーンが無駄だったり、中途半端だとういのはわかるけど、要はそこに住む村の住人が何か問題を抱えたり、はみ出したりしない様にいい顔してやり過ごす、平穏を保つみたいな、そこに住む個人と集団での顔のギャップをテーマとして描きたく、それに古くの文化として顔を隠して踊るこれを採用したのだけど、何かグッとこない

ヤクザと家族が大好きで、新聞記者も当時から評価は落としたものの好きで、余命10年は嫌いな当方ですが、今作は正直監督の底を知れちゃった気もします

というのも、ファン以外がよく口にするのは絵や撮り方が綺麗だったり匠なのはこだわり伝わるけど、キャラクターの設定や演出、展開やセリフが古典的で普遍的で面白みがなかったり、薄っぺらいという意見が散見しますが、それもよくわかるし、ファンは賛否を許容した上で好んで観てるので、問題ではないのだけど、今作は確か監督交代があったりと聞いたので、ちゃんと正面でぶつけられなかった印象があります

若い監督なので、わたくしの鑑賞の眼と共に成長していきたい人ではあります

コメントする (0件)
共感した! 1件)
サスペンス西島

3.5ただただ

2024年1月17日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

難しい

全ての役者陣がすごい

特に、大河ドラマで秀頼役の作間龍斗さん

いやーすごいわ

今更ながら、一番注目

コメントする 1件)
共感した! 4件)
悠々同盟

4.0お面

2023年12月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

映画全体で何度も展開があり、飽きずに見れた。
良い時、悪い時、良い時、悪い時、、、繰り返されていく。そしてあのラストは切ない。
ずっとお面を被って生きていくしかなかったユウには、やりきれなさしかない。あの幸せな時間は夢でしかなったなんて信じたくない。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ABCD

3.0力作なんですけども、好みの問題です

2023年12月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

力作なんですけども、好みの問題です

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ハム

2.550点

2023年9月18日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 2件)
まぁと@名作探検家

3.0閉鎖感のある村の悪いところを全部つぎ込んだような

2023年8月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

致命的に悪いことをしてきた訳でもないのに、村の悪い部分(集大成と言っても良い)のせいでここまで堕ちることが出来るんだと言う映画でしたね。
仕事が限られている、悪い事でも稼いでいる。
臭いものに蓋をする、親も堕ちている、権力者が暴走してる。
かなり堕ちるので何か刺さるモノはあると思います。

能もテーマの一つでしたが、狂言で何を言っているのか解らなかったので、そこはモヤモヤしました(不気味さが伝われば良いと言う事なら納得ですが)

コメントする (0件)
共感した! 2件)
柚子一味

4.0美しい地方の日向と陰

2023年7月15日
iPhoneアプリから投稿

地域格差による皺寄せで、地方に押し付けられてしまう産廃や原発。そしてそれに当然のように関わる反社組織。この国のあちこちで起きている問題を題材にした骨太の作品。
闇で踏みつけられながら生きてきた主人公が、あるきっかけで光(表面)側に身を置く立場になっていく様を演じている横浜流星の演技は鬼気迫るものがあった。
完璧なキャスティング。全ての出演者の演技が素晴らしかった。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
arom

2.5かなりダークな作品

2023年7月10日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

見ててつらい
作品を評するのをやめます

コメントする (0件)
共感した! 3件)
零式五二型

3.5能の面に塞がれた感情が一辺に溢れ出たとき!! 蘇る悪夢と消し去りたい過去が混じり合う作品

2023年7月10日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

美しい村の風景に相応しくない産業廃棄物
ゴミの不法投棄され、埋立地となった場所。
母親のギャンブルにより、借金を抱えて
孤独に生きる優くん、横浜流星さんを
悲しい気持ちで見ていました。
やりたくない仕事をしなければいけない境遇
村おこしとの名目で、マスコミの取材
小学生の案内人、説明をしていた優くんを
妬みのような感情で見ていた透くんが
何となく美咲を乱暴しそうな予感がしていました。
抜け出したくても、村から抜け出すことの
出来ない呪縛を感じました。
優くんの父親が10年前に起こした事件!
自分に都合の悪いことは、無かったことに
しようとした大橋に、人間の非道さがありました。
屋敷に放たれた火、亡くなっていく人間は
能面の顔のように冷たく、乏しい表情に
見えました。

コメントする 1件)
共感した! 18件)
美紅

3.5カエルの子はカエル

2023年7月5日
iPhoneアプリから投稿

閉鎖された村の諸々‥はよくあるテーマだが、それをゴミ処理場、産業廃棄物、不法投棄などの社会問題が併さっているのは斬新。それにしても彼は救われないですな。そんなに人って変わるもんでしょうか。村長のとこもそうだし、なんていうか、やっぱ育ってきた環境って大事ですね。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
いつこ

2.5これが村か?

2023年7月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

藤井道人監督と言う事で期待し過ぎたのかもしれない。

村と言う閉鎖的な環境の社会問題をあぶり出すのかと思ったけど、これは都会で暮らしてる人の村の悪いイメージでしかないのかなと思った。

ゴミ処理場を作った事で起こる大気汚染やら水質汚染の
問題に若者が苦しむ展開かと思ったら、
家族や仕事場の権力者に苦しむ主人公に
都会が舞台でも同じような事が出来たんじゃないかと
思いました。

能の件も話にあまり関わりがなかったように思う。
昔は優秀だった主人公を見せるためのものだったのか?

「新聞記者」をや張り手思い浮かべてしまうので、
見方を間違えてしまったかな…

横浜流星くんのラストカットは「悪魔を見た」の
イ・ビョンホンを彷彿とさせました。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
奥嶋ひろまさ

3.0出て行きたくても出て行けない

2023年7月2日
Androidアプリから投稿

犯罪者の息子として村にそのまま居住し、ごみ処理場で働く主人公を横浜さんが演じた作品。
脚本、監督は、話題の藤井監督。
本当に藤井さんらしい題材。
映画なのでフィクションなのだが、相変わらず偏見が凄くて違和感。
犯罪者の息子に対してのスーパーや説明会や能での住民の反応。あんな露骨にはあり得ない。
フィクションとしても村に対する偏見が凄い。
作品としては能がベースのためか?非常に長く感じた。

一ノ瀬さんのクズ悪人は安定。笑えば笑うほど不気味になる数少ない俳優。これからもっと重宝されるはず。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
ダルメシアン07

0.5『あんたゴミだな』って、良く言えたものだ。

2023年7月2日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 3件)
マサシ
PR U-NEXTで本編を観る