プアン 友だちと呼ばせてのレビュー・感想・評価
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スザンヌ似
プリム役のビオーレット・ウォーティアはスザンヌに似ていて、とても可愛くて、ちょっと年上のバーテンダーとしても魅力的だった。ハーフ?
出ているタイの役者さんたちはとても多国籍的な容姿。
途中までは確かに二人のヤリチンが元カノを訪ねるロードムービーで、白血病のウードのアゲちん自慢集のようだったから、これから泣ける展開になるのかと思っていたのですが・・・・・
最後にボスがパタヤの実家にウードを案内する辺りから、ウードはボスにこれまでの恩を仇で返すようなことをしてしまったような気がする。ニューヨークで出会った二人のタイ出身の男の間にあったものは友情だったとは思えなかった。ウードも言っていたが、嫉妬がメインだったような。ボスはいいヤツで、うんとイケメン。男二人の最初で最後のロードムービーを期待していたので、なんだか韓流ドラマを見ているような気分になってしまった。
ヒトじゃなくてウサギだったら、ピーターラビットの話に使えるかも?
最終日前の水曜サービスデーの新宿武蔵野館は女性客が大部分で、ほぼ満席でした。
ウードとプリムの間に肉体関係があったかどうか、はっきりさせないところはウォンカーウァイ風だったような。
監督の前作(バットジーニアス)は観ていません。
(原題) One For The Road
とってもほろ苦い青春ノスタルジー映画。
「バッド・ジーニアス 危険な天才たち」のバズ・プーンピリア監督の最新作、しかもあのウォン・カーウァイが製作総指揮と聞けば観ない手はないでしょう!
NYでバーを経営してるタイ出身のイケイケ男とその友人でタイで余命宣告を受けた元イケイケ男のロードムービー、って言っちゃうと軽い映画みたいですがとっても切なくてほろ苦くて。でもお涙頂戴モノではなくて。
サントラ欲しくなる位に音楽はいいし映像は色彩鮮やかでカッコイイ。90年代にカーウァイ作品に嵌った身としては懐かしさもあって心地よく。「恋する惑星」「ブエノスアイレス」あたりを連想しながら鑑賞しました。
小道具の使い方がめちゃくちゃ上手い!特にカセットテープとカクテル。元カノとのストーリーが曲やお酒とクロスしておしゃれだなぁ~と思っていたら、テープがB面にひっくり返った途端に全く別の展開に。脚本と構成の巧みさに驚かされました。
元カノとの恋模様や主役2人の関係性などが時間軸を行ったり来たりしながら少しずつ解き明かされていくというのも上手いなぁと唸りました。
途中の劇中劇ではいきなりジョン・ウー的になるのには吹き出しかけましたけど。白い鳩飛ばしてましたねぇ(笑)。
人生をふり返る時期にいる大人のための青春映画、かな。
私の嗜好ど真ん中でした。
ただし、元カレに訪ねてこられるのは迷惑ですけどね(笑)。
邦題(副題の「友だちと呼ばせて」部分)から受けるイメージでちょっと損しているかも、ですね。
カスすぎて共感できない
ニューヨークでバーを経営するタイ出身のボスは、バンコクで暮らす友人ウードから連絡を受けた。ウードは白血病で余命宣告されたため、ボスに最後の願いを聞いて欲しいと言った。バンコクへ駆けつけたボスが頼まれたのは、ウードが元恋人たちを訪ねる旅の運転手だった。そして旅が終わりに近づいた時、ウードはボスにこれまで黙っていた秘密を打ち明けた、という話。
最初、過去と現在を行き来し過ぎて今どこ、みたいな感覚で分かりづらかった。
ウードがカス過ぎて全く共感できず、途中から興味が無くなり寝落ちしそうになった。
ボスの彼女に手を出そうとしたり、両方にウソを言って別れさせようしたりで、ホントカス。
タイの女優で綺麗な人もいたが、特別魅力的な人もいなかった。
Do you believe in your LOVE after 10 years' solitaire
個人的には久々のタイ映画でしたが、製作総指揮はウォン・カーウァイと言い事で泰中合作感あり。と言うか、ウォン・カーウァイ色は感じました。
タイ滞在歴4年のbloodです。たった4年しか居なかったワタクシでも、ロケーションが分かると言う親切さw
いきなりの脱線です。
タイは政府を上げて映画撮影を誘致していました。と言うか、今もしてるかも知れませんが。平山監督・竹野内豊主演の映画が、bloodのタイ在住中に撮影されたりしました。
でですよ。
ちょっと驚いたのがですね。パタヤの南側の、無茶苦茶綺麗なビーチが、タイのアーミーのキャンプになってるんですが、この広大なキャンプの敷地を映画撮影に貸してくれるんです。巨大なセットの設営OK、撮影のために民間人が立ち入る事ももちろんOK。軍事機密はないのか?って言いたくなるw
この映画のラストのビーチのバーは、そのアーミービーチのうちの一つで、一般の海水浴客に開放されている場所です。その後、BMW E24のクーペが走り去るシーンはコラートじゃないかと。
ちなみに、パタヤのアーミービーチは日本のCMの撮影地にもなっていて、長澤まさみさんが某飲料メーカーのキャラクターだった時期、パタヤのレストランでの目撃情報がチラホラでした。
脱線終わり。
物語りの方は、元カノを訪ねて回る、男2人のロードムービーにございます。短期間に3人ですよ。全員NY滞在中ですって。それだけじゃなくって、更にプラス1 ですよ。お盛んだねー、って言うのは昭和世代の感覚でしょうか。
なんだかんだと言いたくなるし、お前はどんだけ性悪なんや?と毒付きたくもなるけれど、終わり良ければ全て良し、って事で。
良かった。
割と。
ボスは良い人
死よりも恐ろしいこと。
死を悟った人間は何を考えるか。人間にとって死よりも恐ろしいこと。それは自分の存在が人々から忘れ去られることだろう。
かつてボスとプリムに横恋慕したウードは死を前にして自分の罪をボスに告白して、プリムと再び結びつけようとする。
一見、死ぬ前の贖罪の行為とも思えるが、ウードは二人の恋愛が成就することによって自身の存在を二人の記憶に残したかったのかもしれない。二人の恋愛が成就されれば、それに大きく関わった自分の存在が二人に忘れ去られることはないから。
元カノたちに会いに行ったのも自分の存在を彼女らの記憶に残したかったからかもしれない。
人は生きていれば互いに傷つけあって二度と会いたくない人もいるはず。でもいくら相手を否定しようがそんな人間との出会いが今の自分を構成していることは間違いない。
想い出を演出する美しいカクテル
余命少ない友人の頼みをかなえるロードムービー と思いきや、途中から...
あったかもしれない未来。でも、実現しなかった今。だから、どうする?
予告編を観てなんだか面白そうと、思っていた作品。
やっと観ることができた。
映画館を出ての第一印象は、『いい映画を観させてもらったな〜』、『観てよかったぁ』だった。
冒頭からしばらくは、スタイリッシュでお洒落でテンポ良く満足して鑑賞。予測してた流れ。
しかし…、そこからの展開が予測を超えた展開で……、さらに没入した。
夏目漱石や太宰治、村上春樹さんのテイストもあったし…。
脚本が秀逸。
黒澤明監督や橋本忍さんの書いたストーリーみたいだなあーと感じた(ぶれや不具合がないわけではないけど…。でも、)秀逸。
元カノ達、
(踊りが好きな)アリスさん(素直な表情や仕草がとっても美しい)、
(女優を夢見る)ヌーナーさん(もの憂げな可憐な表情がとっても美しい)、
(写真家の)ルンさん(純粋。だけど地に足付けてる感がとっても美しい)。
そして、ルンさんの娘さん(天使)。
そして、そして、プリムさん(千変万化のチャーミング。美しい)、(横浜生まれだそう)。
お母さん(ホントにお姉さんみたいで美しい)も……
みんなみんな、チャーミングで魅力的で、なによりアジアン綺麗だった。
みんな、キャラが立っていて、かつ、まったくかぶってなくて、すごい。
カクテル、カセットテープ、そこから流れてくる音楽、DJのお父さん、深夜ラジオ、車、そして景色……、も、もうひとつの魅力。あと、♪nobody knows♪の音楽も。
タイの人はああやって、手を合わせるんですね。
そこも好きでした。
善人なおもって往生を遂ぐ、いわんや悪人をや
ジェンダー落ちだと思ったら、全然違った。
なんかね、予告でここまで言っちゃって、、、
どうせジェンダー落ちなんだろうと、、タカを括っていたのですが、見事にやられました。ジーンと来ました。ウォンカーウァイが肩入れするだけ有ります。
タイの映画侮りがたし。
前半この監督の得意なカメラ回しとか、外連味たっぷりなんですが、段々とシンプルな繋ぎになり、じわじわ来ます。ファンタジーも中々うまく処理されてて完全にやられました。
17キロ以上痩せて2ヶ月の撮影に臨む役者根性もリアリティを担保してます。役者にここまでやらせる、そうしたいと思わせる良い脚本です。
初めに書いたミスリードはたぶん最近のアジア映画に有りがちな邦題のせいだと思う。原題はOne For The Road....最後の一杯...観れば分かりますがほろ苦い大人の映画ですわ。
監督の隠れメセージ
ストーリーは他の方が詳しく書いてるので割愛しますが、一度落としておいて最後持ち上げる展開はちょっと安直な感じもしましたけど、観た人が幸せな気分になれるならまぁ良いか。
タイ国内を回るんですけど、コラートの女傑ターオ・スラナーリー像、サムットソンクラムの大聖母教会、チェンマイの城壁跡、パタヤの海岸など観光案内的なところもあって楽しんで見てました。仏教国タイでヌーナーの撮影場所が教会なのは何でと思ったけど名所紹介もしたかったのかな。
50年以上前に作られたBMW2000Cがエレガントで美しかったですね。タイは日本と同じ車は左側通行なんで右ハンドルです。輸入車もベンツであろうがポルシェであろうがフェラーリであろうが右ハンドルです(しか見た事無い)。日本は50年位前は外車は左ハンドルという概念があったと思いますが、タイではそんな昔から右ハンドルだったんだなあと実感。
ナンバープレートの最初のタイ2文字『วก』が日本語だと「曲がりくねる」とか「蛇行する」と言う意味があり、辞書によっては「引き返す」と言う意味もあるので、この映画のメインテーマそのものであり、監督の隠れメッセージを発見した思いで一人納得。
上手そうなタイ料理屋に入ったら味がそれ程でもなかったみたいな・・・でもトム・ヤン・クン食いてえ!
①本場タイでタイ料理は食べたことはない。それで今までで一番美味しかったのはシンガポールで食べたタイ料理。汗かきなので普通のタオルではなくバスタオル持参しました。②さて、そんなことはともかく、久しぶりに東南アジアの空気を感じられたし優しいお話なので好ましくはあるが、何せ話が長い。脚本に問題があって、もっと刈り込めるだろうし、話の流れが平板でもう少し捻ったり伏線を張って伏線回収とかしたら長さを感じなかったかもしれない。③アリスのエピソードは良かったが(看板が倒れたりボスのダンスの相手が声をかけてきた女の子の母親・・・しかもこの男でいいわ、というドヤ顔、とか可笑しい)、ヌーナ&ルンと同じような調子で続くので(ヌーナーのエピソード自体は悪くないのに)飽きてくる。DJだったウードの父親のラジオ番組を録音しており、その中から元カノ毎にテープを作っていて、違う元カノに会いに行く度にテープを変えるという趣向はロードムービーらしくて良い。④ところが、中盤で唐突に新事実が出てくるわ、新しい登場人物が出てくるわ、如何にも此れからが本筋感ありあり、ということで此れまでは長い前振りだっのかい、とまた映画の長さを再認識させられてしまった。⑤特に気になったのは、ウードは白血病にならなかったら“あの秘密”を墓まで持って行く気だったのか、ということである。白血病になったということでその当たりのモヤモヤ感が中和されているみたいだが、親友(と自分で言ってる)を10年間近く騙していたとは、元カノに謝罪するところではない背信行為ではないだろうか。親の金でNYでバーを出させて貰い高級マンションに住み女にももてるボスへの妬みや恋敵であること(此方の方が主だろうけど)がその動機として説明されているが数年間ならともかく10年間も黙っている(しかもボス・プリマ両方の気持ちも分かっている)のは余りに手前勝手の謗りを免れない。もっと説得力のある理由・背景を用意すべきである。一見プレイボーイ風のボスが抱えていた闇、バーテンダーになった動機等も此処で明らかになるので、もう少し工夫が欲しかった。脚本の弱いところである。⑥最後、友情は戻ったような描き方だが、どうしても私にはウードの自己満足だった印象が免れない。⑦プリム役の女の子が可愛かったので⭐一つオマケ。
エモい…エモすぎる。
確かに映像は良いが、
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