ノースマン 導かれし復讐者

劇場公開日:

ノースマン 導かれし復讐者

解説・あらすじ

「ライトハウス」のロバート・エガース監督が、北欧の大地を舞台に繰り広げられる、1人の男の復讐の旅路を描いたアクション大作。

9世紀、スカンジナビア地域のとある島国。10歳のアムレートは父オーヴァンディル王を叔父フィヨルニルに殺され、母グートルン王妃も連れ去られてしまう。たった1人で祖国を脱出したアムレートは、父の復讐と母の救出を心に誓う。数年後、アムレートは東ヨーロッパ各地で略奪を繰り返すバイキングの一員となっていた。預言者との出会いによって己の使命を思い出した彼は、宿敵フィヨルニルがアイスランドで農場を営んでいることを知り、奴隷に変装してアイスランドへ向かう。

「ゴジラvsコング」のアレクサンダー・スカルスガルドが主演・製作を務め、アニヤ・テイラー=ジョイ、ニコール・キッドマン、ウィレム・デフォー、イーサン・ホーク、ビョークら豪華キャストが共演。

2022年製作/137分/PG12/アメリカ
原題または英題:The Northman
配給:パルコ
劇場公開日:2023年1月20日

スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0戦闘シーンのカメラ横移動、長回し撮影に圧倒される

2023年1月28日
PCから投稿

北欧神話やアイスランドの英雄伝説などを融合させて生まれたというこの壮大な復讐叙事詩。とにかく冒頭からクライマックスに至るまでロバート・エガース監督流の怪奇で圧倒的な筆圧がみなぎる。カラー作品でありながら、どこか前作『ライトハウス』に通じるモノクローム的な光と影が全編を貫き、かと思えば北の大地における自然の色彩がこれほど貴重かつ神々しいのかと唸らされる一面も。アレクサンダー・スカルスガルドの筋肉のうねり、そして魂の咆哮は、1人の少年が驚異的な執念と生存本能で生き抜き成長していく物語を、もはや言葉を超えた気迫で体現する。その姿を活写するカメラも印象的で、特に際立つのは横移動による長回し撮影。大規模で複雑な壮絶な戦闘シーンをゆっくりとごまかしなく映し出していく様に冷徹さや荘厳さすら感じるほどだ。頭で理解するというよりは自身の中にある最も原始的なDNAで受け止め、浴びるように味わいたい作品である。

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牛津厚信

4.0とにかく荒々しく死にたいカルトにどっぷりな男どもの悲喜劇。

2023年1月28日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
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共感した! 6件)
村山章

4.0【”北欧神、”オーディン”に翻弄される北欧の民達。”今作は、スカンジナビアの神話、アイスランド英雄物語、ヴァイキング伝説をミックスした古代北欧をメイン舞台にした壮大なる復讐譚なのである。】

2025年5月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

興奮

難しい

■粗筋
 895年。スカンジナビアにあるとある島が舞台。
 若き王子アムレートは、旅から帰還した父、オーヴァン・ディル王(イーサン・ホーク)と共に、宮廷の道化ヘイミル(ウィレム・デフォー)の立ち合いの元、成人の儀式を行う。
 だが、儀式の直後、叔父のフィヨルニル(クレス・バング)が父を殺害し、グートルン王妃(ニコール・キッドマン)を連れ去ってしまう。
 幼いアムルートは父の復讐と母の救出を誓い、たった一人でボートで海を脱出する。数年後、成長したアムレート(アレキサンダー・スカルスガルド)は、東ヨーロッパ各地で略奪を繰り返す獰猛なヴァイキングの一味になっていたが、ある日、スラブ族の預言者(ビョーク)と出会い、己の使命を思い出すのである。
 そして、フィヨルニルがアイスランドで農場を営んでいる事を知った彼は、奴隷に変装し、親しくなった白樺の森のオルガ(アニャ・テイラー=ジョイ)の助けを借り、叔父の農場に乗り込むのである。

◆感想<Caution!内容に触れています!>

・今作は北欧神話の知識があると、より面白く鑑賞出来るが、無くても特に問題はないと思う。
 ”オーディン”は、北欧最大の神であり、劇中頻繁に単語として出て来る”ヴァルハラ”は、簡単に言えば騎士として戦い死んだ者が行くパラダイスであり(で、皆、命知らずの戦いをする。)、”ノルン”は北欧神話の女神たちである。
 今作は、章立てで進むが、各章の冒頭で使われる“ルーン文字”はゲルマン人が表記に使った古い文字である。
 ロバート・エガース監督、凝ってんな。

・ストーリー展開はシンプルであり、分かり易い。
 それにしても、歴史では”カインとアベル”を筆頭に、日本で言えば天智、天武天皇の争い、源頼朝、義経の確執など枚挙に暇がない事は、ご承知の通りである。

・今作の魅力は、レビュータイトルに記したように、スカンジナビアの神話、アイスランド英雄物語、ヴァイキング伝説をミックスした(と思った)壮大な物語と、その世界観である。当時の衣装や意匠もイロイロと調べて制作したのであろうが、私はこの世界観は好きである。

・グートルン王妃の奸計が明らかになるシーンの、ニコール・キッドマンの悪い顔の下の隠された自らの出自を息子の示す哀しみの表情や、望んでアムレートの刃に掛かるシーンはナカナカである。

・アムレートの復讐心の支えになった白樺の森のオルガを演じたアニャ・テイラー=ジョイの美しい裸身なども、良い。

<今作は、スカンジナビアの神話、アイスランド英雄物語、ヴァイキング伝説をミックスした古代北欧をメイン舞台にした壮大なる復讐譚であり、ロバート・エガース監督らしいダークな映像美が印象的な作品なのである。>

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共感した! 9件)
NOBU

3.5北欧の神いかれてるぜ!

2025年3月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

面白かったです!

どこまで実際の風習、文化に忠実なのかわからんですが、なんとなくあの時代の北欧が感じれてよかったです。
戦いの中で死なないとヴァルハラ行けないって、もうその世界観が怖すぎなんですけど!いかれてるぜ!
謎の儀式で犬とか熊とか狼とか獣になりきるのも見たことなかった。森の乱交パーティみたいな祭りも、何か現代人が忘れた自由さ、自然さ、があっていいよね。でも、あんな簡単に殺し合う世界は怖くて嫌なので、僕はコンクリートの上で規則に従いながら社会の歯車として生きていきます。

アイスランドの美しくて厳しい大地がいっぱいみれて良かった。昔行った時とにかく風が強かった覚えがあるけど、また行きたくなった。火と氷の国、カッコ良すぎる…!!

ゲームオブスローンズとか好きな人にオススメです!
アラビアとかクイストゴーとか北欧食器好きな人にもオススメです!ってことはないです!

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ともひろ