女神の継承

劇場公開日:

女神の継承

解説

「チェイサー」「哭声 コクソン」のナ・ホンジンが原案・製作、ハリウッドリメイクされた「心霊写真」や「愛しのゴースト」を手がけたタイのバンジョン・ピサンタナクーン監督がメガホンをとった、タイ・韓国合作のホラー。タイ東北部の村で脈々と受け継がれてきた祈祷師一族の血を継ぐミンは、原因不明の体調不良に見舞われ、まるで人格が変わったように凶暴な言動を繰り返すようになってしまう。途方に暮れた母は、祈祷師である妹のニムに助けを求める。ミンを救うため、ニムは祈祷をおこなうが、ミンにとり憑いていたのは想像をはるかに超えた強大な存在だった。

2021年製作/131分/R18+/タイ・韓国合作
原題または英題:The Medium
配給:シンカ
劇場公開日:2022年7月29日

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映画レビュー

3.5スピリチュアル性の高さと、各種ホラー手法の節操ないごった煮。このミスマッチを楽しめるマニア向けか

2022年7月29日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

怖い

もしナ・ホンジン監督の韓国映画「哭声 コクソン」を未見なら、この「女神の継承」より先に鑑賞しておくことをおすすめしたい。というのも、「コクソン」に登場させた祈祷師イルグァンをさらに深掘りするようなストーリーを考えていたナ・ホンジンが、タイのバンジョン・ピサンタナクーン監督(2013年の「愛しのゴースト」で同国歴代興収1位を達成)にメガホンを託し、自身は原案・製作として関わったのが本作なのだ。もっとも、ピサンタナクーンが兼任した脚本では、タイの地方の村に代々受け継がれる祈祷師の話に変更されたのだが、人間にとり憑いた悪霊を祓う儀式のものものしさや、祈祷師対邪悪な存在の予測のつかない戦いなど、「コクソン」の精神が確かに本作にも継承されている。

ナレーションで語られるアニミズム(万物に霊魂が宿るとする世界観)は、日本人にも民間伝承や伝統文化を通じて馴染みのある考え方だろう。一方で、いかにも高温多湿なタイの村や山の植生から、土着信仰のじめっ、ぬめっとした感覚が強調されているようにも思う。

ただ、極めて大真面目に語られるストーリーに対し、歴代のホラー傑作・話題作を彷彿とさせる映像手法やアイデアがあれもこれもと節操なく盛り込まれたごった煮状態であることに少々困惑した。「エクソシスト」のヒロインの変貌と奇行、「食人族」以降に普及したモキュメンタリー、「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」の手持ちカメラによるPOV(主観ショット)、「パラノーマル・アクティビティ」シリーズの防犯カメラ映像、さらに後半ではゾンビ風の集団まで、まあ出てくるわ出てくるわ。ホラー映画のパロディを目一杯詰め込んだ「最終絶叫計画」などのおふざけ企画を思い出したが、もちろん「女神の継承」のスタンスはシリアスそのもの。個人的には「コクソン」のように首尾一貫した映像スタイルの方が話に没入しやすいと感じたが、こうしたミスマッチを広い心で楽しめるホラーマニア向けの映画なのかもしれない。

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共感した! 23件)
高森 郁哉

3.0この映画は犬が死ぬ描写があります!

2024年12月18日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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白黒猫畜生

4.0キライじゃない・・

2024年10月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

難しい

しかし・・全部見えちゃう。ほしは付け過ぎかも・・でも見て楽しめる映画であることは間違いない。甘いと言われるかもだが最後まで楽しめた。ただ元ネタが見えるたびに恐怖がどこかに行ってしまうので真の恐怖映画マニアには評判悪いと思う。ハードル下げ目であればとても楽しめます。

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mark108hello

4.0タイ発、本当に怖いモキュメンタリー

2024年8月16日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

難しい

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緋里阿 純