君たちはまだ長いトンネルの中

劇場公開日:

解説

2019年に発売されネット上で話題を呼んだ漫画「こんなに危ない!? 消費増税」を原作に、日本の未来を問う高校生たちの姿を描いた青春映画。高校3年生の高橋アサミは元財務省の父の影響で、政治に対して独自のイデオロギーを持っていた。政治経済の授業では疑問に思ったことを教師に問いかけ、論破してしまう。やがてアサミはクラスメイトの安倍や中谷と共に、自分たちの力で少しでも未来を明るくしようと、衰退しつつある商店街を盛り上げるべく立ち上がる。新聞で商店街のお祭りについて取り上げてもらうため、地元の若手記者・荒畑の元を訪れたアサミは、その帰り道、元戦隊ヒーローとして活躍していたタレント議員の武藤と出会う。「踊ってミタ」の加藤小夏が主演を務め、舞台「炎炎ノ消防隊」など漫画原作舞台を多く手がける脚本家・演出家のなるせゆうせいが監督・脚本を担当。

2022年製作/87分/G/日本
配給:トリプルアップ

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映画レビュー

4.52022年小規模邦画ベストな傑作(77点)#2022.45

2022年10月27日
PCから投稿

恐らく2022年ミニシアター系純邦画ナンバーワンになりうる作品。

まず一番の衝撃なのが、主演の子が冗談抜きで堀北真希に見えた。

制服着てあの疾走感。当方一番好きな歴が長い堀北真希を劇場で彷彿させられるなんてビビりました。

作品のテーマソングにも主演の子の疾走感が写っていたので、気になる方はYouTubeで鑑賞ください。

他にはテーマが当方斬新で、鑑賞数日後に選挙があったので、より意識だったり知識を高めて向かうきっかけにもなりました。

タイトルとか、テーマソングとかセンスある。訴えてくるのがひしひし伝わる。

物語終盤の政治家が出世レースよりも正義を選んだシーンはベタだけど胸にきて涙腺にもきたのを覚えてます。

この手の映画は配信しにくいと思うので、今後今作を鑑賞する手段があるかわかりませんが、高校生から二十代の方に特に観てほしいです。

是非。

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サスペンス西島

4.0【”あ、バレちゃった・・。”と財務省官僚及び経団連所属企業で働く者が内心思った、青春社会派現代日本経済学映画。キチンと日本の実情を勉強して、選挙に行こうよ!】

2022年9月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

知的

幸せ

ー 最初は、女子高生のこじれた恋愛映画かな・・、と思って観に行ったら、イキナリ女子高生アサミ(加藤小夏)が、”プライマリー・バランス””GDP成長率””その就業者数は、2時間パートなど非正規雇用も含むのですか!”と早弁していた癖に、社会の女性教諭に問い質している。
  ”何だ何だ、恋愛映画じゃないのか!”と思いながら、イキナリ物語に引き込まれる。-

◆感想

・で、学校の外部相談役の与党議員でもある二階堂が現れるがアサミは、全く怯むことなく、
”1997年の増税以降、日本の経済成長は止まっているんだよ!”橋龍”だって、当時謝罪していたじゃないか!”とまくし立てる。
ー えーっとね、確かに1997年の消費税5%増税後、世帯消費額は激減して、それ以降日本経済は20年以上も停滞しているのは、貴方の言う通りだし、梶山官房長官や田中秀征氏などは、怒っていたけれどね。
 ”橋龍”って・・。故人ですし・・。(”橋龍” 増税を決断した、いや大蔵省にさせられた当時の総理大臣、橋本龍太郎氏。)
 女子高生が日本経済の舵取りを誤った、当時の政治に対し、怒りを爆発させるシーンが、痛快である。-

・更に、二階堂が”国の借金は一人一千万を超えて・・。このままでは未来の子供たちに負担が・・。”と言い始めると、
 アサミは”出た!増税時の政府の決まり文句!あのね”国の借金”であって、”国民の借金”ではないんだよ!財務省がプライマリー・バランスを気にしているだけでしょ!いざとなったら、日銀でバンバンお金を作れば良いじゃない!”
ー えーっとね、確かに殆ど貴方の言う事は、正しいです。ですが、日銀でバンバンお金を作るのは、円の国際的価値を下げるかと・・。あー、オカシイ。-

・更にアサミの追求は続く。
”どうせ、政府は国民の事なんか、気にしちゃいないんだろ!経団連に所属する大手企業にだけ儲けさせて、その企業はドンドン、内部留保を増やしているじゃないか!”
ー えーっとね、この件については・・・・・・・・・・・、パス。-

<今作は、財務省勤めだった父を持っていた、女子高生アサミの”可なり的を得た、現代日本の財政状況”に関する意見を軸にした、面白き、経済青春コメディ映画。
 あー、可笑しかった。そして、ちょっとドキドキしたよ。
 今作は、実に爽快、痛快な映画である。
 それにしても、端正な顔立ちの加藤小夏さんの小気味よい啖呵は、痺れたなあ・・。>

<2022年9月25日 刈谷日劇にて鑑賞>

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NOBU

5.0僕もヒーローになる!!

2022年8月9日
Androidアプリから投稿

今、日本で生活している皆さんに
観て欲しい作品です!!
情報はサクッと沢山直ぐに手に入る
今の時代で「知らない」は通じないのかも
しれません(>_<)
「教えてくれなかった」も通用しないかも
ですね。
爽快感もあり感動もあり
ハラハラドキドキイライラモヤモヤも
盛り沢山で鑑賞後は、ちゃんと政治を
知ろうと思いました。

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かひろ

5.0予想以上に良かった!

2022年7月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

日本経済についての予備知識がなくても、ドラマとしても十分面白い。
若い人にぜひ見て欲しい。
もっと多くの映画館で上映されるといいのに。
加藤小夏ちゃんは、よくあの長いセリフを覚えられたなあ。
感心しました。
監督のなるせゆうせいさん、いい映画を撮ってくれてありがとう。

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こうじ
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