「妙にマニアックな知識を中盤(45~55%あたり)で求められるので注意。」狼たちの墓標 yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)
妙にマニアックな知識を中盤(45~55%あたり)で求められるので注意。
今年150本目(合計424本目/今月(2022年5月度)27本目)。
ということで、韓国映画といえばシネマート。7割埋まりといった感じでしょうか。
この映画、妙に長いなぁ…と思ったのですが119分(ほぼ2時間)なのですよねぇ。最近は100分程度が多いので長く感じたのかもしれません。アクションものと犯人捜しものという2つの論点があり、この点、そういった話をすると一発ネタバレであり(登場人物は妙に多いが、大半はすぐ消える手下なので、実質的に限られてしまう)、そこに触れるのは難しいです。
なお、R15という事情があり、そこそこ描写がきついです(特に開始1分から吐きそうな表現が…)。シネマートは基本的にお菓子程度ですが、チキンだポテトだ持って入る方は注意したほうが良いかもです(ただ、ストーリーの後半になるとただの殴り合いになるので、「覚悟すべき場所」はわかっても、序盤の1分でいきなりグロいのが出るのはわからない)。
正直、ストーリーというより「犯人捜し」という観点で見るのであれば、誰が出て何だということを書けない映画の類になってしまう(結局、大半はそこに落ち着くので)ため、これまた評価がしづらいです。
とはいえ、2時間でさくっと韓国映画を見たいなら今週は対抗以上ではないかなぁ、とは思えます。
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(減点0.5/配慮不足)
中盤、45~55%くらいの真ん中の当たりで、突然2陣営で殴り合いをするシーンがあるのですが、「車」や「包」「象」などが登場し、「象はあちらに移動せよ」みたいなことを(スマホか無線かで)言っているシーンがあります。ここはかなりマニアックです。
何かというとチャンギ(日本では韓国将棋、ともいう)のコマの話です(だから、その囲みあいのシーンで、本ボスたちがチャンギらしきゲームでコマを実際に動かしているシーンもある)。ただ、どのコマがどのような移動をするかといった細かいことは求められないし、チャンギのルール自体も何ら参照されないのですが、突然「象」だの「車」だの言われても、多分???になるんじゃないかな…と思います。
※ たとえば一見強そうな「車」は、日本の将棋では「飛車」に相当するコマです(左右上下どこまででも行ける)。
ほか、実は法律ワードも結構多く、日本でいう商法会社法・民法・行政法(ここでは学問的な意味。「認可」などの一部の独特な行政ワード)の知識が「ある程度」飛んできますが、「債権譲渡」は結構マニアックじゃないかな(日本民法466条以下)…と思います(債権者代位権とは違うので注意)。
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