ブレット・トレイン

劇場公開日:

解説

作家・伊坂幸太郎による「殺し屋シリーズ」の第2作「マリアビートル」を、「デッドプール2」のデビッド・リーチ監督がブラッド・ピット主演でハリウッド映画化したクライムアクション。

いつも事件に巻き込まれてしまう世界一運の悪い殺し屋レディバグ。そんな彼が請けた新たなミッションは、東京発の超高速列車でブリーフケースを盗んで次の駅で降りるという簡単な仕事のはずだった。盗みは成功したものの、身に覚えのない9人の殺し屋たちに列車内で次々と命を狙われ、降りるタイミングを完全に見失ってしまう。列車はレディバグを乗せたまま、世界最大の犯罪組織のボス、ホワイト・デスが待ち受ける終着点・京都へ向かって加速していく。

共演に「オーシャンズ8」のサンドラ・ブロック、「キック・アス」シリーズのアーロン・テイラー=ジョンソン、「ラスト サムライ」の真田広之ら豪華キャストが集結。

2022年製作/126分/R15+/日本
原題または英題:Bullet Train
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
劇場公開日:2022年9月1日

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

映画評論

フォトギャラリー

映画レビュー

4.0日米のアクションがミックスされて新鮮

2022年9月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

興奮

【はじめに】
原作は未読ですが、予告で気になって鑑賞しました。内容はあっさりした物になるだろうと全く期待してなかったですが、自身が思っていたよりも満足することができました。それに加え、他の作品では味わえない不思議な感覚を味わいました。

【感想】
ハリウッドで表現された日本は独特な光景となっており、少し違和感を感じる部分はありましたが、逆にそれがいい味を出している面白い表現となっていました。
新幹線内で繰り広げられるアクションは、デッドプールの爽快に進んでいくテンポと無限列車編の和風アクションを組み合わせたような新鮮なものとなっており、2時間ジェットコースターに乗っているようなスリルがありました。
登場キャラはみんなで個性的で、特に日本人俳優の真田広之演じるエルダーが敵を倒していく姿に興奮しました。ブラッドピッド演じるレディバグも、見た目は冴えないがどこかお茶目な一面もあって、個人的にそこが可愛く見えました。
また、日本の挿入歌も沢山流れてきて嬉しかったです。

【気になった点】
登場人物が多すぎて情報の整理が追いつかなかったことです。初めこそはなんとなくでも理解できましたが、話が進むにつれて彼らの関係が複雑になっていき、途中から敵味方の区別がわからなくなることがありました。個人的には、もう少し丁寧に説明して欲しかったなと感じました。

【注意点】
今作では、血が噴き出す過激な描写や下品なセリフが多く出てきます。私は特に問題なく見ることができましたが、人によってはきつく感じる可能性があります。そのため、これらのシーンが出てくることを承知した上で見てください。

【総評】
日米の良さが詰め込まれたノンストップで展開されるアクション映画となっていました。
頭を空っぽにして新幹線内のアクションだけでも楽しめるので、気軽にストレス発散したい人にもおすすめです。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
Ken@

3.5一風変わった日本描写と登場人物が、一本道の弾丸列車を揺らしに揺らす。

2022年9月11日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 10件)
すっかん

4.0ブラピ&真田広之で眼福、パラレル日本弾丸珍道中

2022年9月2日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

 詳しい事情も知らず受けたブリーフケースを盗むというミッションのため、新幹線「ゆかり」に乗り込んだとにかく運の悪い殺し屋レディバグが、不運な災難に巻き込まれまくるうちに、ことの全貌が明らかになってゆくクライムアクションコメディ。
 登場人物多めで、複数のユニットの話が並行して進む物語は初見だと頭が忙しくなりがちなので、今回は原作を読んでおいて正解だった。大まかな流れは原作に沿っているものの、大半の登場人物は人種から違うし、細かい設定はいじっているし、終盤は原作と全然違う展開なのに、不思議なほど違和感がない。監督が原作のテイストをきちんと理解して、そのイメージを大切にしながら物語を膨らませたことが伝わってきた。
 ちなみに機関車トーマスネタはほぼ原作通りなのだが、原作の会話自体がタランティーノの映画の中のやり取りのようなリズム(バイオレンスと隣り合わせなところも似ている)。映像として見せられた雰囲気は想像通りで、外国人の会話によく馴染んでいた。
 終盤はギアを上げて一段とぶっ飛んだ方向に行くが、むしろこうした方が確かに映画としては映えるなあ、と納得出来る展開だった。

 ブラピのアクションと飄々としてちょっと可愛げのあるイケメンぶりをたっぷり堪能出来るし、相変わらずカッコいい真田広之と彼の殺陣も見応えがある。個人的にはこのイケオジ2種山盛り感で8割満足。王子役が男子中学生から女性に変えられ、犯行動機も変更されたのは、子供を愉快犯として描くのは……とか、原作通りだと配役に女性が少なすぎるから、とかのポリコレ的事情を感じた。しかも変更後の動機がとても定型的なもので原作の強烈さが薄れ、そこだけはちょっと微妙な気持ちになった。王子の悪意は結構物語のテーマの核だったような。ジョーイ・キングのプリンスもこれはこれでアリという感じで、がっかりしたりはしなかったけれど。
 ラスボスがロシア人に変更されたのもプリンスやサンの配役の都合かな。

 作中の日本描写はあえてデフォルメされたもので、リアルそのものではないところがむしろいい。もし日本のディテール描写だけが異様に現実的だったら、荒唐無稽(褒め言葉)な物語が浮いてしまって、かえって没入しづらくなるだろう。そもそも原作からして色々と日本ではありえない話で、無国籍な雰囲気に満ちている。伊坂幸太郎も「現実とは異なる世界でのお話」と言っているのだから、この路線がベストマッチ。キャスト紹介やエンドロールで漢字とカタカナをオシャレに使ってくれていて嬉しかった。

 音楽もところどころ斜め上で笑ってしまった。いくら日本をフィーチャーしているといっても、ハリウッド映画の一番いいところで突然「時には母のない子のように」とか「ヒーロー」(朝倉未稀)が流れたらびっくりするよ!なんやそれ!でもこれは日本文化圏の人にしか分からないサプライズだと思うとちょっと嬉しい。
 鑑賞中は気付かなかったが「KILL ME PRETTY」は奥田民生歌唱、「STAYIN’ ALIVE」はアヴちゃん歌唱らしい。凝ったチョイス。
 終盤でおバカコメディっぽさが強くなる点は原作ファンの好みが分かれるかもしれないが、個人的にはエンタメ映画化にあたってこの匙加減はなかなかいい塩梅。

コメントする 4件)
共感した! 40件)
ニコ

3.5思いの外キャラが多く、そしてそれぞれの個性と魅力が楽しめる。

2022年9月30日
PCから投稿
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 15件)
村山章