午前4時にパリの夜は明ける

劇場公開日:

午前4時にパリの夜は明ける

解説

1980年代のパリを舞台に、ある家族が7年にわたって織りなす物語をつづった人間ドラマ。

1981年、パリの街は選挙の祝賀ムードに包まれ、希望と変革の雰囲気に満ちていた。そんな中、エリザベートは夫と別れ、子どもたちを1人で養うことに。深夜放送のラジオ番組の仕事に就いたエリザベートは、そこで家出少女のタルラと出会い自宅へ招き入れる。タルラとの交流を通し、エリザベートや子どもたちの心は徐々に変化していく。

「アンチクライスト」のシャルロット・ゲンズブールが主演を務め、人生に訪れる様々な変化を乗り越えながら前へ進んでいく等身大の女性を演じる。共演に「8人の女たち」のエマニュエル・ベアール。「アマンダと僕」「サマーフィーリング」のミカエル・アースが監督を務めた。2022年・第72回ベルリン国際映画祭コンペティション部門出品。

2022年製作/111分/R15+/フランス
原題または英題:Les passagers de la nuit
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2023年4月21日

スタッフ・キャスト

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受賞歴

第72回 ベルリン国際映画祭(2022年)

出品

コンペティション部門 出品作品 ミカエル・アース
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(C)2021 NORD-OUEST FILMS - ARTE FRANCE CINEMA

映画レビュー

3.5傷ついた人々を包み込み癒してくれる柔らかな存在

2023年4月30日
PCから投稿

午前4時。それは、あらゆる人々がゆっくりと回復を遂げるひとときだ。睡眠中の人には体の新陳代謝が及び、そして眠れない人にはラジオという友がある。深夜ラジオは悩める人たちに寄り添い、急かすことなく癒してくれる。そんな不思議な力がある。舞台となる80年代のパリは社会運動もカルチャーも元気。大きく変容する時代の空気とは裏腹に、ゲンズブール演じる主人公は夫に裏切られた心痛を抱えている。二人の子供と共にこれからどう生きればいいのか。そんな不安に苛まれる孤独な夜に、そっとラジオが語りかけ、いつしか彼女も番組スタッフとして働く道を歩み始める。本作にはかくも「癒しの循環」のような作用があり、人生の苦しい時期を生き抜いた主人公が、次は他者の苦しみにサッと手を差し伸べる。そうやって深められていく家族の絆。そこに身を寄せる少女との交流。まもなく夜が明ける。ゆっくりと味わうこの回復の物語のスピード感が実に心地よい。

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牛津厚信

4.0仏の2大女優が共演しているだけで映画を見る喜びが溢れる

2023年4月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

 「なまいきシャルロット」(1985)でみずみずしく登場したシャルロット・ゲンズブールと、「美しき諍い女」(1991)の日本公開時に“論争”を巻き起こしたエマニュエル・ベアール。このフランスを代表する2女優が共演しているというだけでも映画を見る喜びが溢れてくる作品です。シャルロットとエマニュエルという映画女優が一つの画面の中で一緒に映る最初のシーンには鳥肌が立ちました。

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和田隆

3.5みんな誰かに、寄り添ってほしい

2024年4月25日
PCから投稿

淡々とした話ではあるけど。
「大切な時間を壊したくない」から。別れる。
その気持ちは、なるほどそうかも。

深夜ラジオの話はちょっとだけだった。

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ゆき@おうちの中の人

3.0進み続ける

2024年4月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

一日一日、同じ日は二度とない。
進み続ける、成長し続ける家族。

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