モリコーネ 映画が恋した音楽家のレビュー・感想・評価
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海の上のピアニストもニューシネマパラダイスも観たことなく、この二作...
海の上のピアニストもニューシネマパラダイスも観たことなく、この二作品は一生観ることが無いと言い切れるのですが、晩年になるまでオスカーが取れなかったことに納得がいきません。 ニューシネマパラダイスを生涯ベストにあげちゃうような映画ファンとは関わりたくないレベルなのですが、それでも映画音楽といえはエンニオ・モリコーネなのです。 この作品こそ映画館で見る意義のある作品であります。 この作品を観る時は映画館が空いてて、周りに落ち着きの無い奴とか、いまだに映画中にポップコーン食べたがる奴、トイレ近い奴がいない環境で観たいものです。
リアル・ニューシネマパラダイス!
才能に溺れることなく、もちろん過去の自分の作品のコピーに甘んじることなく、生涯現役だった職業作曲家、モリコーネ。映画音楽作曲家という受注系アーティストの立場を遥かに超え、正にオンリーワンのコンポーザーとしての、幸せな生涯を見せてもらった。 数々のシーンはいわば「過去の予告編」。もう1回見たいと思えば可能なオンデマンドな環境にいる21世紀に生きることを素直に幸せだなと思う。個人的には「アンタッチャブル」あたりから、、、。一方で、60年代前後の映画全盛期、日本未公開で面白そうな作品もたくさんあることを知った。特に実存的に狂った画家が主人公の映画に惹かれた。撮影現場で即興的に音も創作したらしい。 今さらながらご冥福をお祈りするとともに、あの世から見下ろして現代の地球交響曲を届けてほしい。
目の前にある白い紙に何を書くか?
登場するどの映画も、聞いたことのある名画ばかり。 映画音楽というと、最近はリバイバル曲を使っていたり、それはそれで好きだけど。 作曲家と作り上げた作品は、音の効果というか、音も役者のように存在していて、こんなに奥深いものだとは思いもしなかった。 荒野の用心棒や夕陽のガンマンが、こんなふうに作られていたとはその当時は知ることができなかったけど、200年後にも語り継がれる名画だし、音楽なんだろうな〜。 映画音楽というジャンルの見方が変わりました!
映画好き必見!
あっという間の2時間40分でした。有名人から知らない人まで(失礼)、怒涛の如くインタビューが畳み掛けられるので、情報量は6時間分ぐらいあります(笑)。まさに言葉と音楽と映像の洪水。それだけに、黙ってるときのモリコーネさんの表情が味わい深く感じられました。私は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」あたりからリアルタイムなのですが、「ヘイトフル・エイト」のあたりで色々つながる感じが鳥肌でした。それにしても、キューブリックとモリコーネのコラボは観てみたかった・・・
23-006
2020年に逝去した映画音楽の巨匠後ドキュメンタリー、すごく楽しみにしてたのですが、、、 本人のインタビューを交えながら進むが、何を伝えたいのかよくわらかん❓ 偉大な作品、有名なあの曲、現代音楽に多大な影響を与えたとは思うけれど、何がどう凄いのかをもっと深掘りして欲しかったなぁ。 とは言え、観たことある映画は“ニューシネマパラダイス”だけでした。 情けない😩
音楽室の壁に飾られる日も遠くない
恥ずかしながら「ニューシネマパラダイス」と「夕陽のガンマン」を同一人物が作曲していたとは夢にも思わなかった。あの予告編を見ただけで涙する名作と、聴くだけでパチモン感満載のマカロニウエスタン(誉めてます一応)が同じ人の感性から生まれているとは…。この人とジョン・ウイリアムスの肖像画が音楽室に飾られる日もそう遠くないであろう。この映画の難点は次から次へと現れる作品を全て観たくなってしまうのと、それらが皆半端なく長いことかな。「ワンスアポンアタイムインアメリカ」なんて確か4時間近くあったからなー。
残念!映画好きなんですが……
ニュー・シネマ・パラダイス、アンタッチャブルの作曲・撮影秘話などが聞けるとかなり期待して観たが、どちらも数分だけ。 米映画はほぼ知っているが、伊作品はさすがに全く知らない。 あとは絶賛のたれ流しインタビュー。ドキュメンタリーとしても、映画作品としても凡庸。ドラマティックさに欠ける。 モリコーネの光と影や、長年支えてくれた奥さんからの視点もあっても良かった。
思いの外の人気に
自分がエンニオ・モリコーネという存在を知ったのは、映画「ワンスアポンアタイムインアメリカ」のサウンドトラック。 人生で一番好きな映画でもある。 映画好きな友人に言っても知ってる人もおらず、自分だけ好きな映画、サントラとして、ずっと秘めてきた。 隠れモリコーネファンとして、彼の音楽に色々触れてきた。 なので、映画館に行っても人はまばらなんだろうと思っていたら思いの外の人の数にまずは驚いた。 映画の内容はモリコーネの無名時代からメジャーになっていく過程を時系列に描いている。 モリコーネファンなら、彼の音楽の素晴らしさに涙し、知らない人でも彼の才能の素晴らしさに感銘するだろう。 ぶっちゃけ鑑賞中に涙が止まらなかった…。 久々、音楽系の映画で感動して涙したのは何十年振りなんだろう…。 DVD発売したら、購入も考えてる。 映画をあまり知らない人、映画音楽に興味の無い人にも何か伝わってくれる映画だと思ってます。
2023年1月暫定1位⭐️
個人的に曲はミッションが好きでしたが、長くかけていただき感涙でした! これがアカデミー賞でまさかのハービーハンコックにアカデミー賞にとられ、次の年のアンタッチャブルは坂本龍一に取られ… 念願のアカデミー賞のスピーチまで見せていただきまた感動! しばらくSpotifyモリコーネヘビロテしてます
心地よい音楽が眠りを誘う…
劇中映画はニューシネマパラダイスくらいしか知らなかった普通の映画好き25歳としては、かなり退屈だった…。 モリコーネ自身のインタビューは、楽曲をサッと口ずさんだり、モリコーネ自身の人となりみたいなのが伝わってきて面白かったけど、 あとは色んな著名人がモリコーネを「あの人は天才だ」と賞賛するばかりで、あまり面白みがなかった…。 ドキュメンタリーに面白みや娯楽性を求めすぎても良くないと思うけど、 あまりに高い評価が多すぎるので低めに評価してしまいました🙇♂️ 音楽や引用映画は面白くて、当時からしたら物凄く独創的だったんだろうなとちょっと感動しました。太陽のガンマンシリーズは、ぜひ見てみようと思います!
映画監督以上に映画の内容を理解していた作曲家
海の上のピアニストのシーンが流れた瞬間は 涙が溢れました。 紹介されたのはほんの数シーン、カットされた物なのに、映画を見た時の感涙が蘇りました。 音がいかに記憶と感情に直結しているのか、目に見える物以上に音楽に想起させられる力は凄いのだと再確認しました。 モリコーネがその作品の本質を理解して、音を作り出す事に類稀なる才能を持っていた事を余す事なく理解出来て、本当に良かったです。
映画ファン必見! 偉大なる映画音楽家が残した大いなる遺産に感動!!
60年以上に渡り500本以上の作品を手掛けてきた映画音楽の巨匠エンニオ・モリコーネさんの生涯を綴ったドキュメンタリー作品 その監督を唯一本人から許された「ニューシネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレ監督がまとめあげ、想像を超える感動巨編として仕上がっています 2020年に享年91歳で亡くなるまでに撮り終える事ができたモリコーネさん本人の豊富なインタビュー映像と共に誕生から紆余曲折を経て映画音楽に関わるようになり、2016年に「ヘイトフル・エイト」で悲願のオスカー作曲賞を受賞するまでを語った濃密な2時間37分 過去に観たドキュメンタリー作品群に比べ群を抜いた完成度の高さに心から感動しました 元々映画音楽は世の中的にそんなに重要視されていなかったけど、モリコーネさんの独創的で強烈なインパクトを残す映画音楽に作品にとっての重要性や大いなる芸術性を見出だし世界中の映画関係者が魅了され、映画音楽という一大ジャンルが生まれ現代に繋がっている偉業を成し遂げたというストーリーでもあります 私が初めて出会ったモリコーネ作品は「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」でした、当時高校生だったため、作品自体は非常にエモーショナルで難しかったのですが、音楽が印象的で心に強烈に焼き付き、忘れられない体験になったことを覚えています、モリコーネさんの名前はその時に覚えました 以降、あまり意識はしていなかったけど、この映画の音楽いいなと思うとやっぱりモリコーネさんか、という事が結構ありました 私の大好きなモリコーネさんの音楽作品たちが以下、 「ウェスタン」 「ニューシネマ・パラダイス」 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」 「アンタッチャブル」 本作ではこれらを含む沢山の名画の名シーン、名曲が次々と綴られ、心に染み渡り目頭が熱くなりました そして 同じく映画音楽作曲家の巨匠ジョン・ウィリアムズさんとハンス・ジマーさんのインタビュー映像も印象的だし、モリコーネさんと言えばのセルジオ・レオーネ監督やベルナルド・ベルトリッチ監督、ダリオ・アルジェント監督、そしてクリント・イーストウッド監督やクエンティン・タランティーノ監督などの巨匠・名匠といった人達の貴重なインタビュー映像も見応え満点です 映画ファンなら一度は観ておく事をおすすめします
劇場で観れたことが嬉しかったです
劇場鑑賞 まるでモリコーネの歩みという、157分の音楽を聴いているようでした。 ウェスタンが好きだったので彼の音は以前からよく耳にしていましたし、劇伴作家としても大好きです。彼が携わったサントラもよく聴いてましたよ。 それでもまだ観ていない作品にも触れられ、それがとても興味深かったです。 あとこのドキュメンタリー、ストーリーテラーがモリコーネ本人なんですね。 この構成が実に新鮮で、まるで目の前で彼から昔話を聞いてるようでもありました。 あとこの作品、ちょっとサウンドトラックのようでもあって、それぞれの作品と曲のエピソードが切り替わると同じく曲も替わります。 それがあたかも、アルバムのトラックが切り替わったようなんですよね。 それと何気に彼が口ずさむメロディー、音階もピッチもレコードと全く同じなのがすごい。 インビューの顔ぶれも豪華で、よくあるマネージャーや元恋人とか出てこないんですよね。 これによって作品のテーマである“音楽と映画”の密度が濃くなっていました。 あとタランティーノの子どもみたいな笑顔、見ていて嬉しくなりますね。 それにしてもやはりトルナトーレ、全編に渡って愛に溢れた作品に仕上がっていましたね。エンドロールでは涙で溢れていましたよ。 モリコーネの真っ直ぐで、そして暖かさがとても伝わって来ました。 本当に素晴らしい作品、劇場で観れたことが嬉しかったです。
天才
映画音楽って、「ゴッドファーザー愛のテーマ」の様に旋律をよく覚えている音楽を思い浮かべるけど、その情景に合わせた音楽もまた映画音楽であることを思い知らされた。 上映時間が長く、音楽+インタビューなので、眠くなるのは必至と思われたが、あまり眠くはならなかった。
トランペッター魂
エンリオ・モリコーネを初めて意識したのは、モニカ・ベルッチのマレーナの少年が踊る場面の曲でした。 アカデミー作曲賞にノミネートは何回もされるも、オスカーは晩年までお預け。何度ももらっているもんだとばかり思っていました。懐の深い天才はその無尽蔵の才能を見込まれ、みんなに吸われるだけ吸われて、後回しにされてしまったのかも。 映画の日でもあり、TOHOシネマズ新宿はぎっちり満員でした。 トランペッターの父親に無理くりやらされた幼少期から始まるモリコーネの音楽史。 病気の父親に代わって務めたステージ。父親が晩年現役を退いたときには、気を遣って、サントラにトランペットのパートは封印。亡くなったあとに再開。なんて優しいんでしょう。 奥さんのマリアさんへの感謝も忘れない。頭が下がります。 RCAの編曲担当から始まった映画音楽。映画音楽は低俗なものと扱われ、長く師匠に蔑まれまれた悔しさが滲む。編曲に革命をもたらした独自の理論。その後、大衆音楽に及ぼしたインパクトは大きかった。 鍵盤を見るだけで楽譜を書きあげていてしまうすごい頭脳。科学者になっていたらノーベル賞もらっていたかも。おいらと同じなのは部屋が散らかっていることだけ。 バンドの花形であるトランペッター魂がマカロニウェスタンではいいほうに影響したに違いない。 記憶に残る名場面の印象的な音作り。ロックギタリストがカッコいいリフを弾きたいと思うのとおんなじじゃないのよなんて思ったら、終盤、モリコーネの音楽がロックミュージックへも連綿と受け継がれる展開に感激。
奇跡のアーカイブ
誰かが演じるのではなく、モリコーネさんがひたすら喋り倒すというドキュメンタリー映画でした。これがとても饒舌で、過去の出来事や音楽のことを詳細に記憶していて、「え~と、何だっけ?」みたいなことがない。口ずさむメロディーと重ねられる原曲がテンポまで完全に一致していたのが驚異的でした。ご本人は2020年にお亡くなりになってますが、それまでに5年もかけて密着取材していたそうで、映画史に残すべき貴重なアーカイブだと思いました。モリコーネさんの音楽もとても素晴らしいのですが、その人生そのものがとてもドラマチックで、まるで映画のようでした。終生変わらぬマリアさんとの夫婦愛もすばらしく、挫折や葛藤なども含めて見事な人生劇場という印象でした。70名以上ものインタビューや関わった作品の映像で綴られる157分は、至福の時間でした。たぶん半分くらいの時間にして、「ニュー・シネマ・パラダイス」や「ミッション」、「続・夕陽のガンマン」などある程度有名な映画に絞り込んだ方がわかりやすかった気もしますが、モリコーネさんの多面性をしっかり観てもらいたいというトルナトーレ監督の強い想いを感じました。
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