サバカン SABAKANのレビュー・感想・評価
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昭和の家族の良さを感じる
小学生の高学年のどこにでもあったエピソードを心情を見事に描いた作品。
裏表無い家族、ストレートで残酷な子供たち、何もないからこその冒険心から起こるエピソードに自分のその時期を思い出させます。
友達が出来る過程の見事なまでの描写、現代と昔の繋げ方も違和感なくラストの別れのシーンはたかが子供のことではあるけど涙が溢れました。
尾野真千子と竹原ピストル演じる両親初め主人公の二人の少年に関わる大人たちも良い味出ててとても良い映画でした。
大人の心にチクチクくる映画
草なぎ君は良い
上出来、しかしまだまだいける監督だと思われる
昔を思い出すもの
みんな何かしら、見たら昔を思い出すものはあるだろう。
この映画の場合、それはサバ缶なわけだ。
ただそれはあくまでストーリーのつかみに過ぎない。こういうストレートなタイトルは好きだ。
ある少年のひと夏の儚い思い出を描いている訳だが、ノスタルジックな気分に浸るシーンやセリフが多く、家族や友達に会いたくなる映画だ。
小学生時代のなんだか分からん遊びや、ありもしない噂話や悪口を言ってみたり、お姉さんに恋してみたり、エロ本見つけてハッとしてみたり、変な自作ソング歌ってみたり、変なやつに目をつけられたり。これは誰もが感情移入してしまうであろう。
少年たちの演技も初々しくてとてもいいな。特に竹本役の原田くんがすごい良かった。感情の起伏を表情と目で演技できていたと思う。今後に期待したい!
尾野真千子と竹原ピストルの両親は至高。何だこのふたりの掛け合いは、、尾野真千子の強い口調と、竹原ピストルの強そうなのに妻には負けるが息子には父親らしい表情を見せるところなんかピッタリすぎて。
旅に出てからは何となくナイトスクープの自転車で伊勢まで行く少年を思ってみていた。少年がこういうことするとなんでか泣いてしまう。年だろうか笑
知らなかったが茅島みずきも出てきて最高じゃないか。うん。
画角は少年目線でほぼローアングルで撮られていたのも、小さい頃の目線を思い出すようで良かった。
ラストにデカい感動ポイントがあるのだが、岩松了で更に泣かされた。素直に、感動できるいい映画だった。
孤高の自然児少年と気弱なマジメ少年。二人の少年がイルカを探す旅に出る、一夏の冒険物語です。
最近続けて少年少女の活躍する作品を観ました。
この作品も少年達のひと夏の冒険のお話と知り
観てみることに。
舞台は長崎の海沿いの町。
主人公の二人は、小学5年生。
一人はタケちゃん。 (竹本)
家庭が貧しく、周囲からからかわれている少年。
もう一人はヒサちゃん。 (久田)
ごく普通の家庭の子。クラスでは目立たない。
ふとした事からクラスメイトが
竹本少年の家を見定め(?)に行くことに。
家の近くを何度も素通りし、また歩いてを繰り返し
意地悪な尾行者を捲こうとしていたのだが…
「お兄ちゃん、お帰り」
家の中から出てきた少女の声で
そこが少年の家だと分かってしまう…。
そこは、絵に描いたような「あばら家」だった。
満足し、あざ笑いながら引き上げるクラスメイトたち。
その中に久田少年もいたのだが…。
ある日、久田少年の家に客がやって来る。 誰?
玄関に行くとそこには竹本少年の姿。
「そこまで顔を貸せ」 と言われ
ビクビクしながらついていく。 ドキドキ。
「ブーメラン島にイルカが来ているらしい」
「一緒に見に行こう」
最初は断ったのだが
「イルカに乗れるかも」
と、追い打ち。 (← イルカ大好き)
さらに
「この前拾った100円 どうした? 」
と、ネコババの現場を見たぞ と脅迫… しくしく
こうして二人は、
イルカを探す冒険に出ることに。
イルカ探しの途中では
色々なアクシデント、トラブルが二人に降りかかり
竹本少年は淡々と
久田少年はため息混じりに
周囲の助けもあって、旅はなんとか続くわけですが…
無事にイルカの島に着けるのか
イルカの背中に乗れるのか?
さあどうなる二人の冒険
といったお話です。
◇
小学生が体験するプチ冒険のお話 と
最初は気楽に観ていたのですが…
起きるトラブルやアクシデントの内容が
私にはキツめに感じるものが多かったです…。 う~ん
・島までの遠泳で溺れかける とか
・絵に描いたようなヤンキーからの恫喝 とか
・人を見たら万引き犯と思っている商店夫婦 etc
そんなこともあって
この 「サバカン」
思ったより小骨が多くいなぁ という印象です。
油断して食べていると、喉に刺さります。 イタタタタ。
(※サバ缶は好きなんですが …汗)
◇ あれこれ
友との会話
「なんで僕をイルカ探しに誘ったの?」 (久)
「笑わなかったから」 (竹)
家を見て笑ったヤツらの中でお前だけは笑わなかった
それはほんの些細なコトかもだけど
実は 大事。
とても 大事なコト。
友との会話 その2
引っ越す竹本を見送りに来た久田
「僕たち 友達だから」 (久)
「うん。 知ってる」 (竹)
少ない言葉の上に多くの想いが乗ってます。
イルカに乗った○○
久田が家のTVで海のトリトンを観てます。
再放送? いや 再再放送? いや 再再再再再々
…
まあ、トリトンは名作ですから。
※それはそうと、イルカに乗った少年で
城みちるを思い浮かべるのは
私だけではない …はず
長崎豪雨のこと
80年代の長崎が舞台ということで
1982年の長崎豪雨水害を思い出してしまいました。
竹本の父親も、もしかしたら
この水害で命を落としたのかなぁ
などと考えてしまいます。
人命救助に奔走の末 …とか
(劇中では明かされなかったと思うので、あくまで空想です)
◇ 最後に
登場する人物の中で主人公たち以外のほとんどの人に
名前が無いの?
と思えるくらいに「固有名詞」が出てこなかった気がします。
不良たちやクラスメイトも。
助けてくれた若者にも名前は無い。
海で出会った女子高生も 「お姉さん」 だし
※少なくとも劇中では名前を呼ばれていない気が。
固有名詞で識別されていたのは
・イトコのお姉さん (名前あったけど忘れました…汗)
・内田のじじい (固有名詞…ですよね?)
その二人だった気がします。
ノスタルジックな雰囲気を醸しだすため とか
何か意図があったのでしょうか。 はて。
☆映画の感想は人さまざまかとは思いますが、このように感じた映画ファンもいるということで
人の優しさに心温まる
笑って泣いてほっこり出来る、そんな映画でした。主人公である2人の少年が体験した小学校5年生夏の出来事。そこに関わる様々な大人達。とんでもないキャラクターもいるけど、2人の身近な大人達は、皆優しい。使いふるされた言葉ならば「古き良き昭和」がまさにピッタリきます。
サバカン
昭和感
文句なしの満点!
ストーリー
脚本
演出
映像
美術
役者さん
見せ場
全てパーフェクト!
最後、泣きながら
思いっきり抱きつける
父ちゃんの存在が
羨ましかった(号泣)
もう号泣し過ぎて
堪えるの必死やったわ〜
文句なしの満々点!!
'22/09/16ーKINOシネマ天神
(2回目の鑑賞)
1回目の鑑賞の時
あまりにも胸が詰まって
号泣したので
翌日、「そこまで泣くか!?」って思い、
翌週に再度鑑賞
草なぎ剛さんのナレーションで始まる
オープニングの靴や空、木漏れ日
それを見ただけで号泣
それから前回以上に泣けました(恥)
矢野ぺぺさんも
かごしま太郎さんも
しっかり見つけました!
間違いない!イイ映画です!!
'22/09/21ーTOHOシネマららぽーと福岡
(3度目の鑑賞)
3度目も泣けちゃいましたが
少し落ち着いて鑑賞出来ました!
番家くん原田くんの素朴さや
ピストル父ちゃんの良いキャラ
尾野真知子さんの胆っ玉ぶり
他にも…
もう95分の間ずーっと
抱えきれない程の幸福感と
演技や演出や笑い
盛りだくさん!
カメラアングルも良いし
男のガキっぽいとこ
恋や友情や涙
80年代の情緒くささも
たまらない!
そして社会的な問題
片親
格差
在日
……
パンフレットが
スシロー限定で
販売してるのは
いかがなものかと…
(協賛されてるのは知ってますが)
映画館であと何回鑑賞できるのだろう
また行くぞ〜₍₍ (ง ˙ω˙)ว ⁾⁾
'22/10/05ーKINOシネマ天神
(4度目の鑑賞)
やっぱ泣いたー
日頃の疲れが浄化された〜
なんか、キン骨マン欲しくなってきたー
`22/10/13ーKINOシネマ天神
(5度目の鑑賞)
KINOシネマ天神さんでの最終上映
感動させてもらいました!
ありがとうございました
あ…サバ缶買って帰ろう〜
🚲
'22/10/16ー福岡中洲大洋劇場
(6度目の鑑賞)
14日から上映開始された大洋さん
またサバカンが鑑賞できるので
嬉しい限りです^^
久田家の食卓で
ビール飲む時のグラスに
ペンギンのイラストが…
幸福物語かと思われ!
あ〜懐かしい(笑)
'22/10/24ー福岡中洲大洋劇場
(7度目の鑑賞)
あ〜完璧な作品だ!
ダメだ…今日も泣いた
大島ミチルさんの挿入曲や
西岡恭蔵さんの自転車に〜や
エンディング曲のりりあ。の声も
全て良いですね〜(๑′ᴗ‵๑)
'23/2/1ーユナイテッドシネマ長崎
(8度目の鑑賞)
これで全国最後の放映と言う事で
映画の地元、長崎まで
観光を兼ねて見に行きました
チケットには
「復活!サバカンSABAKAN」と、
題されてました
そうか…一旦、全国上映は
終了していたんだっけ…?
んで、DVD発売前(発売記念)に
完全最終上映(1週間)をしたのかな^ ^
人生初の長崎上陸だったので
この際だからロケ地に行ってQっか!
っつー事で、行ってきましたよ長与駅。
本来は古部駅って言う駅だったんですが
映画用に長与駅って作成したんでしょうね
はい、何も無い無人駅でした
でもあのラストシーンを
思い浮かべながら
大島ミチルさんの
音楽を聴き
写真撮ったり
ビデオ撮ったり
してました
あぁ〜寒かった…
'23/4/17- 別府ブルーバード劇場
(9度目の鑑賞)
前日の4/16(日)に
金沢監督の舞台挨拶が
このブルーバード劇場であると
Twitterで見かけたので
さすがに日曜日は仕事で
行けなかったが
翌日観光がてら
初の別府上陸しました!
このブルーバード劇場さんは
創業70年を超える
昔ながらの映画館で
鑑賞チケットも
その場で手売り
スクリーンは1つのみ
いや〜たまらないです(涙)
お客さんの入りは
少なく感じましたが
それでも割と最近の映画を
上映してて経営を維持できてる
のが不思議です(言い方悪いですが)
もしかして館主のオバちゃんは
ビルのオーナーなのかな?
高齢の方でとても優しい感じの
温かい人です
ずーっと健康で、この劇場を
運営して欲しいものです
感謝(๑˃̵ᴗ˂̵)و
映画の方は
前回の鑑賞から
2ヶ月以上過ぎてましたが
相変わらず泣けました
あぁ…金沢監督に会いたかったなぁ〜
子供の頃を思い出しました
刺さらない。
懐かしく切ない子供時代
子役2人がよかった。
竹原ピストルさんと尾野真千子さんの父ちゃん母ちゃんも最高だった。
育った環境も性別も違うのに、確かにあった自分の子供時代のように感じる映画だった。
観終わった時に泣いてたけど、すごく幸せな気持ちになった。
高評価にひかれ鑑賞
非常に繊細な子供同士の関係を、見事な演技と美しい映像で描いた一作
少し内気でいつももじもじしている久保(番家一路)と、一匹狼の苦労人竹本(原田琥之佑)を演じる二人の演技が非常に素晴らしく、そのやり取りだけでついつい涙してしまうほど
。特に竹本の、負けん気を発揮したときのドスの利いた声と、久保に話しかけるときのいかにも小学生らしい発声のギャップが実に見事でした。
予告編を観ると、少し遠くの島まで二人で旅する顛末を描いた、『スタンド・バイ・ミー』(1986)のような物語なのかと思っていたんですが、実はそこまでが前半部分で、後半はより繊細な二人の関係を描く場面に移行していきます。ちょっと『グッバイ、ドン・グリーズ』(2022)に似ているかも。
中盤で交わされる、久保と竹本の関係に変化をもたらすあるやり取り、そこにかかわる誰にも全く悪意がないのに、それぞれにわだかまりを残してしまう。実際にあり得る状況だけに、そしてまた、ある一言を発した竹本の気持ちがいやというほど理解できるだけに(さらにその真意を久保が図りかねる理由も)、強く胸を衝かれました。予告編では何気なく見えるある場面が、作中でこれほどまでに輝いているとは。
とはいえ演出は全体的に抑制的で、「泣かせ」にかかってくる、といった押しつけがましさはありません。さすがに一大スペクタクルを求めてしまうとやや退屈に感じられるかも知れませんが、良質なドラマを観たいという人にはぜひともおすすめしたい一作です。長崎の風景、そして家屋や服装、小道具に至るまで、昭和を強く感じさせる美術にも感心しました。よくこれだけ揃えたなー、と。
良い夏休みでした
ちょっと期待はずれ
評価が高かったので、ちょっと期待しすぎちゃったかな。
「そこそこ大人のツッパリ、小学生に難癖つける?」「小学生高学年とはいえ、あの距離一息に泳ぎきれる?」と、いちいち気になっちゃって、竹ちゃんのお母さんが事故にあっちゃうのもなんかありがちといえば、ありがちで…他の教科はダメダメなのに作文だけ、突出して才能があるっていう子っているのかなぁ…と、思ったり
あの年頃の男の子のひと夏の思い出、とはいえ、いろいろ詰め込み過ぎ感がありました。
でも、竹ちゃんを見送った後、お父さんに抱きついて号泣する主人公には思わずもらい泣き。
竹原ピストンの「酒と涙と男と女」が聞けてよかったです。
知らないはずなのに何故か懐かしかった
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