ドント・ストップ
劇場公開日:2022年1月28日
解説
テロリストに乗っ取られた救急車で繰り広げられる攻防をスリリングに描いたサスペンスアクション。ベルギー、ブリュッセルの高校で、イスラム原理主義者による無差別テロが発生。犯人は学生たちを銃撃した末に自爆した。パニック状態の現場に駆けつけた救急隊員イザベルは、負傷して意識を失っている少年を救急車に乗せて病院へ向かうが、彼が爆弾ベルトを身に着けていることに気づく。その少年エデンもテロリストの一味で、意識を取り戻すと救急車を走らせ続けるよう要求。一方、テロ対策センターは犯人を特定し、特殊部隊が出動する。ヒューマントラストシネマ渋谷&シネ・リーブル梅田で開催の「未体験ゾーンの映画たち2022」上映作品。
2020年製作/84分/イタリア・ベルギー合作
原題:The Shift
配給:「ドント・ストップ」上映委員会
スタッフ・キャスト
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2023年1月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
高校にテロを仕掛けた少年自爆犯を乗せてしまった為に、恐怖に襲われる救急隊員の苦闘を描く物語。
ベルギーが製作したサスペンス。救急車内のシチュエーションスリラーと言って良い作品かもしれません。
恐怖に慄きフリーズする救急隊員。そんな彼等を描くこの映画は、良く言えばリアル。悪く言えば、映画としての盛り上がりに欠ける作品でした。
救急隊員の創意工夫やチャレンジが殆ど描かれておらず、平坦なイメージで進んだ感想でした。
また、イスラム圏(タリバンとIS)でのテロは多く聴きますが、西側でのイスラムテロは殆ど聞かなくなった状態でのこの映画。少し時代遅れにも似た違和感を感じてしまったのもマイナスに思えます。
私的評価はやや厳しめです。
2022年9月17日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
それは止まらないだけで、スピードは出しておらず、したがってジャケットに見る緊迫感あふれるアクションシーンは・・・無い‼️
似たようなシチュエーションで中身が無い❗と散々なコメントがヤンヤのM・ベイ「アンビュランス」
この作品より遥かに面白い「エピソード」を盛り込みながらも・・・モッサリ展開
プロデュース側からは、アクションはハズレが少なく資金が集めやすいジャンル・・っと言われるが・・・
前記作品と比べると、勉強に成る。
鑑賞中「夢中」にさせる事がいかに、大変か⁉️・・・デスネ。
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未体験ゾーンの映画たち。中々観れておらず、ほとんどはレンタルでの鑑賞になるだろうなと思いつつ今作には手を出せたので無事鑑賞。サービスデーでしたが人は少なめでした。
序盤のなんでもない日常が無差別に銃で撃たれて非日常へと化す瞬間の緊張感は素晴らしかったです。実際の事件を元にしているようなので妙にリアルで悍ましかったです。頭体問わず撃ち抜くので容赦がありませんし、直接的な描写は少なめですが、しっかりと流血はあったのが良かったです。爆破シーンからのタイトルも◎
そこからは爆弾を身につけた少年を救急隊員2人が運び込んでそのまま搬送するというのが物語の肝になっていきます。様々な箇所へと移動すると同時にいつ爆発するかの緊張も常に煽られておりソワソワします。ただ、ここでの少年との駆け引きがそこまでされなかったり、同じ絵面が続くというのもあり少しダレてしまいました。
少年の両親が気が気でない様子も合間合間に挟まれており、そりゃそうだわなと思ってしまうくらい慌てていました。子供との距離感が遠いとこのように何かを崇拝してしまうという恐ろしさも短いながらもしっかり描かれていました。
無難に面白かった、けれど予想を超える何かは無かったかなぁという印象です。これが未体験ゾーンか…。悪くはないんですけどね。
鑑賞日 3/9
鑑賞時間 18:20〜19:44
座席 C-3
2022年2月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
原題は「the shift」
「shift」って位置や方向を変える、別のものに換えるって意味(でいいのかな?)。だとすれば、邦題の何倍もしっくりきますね。ナイスな題名。邦題のドント・ストップは作中の雰囲気を言っているにすぎません。しかし、本作のテーマはそこではなく人間の「SHIFTっぷり」なのですね。
作品として面白いです。僕は、残念ながらヒューマントラスト渋谷さんの「未体験ゾーン〜」企画で良い思い出がないのでそこそこ心配だったのですが、本作は見て正解でした。本作は反テロリズ作品ではありますが、少年の心を弄ぶかのように都合よく利用する大人たちを痛烈に批判する作品であると思います。少年たちがどうSHIFTしていったのか?そして、再び「少年」にSHIFTしていった要因は何だったのか?狂信的な思想を救えるのは・・・なかなかよい結末です。ラストシーンは印象深いものでした。
アクション部分のハラハラドキドキはそこそこテロの悲しい現実を背景とした心情のドラマであり、救急の現場(と言ってもテロが日常にある異常な社会の救急現場)への感謝が描かれています。人を殺めるのは人、人を救うのも人。人間って愚かで素晴らしいよなぁ。
心理描写をも少し丁寧やったり人物の背景を掘り下げたら、もっと重厚で良い作品になるんじゃないかなー?お金かけてリメイクしたら社会派アクション物の良い作品になりそう。面白かった!