渇水のレビュー・感想・評価
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ヴェオリアだったらこうはいかない
ガッキー風味のある毅然とした姉といつでも無邪気に明るい妹がネグられた上、猛暑の水不足下で水道まで停められる。公園での水テロ場面や、やたら生田斗真にタバコ吸わせて間をもたせるとか、彼女の妊娠に気づかない磯村勇斗のありがちなボンクラぶりなど気になるところは多々あるが、健気な姉妹の姿に同情しないわけがなく、正直反則である。
母親役の門脇麦は生活臭のする貧乏シンママ感を出しながら、化粧すると絶妙なグンマーの援交・パパ活女子らしさで相変わらずすばらしい(めちゃくちゃ言ってすみません)。水のにおいがする男はダメって、普通の30歳じゃ出てこない知見だ。
粒子の粗いざらついた映像はフィルムっぽさを狙ったのか。まあ、普通に撮っちゃうとNHKの2時間ドラマでいいかという話だが、予算なさげな割に著名な俳優が端役まで揃ってるのは製作の白石和彌の力だろう。ラストは生田の家庭が修復されるより、姉妹の父親がスエズ運河から戻って二人を迎えに来るファンタジーにしてほしかった。やっと雨が降ったんだし。
で?
地域柄、6月は身動きが取れない。
何とか時間を見つけて足を運んだ。
もっと観たい映画はあったのだが、時間が合う作品の中で消去法で選択。
予告編から観てもいいかなと思ってはいた作品。
そういう地域の平日の昼とは言え、観客は私一人。
公開間もないのにあんまりだよねと思っていたが、それに相応しい作品と感じた。
冷房の効きすぎかずっと寒気がしたが、内容も寒々しく辛かった。
拗らせた水道局職員や子供たちを棄てる母親、
これっぽっちもシンパシーを感じず理解もできなかった。
子供たちは哀れだが、ああなる前にいくらでも手はあって可哀想にするための設定でしかなかった。
全体的に評価が高いのには驚いた。
やはり私にはゲージツは理解できない。
子供には優しく
水道料金を支払わない家庭の水道を止める。
普通に考えて生殺与奪の権の行使にほかならぬ行為の執行に胸がしめつけられた。
放置児童を見て我が事のように考えるのも無理もなし。主人公と姉妹の未来に幸あらんことを。
停水執行、つらすぎる、、。
怪物と同日公開ということでこの公開日は邦画の大作揃いだなと思いつつ。初週の日曜朝に怪物見て夕方渇水見てきたけど、怪物にハマりすぎたみたいで、どうしても比べてしまって渇水はそこそこかなぁっていう感じに落ち着いてしまった。
水道局の停水執行職員という職業のこと初めて知ったし、この仕事を取り上げて映画作ってるのすごい新たな視点っていう感じで面白かった。それにしてもなかなか大変な仕事だなぁと。そりゃ色々溜まり溜まっておかしくもなってしまうよなって納得。でもやっぱりちょっと公園でのシーンが過剰で現実ではないかなって最後のところで一気に冷めてしまった感があって、ちょっと残念だったかな。
キャストはすごい良かったし、特にお姉ちゃん役の子すごい目が良かったな。これからも楽しみ。
とりあえず棒のソーダアイス食べたくなった笑。
小綺麗にまとめた映画
悩む人たちや、その周囲の無理解が丁寧に描かれてるけど、全体的にありきたりというか、落としどころが子供っぽい印象を持ってしまうのは、昨今のもっとキツい状況を知るせいか?現実に追い越されちゃったかなあ。
画面は邦画特有の暗さで、ギラギラして乾ききってる暑さが感じられない。
子役2人が好演(特に姉役の暗い表情はリアル)
子役がいい。 そこにありそうな日常 ちょっとずつズレると大きなズレ...
子役がいい。
そこにありそうな日常
ちょっとずつズレると大きなズレになってしまう。
生田斗真の演技も、はっちゃけた役でないのに、魅せてくれたと思います。
不幸なままでなく、いっときでも明るい時間があったのが好かった
公務員の一現場を観て
同時期公開の「怪物」との比較がよくされています
水道局職員と幼い姉妹、小学校教員とそこで学ぶ児童たち
公務員は市民への公平性が求められる一方で、様々な批判非難を受けることで、「法令順守」で感情を抑え込んで「仕事」をすることが求められるような姿を感じます
セーフティネットと言われる生活保護だって、困窮している人自らが福祉の窓口に行かなく
ては支援を始まらない そういった困窮者をみつけて役所の支援につなげようとする善人(本作ではお節介っぽい柴田さん)がいなければ、福祉の窓口みずからが(虐待事案でなければ)支援できない それに対して水道局は、料金徴収という「公平性」を保つ行為の中で、(悪意の滞納者もいる中で)声をあげない、あるいはあげられない人たちの存在をみつける 「公平性」のため市民税滞納者の徴収に加え、国民健康保険、国民年金の保険料未納者に対してチームを組んで徴収に取り組まれている自治体は増えているが、水道料金においても、一つの公的サービス利用料として徴収率を上げ、未収を減らすという「公平性」が求められている現状に胸が痛くなりました この原作が相当前の時代に起ったことが描かれているとすれば、「行政の効率化」「小さな役所」「公務員の削減」といった現在の流れ、さらに水道事業の民営化・広域化は、水の供給・支払いも電気ガス同様契約による「自己選択」となり、「ライフラインだから」という考えは将来なくなっていくのでしょうか
そういった市民の生活や意見に触れている公務員(将来は民営化・外部委託となるのでしょうが)が、ぶつけどころのない「怒り」「葛藤」を持って小さなテロを起こしたことに、小さな拍手を送りました 子どもたちが幸せでありますように
(6月11日 イオンシネマりんくう泉南 にて鑑賞)
笑わない生田斗真と水道局員の苦悩
水道料金を払わない市民に対し停水する水道局員。
ライフラインのラスボスというべき水に対し、心をもっていたら、これ程きつい仕事は中々ない。
笑顔のイメージが強い生田さんの心をなくした演技は見所だか、それにも増して姉妹の印象が強すぎた。
主人公の背景をもっと早めに深く描けていれば違っただろう。
門脇さんのダメ親ぶりは流石の一言。
渇
水道料金未納の人とその家族
水道を停止する水道局員の話
子供達2人がとても良い
特に一番下の子が可愛い
その子を守ろうと必死な姉も良い
生田斗真君のオーラを消した冴えない男役も良い
一般世間代表の磯村勇斗君も良い
ただもう少し深掘りして欲しいかなぁ
ただもう向井さんの渇水が最高に痺れました✨
この曲を映画館で聞けただけで価値ある
辛い仕事
水道に事情によりお金を払う事ができなかったり、支払いに抵抗もあるが、止めてしまうと生き死にに関わってくるものだから、それを止める事には、ある種人間性を消さないといけないですからね。ある意味ドライに接する事は必要で、それより深く関わると岩切の様に辞めざるを得ないですね。辛い仕事です。
社会問題と家庭の問題
社会が抱える問題、貧困による水道、電気、ガスの供給停止、自分勝手に未払いの市民はどうでもいいがやむにやまれず支払いできず、その犠牲となっている子供。
お姉ちゃんのけなげさが観てて堪らない。子供は国の宝だと言うがこのような子供たちが全国にいるのかと思うと苦しくなる。
人も植物も水がなければ生きていけないけど、心に瑞々しさがないのが最悪の状態だと描いています。
心が渇水状態って何一ついいこと無いもんね。
姉妹が健気
映画館にて鑑賞しました。
特に無理のある展開でもなく自分としては見やすかったです。ただ若干平坦さは感じました。
だからか、クライマックス部分である岩切が小出姉妹と一緒に水を撒くということが自分にはよく分かりませんでした。「水を撒く」ということが行動を変容する第一歩というか、現実に対しての意見表明であることは分かるのですが、その行動が気持ちに呼応しての行動なのでしょうか。でも、時折こういうちょっと現実から離れた行動をしてみたい、と思う気持ちになることはありますよね。
小出姉妹からすると、こんなことをしてくれる大人がいる、という事実は心の中に残り続けるだろうな(というか残ってほしい)と思いました。金魚鉢と絵が岩切に渡されたことは、なぜか自分がちょっと救われた気分になりました。
小出姉妹の二人の演技がとても良かったです。
子役姉妹の演技が秀逸
ストーリーとしては、起承転結もそれほどなく、クライマックスも?という印象の作品でしたが、とにかく子役の姉妹が感情移入させてくれます。
幼いのに自分の置かれた境遇を自力で生き抜こうとする姉、無邪気に両親の帰りを待ちつづける妹、この映画は主演の生田斗真より(生田斗真が悪い訳ではない)この2人の少女に完全にもっていかれました。
感動しました
停水されるという場面は、よく観ますが、停水する立場からの描写は斬新でした。
太陽と空気はタダのくだりから、今の高速道路、2000年前ポンペイで発見されている水道管など、料金の設定についていろいろ考えさせられました。
また児童相談所、大久保の駆け込み寺など関わりを持つことあり、その観点からも理を知ることができました。映画作成ありがとうございました。
大人に振り回される子供たち
東京立川市の市役所勤めだった河林満さんの体験記。市職員しながら作家活動を。そして芥川賞候補だった。渇水は30年余り眠って今この時に映画化に。河林さんは15年前に57歳でお亡くなりになられた、とある新聞に掲載されてました。エンドロールに河林さんのお名前が。そして協力の欄には同じ名字の女性のお名前がありました。身に迫る現実の今を見せられた感でした。
あっさりしすぎ
ごめんなさい、つまらなかったです…。
深刻な水不足の田舎町で水道局員として働く主人公が、悩みながらも少し前に踏み出す様が描かれます。
ネグレクトや貧困など社会問題が中心にはありますが、正直何も解決していないし綺麗事に見えてしまう。
全体的に中途半端で何も心に響きませんでした。
子役の演技が微妙で面白くない作品がまた増えてしまいました…残念。
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