渇水のレビュー・感想・評価
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渇いたココロ。って、そんだけかい?
いやー、コレはダメでしたわ。個人的に全く。学生が撮る映画の脚本みたいで。易いと言うか。捻りが、無さすぎるって言うか。
特別なドラマが必要とまでは思わないけど、もう一人、視点の違う、物語りに深さを与える登場人物が居れば。って思いました。
単館の中間的クオリティーと言う印象でした。
主役の女の子が、「カラスの親指」の時の能年玲奈を彷彿させる場面がチラホラ、ってところは良かったです。
雨が降らず、心も渇いてしまったのか
水道料金を滞納する家庭に徴収に回り、最終手段として停水する、
前橋市の水道局員が主人公。
日照りが続き、給水制限が発令され、プールにも入れない姉妹、
その母親は育児放棄、滞納の末、帰ってこなくなる。
そして、その姉妹と主人公は・・・
停水を告げられた人々の様々な反応、払わない人たちの身勝手さ、
それに対し、ただただルールだから、と停水執行
家族ともうまくいかず、離れ離れ
雨も降らず、心も渇いてしまったのか
そんな彼が流れを変える、と言い放ち、取った行動は・・・
というところなんだろうけど、いまいち最後の行動は理解できなかった
心が渇いていたのか、はたまたためていた何かが崩壊したのか
そして、ほんの少しのタイミングのずれで、雨が・・・
主人公の心のうち、切なさはもちろんだが、
幼い姉妹がかわいそうでならなかった
あの母親、ひどすぎでしょ
水の匂いがする男って、どんななんだろ・・・
水は重いもの
水道料金未払いの家を廻り料金徴収や停水業務にあたる前橋市の水道局員と、水道料金を滞納するシングルマザーの幼い娘たちの話。
4ヵ月も料金を滞納しているにも関わらず水道は止められないとたかをくくる男に始まり、今日は14件とか19件とか、そんなに滞納している人いるんですか?とちょっとびっくり。
まともな仕事をしていない母親の身勝手な言い分と、放置される姉妹の様子は堪らないものがあったし、仕事と割り切りつつも出来る範囲の配慮をみせる主人公の様子はなかなか沁みる。
自分だったら世の中舐めてるガキのヤツは拾わないで停水するだろうけどw
主人公の家族事情の件はちょっと長かったかな~感じたし、朝から変な顔の日の水だけの話しならそれでも良いけれど…というちょっと突拍子もない件はや娘のリアクションに違和感があったけれど、なかなか哀しく優しく内容の割に重苦しさもなくとても良い作品だった。
身体かゆくなってきた
2023年劇場鑑賞128本目。
水道料金滞納している家庭を回って停水していく水道局員の話。リサーチして映画化しているとしたら、毎日20軒弱の家が停水されているみたいです。
しかし電気とガスは昔なかったから止められても死にはしない(まぁ夏と冬はエアコン無いと死ぬかもしれませんが)かもですが、水を止められたために亡くなる方いないんでしょうか。人間3日水分取らないと死ぬと言いますし。
色々なケースがある中、幼い子供二人だけの家がクローズアップされます。大人でもやむを得ない事情であっという間にホームレスになることもありますが(夜明けまでバス停でという映画もありました)、自分で働くこともできないネグレクトからくる子供の貧困は本当に観ていて辛かったです。風呂なんか絶対何日も入っていない二人を見ていると観ている間中身体がかゆくなってきて、家に帰って風呂に入るまでずっとかゆかったです。それくらい没入できる映画でした
既視感
何年前?誰も知らないを観たのは。
ストーリーに違いはあるけど、子供だけで健気に生活する姿、無責任な大人達の姿に既視感。
現実でも映画でも、先にいなくなった父親は出てこないのに、後から出ていく母親は悪者に。勿論、信じられない行動なんだけど、女性だけ責めるのは何か違うと思うけど。
生田斗真って、こんな普通のおじさんの役もできるのね。
それにしても、家族のことを思うなら、今すぐ禁煙。
小説の方が面白いのかな、読んでみようかな。
水に匂いってあったっけ?
予告編から想像していた以上に泣けた。最初のプールのシーンでこの楽しそうな姉妹が貧乏で苦労してると確信して早くもウルッ。そんな家族の元に現れた水道局員の岩切と木田。料金払わない奴らの水道を止めるのが仕事だ。もしかして群馬の前橋市では本当に水道料金払わない奴が沢山いるんじゃないか?太陽も空気も無料だけど水は有料って何度も話題になってたけど、雨水は無料だよ。そして現れる酷い母親、まさか門脇麦ちゃんがこんな役やるなんてビックリした。生田斗真演じる主人公の岩切も家族の問題を抱えながら働いている。とても優しい感じの奴なんだけど、奥さんからすると家族失格で息子と家を出て帰ってこない。岩切と姉妹の立場のおかげでずっとウルウルしてしまった。磯村勇斗演じる岩切の同僚の木田がとてもいい奴で、幸せそうで気持ち良かった。チラッと笑えるシーンもあったが、基本は最初から最後までウルウルしてました。特に最後はポロッ。
この話少子化問題を考えるのにとても良いと思います。個人的には子育て支援金なんて子作り援助になるとは思えません。
もう少し何か欲しかった
面白いかと言われたら微妙。でも最期まで観ることができた。あの姉妹の境遇に気づいたら
水道局の職員でも、福祉など関係機関に連絡するのでは?最後も市が訴えるほど悪いことした?その辺りが気になってしまった。
『そんなこと頼んでない』
冒頭から、フィルム撮影(16mmで撮ったらしい)らしい質感の映像が日照り続きでカラカラのの光景に良く合っている。
次々と給水停止を執行するなか出会うシングルマザー家庭の姉妹。是枝裕和の「誰も知らない」を思わせる設定だが、ある意味生死を握ることになる水道局員という主人公の立場が独特の展開を生み、目が離せない。
そういう意味で、姉妹を巡る展開を期待してしまうのだが、主人公の家庭の話など、ちょっと焦点が定まりきらない印象も受けた。
最後の展開はファンタジーだが、希望も感じさせる。白石和彌組出身というのが意外なほど…ww
この作品も「怪物」同様に子役が素晴らしすぎる。『そんなこと頼んでない。…大人なんてみんな大っ嫌い』という台詞が刺さる…
水は低い方に進む。
今回は監督でなく企画プロデュースの白石和彌。彼が監督してたらもっと毒入れたろうなあとハードなのも觀たいなあと思ってしまった。だが、抑えたこの脚本も良かったとも思う。
水は低い方に進む。流れるようにというよりは、何も考えずに、というよりは思考を遮断し反射的に仕事をこなしていた岩切生田。感情が徐々に貯まりそして溢れ、ダムが決壊する。抑えた演技がいい。
大画面映えが足りない。映画館で見て欲しいと書きにくい。でも興行的に成功してほしい。次の脚本/次の監督作品が観たい。
藤島ジュリーK.さん含め制作が5人もいるんですね。
うーん……
久しぶりにキツいものを見た。子役さんたちはもう少し自然体にできなかったのだろうか。台詞を言わされてる感が本当に凄かった。
また、主人公が自分の子どもにどう接したらいいのかとか家族にどう向き合えばいいのか分からないとか、女の子たちの母親含めて家庭環境がそうだったから家族を大切にできないという希薄性、そして偏見が見えて、何年か前だったらいいけど、今の世情からするとズレている気がします。家族に恵まれていた人も家族を傷つけますよ。唯一、磯村くんは自然体で癒しでした。あと水道料金滞納者たちとのやり取りはリアルでちょっと笑ってしまうところも。観賞後、一緒に観た家族と反省会に。
伝えたい事は伝わる
水道局の職員を通して、表現されている「渇き」という表現は伝えたい事は伝わってくるが、全体的にこじんまりしている感じがあります。登場人物も少なく、水道局員としてのエピソードも少ないからかも知れません。
幼い姉妹のエピソードもチョット中途半端な感じがあります。日本映画って制作費が少ないのかこじんまりしてる気がしますが、この映画はその象徴のような感じもします。韓国映画ってスケールが大きくて面白いんだけどなぁ
あと、自分とこの職員が公園で水撒いたぐらいで警察に連絡せんでしょ!と思いました。しかも被害届まで、、、。
文字通りの渇水
雨というのは
降れば嫌がられ
台風などは災害と言われ
忌み嫌われる存在ですが
雨が無いと生きていけないんですよね
当たり前の事に感謝しないとですね
水もそうですが、心も渇いていてはいけないと
この映画に教えられました
家族、親、子の "渇水(うるおいの源が枯渇)"
〜母子家庭〜
最近の映画に多い"テーマ"
を、見せつけられるのは、いつも、辛い🥵
この映画の第一印象
役者、俳優の演技を、引き出さない演出?
全体が薄っぺらく感じる
象徴的な画像が随所にあるが
ありすぎ感が、作品の起伏やメリハリを
損ねている
それから
渇水=日照り
を画面で出すために
画像、画面がハイライトになりすぎ
残念な画質でした
中東、南仏、LAのような
乾いた空気感は
日本では撮れないね
観たい度○鑑賞後の満足度△ クドカン、水道代くらい払えよ! 「渇いているのは人間の心」と云いたいのだろうけど中途半端にしか伝わらない。
①私も子供の頃は水はタダだと思ってました。
でもそれは世界でも珍しい“飲める”水の豊かな日本に住んでいるものの驕り、だと云うことはシンガポールに赴任して初めて知りました。だってかの国はマレーシアから水を買っているもの。
そういう日本だが、家の近くを流れる川は、私の父親の子供の頃はそのまま飲めたらしいくらいキレイだったのに、最近は大分ましになったとはいえ、とても飲もうとも思えないくらいに汚くしたのも、日本の水の有難味を理解していなかった戦後の日本人のせい(私も含め)。
その水をキレイにして飲めるようにしてくれているんだから水道代くらい払えよ…
でも、その水道代も払えない貧しい人々も日本には居るんだよ、中学しか卒業してない女は身体を売らないと生活出来ない国なんだよ、高そうなマンションに住みながら平気で水道代を払わず口のききかたも知らない若造がいる国なんだよ日本は、という社会派ドラマとしての面も中途半端だし、大体こういうドラマの登場人物はみんな訳ありなのが通り相場だが、みんな自分のせいじゃないか、親や境遇のせいにするなよ、と感情移入できるキャラクターがいなくてこちらも中途半端。
門脇麦も尾野真千子も無駄遣いです。
"渇き"をテーマにした人間ドラマ…?
水の"渇き"
愛の"渇き"
心の"渇き"
と色んなテーマに対する枯渇と、その流れ(ここも水に掛けてる)を変える!というメッセージを感じました。
まず、門脇麦さんが母親役やってることにびっくりしました。母親のイメージなかったんですが、もう1人の母親役としてはかなりはまり役でした。
この作品で言う母親は、ネグレクトを受ける姉妹の"母"と、水道局員の岩切の息子の"母"(つまり岩切の妻)
の2人がいるんですが、両者とも流れを変えました。前者は悪い意味で、後者は良い意味で流れを変えたな〜って感じです。
子役に関してですが、もっとやれたんじゃないかなと思いました。ほぼ主演なんですから。
その子のことはよく知らないので、ただの文句のようになってしまいますが、
物語後半、岩切を止める人たちを引き剥がそうとしていた時に、そんな表情あるか?って表情してました。うーん。
さっきから、流れというワードを使っていますが、やはりところどころ流れが分かるような演出があります。ネグレクト母親は信用出来る男と出会い、岩切の後輩は彼女が妊娠したから、などです。
なので、岩切と岩切の妻はどこで流れ変わったんだろう?って不思議に思いました。
途中で5秒くらい暗いトンネルを車で走るシーンとその後に壮大の滝のシーンがあるんですが、そこですかね???
もっと岩切という人間の内側を深堀して欲しかったです。
滝見てきた→流れ変わりました、で、なんで???ってなりました。
これ邦画の命綱なんだけどな…
子役に対する演出が甘くて観てらんない。
何故ここまで欲求するレベルが低いんだろう。
いざ演技となれば大人も子供も区別はないはずだ。
料金もなく勝手に観られるテレビならそれでもヨシとしよう。 それとは一線を画す商業映画なら全ての俳優に高い質の芝居を求めるべきだ。
残念ながら かわいそうだけど この姉妹役は2人共ひどい。 経験不足や幼い などと庇っている限り邦画の未来はない。
お水とネグレクトの話
育児放棄されてしまった姉妹へ、いろいろな大人の反応の話ですね。いろいろな助け方があると思いますが、どれもいろいろな優しさなのですが、傷てけてしまいます。切ないですね。
お姉ちゃん役の山崎七海さんはいいですね。というか、彼女の演技の善し悪しで、映画の質が大きく変わるかと。強さと儚さが同居してとても良かったです。今後も期待です。
フィルムで撮影したのか、古さも感じます。
1990年の小説が原作ということですので、いつの時代も同じ問題なのだと感じます。
ただ、たぶん撮影は夏ではなかったのでしょう。暑苦しさは感じなかった。汗とか脂っこはを感じない。こればかりは夏に撮影出来れば良かったのですが。
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