渇水のレビュー・感想・評価
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”奇跡”は2度要らない
河林満の同名の小説を映画化した作品でした。私は原作を読んでいませんが、解説によれば内容的にはかなり相違があるようです。
芥川賞候補ともなった原作の舞台は1990年頃ですが、映画では現代が舞台になっていました。30年程の隔たりがあるものの、登場人物がスマートフォンを持っているくらいの話で、特段1990年当時と現在という時代設定の相違が、物語の根幹に影響を与えているような感じではありませんでした。
お話の内容ですが、前橋市水道局に勤務する岩切(生田斗真)と彼の助手を務める木田(磯村勇斗)の2人を主人公にして、水道料金を支払わず水栓を止める「停水」作業をする側とされる側の心情を描いたものでした。劇中も出て来ますが、電気、ガス、水道、電話などの公共料金の中でも、水道は”命の綱”であるためか、はたまた地方自治体が運営するのが基本であるためか、料金を払わなくなってから停水されるまでの猶予期間が最も長いようです。(最近は民営化される水道事業者もあるので、今後は猶予期間が短くなる可能性は高くかるかも知れませんが。)それでも支払わない利用者は最終的に停水されてしまう訳ですが、支払わない人が悪いとは言え、水道を停められてしまう側の惨めさは想像に難くありません。
仮に病気や失業など致し方ない理由で支払えない場合は、生活保護という手段が残されている訳ですが、本作の準主役とも言うべき有希(門脇麦)は「生活保護の申請をすれば、親に連絡が行き、援助できないかなど、いろいろと聞かれるので嫌だ」と言います。まあ公金から生活保護を出す手続きとしては、一定の確認をするのはやむを得ないと思いますが、そもそも日本の生活保護利用率は他の先進諸国と比べると低いと言われており、現行の申請手続きにその一因があるのではないかという気がしないでもありません。
ただ問題はそんなに単純でもなく、有希は最終的に2人の娘を放り出して男のところに行ってしまいます。2人の娘に対して、当初は一定の温情を示しつつもビジネスライクに接する岩切と、心情的に助けたいと思う木田でしたが、最終的に考えが逆転するところが最大の見どころ。妻が子供を連れて実家に戻ってしまい、プライベートでも行き詰っていた岩切の取った行動が、観客に一定のカタルシスを与えて物語は終わりました。
どんな事情があるにせよ、水道を停められてしまう身になることを想像すれば、暗澹たる気分にならざるを得ません。それは水を停める作業をする側の精神にも影響を与えるようで、そういった部分に光を当てたところが、本作の画期的なところだったと思います。岩切が取った”テロ”行為により”奇跡”が起こったのも、物語としてはアリだと思いました。まとめれば、着眼点、物語、俳優陣の演技などは、非常に高いレベルにある作品だと言えるかと思います。
ただ、最後の最後に岩切の息子から岩切に電話が掛かり、親子の絆も元に戻るような終わり方をしたのは、少々ご都合主義というか、”奇跡”は2度も要らないと感じたところです。あの終わり方は蛇足だったと思います。
渇
水道料金未納の人とその家族
水道を停止する水道局員の話
子供達2人がとても良い
特に一番下の子が可愛い
その子を守ろうと必死な姉も良い
生田斗真君のオーラを消した冴えない男役も良い
一般世間代表の磯村勇斗君も良い
ただもう少し深掘りして欲しいかなぁ
ただもう向井さんの渇水が最高に痺れました✨
この曲を映画館で聞けただけで価値ある
(´-`).。oO何かが足りないんだよなぁ、、、。
ンンンンンーん。何かが足りないんだよなぁ、、、。んんんん。感じないんだよなぁ。
臭いを感じないというか?
是枝監督の『誰も知らない』では子供達が冷房も効かない蒸し暑い部屋の中で汗ダラダラで徐々に弱っていく描写がすごく印象的でした。
じんわりとリアリティのある汗の臭いや、髪の毛の臭さ、部屋のほこり臭さ、など、そう、この映画は何だかそこが中途半端だったような?なんかコギレイというか。だから臨場感がわかないというか、、、。
最後も狙い過ぎかなぁ?最後雨降るよなぁ、、、、と題名見て思ってしまった。
ああやっぱりでした。
辛い仕事
水道に事情によりお金を払う事ができなかったり、支払いに抵抗もあるが、止めてしまうと生き死にに関わってくるものだから、それを止める事には、ある種人間性を消さないといけないですからね。ある意味ドライに接する事は必要で、それより深く関わると岩切の様に辞めざるを得ないですね。辛い仕事です。
社会問題と家庭の問題
社会が抱える問題、貧困による水道、電気、ガスの供給停止、自分勝手に未払いの市民はどうでもいいがやむにやまれず支払いできず、その犠牲となっている子供。
お姉ちゃんのけなげさが観てて堪らない。子供は国の宝だと言うがこのような子供たちが全国にいるのかと思うと苦しくなる。
人も植物も水がなければ生きていけないけど、心に瑞々しさがないのが最悪の状態だと描いています。
心が渇水状態って何一ついいこと無いもんね。
姉妹が健気
映画館にて鑑賞しました。
特に無理のある展開でもなく自分としては見やすかったです。ただ若干平坦さは感じました。
だからか、クライマックス部分である岩切が小出姉妹と一緒に水を撒くということが自分にはよく分かりませんでした。「水を撒く」ということが行動を変容する第一歩というか、現実に対しての意見表明であることは分かるのですが、その行動が気持ちに呼応しての行動なのでしょうか。でも、時折こういうちょっと現実から離れた行動をしてみたい、と思う気持ちになることはありますよね。
小出姉妹からすると、こんなことをしてくれる大人がいる、という事実は心の中に残り続けるだろうな(というか残ってほしい)と思いました。金魚鉢と絵が岩切に渡されたことは、なぜか自分がちょっと救われた気分になりました。
小出姉妹の二人の演技がとても良かったです。
子役姉妹の演技が秀逸
ストーリーとしては、起承転結もそれほどなく、クライマックスも?という印象の作品でしたが、とにかく子役の姉妹が感情移入させてくれます。
幼いのに自分の置かれた境遇を自力で生き抜こうとする姉、無邪気に両親の帰りを待ちつづける妹、この映画は主演の生田斗真より(生田斗真が悪い訳ではない)この2人の少女に完全にもっていかれました。
感動しました
停水されるという場面は、よく観ますが、停水する立場からの描写は斬新でした。
太陽と空気はタダのくだりから、今の高速道路、2000年前ポンペイで発見されている水道管など、料金の設定についていろいろ考えさせられました。
また児童相談所、大久保の駆け込み寺など関わりを持つことあり、その観点からも理を知ることができました。映画作成ありがとうございました。
シンママ蒸発しがち。。。追記あり7/24
原作、作者については知識0。
高はし正哉監督についても、クドカンの助監してた人か?位の認識です。鑑賞の決め手は「水道局員の停水」という仕事に興味を持ったから。(あと磯村君♪)
正直このような仕事がある事すら知らなかった。理由は何にせよ、滞納者の家を周り、対面で説明し、払えなければ停水する。。
何とも骨の折れる仕事でござる。。
さて、「Mother」「誰も知らない」同様、シンママが男作って蒸発→残された子供(ネグレクト)→ライフラインストップ→この先どーなる??って見飽きた展開。
万引き→公園で水汲んでる場面も
もう「誰も〜」でやってたよ。。
そして上記2作品を上回る衝撃もなかった。。残念。。
しかし、子供もいるのに、今、この瞬間に水が止まるという局面において母親(麦ちゃん)の携帯の画面が光っているのがとても異様で異常で、今の時代を象徴していると思いました。
そしてお姉ちゃんの転び方が上手かった!転んだ後、今まで押さえ込んでいた感情が爆発して。。。泣いちゃうか?!と思ったが、妹ちゃんを泣かせたのが良かった!!
唯一自分を守ってくれるお姉ちゃんの弱い部分見たら
不安になっちゃうよね( ; ; )
おおお〜〜!切なかったです( ; ; )
物語を通してお姉ちゃんを泣かせなかったのが個人的には高評価です!他の場面でもお姉ちゃんの表情が素晴らしかったし、訴えかけてくる目力が強烈で刺さりました。脆さと力強さが混在した顔のアップ。非難されているようで辛かったです。
「停水」についても、滞納者の状況や態度で岩切(斗真君)と木田(磯村君)の考えが変わる所は上手に人物像を描いていました。
ただ、、、今一つ!もう一押しがなかった!むせかえる様な熱気、ジリジリとした肌感覚。汗が張り付く嫌悪感などなど、もっと画面で強く押し出して欲しかった。ストーリーとしても題材を詰め込んだ感は否めないが、重いテーマの割にはさらりと観られます。
生田斗真君は特に追っていた俳優さんではないけれど、調べてみたらほぼ観てたw ので、今までと違った役所で乾いた目の普通の人を好演していたと思います。
磯村君も木田という鑑賞者の多くが思うであろう事を代弁して、ストーリーをわかりやすくさせる役所を良い塩梅の兄ちゃんで自然に演じてしましたね♪
2人のバランス良かったですね。
そして万人受けはしなそうなテーマなのに白石プロデュースで、色々お金集めてくれて映像化してくれてありがとうとおもいました(←誰?w)
星は、、いきおいで「怪物」を星2にしてしまったので。それを4にしてw
こちらは3かな??
本作とは関係ないが、早く
「パーフェクトデイズ」の上映準備して欲しい!!!
追記 7月24日)
河林満先生の「渇水」読みました。
ラストが衝撃過ぎて。。
( ; ; )( ; ; )
本作のラストはこれで良かったと思いました。。
大人に振り回される子供たち
東京立川市の市役所勤めだった河林満さんの体験記。市職員しながら作家活動を。そして芥川賞候補だった。渇水は30年余り眠って今この時に映画化に。河林さんは15年前に57歳でお亡くなりになられた、とある新聞に掲載されてました。エンドロールに河林さんのお名前が。そして協力の欄には同じ名字の女性のお名前がありました。身に迫る現実の今を見せられた感でした。
涙も水のうち
…とっても。心が潤いました
水道代が払えない人達は
色んな理由があって払えない
生活の困窮者がほとんどですが
お金があっても払わなかったり
様々な人がいます
水を止められる人も。
取り立てができず水を止める事になる
水道職員さんの苦悩もわかる
…太陽と空気はタダ
だけど水はお金がかかる
ここに出てくる姉妹。
お姉ちゃんが大人
母に気を使い
妹を世話し
一人で重荷を背負って
とても引き込まれる演技です
公園で水まき
テロを起こした水道職員。
…岩切(生田)が
自分に正直になった瞬間!
だと思った
姉妹二人が
プールサイドで楽しそうに踊る姿と
水道職員の
生田と磯村の四人が楽しそうに
アイスを食べるシーンが心あたたまる
あっさりしすぎ
ごめんなさい、つまらなかったです…。
深刻な水不足の田舎町で水道局員として働く主人公が、悩みながらも少し前に踏み出す様が描かれます。
ネグレクトや貧困など社会問題が中心にはありますが、正直何も解決していないし綺麗事に見えてしまう。
全体的に中途半端で何も心に響きませんでした。
子役の演技が微妙で面白くない作品がまた増えてしまいました…残念。
水の呼吸‼️❓最後は鬼に乗り移られナンセンスと化す‼️❓
最後の展開は原作には無いそうですが、なんで公園まで開栓して水遊びするのか意味不明です。
門脇麦がアプリで売りをするのも危険この上ない、真似しないでね、きちんと店舗で働きましょう。
子供の扱いも万引き家族とは雲泥の差、素材は良いのに、最低かも。
主人公の造形も演出が薄い、単なるこまつてちゃんの痛い奴でしかありません、内面を真摯に描く原作が台無しです。
磯村くんの演技だけ、それと長女役、それくらいでしょうか評価できるのは。
怪物とは価値が十倍くらい違いました、トホホ。
暇ならどうぞ、品質的には映画代の価値は無いかと、テレビ放送で十分です。
流れを変えた姉妹
中盤まで淡々と進んでいきますが、やはり、あの姉妹が良かったです。水しぶきの場面の映像が素晴らしかったです。
5公5民とも呼ばれる時代なので、いろいろと考えさせられますね。あのような姉妹は、現実に結構いそうです。こういった映画は、国や政府に観てほしいですね。
とても意義のある映画だと思います。
弱者に寄りそいながらも、感情だけでは解決できない問題
原作未読ながら、おそらく「弱者に寄りそう」作品だったように思う。
原作から著作権者の了解のうえ、ラストを変更したらしい。
映画だと、寄り添っているものの、ただの「お気持ち」と「感情の爆発」でしかない。
理性的に考えたら親のネグレクト(育児放棄)案件に、大人が出くわしてしまった場合、警察から児童相談所への通報案件なわけで。
主人公・岩切の中に小さく少しずつ積み重なっていくストレスや罪悪感を一切表現せず、ある日突然「切れる」という見せ方は、創作の物語としては不親切で悪手。
さらに、そこで子どもを連れ回してしまっては社会人としてアウトなわけだが。
一見冷たいようだが柴田理恵演じるおばさんのように通報が一番親切で現実的対応であろう(子供を「かわいそう」と勝手に決めつけるのには嫌悪感があるが)。
短い時間の映画の中で、なんとなく盛り上げて終わらせるのに安易に「切れた」ようにまとめたようにも感じた。
しかし、リアリティとしては「たしかにそう」と頷くものだった。
そこに理屈も何もない、予測不能な爆発。
理性がプツンと切れる「衝動性」に納得してしまったわけだ。
でも、人間ってそういうところあるよね、そうじゃないと世の中に外野から見たら「こんなにバカな理屈に合わない事件」って多く起きてないよね、などとも思ったり。
なんか、真面目そうな生田斗真なら、我慢して平然と過ごしておきながら、ある日キレそうって、外見的な説得力があってこそだけど。
どこが違うのか、原作を読んでみたくなった。
姉・恵子を演じた山﨑七海という子役の上手さ、表情の豊かさに惹きつけられました。
今後に注目していきたい。
渇水なのに水増し演出
予想通り?の館内貸切
この日は「怪物」との2本立てで観ました
他のレビューにもあったけど「怪物」後の「渇水」では…渇水だけにカスカスな印象
「渇水」を先に観れば、もう少し楽しめたかも…
生活困窮がテーマの映画は大好物ですが…生田斗真主演なので、やや不安なまま鑑賞(予備知識は予告のみ)
予想的中…序盤で、まぁまぁの茶番劇スタート
薄い茶番だが、好きなテーマなのでまぁまぁ観れました
生田斗真は清野菜名と結婚したので、あまり好きにはなれません(嫉妬なのです)
昔からシリアスな役が似合わない印象…脳男、予告犯、グラスホッパー、秘密、友罪などなど…どれもやや茶番で微妙だった印象
土竜の唄は1作目だけ観ました
広瀬すずと共演した、先生!が1番良かった気がします(広瀬すずが…)
劇中の疲れきった顔が、ジャッキーチェンと南原清隆の合いの子に時々見えました
渇水なのに泥水の様な顔…
ラストで本当に泥水まみれに…涙
苦悩する役は、磯村勇斗の方が上手いです
磯村勇斗は好きな俳優さんです
令和のセクシーAV男優俳優!笑
ビリーバーズが羨ましかったです
門脇麦は客寄せピエロでした
まんまと騙されました…
門脇麦が入会してるマッチングアプリなら、喜び勇んで入会希望
そしてマイっちんぐ希望なのです
水の匂いはお嫌いですか?
僕は山羊の匂いですが、いかがですか?
火と鉄の匂い…ターミネーターがお好きなんですか?
謎は深まるばかりです…涙
ツンとした魔女の様な鼻が好きです
鼻に華がある女優さんですね
変質者っぽい色気も魅力的なのです
ラストで戻ると思ったら…水の様に蒸発しました
男を求めて三千里…身も心も渇水状態、カツカツなのです
アーメン
電気止められても元気いっぱいの姉妹2人…子供はそんなにバカじゃないョ
官九郎と柴田さんが汚い…人の事 言えないのです
磯村勇斗の彼女役が、去年芸能界を引退した佐藤美希嬢!
このシーンだけ爆上がりでした!それだけ
アコムのCMが懐かしい
写真集持ってます(嘘)
生田斗真と尾野真千子はミスキャストな気がします
ひまわり畑のシーンは違和感そのもの
本物のひまわり畑だろうけど、なんか嘘くさい…
中盤から万引き家族風味
元々、万引き家族風味な内容でした
(原作知らない)
終盤は予想通り?のジャニタレ茶番劇
水と愛嬌を振り撒く生田斗真
あぁ〜やっぱりか〜という印象
(EDテロップに藤島ジュリーKとあったので更に納得…もっとちゃんと謝罪して)
茶番なのにガツンと逮捕(勾留?)
ここだけ超手厳しい
内輪揉めなのに…涙
出所祝いのアイスが救いでした
少しズレたズラの様な…少し嘘くさい映画でした
水だって、本来タダでいいんじゃないですかね?
いやいや、水道は設備に金かかってるんだからタダはだめでしょ?と思いつつも、なんか生活に水が足りないことと、愛が足りないことは、同じ水平線上にあるように思えてきた。つまり、どちらも潤いだ。水道を止める側、止められる側、どちらも感情が枯れていた。
少女たちの態度をみて、かつて宮崎駿が司馬遼太郎との対談で聞いた「不幸な人間ほど礼儀正しい」という言葉を思い出す。彼女たち、とくに長女の折り目正しさがその身の不幸から来ているものだとするなら、やり切れなさが募る。
だけど、後半の岩切の行動がちょっとついていけないかな。しかも、解決にはなっていないのってのもどうなのかな。読み切れん。
有料パンフありきの作品は困ります💦
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この日は「怪物」との2本立てでした。
鑑賞する順番を間違えてしまったとしか
言いようがありません。
「怪物」のあとの「渇水」では正直雲泥の差です。
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ただ、こちらの子役2人も抜群にうまいです。
お姉ちゃん(山崎七海)の健気さと
妹(柚穂)の天真爛漫さ
若い母親(門脇麦)も必死なんだろうけど
救われません。本当に…。
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他の方のレビューをみると、有料パンフ在りき。
作品を観ただけでは全背景や
制作意図も掴むには難しいとのことでした。
有料パンフを買う習慣がないので、パンフ在りきの
作品を作られると降参です🤣
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死んだような目をした岩切(生田斗真)が
なぜ急に姉妹を助けようとしたのかが
気持ちの変化が全くわかりません。
それもなんの解決にもならない中途半端なもの。
一瞬気がふれたのかと思うその行動の意味も
わからないです。
「怪物」は色々考察が楽しい作品でした。
ただ、こちらは考察のし甲斐がないなぁ。といった印象。
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この日、お客さんが年齢層が高めでした。
何故ここで笑う?というシーンがいくつかあったんですけど
ご覧になられた皆さま、笑うポイントありました?
結婚祝いは当り棒
物理面と精神面での渇きを同期的に描く、という発想の通り、捻りのない作品でした。
まず、色々と盛り込み過ぎ。
半端に退場させるくらいなら、門脇麦のエピソードはもっと薄くていい。
(あの男も、旦那がいるという時点で軽く引いてたから上手くいかないだろうなぁ)
姉妹との交流がメインなら、局員の業務は削っていい。
そういったものがありながら、岩切の家庭問題の描写が薄く、生い立ちも軽く台詞で触れるのみ。
なんだか焦点が合いませんでした。
最後のテロも、姉妹を笑顔にするぶんにはよいが現実的な問題は解決しない。
おせっかいおばさん(伝え方は悪かったが…)に水をかけておいて、結局児相扱いも収まりが悪いかと。
会いに行った日から『勾留』という悪い情報しか増えてないのに、息子との溝が埋まるのも意味不明。
全体の演技は悪くなかったし、子役も(『怪物』には遠く及ばないが)十分上手い。
反面、汗や陽炎など暑さへの表現が足りず、テーマの割に涼しそうなのは非常に残念。
一番良かったのは後半の音楽。
滝のシーンとテロのシーンでのギターは、映像を見ながらアドリブで弾いたんじゃないかってくらい感情の動きに沿っていた。
他人を潤すことで癒やされる渇きもあるんだろうなぁ、というのと、少し雨の日も甘受できそうかな、という感想。
本気で水のみに料金払ってると思ってる大人は、あんなに多くないと思いたい。
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