渇水のレビュー・感想・評価
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子役がいい。 そこにありそうな日常 ちょっとずつズレると大きなズレ...
子役がいい。
そこにありそうな日常
ちょっとずつズレると大きなズレになってしまう。
生田斗真の演技も、はっちゃけた役でないのに、魅せてくれたと思います。
不幸なままでなく、いっときでも明るい時間があったのが好かった
渇れる少女たちの心と体
人に興味を示さない男と親に見捨てられ愛情に飢えた少女たちとの交流を通して人として大事なものは何かを描く。
人が人である為に最低限必要な水、その水を干上がった大地に撒くように何もかもを吸い尽くす社会。
その中で生きようとする姉妹を通して、社会の溝に落ち込んだ子供たちと社会から目を背けた大人との交流により、変化を願う想いを感じたが関係性の紡ぎかたが観てるものとしてしっくり来なかった。
そして渇いた感じのざらついた映像も意図したものだろうが、全編通して同じ解像度で表現する。変わらない大人のまま終わっても意図は伝わったのではないだろうか。
もしストーリー上に変化をつけるなら、映像にも明確な変化を付けて欲しかった。
公務員の一現場を観て
同時期公開の「怪物」との比較がよくされています
水道局職員と幼い姉妹、小学校教員とそこで学ぶ児童たち
公務員は市民への公平性が求められる一方で、様々な批判非難を受けることで、「法令順守」で感情を抑え込んで「仕事」をすることが求められるような姿を感じます
セーフティネットと言われる生活保護だって、困窮している人自らが福祉の窓口に行かなく
ては支援を始まらない そういった困窮者をみつけて役所の支援につなげようとする善人(本作ではお節介っぽい柴田さん)がいなければ、福祉の窓口みずからが(虐待事案でなければ)支援できない それに対して水道局は、料金徴収という「公平性」を保つ行為の中で、(悪意の滞納者もいる中で)声をあげない、あるいはあげられない人たちの存在をみつける 「公平性」のため市民税滞納者の徴収に加え、国民健康保険、国民年金の保険料未納者に対してチームを組んで徴収に取り組まれている自治体は増えているが、水道料金においても、一つの公的サービス利用料として徴収率を上げ、未収を減らすという「公平性」が求められている現状に胸が痛くなりました この原作が相当前の時代に起ったことが描かれているとすれば、「行政の効率化」「小さな役所」「公務員の削減」といった現在の流れ、さらに水道事業の民営化・広域化は、水の供給・支払いも電気ガス同様契約による「自己選択」となり、「ライフラインだから」という考えは将来なくなっていくのでしょうか
そういった市民の生活や意見に触れている公務員(将来は民営化・外部委託となるのでしょうが)が、ぶつけどころのない「怒り」「葛藤」を持って小さなテロを起こしたことに、小さな拍手を送りました 子どもたちが幸せでありますように
(6月11日 イオンシネマりんくう泉南 にて鑑賞)
笑わない生田斗真と水道局員の苦悩
”奇跡”は2度要らない
河林満の同名の小説を映画化した作品でした。私は原作を読んでいませんが、解説によれば内容的にはかなり相違があるようです。
芥川賞候補ともなった原作の舞台は1990年頃ですが、映画では現代が舞台になっていました。30年程の隔たりがあるものの、登場人物がスマートフォンを持っているくらいの話で、特段1990年当時と現在という時代設定の相違が、物語の根幹に影響を与えているような感じではありませんでした。
お話の内容ですが、前橋市水道局に勤務する岩切(生田斗真)と彼の助手を務める木田(磯村勇斗)の2人を主人公にして、水道料金を支払わず水栓を止める「停水」作業をする側とされる側の心情を描いたものでした。劇中も出て来ますが、電気、ガス、水道、電話などの公共料金の中でも、水道は”命の綱”であるためか、はたまた地方自治体が運営するのが基本であるためか、料金を払わなくなってから停水されるまでの猶予期間が最も長いようです。(最近は民営化される水道事業者もあるので、今後は猶予期間が短くなる可能性は高くかるかも知れませんが。)それでも支払わない利用者は最終的に停水されてしまう訳ですが、支払わない人が悪いとは言え、水道を停められてしまう側の惨めさは想像に難くありません。
仮に病気や失業など致し方ない理由で支払えない場合は、生活保護という手段が残されている訳ですが、本作の準主役とも言うべき有希(門脇麦)は「生活保護の申請をすれば、親に連絡が行き、援助できないかなど、いろいろと聞かれるので嫌だ」と言います。まあ公金から生活保護を出す手続きとしては、一定の確認をするのはやむを得ないと思いますが、そもそも日本の生活保護利用率は他の先進諸国と比べると低いと言われており、現行の申請手続きにその一因があるのではないかという気がしないでもありません。
ただ問題はそんなに単純でもなく、有希は最終的に2人の娘を放り出して男のところに行ってしまいます。2人の娘に対して、当初は一定の温情を示しつつもビジネスライクに接する岩切と、心情的に助けたいと思う木田でしたが、最終的に考えが逆転するところが最大の見どころ。妻が子供を連れて実家に戻ってしまい、プライベートでも行き詰っていた岩切の取った行動が、観客に一定のカタルシスを与えて物語は終わりました。
どんな事情があるにせよ、水道を停められてしまう身になることを想像すれば、暗澹たる気分にならざるを得ません。それは水を停める作業をする側の精神にも影響を与えるようで、そういった部分に光を当てたところが、本作の画期的なところだったと思います。岩切が取った”テロ”行為により”奇跡”が起こったのも、物語としてはアリだと思いました。まとめれば、着眼点、物語、俳優陣の演技などは、非常に高いレベルにある作品だと言えるかと思います。
ただ、最後の最後に岩切の息子から岩切に電話が掛かり、親子の絆も元に戻るような終わり方をしたのは、少々ご都合主義というか、”奇跡”は2度も要らないと感じたところです。あの終わり方は蛇足だったと思います。
渇
(´-`).。oO何かが足りないんだよなぁ、、、。
ンンンンンーん。何かが足りないんだよなぁ、、、。んんんん。感じないんだよなぁ。
臭いを感じないというか?
是枝監督の『誰も知らない』では子供達が冷房も効かない蒸し暑い部屋の中で汗ダラダラで徐々に弱っていく描写がすごく印象的でした。
じんわりとリアリティのある汗の臭いや、髪の毛の臭さ、部屋のほこり臭さ、など、そう、この映画は何だかそこが中途半端だったような?なんかコギレイというか。だから臨場感がわかないというか、、、。
最後も狙い過ぎかなぁ?最後雨降るよなぁ、、、、と題名見て思ってしまった。
ああやっぱりでした。
辛い仕事
社会問題と家庭の問題
姉妹が健気
映画館にて鑑賞しました。
特に無理のある展開でもなく自分としては見やすかったです。ただ若干平坦さは感じました。
だからか、クライマックス部分である岩切が小出姉妹と一緒に水を撒くということが自分にはよく分かりませんでした。「水を撒く」ということが行動を変容する第一歩というか、現実に対しての意見表明であることは分かるのですが、その行動が気持ちに呼応しての行動なのでしょうか。でも、時折こういうちょっと現実から離れた行動をしてみたい、と思う気持ちになることはありますよね。
小出姉妹からすると、こんなことをしてくれる大人がいる、という事実は心の中に残り続けるだろうな(というか残ってほしい)と思いました。金魚鉢と絵が岩切に渡されたことは、なぜか自分がちょっと救われた気分になりました。
小出姉妹の二人の演技がとても良かったです。
子役姉妹の演技が秀逸
感動しました
シンママ蒸発しがち。。。追記あり7/24
原作、作者については知識0。
高はし正哉監督についても、クドカンの助監してた人か?位の認識です。鑑賞の決め手は「水道局員の停水」という仕事に興味を持ったから。(あと磯村君♪)
正直このような仕事がある事すら知らなかった。理由は何にせよ、滞納者の家を周り、対面で説明し、払えなければ停水する。。
何とも骨の折れる仕事でござる。。
さて、「Mother」「誰も知らない」同様、シンママが男作って蒸発→残された子供(ネグレクト)→ライフラインストップ→この先どーなる??って見飽きた展開。
万引き→公園で水汲んでる場面も
もう「誰も〜」でやってたよ。。
そして上記2作品を上回る衝撃もなかった。。残念。。
しかし、子供もいるのに、今、この瞬間に水が止まるという局面において母親(麦ちゃん)の携帯の画面が光っているのがとても異様で異常で、今の時代を象徴していると思いました。
そしてお姉ちゃんの転び方が上手かった!転んだ後、今まで押さえ込んでいた感情が爆発して。。。泣いちゃうか?!と思ったが、妹ちゃんを泣かせたのが良かった!!
唯一自分を守ってくれるお姉ちゃんの弱い部分見たら
不安になっちゃうよね( ; ; )
おおお〜〜!切なかったです( ; ; )
物語を通してお姉ちゃんを泣かせなかったのが個人的には高評価です!他の場面でもお姉ちゃんの表情が素晴らしかったし、訴えかけてくる目力が強烈で刺さりました。脆さと力強さが混在した顔のアップ。非難されているようで辛かったです。
「停水」についても、滞納者の状況や態度で岩切(斗真君)と木田(磯村君)の考えが変わる所は上手に人物像を描いていました。
ただ、、、今一つ!もう一押しがなかった!むせかえる様な熱気、ジリジリとした肌感覚。汗が張り付く嫌悪感などなど、もっと画面で強く押し出して欲しかった。ストーリーとしても題材を詰め込んだ感は否めないが、重いテーマの割にはさらりと観られます。
生田斗真君は特に追っていた俳優さんではないけれど、調べてみたらほぼ観てたw ので、今までと違った役所で乾いた目の普通の人を好演していたと思います。
磯村君も木田という鑑賞者の多くが思うであろう事を代弁して、ストーリーをわかりやすくさせる役所を良い塩梅の兄ちゃんで自然に演じてしましたね♪
2人のバランス良かったですね。
そして万人受けはしなそうなテーマなのに白石プロデュースで、色々お金集めてくれて映像化してくれてありがとうとおもいました(←誰?w)
星は、、いきおいで「怪物」を星2にしてしまったので。それを4にしてw
こちらは3かな??
本作とは関係ないが、早く
「パーフェクトデイズ」の上映準備して欲しい!!!
追記 7月24日)
河林満先生の「渇水」読みました。
ラストが衝撃過ぎて。。
( ; ; )( ; ; )
本作のラストはこれで良かったと思いました。。
大人に振り回される子供たち
涙も水のうち
…とっても。心が潤いました
水道代が払えない人達は
色んな理由があって払えない
生活の困窮者がほとんどですが
お金があっても払わなかったり
様々な人がいます
水を止められる人も。
取り立てができず水を止める事になる
水道職員さんの苦悩もわかる
…太陽と空気はタダ
だけど水はお金がかかる
ここに出てくる姉妹。
お姉ちゃんが大人
母に気を使い
妹を世話し
一人で重荷を背負って
とても引き込まれる演技です
公園で水まき
テロを起こした水道職員。
…岩切(生田)が
自分に正直になった瞬間!
だと思った
姉妹二人が
プールサイドで楽しそうに踊る姿と
水道職員の
生田と磯村の四人が楽しそうに
アイスを食べるシーンが心あたたまる
あっさりしすぎ
水の呼吸‼️❓最後は鬼に乗り移られナンセンスと化す‼️❓
流れを変えた姉妹
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