鬼が笑う
劇場公開日:2022年6月17日
解説
家族を守るために罪を犯した男の魂の行方を、日本社会が抱える差別や偏見などの問題を見据えながら描いた骨太な人間ドラマ。母と妹を父の暴力から守るため、父を殺してしまった石川一馬。更生保護施設で暮らしながら社会復帰を目指すが、社会からは「人殺し」と非難され、生きる希望を失っていく。ある日、一馬は職場のスクラップ工場で、外国人労働者へのイジメに巻き込まれてしまう。周囲が目を背ける中、中国人労働者の劉だけがイジメを止めに入る。そんな劉の姿に目を覚まされた一馬は、劉との交流を通し、自分の望む幸せを掴むべく立ち上がるが……。兄・三野龍一が監督、弟・三野和比古が脚本を担当する映画制作ユニット「MINO Bros.」の長編第2作で、前作「老人ファーム」に続いて半田周平が主演を務めた。
2021年製作/124分/PG12/日本
配給:ラビットハウス、ALPHA Entertainment、MINO Bros.
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当サイトにてポスターと予告を拝見し鑑賞したミニシアター映画。
雰囲気は頑張っていたけど、、、って感じでした。
もっと絶望感が伝わる演出や脚本があった方が終わり方といい、より締まった作品になったのにどこか終始ふわふわしていた印象でした。
登場人物各々厳しい状況にいて、その中で希望を見出して生きている様には失望感が苛まれました。
次回作に期待です。
どん底ってこういう事なのか?
切なくて苦しくて悲しくて辛くて・・・
でも、なぜか涙が出ないんです。映像をしっかり見たくて。
主演の半田さんの熱い想いが画面からヒシヒシと伝わります。
他の役者さんも素晴らしい。
2022年7月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
きっとことわざ(「来年の事を言えば鬼が笑う」)からの着想ストーリーなのでしょうかねぇ?
人生って思い描いてたようにはなりませんし、想定外のことばかりですよね。本当、「将来のことは予測しがたいから、あれこれ言ってもはじまらない」だと思います。自分のこともままならないのに、自分以外の人達が求めることもわかっているつもりでもわかっていないってのが現実ですよね?
本作は究極の(自分勝手な)自己完結君が明るい未来を求めていく物語です。
主人公一馬のいる場所は地獄のようです。いやいや、それって我々がいる社会そのものなんですが、鬼や魑魅魍魎だらけですね。それと、やっぱり甘い場所じゃないです。一馬の机の前に貼ってある目標の虚しいこと虚しいこと。自分自身だけで考える「こうでなければならない」は当てにならないですね。そこが一馬にとっての最大の不幸だったのかもしれません。そんな一馬を見てどう思うか?ってところがポイントになるのでしょうかね?
モチベーションが高くても、一生懸命やっても、ボタンを掛け違えたままでは悲しいゴールに行くだけなんですよね。本作は、しりとりのように不幸が続いていきます。掛け違えたボタンは最後まで段ずれなのですよね。見事なまでに救ってくれません(笑)・・・今の社会への諦めのようなラストの一馬を見るとそう思っちゃいます。
しかし、まぁ、なるべくしてなるBAD展開の数々は・・・満腹感強いっす。そういう展開にしたいがためのグズ人間並べ立てる感じが、、、僕はちょっと冷めていくんだよなー。そりゃ周りに理解者一人もいなければ腐るわい。暗部の話ばかりだと、暗さが際立たないと思うのです。光があるからこそ暗部の暗さが強くなるんじゃぁないかなぁ?特に更生施設の方々の描き方は安易すぎる気がします。全体的に「あぁ、結局こうなっちゃうよなぁ・・・」っていう現実味が欲しかったかなぁ。
なかなか皆さん評価が厳しいですね。
普段商業映画を観てると
どうしても劣ってしまいますが
自主映画を中心に鑑賞していると
かなりレベルは高い方だと思います。
SKIPシティ映画祭で初めて鑑賞した時衝撃的でした。
1年経ち スクリーンでも鑑賞出来て良かったです。