BLUE GIANTのレビュー・感想・評価
全543件中、301~320件目を表示
自身の感受性を恨む
映画館にて鑑賞しました。原作は未読です。
主人公である大のジャズへの情熱はとても熱く純粋なもので、ここまで応援したくなる主人公も珍しいな、と思いました。
ストーリー的には大とジャズバンドを組む仲間たちのサクセスストーリーです。原作は違うのかもしれませんが、かなりトントン拍子に話が進んでいる印象で、若干の物足りなさを感じました。また、SoBlueの本番前に誰かにトラブルが起こることは、なんとなく読めてしまった感は残念でした。それでも、若者が1つのことに熱中する様は見ていて羨ましくなりました。
ライブで演奏するシーンは主人公たちがCGになりますが、やはりまだ若干の違和感を覚えます。瞬間によってはあのCGっぽい動きが演奏と合っているように感じる瞬間もあるのですが、違和感を覚える時間の方が多く、作品への没入感を弱くしてしまう作用はあるように思いました。
レビュータイトルについては、劇中で流れる音楽はきっと素晴らしい音楽だと思うのですが、おそらく自身の感受性が乏しかったために、本作の根幹である熱い青い音楽を、ひいては作品を楽しみきれなかった感が悔しかったという理由からです。
どうでもいい話ですが、玉田が1年ちょっとであんなに上手くなるのはずるいよ~、と思いながら見ました。(プロが演奏しているのでしょうがないですが笑)SoBlueの支配人が玉田のドラムについて「最低限をやっている」みたいなこと言ってますが、どないやねん、と思ってしまいました笑。
五感が喜ぶ映画
すごく良いとは聞いていたけれど、
そんなもんじゃなかった。
良過ぎた。
音楽はもちろん、でてくる人たち
ひとりひとりの感情が伝わる画も最高だったし、
興奮で自分の毛穴がひらくような感覚、
息を呑む瞬間、全身を使っての鑑賞体験だった。
音楽ってすごい!
アニメってすごい!!
映画ってすごい!!!
そんな熱くて激しい感情で
いっぱいになりぐちゃぐちゃに泣いた。
今回もひとり映画のつもりだったが、
行くことを話したら抜け駆け!と
妹がついてきた。
引くほど泣いたのでとなりに
妹がいてくれて心からよかった。
ひとりで爆泣き女になるより、
爆泣き姉妹の方がマシな気がする。
妹は今度、轟音上映なるものに行くらしい。
応援上映は知っているし
行ったこともあるけれど、
轟音上映は初耳だった。
今後は何上映が出てくるのだろう。
ますます映画鑑賞人生が楽しくなりそうで
とても幸せだ。
10代の3人がジャズを通して重なり、離れていくまでの刹那の輝き。 ...
10代の3人がジャズを通して重なり、離れていくまでの刹那の輝き。
話に目新しさがあるわけでもない、後の不穏も予感があるので驚きがあるわけでもない、だけど分かっちゃいるのになぜか泣いてしまう。
すごいパワーを秘めた作品。
宮本の背景がわからないとか演奏のCG部分がどうだとか色々粗はあるものの、それぞれのパッションと雪折のそれまでのことなどが重なると
自然と涙が溢れてしまう。
玉田を陰ながら応援している老人にも色々持っていかれてしまった。
アニメ「坂道のアポロン」やチャゼルの「セッション」好きな人は好きかも。
以下余談
2/28「荻上チキsession」より。
音楽評論家、柳樂光隆さんによる石若駿解説。
石若さんはドラマー玉田役の演奏部分を担当(過去にはアニメ「坂道のアポロン」の川口役のドラム演奏も担当)最初は「下手」な設定だからわざと下手に叩かないといけなかったところ、(本人曰く)上原ひろみさんに「上手すぎる」と怒られたらしい。
全ての方に!(特に若者へ届け!)
俺たちには、JAZZしかない!
ジャズ界の大谷翔平
主人公の宮本大は野球に例えるなら 大谷翔平級の才能なのでしょう。
野球漫画ならその凄さを表現するのは割りと容易くて、165キロのファストボールを投げさせればいい。
でも音楽映画でそれをするとなるとハードルが一気に高くなるのは「BECK」でのクライマックスシーンが無音になったのを見ても周知の通りです。
そのハードルを一気に飛び越した上原ひろみの楽曲と、馬場智昭の演奏がこの映画最大の白眉なのではないでしょうか。
「19歳の大谷翔平」という演じやすいのか演じにくいのかよくわからないテーマを、パワフルかつアーシーなテナーの音色で、アラフィフ親父の涙腺を崩壊させた名演は、金では買えない体験だったと思います。
劇中に登場する日本一のジャズバー「SO BLUE」のミュージックチャージが一万円とのこと。
それを鑑みれば、レイトショーの1500円の料金で、鳥肌が立ちまくり、息をするのを忘れるほどのライブ体験はコスパ良すぎ。
蛇足ですが高校球児だった私の息子が、練習試合で花巻東三年時の大谷翔平から三球三振を食らったのはいい思い出です。
とにかく玉田
原作ずっと気になりながら未読。
CGが…というのは事前に色々な人が言ってたので覚悟して行ったので衝撃はそこまでではなかったもののスラムダンクの超絶CG観た後だったんでどうしてこんなに差が…とは思ってしまった。
他にもやたらと泣いてる観客など泣かせを意識した演出が好みでないと思ったもののとにかくドラムの玉田にまんまと泣かされてしまった。観客皆常連お爺さんと同じ気持ちにさせられる熱さが最後のライブにはあった。ので余計に泣いてる観客は要らなかったな〜と…
とはいえ音楽はさすがだし観た後良かったーーーーという気持ちにさせられる良い映像化だと思う。そして音響が良い大画面で観るのが大正解なので少しでも気になる人は公開中になんとか劇場に観に行って欲しいと思った作品。
レビュー
ラストシーンはさすがの感動
青い炎。
ジャズといえば大人の音楽、通が楽しむ音楽といった具合に敷居が高いイメージがある。そのせいかジャズのファンは減り続けているという。
本作はジャズのその高い敷居を下げ、老若男女にかかわらず多くの人に門戸を開くことをコンセプトに製作されたのだろう。本作はその意味で大成功と言える。
天才的なサックス奏者の主人公大、若くして熟練者レベルのピアノ奏者の雪祈、そこにまったくのど素人の玉田をドラム奏者としてバンドメンバーに迎える。
馬鹿げてるという雪祈に大は言う。誰だって最初は素人だと。まさにこのストーリーからして本作のコンセプト通りだ。
素人同然の玉田は初めて夢中になれるものを見つけてめきめきと上達する。そしてやがて三人のライブは評判を呼ぶようになり、夢である日本一のジャズバーでのライブを勝ち取るのだが...。
三人の少年それぞれの熱き想い、挫折と成長を繰り返す青春物としても出色の出来。惜しむらくは肝心の主人公が初めから最後まで挫折もしないし成長過程も見れなかったのはちょっと物足りないが。
しかし、評判通りの圧巻の演奏シーンにはジャズにさほど興味のない自分でも心をわしづかみにされた。
本作をきっかけにジャズに興味を持った人、あるいはジャズをやってみたいなという人は増えたのではないだろうか。
大の大冒険
納得の音
ただの原作漫画のアニメ映画化にあらず
ラジオの映画紹介で聞いて普段はアニメ映画は気に止めないのだが、Jazzを題材にした原作の映画化だと聞き、またこのサイトのレビューがビックリするほど高かったので観に行くことに。
以前からジャズには興味があったのだが敷居が高い感じがしていてのめり込んでなかったが、紹介された通り原作の漫画を読んでなくても、ジャズを知らなくてもこれがジャズなのかって感動すら覚えます。
しっかりストーリー、サクセスストーリーはあるけれど、ジャズピアニストの上原ひろみさんが製作協力、演奏もあってジャズのライブを観てるようでした。
個人的にはアニメ映画は今流行りの声優の声が苦手で個性がなく作品が薄っぺらく感じていたが、この作品は主人公初めメンバー3人が俳優が演じてるので違和感なくて良かったです。
昔は逆にアニメに俳優が声優をすると違和感があったのだけれど、現在は俳優が声優をしたほうがしっくり来るというか、今の若い声優の人気は昔よりも凄いが個性のなさを危惧するのは私だけでしょうか?
音楽の、ジャズの力強さを体感
歌詞もモノローグもないジャズ音楽のみのライブシーンに心動かされます。
ただし、音楽のインパクトにアニメーションが追い付いていないのが非常に惜しいです。
主人公たち3人はそれぞれがジャズの高みに上がるため、懸命に健気にぶつかり合い磨き合っていきます。
その真骨頂がライブシーンです。
壁をぶち破る、いま超えた!が音楽でわかります。彼らの情熱が音楽で伝わってきます。
ライブシーンの音楽がすばらしいので、よい音響設備のある劇場での鑑賞をお勧めします。
見せ場のライブシーンですが、アニメーションに違和感を感じられることがありました。
技法に詳しくありませんが、2Dと3Dを組み合わせたアニメーションのようです。
2Dパートと3Dパートが一連のシーンになると一体感がなく、音楽のエネルギーが途切れてしまうと感じることがありました。
しかし、音の視覚化をいろいろに試行錯誤された様子がうかがえます。
目を見張るような惹き込まれる表現もあります。
もし次回作があるならば、主人公たちのように今を超えてくるだろうと予感させてくれます。
部活、サークルでの音楽経験がある方は是非
本作は、原作を見る前に鑑賞しました。
主人公に周りを惹き付ける魅力、音楽の才能、そして血を吐くような努力がしっかり描写されており、何より性格もサッパリしていたため、終始安心して見ていられました。
また、モブキャラの扱いも非常に良く、忘れた頃に再登場するところに思わず笑顔になってしまいました。
本作は、ジャズを全く知らない方でも、軽音楽や吹奏楽をやられていた方には練習シーンや1番最初のライブシーンは特に刺さる方も多いと思います。是非スクリーンでご覧下さい。
最後になりますが、大きな音に抵抗の無い方はDOLBY、DOLBY atmos、IMAX、IMAXレーザーでの鑑賞を強くオススメします!!圧倒的音圧で鑑賞された方が、ライブシーンをより良く感じられると思います。
音ハルだね
全543件中、301~320件目を表示