BLUE GIANTのレビュー・感想・評価
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疾走、その残影を見届けて
わずか3年の独学でテナーサックス吹きとしての才能を開花させた宮本、幼少期からピアノの修練を積んできた知性派ピアニストの沢辺、大学のサッカーサークルを退部し突如ドラマーを目指し始めたド根性の玉田。3人の18歳が伝説的ジャズバー「SoBlue」での演奏を目指す青春グラフィティ。
特にもう何か具体的にアレが良いとかコレが良いとか擁護する必要がないくらい面白い。偶然あるいは運命に導かれてジャズアーティストとしてのスターダムを駆け上がっていく3人の疾走、その残影をただただ唖然と見届けるばかり。
演奏の終了と同時にエンドロールへと突入する演出は同じくジャズを題材としたディミアン・チャゼルの出世作『セッション』へのオマージュだろう。思えば直前で交通事故に遭いながらもほとんど気力だけで舞台に上がろうとする沢辺の人物像もどことなくニーマンを彷彿とさせる。
昨今の劇場版アニメ映画の醍醐味といえば精緻な背景作画だが、本作は新海誠作品に見紛うほどの美麗な東京を我々に見せてくれた。それでいて演奏シーンでは湯浅政明が『犬王』で見せたような誇張的で観念的な作画演出が次から次へと飛び出す。作画の振れ幅の大きさがジャズ音楽の緩急自在さとうまいことシナジーを生んでいたように思う。
にしても玉田の生き様が本当にグッときた。いくら生粋の努力家とはいえ天賦の才や長年の経験を有している宮本・沢辺にはそう易々と追いつけない。そして最後まで追いつけなかった。それでも玉田が折れなかったのは、彼のモチベーションが「二人と演ること」にあったからだ。
気の置けない友達とかけがえのない時間を過ごしたい、そんな素朴な熱意が彼を日本一のジャズバーにまで押し上げた。ここは素直におめでとうと拍手を送りたい。卒業後は普通の会社に勤めるという踏ん切りの良さも清々しい。夏の甲子園を制しながらも誰一人としてプロの道に進むことがなかった2007年の佐賀北高校のようだ。燦然と輝く思い出が振り向けばいつでもそこにある、というのは本当に素晴らしいことだと思う。
エピローグからしておそらく続編もあるんじゃないかという期待が高まるが、さすがにここまで爆発的に売れればほぼ確実なんじゃないか。いやー面白いなアニメ映画は…
引き込まれた。
10代最後の成長物語
レビュータイトル通りの作品。
友情を見たい!という方にはあまり向かないかもしれません。
構成がとても良く、作画も良かったです。
2時間でまとめているので仕方ないと思いますが、少し展開を強引に持って行っている感が否めなかったです。
ただ総合的にはとても良い作品でした。
脳がバグりました。
原作が一時テナーを買って練習してしまうくらい好きで観に行きました。
最高と最低を同時に感じさせてくる未だかつてない感覚を味わいました。
この作品の肝はなんと言ってもJAZZ
最高でした。
予想を遥かに超えてくる、魂に響く演奏でした。
最悪音楽だけでも良いと思って身構えていましたが上限の幅をいとも簡単にぶち抜いてくれました。
これぞDの音だと熱くなれました。
ただ、音楽以外が酷かった
全体的に間が悪くダラダラと展開するストーリー
演出もやりすぎてくどくなっていてテナーからビーム出たときはどうしようかとおもいました。
それだけだったら我慢できました。
演奏中の3Dが本当に酷すぎた
PS2時代を思い出させる3Dでした。
作画と3Dでコロコロ変わるのですが、3Dの体型は異常に良く変わるたびに笑いそうになりました。
そして演奏と全く合っていない動き
ニョロニョロと揺れるだけで場面での違いもない
耳では最高の音を感じているのに目では最低の絵を見せられる異常事態でした。
音で作品に引き込まれそうになるのにあまりにもお粗末な3Dで張り手を食らったように引き戻される
しかも何度も
最後は若干のオリジナル展開
原作の良さを殺す展開でした。
JAZZで300点 他でマイナス290点そんな印象です。
目を瞑っていれば最高の作品でした。
最高のJAZZ中にセリフで音を小さくするな
これは熱い
予想通り・・・
つまらなかった。
主人公だけが得するトントン拍子なサクセスストーリー。
事故に遭った雪祈はもちろん、玉田はこの後どうすんの?いきなり解散とか知らなかったんだよね。
音楽もありきたりだし、俺上手いだろーな大のキャラとプレイスタイル、どんだけ凄いか知らしめようとする炎の演出がウザい。申し訳ないが響きませんでした。
あと、ちょっとジャズジャズうるさいな。ジャンルを強調し過ぎるのってあんまりカッコ良くない。
想像以上のアツさでした!
祖父が初めての孫娘だった妹のために買ってくれたピアノ、妹だけじゃもったいないと親に無理矢理習わされて2年半、また小学校からの親友から高校卒業時にもらったお古のエレキギターはFコードに躓き断念…と私もわずかながら楽器をかじっていた中、いつだったか好きな芸人さんが「キテるマンガ」として紹介してるのを見て興味津々、いずれ読もうとメモしたまま手付かずでしたが、映画化の報で思い出しました。
結局、原作を読む前に鑑賞することになりましたが…心を大きく揺さぶられました。
山田裕貴クン、初めて見た『ゴーカイジャー』の頃はいくらクールな役柄とは言え棒読みが酷いと思っていましたが、本当に良い役者さんになられて本作も見事に主人公大のアツさを見事なまでに表現されていました。
もちろん雪祈役の間宮クン、玉田役の岡山クンもお上手で、俳優さんが声を当てた時感じる違和感は全く無くキャスティングバッチリでした。
やっぱり何かにガムシャラに打ち込んでいる姿を見ると、胸が熱くなり自然と応援したくさせられます。
演奏の時のサックスの反射光や音の振動の視覚的エフェクトの見せ方が斬新だと思うと同時に、逆に音の出せない原作は絵だけで音をどうやって表現しているのか…
また何度か挟まれる出演者の今現在の声と思われるインタビューのVTR風映像、これも原作準拠なのかそれとも映画オリジナルの演出なのか…
やはり読んでみなければと思わされました。
クライマックス直前での雪祈の事故には声を出すくらい度肝を抜かれてしまいましたが、ラストのアンコール、3人での最後のプレイ、たまらんくらい胸が締め付けられました。
18歳のジャズ
アニメで18歳の若い青年たちの
夢を叶えるサクセスストーリー?
宮本大は才能溢れ努力家で世界一になる希望を持つテナーサックス奏者。
雪祈は4歳からのピアノ弾き、プロのミュージシャンとセッションしても引けを取らない。
玉田は宮本と同郷で同居。大学生活に目標を見出せず精神的に悩んでいたところ大に触発されドラマーに活路を見いだす。
そんな3人のチームJass、アキコさんの店で練習させてもらい力をつけていく。
ソーブルー、ってブルーノート?
雪祈が早まって自信無くすくらい鼻をへし折られたが、実力は認められていた。
一人海外からのグループと一夜限りのセッション、見事やり遂げた。
ソーブルーにも出演決まって、
3人喜んでいた時、予感はした。
案の定、雪祈が。
あのバイトやはり危険と隣り合わせ。
ピアニストならこんなバイトしちゃいけない。
手術入院の雪祈以外で穴を空けず二人で演奏。
客を感動させた。
ドラムソロのところ、
絵と音と上手く合わせていたのは見事というか、アニメでここまでできるとは⁉️
病院を抜け出して来た雪祈も入れての
最後のセッション。
カラフルな絵が出て来たけど要らないと
感じた。
3人の演奏する絵だけの方が良かったと思う。
ちょっと長すぎと感じたのは私だけ?
ここまで息つかせず観入ったのに。
宮本大は羽ばたくけど、雪祈は?
自分を受け入れた人間には眩しすぎる
熱い作品ですね
音楽には全く縁がないのでわからないし、わかるつもりもないけど
サックスとピアノとドラムのセッションを聴いているだけで心が動かされた
ストーリーはシンプルだけど、音に圧倒されるんだ
本物の音に
”セッション”ていう映画はアカデミー賞のなにかをとったけど、あれだって本物のジャズの迫力に圧倒されて、錯覚させられただけで、作品自体は大したものじゃなかったのを、思い出しました
あれより、作品としては数段いい
努力は必要だけど、才能と運がなければ、何事も極めることは出来ない
それは、選ばれた人だけのもの
普通の人は、いつかそれを受け入れ、その後はただ好きだから続けていくのがせきのやま
そうやって、否応なしにたくさんの事を受け入れていくのが人生
死が必然なのも、受け入れなければいけない
老いもそうだし、才能もそう
バカだし、チビだし、ブサイクだし
音痴だし、運動音痴だし
みんな受け入れていくさ
好きなものがあればいいけど
歳をとると先が読めて、面白い事も無くなっていくんだなあ
みんな受け入れていくから、失望はもう無い
でも、テンションはダダ下がり
一度きりの人生
もう先がないからどうしようもないのも受け入れないとね
羨ましいなあ
眩しいなあ
目が開けらんないよ
【ネタばれあり!】挑戦し続けて夢を追いかける!
サックスプレーヤーになるためにひたむきに努力し続ける大(だい)の物語。
漫画で掲載されているものが映画化されたようで、映画では上京してくるところから海外へ挑戦するまでの話が描かれてました。
ジャズへの想いが表面から伝わるというよりは、
演奏に取り組む姿勢、そのひたむきさの中に溢れた想いの強さが現れているという印象でした。やるべきことをやり続ける人には胸打たれるものですね!
私も淡々とやるべきことをやり続けてきたおかげで今の起業家としての経歴があります。
努力し続けることの大切さを改めて感じさせられる物語でした!!
漫画は、より詳しく描かれていそうなので読む機会をつくって読んでみます!
”JAZZ”そのもの!を味わえる映画
主人公3人の織りなす人生や人間模様が、まさに”JAZZ”そのもの!
大人気コミックの『BLUE GIANT』の待望のアニメーション化。
友人からおすすめされて、前情報なしで観ました♪
世界一のサックスプレイヤーになる!と大きな志を持って上京する主人公の大、
そしてピアノ奏者の雪祈、そこに初心者からドラマーになることになる俊二の3人が出会い、
トリオを組み、『So Blue』で演奏するまでの過程がまさにジャズのように色んな音色が重なり合って、時にぶつかり合って、共鳴していくまでのストーリー。
ライブ中の、心に響く音色や鳥肌が立つほどの心の唸りを見事に映像で表している作品でした・・・!
耳と目と心、目いっぱいに堪能できます。
こんな人におすすめ。。。!
頑張ったことがある人、
まさに今頑張っている人、
そしてここから何かを頑張りたい人、
みなさんの心に届くこと間違い無しの素敵な映画です♪
熱い熱い青春ジャズ映画
とにもかくにも音楽が素晴らしい!
冒頭の宮本のサックスの音に早速心を鷲掴まれる。
クールな沢辺との対比も素晴らしい…!
アニメーションの表現はちょっと残念だったけど。笑 その分、音が引き立ってると言えなくもない。。
音が生まれ、育っていく喜び、セッションの昂り。若さゆえの青き熱量。
ドラマチックなストーリーとパワフルで熱い音楽にグングン惹き込まれてゆく。
音楽を伝える術を持たないマンガの世界で生まれたジャズの物語から、ここまでの説得力と熱量を持った音楽のジャズが生まれた、ということがなんだか面白く、それを成し得たのは原作の力も大きいだろうなと思う。
素晴らしい製作陣やミュージシャンの力は言わずもがなだが。
なんていうか、ジャズってもはや音だけじゃなく、暮らしや生き方までも包含する概念のようなものになって溶けこんでいるからこそ、(ありていの言葉で言うと文化)
音楽ではないものからインスピレーションを受けてジャズ名曲が生まれてくるなんてことがあるんだな。
それもまた面白い。
最高でした
原作通りの関係者インタビューカットがあるの良かった
「音が聴こえる漫画」と薦められて、コミックスを少し読んでた(貸してくれてたひとの都合で途中までになってたw)ところでアニメ化を知ったので、ジャズ全く詳しくないけれど、音楽シーンをどう表現するのか、不安半分期待半分で気になっていた。
時が経ち、レビュー良さげ、というのは耳にしつつも、
ほぼ一切の制作情報は忘れたまま視聴(笑)
よかった。
音楽のチカラでしっかり聴かせて見せてくれる。
惹き付けられる演奏、というのはこの物語にとって大切な要素だけど、
まだこれからの大でもあるわけで、上手すぎでは?なんて思いも、いや、ジャズわからない自分なんかに届くにはこれは必要か、とかも思ったり。
ただ、本当に、私自身の好みとして、
大の物語のはずなのに、
どんどん、ピアノ演奏めっちゃ好きだわぁ……となってしまい、しかも展開がヤバくて(この辺りは未読だった!)、もうこれユキノリの物語じゃん……( т т )てサイドストーリーあるの知ってこれから読もうとしてるw
上原ひろみさんというネームバリューのある方の演奏ってのはやはりすごい、ってことなのかな、
良くも悪くも、大衆的な自分の耳だからなぁ…、と、エンドロール見て思う(笑)
音を聴かせる画ってどうするのかと思ってたけどそう来たか。なるほど。好き嫌い分かれそうだけど、異質な感じこそ熱量伝わって、アリだなと思いました。
続編見たくなっちゃうね。
全658件中、21~40件目を表示