テレビで会えない芸人

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テレビで会えない芸人

解説

立川談志や永六輔、井上ひさしらに愛された芸人・松元ヒロの生き方、彼の笑いの哲学から現代社会を映し出したドキュメンタリー。2020年5月に鹿児島でのローカル放送後、全国で放送され、日本民間放送連盟賞最優秀賞などさまざまな放送賞を受賞した同名ドキュメンタリー番組に追加撮影と再編集を加え、劇場公開。かつて社会風刺コント集団「ザ・ニュースペーパー」のメンバーとして人気を博した芸人・松元ヒロ。90年代末、舞台に活動の主戦場を移した彼は、政治や社会問題を題材にしたスタンダップコミックで人気を博す。日本国憲法を人間に見立て、20年以上語り続ける松元の代表作「憲法くん」は渡辺美佐子主演で映画化もされた。なぜ、松元ヒロはテレビから去ったのか。テレビで会えない芸人の生き方を選択した松元ヒロの笑いの哲学から、モノ言えぬ社会の素顔を浮かび上がらせる。監督は鹿児島テレビのディレクター、四元良隆と牧祐樹。

2021年製作/81分/日本
配給:東風
劇場公開日:2022年1月29日

スタッフ・キャスト

監督
プロデューサー
阿武野勝彦
制作
前田俊広
山口修平
金子貴治
野元俊英
崎山雄二
荒田静彦
撮影
鈴木哉雄
音響効果
久保田吉根
編集
牧祐樹
音楽
吉俣良
クレジットアニメーション
加藤久仁生
デザイン
黒崎佳奈
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フォトギャラリー

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(C)2021 鹿児島テレビ放送

映画レビュー

4.0独演会をテレビで観た気分

2024年2月3日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

怖い

単純

幸せ

ヒロ松元は一度ステージを観た事がある。
風刺漫談がメインだが、なかなか面白い。
今回の作品は独演会をテレビで観た気分
だった。面白かった。
こういうドキュメントはこれからも観たい。

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ナベウーロンティー

4.0理想と現実

2023年3月22日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 『誰がために憲法はある』(2019)を映画館で観てから松元ヒロに興味を持った。漫才ブームの初期の頃、お笑いスター誕生サバイバルシリーズでも前身である「笑パーティ」で優勝経験もあり、「ザ・ニュースペーパー」になってもTVで活躍した松元ヒロ。忖度の多いテレビ局に嫌気をさしてスタンダップコミックで舞台活動を中心とする。

 意外だったのは、ザ・ドリフターズの弟子として活躍していたこともある鹿児島県で同級生だった「すわ親治」も参加していた経験があったこと。懐かしい!ブルース・リーのモノマネをしていたすわ親治が東京に住む松元を訪ねてくるシーンでは驚き。彼が出演していた「8時だよ全員集合」をもう一度見てみたいものだ。

 日本ではTVは政治ネタが敬遠される。今も騒がれている政治家がいるが、放送法を無視して強要する姿は許されるべきものではない。でも、つまらないテレビ番組(特にバラエティ)は見なくなったから、現状はわからないなぁ。

 とにかく信念を持った芸人・松元ヒロの生き方に感動。反骨精神を貫いてもらいたいし、個人的にも参考にしたい生き方だ。永六輔が松元に残したメッセージ「九条をよろしく」が心に残る。

 もう一つ興味深いエピソード。憲法記念日に護憲のための講演を行った際、隣のビルでは改憲派の右翼が講演してたところ、笑顔で彼らに挨拶すると、向こうも笑顔で返してくれたというもの。同じ人間。いがみ合う必要なんてないんだなぁ~松元ヒロの人柄も滲み出ていた。

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kossy

3.0メディアは頼りにならない

2023年1月15日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

政治風刺が強烈なため、テレビには出ず、ライブで活動を続けている芸人、松元ヒロに迫る。
この程度の風刺で腰が引けるマスメディアは、社会のせいにしたり責任回避の姿勢がある。
権力者を甘やかすと、いいことはないと思う。

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いやよセブン

4.0僕らはバトンを託された

2022年10月9日
iPhoneアプリから投稿

本日、江戸川区のメイシネマで拝見しました。
私は50代ですが、永六輔さんとか、立川談志さんらのような戦後民主主義の良心のような人たちから私たちは託されたものがあるのだと感じました。
現在、ウクライナの情勢などに触れると、憲法9条などはきれいごとのように感じられるのでしょうが、そもそも憲法9条は理想であり、現実を理想に近づけるのがあるべき姿だろうということは、今更その通りだと思えました。
途中、舞台で披露された日本国憲法前文には、あまりの美しさに涙が流れました。
スポンサーに気を遣い、言いたいことを言わないサラリーマン芸人ではない、芸人として本来あるべき姿が示されていたと思います。
いい歳になった大人が、それぞれの持ち場でサラリーマン的ではなく振舞うことが重要なのだと感じました。

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respectkunie