モスル あるSWAT部隊の戦い

劇場公開日:

モスル あるSWAT部隊の戦い

解説

IS(イスラム過激派組織)によって何もかもを奪われた男たちが、命がけでゲリラ戦を仕掛ける姿を実話ベースで描いた戦争アクション。「アベンジャーズ」シリーズのルッソ兄弟がプロデュース。監督は「ワールド・ウォーZ」「キングダム 見えざる敵」などの脚本を手がけてきたマシュー・マイケル・カーナハン。長引く紛争により、荒廃したイラク第二の都市モスル。21歳の新米警察官カーワは重武装したISに襲われたところを、ジャーセム少佐率いるSWAT部隊に救われる。カーワが身内をISに殺されたと聞いたジャーセムは、その場で彼をSWATの一員に招き入れる。少佐を頂点に統制が取られ、十数名の元警察官から構成されるその部隊は、本部からの命令を無視して独自の戦闘をおこない、カーワには明かされないある使命でつながっていた。激しい戦闘で仲間を失い、絶望的な状況に直面しつつも、部隊はISの要塞に向かう決断をする。その決断の裏には、彼らの隠されたある任務があった。

2019年製作/102分/G/アメリカ
原題または英題:Mosul
配給:ポニーキャニオン
劇場公開日:2021年11月19日

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映画レビュー

4.0リアルな設定、空気、そして臨場感。

2021年11月27日
PCから投稿

始まった瞬間、これはもう完全に中東で撮られた映画なのだろうと感じた。そう自ずと思い込んでしまうほど、本作は流れる空気や臨場感が凄まじい。言語もアラビア語ならば登場するキャストも中東系の俳優のみ。この題材を扱う以上、とことんリアルさを追求した設定でなければ意味がないと主義を貫いた監督もさることながら、難易度の高い企画を何とかして実現させてしまうルッソ兄弟(製作)のこだわりと手腕もさすがである。銃撃によって廃墟と化した街並み。そこから一人の若者と特殊部隊との邂逅を皮切りに、やがて彼が新メンバーとして隊に加わり命がけのミッションへと身を捧げる模様を、乾いたアクションと人間ドラマを交えて描き尽くすーーーかくも紋切り型のエンタテインメントにならないための努力や配慮は従来のハリウッド映画のあり方と根本的に異なるものであり、この時代、映画づくりが劇的に変貌しつつあることをまざまざと見せつけられた格好だ。

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牛津厚信

4.0アラビア語を話す俳優たちが演じる戦場のリアル

2021年11月16日
iPhoneアプリから投稿

長引く戦闘で街の隅々まで破壊されたイラク第二の都市、モスルを、数人の元警察官で構成されたSWATが"ある目的"に向けて行軍する。敵はISIS(イスラム過激派組織)。残骸の死角から放たれる銃弾や自爆テロを掻い潜りながら、いかに彼らは目的を達成するか?そのプロセスは戦争ドラマとして秀逸であると同時に、配役や描写を含めて細部はドキュメンタリーの雰囲気に近い。

本作で監督デビューを果たしたマシュー・マイケル・カーナハンは、リアリズムの観点からアラビア語を母国語とする俳優をメインに起用。結果、観客はかつて間接的に眺めていたイラクの地上戦へと体ごと引き込まれることになる。

事実に基づいた元記事の映画化権を取得したのは『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』や同『エンドゲーム』の監督、ジョー&アンソニー・ルッソ兄弟。しかし、本作はまるでハリウッド映画らしくない。理由はあまり馴染みのない俳優たちの存在と、躍動するカメラが終始、戦争で我が街を徹底的に破壊された人々の側に立ち、彼らの怒りに寄り添っているからではないだろうか。

アフガンが再びタリバンの統治下となった今、観ると、そんな思いが一瞬頭を過るのだ。

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清藤秀人

3.5イラクでISと戦う部隊の話。最新装備の米軍ではない現地でのリアルな...

2024年7月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

イラクでISと戦う部隊の話。最新装備の米軍ではない現地でのリアルな戦いってこういうものなんだろうなと感じる。

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Iwarenkon

4.0成長なのか順化なのか

2024年3月15日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

プライベート・ライアンみたいな小隊ものかと思ったら…
隊長がずっとゴミ拾ってるのも印象的だったし
リアルな人間が何を希望に生きて、
それがどれほど暴力的に奪われたのかっていう。
主人公がどんどんたくましくなっていくのは
成長なのか順化なのか、あるいは鈍化なのか。

ただの戦争モノに収まらない傑作だったと思う。

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mar