偽りのないhappy end

劇場公開日:

偽りのないhappy end

解説

「ヒミズ」から10年間、園子温監督のほとんどの作品で助監督を務めてきた松尾大輔の長編監督デビュー作。それぞれ妹が行方知れずなってしまったエイミとヒヨリが事件の真相を探るミステリーをベースにしながら、姉として生きる2人の心の揺れを描いた。中学を卒業後に上京したエイミは、故郷の滋賀で暮らす妹のユウに東京での生活を勧める。最初は拒みながらも、なぜか急に東京に来ることを受け入れたユウだったが、引っ越し早々に行方不明になってしまう。そんな中、エイミは同じく妹が行方不明になっているヒヨリと出会う。やがて地元の琵琶湖で若い女性の遺体が見つかったとの連絡が警察からエイミに入るが、その遺体はユウではなくヒヨリの妹だった。エイミ役はNHK朝の連続テレビ小説 「なつぞら」でドラマデビューした鳴海唯、ヒヨリ役はマドンナのバックダンサーとしてワールドツアーに同行した経験を持ち、映画「ドリームズ・オン・ファイア」では主演も務めた仲万美。そのほかユウ役で「由宇子の天秤」の河合優実らが共演。

2020年製作/97分/日本
配給:アルミード
劇場公開日:2021年12月17日

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映画レビュー

2.0タイトルなし

2024年7月9日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

視聴者にあえて想像させる演出なのか? 色々と混乱する演出がある作品

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共感した! 2件)
いのしし

4.0恐ろしく難解

2024年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

難しい

作品の内容はおろかタイトルさえも難しい。 問題の根幹が行方不明の「妹」ユウ 主人公のエイミは妹を探しながら同じ妹が行方不明になっている日和と出会い、妹を探す物語。 琵琶湖で上がった水死体女性。彼女はユウではなかった。 日和の妹美月は琵琶湖の橋から飛び降り自殺した可能性が高い。 日和は妹は自殺なんかしないと真相を探し始める。 やがて、 美月が友人となった筋ジストロフィーのアオイの父は滋賀県の風俗店店長で、その事を娘に知られたくなかったことがわかる。 当然美月の死と店長は関係ない。 最後にアオイが、美月の水死の件でTVやSNSに振り回され自殺しようとする。 美月と同じ場所で死を選んだものだとわかる。 しかし美月の死の真相ははっきりしない。 妄想幅を広げれば、 美月がアオイに対し良かれと思ってしたことが、アオイにとってはショッキングなこととなってしまい、美月は自責の念に堪えなかったのかもしれない。手紙を書いたことでそれが助長され、思いきってしまった…のだろうか? 物語で明らかになったのは、店長の娘がアオイでアオイの親友が美月。 美月が行方不明になってから死ぬまでの期間も不明だが、ポスターまで作っているのでそれなりに時間が経っていたと思われる。しかしこれは設定上のミスのように思えてならない。 さて、 ユウの失踪の手掛かりは何も出てこない。 問題はユウがエイミに言った「私は幸せだと思う?」というセリフが失踪の理由につながると感じた。 エイミは滋賀県でその理由を垣間見る。 その一つが中学の同級生 彼女の中学時代の出来事 親友が仲間外れにされたこと 自殺前の電話を取らなかった事がエイミが携帯を持たない理由。 そのすべてが中学校の同級生にあるとエイミは決め付けている。この出来事がエイミの心をすべて閉ざしている原因だ。誰にも何も話したくないのだ。 その同級生は今や高校の教師 生徒にバレエを習うアカリがいる。 アカリは自宅に帰りたくない。その理由は不明だが、エイミのどこかに自分自身を重ねている。 アカリは失踪したユウを心配している。しかし彼女の言葉は少し的を外している。 日和が風俗店を粗探しして発見したのがユウのプロフィールだった。 1年前から寮生活をしながら風俗店で働いていた。ユウの友人の「ユウのこと何も知らないんだね」という言葉の意味がはっきりする。 姉が中学を卒業し逃げるように上京した理由をユウは知らない。それを知りたかった。しかし、ユウの寂しさと孤独というユウ自身にとって「最大のこと」は姉も知らない。同時に「それを知ろうともしない」これが決定的になってしまったと想像した。わざわざ姉の誕生日にすっぽかしを入れて決行した。その理由は「忘れさせないため」だろう。 これが私が勝手に妄想するユウの失踪の真相だ。 一緒に住んでみたところで何も変わらなかった。 時折彼氏と使っているであろうエイミの寝室は、その雰囲気からも立ち入り禁止としている。だからユウもまた、リビングにシーツで仕切りを作ったのだろう。兄妹あるあるがこのような些細な言動によって描かれている。 ユウの方が姉を理解したい思いが強いが、姉は自分の世界に他人を入れないようにしていることがユウにはよくわかってしまったのだ。 姉妹たちの母も、仕事をしながら家事をしており、彼女らの悩みなど聞く余裕もなかったのだろう。ユウが姉に「お母さんと同じことばっか」というセリフに現れている。 結論から言えば、ユウは単に家を出ただけだろう。その背景にあったのが「孤独」 日和はエイミの群像だが、日和は美月が風俗店に言った理由が判った。店長の歯にモノが詰まったような話も納得できた。 しかし日和には、美月の死因はわからないと思われる。美月が店長に宛てた手紙の中で「この手紙を投函した後はもう滋賀には行きません」とあることから、アオイと一緒に滋賀に行った後、橋から落ちたということになる。 日和は店長が犯人ではないことを確信しエイミを探す。ボートに乗った二人。エイミは店長を突き落とすが、手を差し伸べる。一瞬手を掴んだが苦手な着信音に手を放し、店長は沈んでいく。 エイミと携帯電話の相性は最悪で、最初が自殺直前の親友からの着信を無視したこと。続いて初めて買った携帯で日和に電話するが、彼女は店長に包丁を突き付けていたところだったこと。そして3度目がアカリからの電話に驚いて手を放してしまったこと。 この作品で起きてしまった取り返しのつかないこと。そして電話に出てもアカリの声はない。エイミはアカリが自殺したと考える。かつての親友のことが脳裏をかすめた。 しかし事実は、エイミは自殺しようとしていたアオイを止めたのだ。 そして「新しい私の人生」というユウの声でナレーションが入り、エンドロールとなる。 妄想なしではわかりようのない作品。 物語上でわかったことは「相関関係」のみ。 しかし、ユウの失踪理由も美月の自殺理由もわからないことはないのだろう。 ただ、店長宅の強盗はあまりにもご都合主義だった。物語上詰めざるを得ないこともわかるが、エイミの同級生とアカリの相関関係にどんな意味を持たせたいのか? 不要ではないかと思う。最大の問題は、なぜ店長を沈めてしまったのか? ということだ。 これがタイトルの「偽りのないhappy end」であるならば、エイミは「ユウに何かした」と思われる店長を殺害することで自分自身を納得させたことになる。同時に蘇ってきた親友の自殺。悪いのは同級生ではなく、仲間外れにされたくなかったエイミ。携帯電話とは、彼女にとっては呪いのアイテムなのかもしれない。その封印が解かれ、この出来事が起きたのだ。 そもそも、妹のことをほんの少しでもわかってあげようとしていたならば、妹は黙って去ったりはしなかっただろう。 そう考えると、すべての責任がエイミにあったことになる。「偽り」とは、逃げてばかりのエイミに対する言葉だろう。 「新しい私の人生」というユウの声の最後のナレーションの意味は、「贖罪の始まり」だろうか? 妄想なしでは理解不能だ。

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R41

3.0とっ散らかりすぎ

2024年5月7日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

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786

1.0納得性を…

2023年12月28日
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またぞう