機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島のレビュー・感想・評価
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「ガンダム」とは何かを教えてくれた
40年以上前のテレビシリーズを一部抜粋した映画で、個人的に興味を抱いて観に行きました。正直、コアなガンダムファン向けで興味本位で観に行かないほうがいいかも。しかし、ガンダムで戦う15歳のアムロ・レイが、敵兵の大人をガンダムの足で踏み潰すシーンは何とも言えない生々しい瞬間でした。
自分は好きだった!
ORIGINが大して好きじゃなかった自分としては、あんまり期待もしてなかった映画ww
【安彦良和】って人と、【ガンダム】について自分はあんまり話合わないと思うから…
でもファーストガンダム題材なら、観に行きたくなるのは仕方ない事。
そのくらいファーストガンダムが好き。
ストーリー的に、正直何度も見返したい映画でも無いってのはストレートな意見だけど、見所はあったと思う。
当時使われていた楽曲なんかも刺さるポイントだったし。
ただ「モビルスーツガンガンやって欲しい」とか、「戦争のえげつなさが観たい」を期待するのは違うかな?
例えるなら「細田守監督のアニメ映画が半分入ってる」って捉えて観たら面白いかな?
なんかそんな感じだった。
モビルスーツ戦はアニメクオリティ高かったし、ガンダムが戦ってる所なんか感動モンだった。
サザンクロス隊のザクもメチャクチャ格好良くて、アレのプラモ作りたくなりましたww
…流石【令和】
人間模様として、ホワイトベースクルー皆の優しさも描かれていたし、嫌味が無かった。
個人的に好きだったのは、【マ・クベ】が作戦失敗した時に高笑いしたシーン
ちょっとした伏線を、【マ・クベ】の発する台詞回しで回収して、締めたのが気持ちよかったww
低評価を気にしてたけど、結果観に行って良かったです。
設定、ストーリー、作画、演出全てが惜しい!
まず良かったところ、、
最新の絵柄、技術でファーストガンダムのキャラとメカが見られたことですね、、
声優さんも、アムロ、カイ、シャアといったオリキャス陣は、もはや神話級?の素晴らしさですし、ユニコーン以来の鈴置氏の魂を継承した成田氏は言うに及ばす、オリジンからのキャスト陣も違和感なくて良かったです、、特にミライ役の新井氏はオリジンのときの藤村氏が休業されてるということで、急遽配役されたと聞きましたが、とても役に合っていて、これまた良かったと、、
何よりドアン役の武内氏が最高でした!武内氏の上手さは前から知ってましたが、それでも唸らされましたから、、、(何せ実年齢25歳の武内氏のドアンが実年齢68歳の古谷氏演じるアムロよりどう聞いても歳上だという、、これは古谷氏の凄さでもありますが笑)
ここからは残念だったところと、どうすれば良かったと思うかを語ります!
少しでもネガティブなことに触れたくない方や、ネタバレを避けたい方はここで読むのをおやめください、、
また、かなり長くなりますので、悪しからずご了承ください🙇♂️
今回の映画は全体的に惜しいという感想に尽きるんですよね、、設定、ストーリー、作画、演出どれも惜しい!
まず設定では、折角オリジンのタイムラインでキャラはスレッガーを、メカはジムを出しているのに、あのヤラレ方はないなと、、時系列的にもオデッサ前とは言えジャブロー後なんで、カイにしてもだいぶ戦い方は分かってきてる筈だし、ましてやスレッガーはもっと有能な筈なので、、、
ストーリーも、ククルスドアンをフィーチャーするなら、いっそ最初からドアン視点にして、アムロやホワイトベース隊を島に侵入して来る異物として描写した方が、初見の観客にも入り易かったと思うし、もっとドアンの過去を掘り下げることも出来たかと、、、
ドアンの過去をフラッシュバックで描いて、子どもたちと暮らすことになった経緯を語らないと、何故あそこまで子どもたちがドアンを慕ってるのか分からないし、そもそもあれだけ優秀な兵士のドアンがジオン軍を脱走した理由も分かりにくいです、、、
更に脱走の経緯を描くということは、必然的にサザンクロス隊との因縁を描くことになるので、クライマックスの対決がより盛り上がった筈です、、
次に作画ですが、あまりに安彦タッチの再現を追求し過ぎているかなと、、安彦キャラは魅力的ですが、表情づけや動きがややオーバーなので、オリジンのコミックではあまり気にならなくてもアニメートすると野暮ったくなると感じます、、これはオリジンのアニメのときから感じてたことです、、、
一方でユニコーンは、安彦キャラを他の方がアニメートしているので、そうした野暮ったさは感じられず、とても魅力的でした、、バナージにしろミネバにしろ良かったです、、、
そして演出ですが、これまで触れて来た設定、ストーリー、作画すべてと関連しますが、一本の映画として、観客の感情コントロールに失敗していると思います、、
視点人物(通常は主人公だがそれ以外でも可)が定まっていないため、感情移入しづらいのです、、少なくとも私はアムロにもドアンにも感情移入できませんでした、、、
ドアンは、ストーリーのところでも言いましたが、彼の背景が語られないので感情移入しづらいです、、
アムロはもっとやっかいで、そもそも今回のアムロはオリジン準拠のキャラなので、私からするとファーストの彼とは別人で、、、まずそこに引っ掛かりました、、
そこは置くにしても、アムロを視点人物にしたときのドアンの見え方がはっきりしない、、シャアやランバラルのように乗り越えるべきライバルや敵ながら学ぶところのある大人というような位置付けがないので、アムロの行動原理が分かりにくいです、、ドアンに反発するでも共感するでもなく、ただ隠されたガンダム探しているだけなのに、最後はドアンに説教めいたことを言ってザクを海に投げ捨てるという、、、
それに終盤でアムロがガンダムで生身のジオン兵を踏み潰す描写はいただけません、、前後に葛藤がないので、戦場の過酷さを体験したアムロの成長ということに繋がらず、必然性がないと思います、、
すみません、めちゃくちゃ長くなりましたが、以上が今回の映画の感想です、、、
発想はすごくいいと思うのですよ、埋もれたストーリーを語り直してファーストガンダムをリメイクするという、、それだけに惜しい!!
割と興収がいいみたいで、ガノタとしては嬉しい半面、上記の惜しいところを改善すれば、きっとハサウェイ以上の大ヒットになると思います笑
画の進化は凄いですなぁー◡̈♥︎
面白い試みの本作!!
うぅっすら記憶にあった話だったのですが、あえて復習なしで観てきました。
ブライト艦長たしか未成年だったよなー、相変わらずフラウ生足だなーと懐かしかったです。
マ・クベが実は1番の文化人やろ!とツッコミたかったです笑
作品自体も、のほほんからの実戦でとても刺激的で面白かったです。個人的には、あのカラーリングのザクがカッコ良すぎて‼️デザートザク系が推しの私にはハマります❗️
ジムの勇姿も、細かいメカ描写がカッコよく“細けぇ事ぁいいんだよ!”と思わせる説得力がありました。
今後このスタイルに期待です。個人的にはラル氏の一連をやって欲しいですが、時間的(話数的)に難しいかもですね。
となるとミハル・カイの話が現実的かなーと思いますが…凄い大人な作品になりそうですが。笑
ともあれ、画も綺麗でとても見やすく、是非ご鑑賞下さいませ!!
かっこいい戦闘と
ガンダム好きの同僚と鑑賞
率直な感想を言うとドラマパートはテンポが良くない。でも難しい設定は入れず初見さんにも解るようにされていたと思います。
戦闘シーンはカッコいいですよ
ドルビーで見たせいか光と影のコントラストが迫力を増していて怖さも感じます
原作を全く知らないとキツいかもしれませんが私のように一度くらいなら見たことがあるという程度でも楽しめるんじゃないでしょうか
安彦良和さんは子供好き?
安彦良和さんは、アニメがあくまで子供向けであり、「テレビまんが」と呼ばれてた時代からの人です。ガンダムはシリーズを追うごとに大人向けになり、殺伐としたものになりましたが、初代ガンダムが十五少年漂流記をベースにし、その雰囲気を残していたのは安彦さんがいたからじゃないか?と今回感じました。この作品はジブリみたいだと言われてるようですが、安彦さんは実はこういう作風の方が合うのではないかと思いました。
(もっともスポンサーはガンダムじゃないとダメだと言うでしょうが…)
月がどちらに出ていようが、本作はガンプラを売る為のブースターOVA
TV版は30年間以上鑑賞していないが、ガンダム(1年戦争)世代なので、とうぜん劇場で観ました。
TV版「ククルス・ドアンの島」でアムロ・レイの撃破数は0だったので、
1年戦争時のカウントに MS3機を加え、MS145機、艦船9隻となった。
ただし、人間的には問題アリで、
無抵抗な人間を"踏み潰す"非道ぶりは 流石「白い悪魔」と言われるだけのものがあった。
ちなみにライバル シャアアズナブル は佐官(高級将校 )であり、左遷されていた時期もあるにもかかわらず、"打倒 アムロ"に執着し過ぎて、
1年戦争時の撃破数は MS3機、艦船12隻 でしかない。
とうぜんシャアはエース(撃墜王)ではない。
ジオン公国の地球上での 最重要戦略秘密基地 での島部守備隊が、マットアングラー1隻という
あまりにもショボ過ぎて。。。
それでも基地備蓄(小麦粉等各種レトルト品)は相当あるはずなので、子供達ばかりの暮らしには事欠かないだろう。
じゃがいもと思われる丸型畑は ドアンが子供達に何かの仕事を 与える為の教育(働かざる者食うべからず)に過ぎないので、ドアンもテキトーに畑仕事をして、お茶を濁す。
「パリは燃えているか?」と言う割に、ミリタリー感覚が薄い制作スタッフだが、いくら中学生相手の映画でも
この秘密基地攻防戦に軸をおいた構成にした方が、作品的には盛り上がっただろう。
ガンタンクは嫌いではないが、原作と同じく支援用MS(ガンキャノン)2体編隊はバランスが良い。
本作での音楽センスは非常に良かった。
ガンダムシリーズなら「MS IGLO(OVA全9話)」が渋くて、大人好みでいい。
ザクの戦闘シーンと子どもたちの生活が多い
この映画は、初代ガンダムの
15話「ククルス・ドアンの島」のリメイク版らしい
個人的には初代ガンダムは映画3部作を過去に見たことがあるが
この映画の原作となった
「ククルス・ドアンの島」は映画3部作で
削られていたので、本作は初見になります
本作は島に調査にホワイトベースに行くが
その調査に行ったガンダムが
ドアンのザクにやられてしまう
その後アムロは、ドアンと子どもたちとの島での生活に
馴染んでいくが、
ドアンが抜けたサザンクロス隊が
島で強襲してきたために
アムロとドアンが返り討ちにする
その後、アムロがガンダムで
ドアンから戦争から遠ざけるために
ドアンのザクを海に投げ捨てる
物語の主軸はシンプルだが
その合間に
サザンクロス隊や
連邦の命令に翻弄されるブライト艦長などの
エピソードが挟まれている
ドアンとの島での生活は中盤から続くので
あまりモビルスーツ戦は関係ない部分が多く
退屈に感じる人もいるかもしれない
そこらへんはサザンクロス隊が
圧倒的な強さを見せるシーンでカバーしていると思う
ただ、この映画では
ドアンがなぜ脱走したのか
子どもたちとどういういきさつで生活をしだしたのか
子どもたちは戦災孤児ということを匂わせるが
詳しいエピソードはなかったのが
個人的にちょっとわかりにくいなとは思った
島でのミサイル発射作戦のことも
ちょっと分かりにくい感じがした
また、ホワイトベースから助けにきた
スレッガーさんたちは速攻でやられてしまったので
ガンダム以外の活躍はない
まあ、サザンクロス隊の技量を考えると妥当なのかもしれないが
そのガンダムも
地の利があったとはいえ
ドアンザクが序盤に勝った
ククルス・ドアンは強い
ガンダムがパイロットを踏み潰すシーンは
映像があるわけではにので、
グロいことはないが、地下で銃火器が使えないので
あの方法しかなかっとしてもえぐいなとは思った
ちなみにヤギが脱走するシーンは
ガンダムっぽくない、ものすごくコミカルなギャグだと感じた
作画は過去のガンダムに寄せていて今風ではないし
往年のガンダムファンには物語の矛盾を感じるという意見も見るが
個人的にそこまで違和感があるようには感じなかったが
それは自分がガンダムにそこまで詳しくないからだろうと思う
作家としての安彦良和が解釈する寓話的ファーストガンダムとドアンの業を背負うアムロ
ガンダムは、いわゆるTV版のファーストガンダムから劇場版とZガンダムとその劇場版と『逆襲のシャア』までが、一番好きな人間なので、オリジン・シリーズで安彦良和氏がアニメに復帰したのを歓迎しているが、オリジンのガンダムは安彦良和氏のテイストで描かれたガンダムであり素晴らしいと思う半面戸惑いもある。
冒頭で最初のガンダムシリーズの15話の翻訳との注釈が入ってから、いきなり本編に入る構成だが、一見さんの為に簡単な背景説明があった方が良かった様な気がする。(そこもネタバレだ!と怒ってSNSに書き込む相当にアレな人も出そうだが)
個人的に心配だった、CGのメカ作画も割と良好で、手書きアニメだと、細かいディテールの書き込みが大変で省略される傾向部分を、CGモデルとして作り込むことで再現されており、メカアクションの見せ場も予想より良好なり、ドアンザクとガンダムなどの殺陣もオリジンシリーズより進化しており、割と初期のガンダムシリーズに見られた誇張の効いた動きに近くて、実際には金属製のロボットにしては柔軟性ありすぎ(多くのロボットアニメも)だが、アニメのメカアクションに必要な要素であり映画としては、中々の満足のいく出来。
キャラクターの作画は、安彦良和氏のオリジンシリーズの絵を再現されており、元ジブリのアニメーターでもある新海誠作品でもメインの作画を担当した田村篤氏の健闘が貢献していると思う。(食事の場面に少しジブリ味を感じる)
子供達を筆頭にキャラクターの表情も芝居も豊かで、とても上質な出来。
特に子供の動きは安彦氏のデザインを、子供達の描写や絵に定評のある名アニメーターで『耳をすませば』の監督でもある近藤喜文氏のテイストも少し感じている。
ちなみに田村篤氏はジブリ入社時に近藤喜文氏の指導を受けていると以前観たジブリ広報動画証言あり。(しかし近藤喜文監督は亡くなるのが早すぎで本当に残念だと思う)
ネタバレあり
前半の導入部でアムロとブライトの関係や心境を、ブライト側から見せる場面は、有名なセリフ(殴られたあとのアムロ)とも共に安彦氏の解釈が入っているのは新鮮で興味深いが、その後中盤までガンダムを探すアムロと島の住人達のドラマがメインになり最近のアニメ映画などと比較するとあまり大きな起伏がないので、人によっては、退屈する可能性はあると思うか、個人的に描写も作画もオーソドックスだが、画造りに力があり飽きずに観れると思う。
後半で、三途の川の様な光景(破壊されたMSは死者)の海底で溺れて、死にかけてから蘇生したアムロが、海底基地に侵入してきた、ジオンのパイロットを、警告も無くガンダムで踏み潰して殺害する場面は、ショッキングで、最初は違和感でしたが、思い起こすと『逆襲のシャア』でも、偶然に出会った宿敵でもあるシャアが丸腰にも関わらずその場で射殺を試みるところなどの合理的思考(シャアは勝負こだわるロマンチスト)があり、今回の映画で、テレビシリーズの捨て回と一部で揶揄されている15話の『ククルス・ドアン島』を映画として定義する意味として、アムロを兵士として覚悟を再定義してると思う。
(兵士は軍属で、命令によって敵を倒す(殺す)者で、思想や信念を担う戦士とは異なる)
ジオンの優秀な兵士であるドアンは、兵士としての血生臭い戦場から抜け出して、難民の子供達を世話しているが、未だに過去(象徴としてのザク)を捨てきれず、業を背負った男で、今回はアムロがそれを受け継ぎ、ザクを捨てる事でドアンを解放する物語でもある。
その過程でアムロは明確に生身の人間をガンダムで殺害する事で業を背負う。
ちなみに瀕死の状態から蘇って敵を倒す復活と再生パターンは、過去に多くの活劇に取り入れられている手法でキリストの復活が、元ネタとも言われている。(クリント・イーストウッドの映画は殆ど、このパターンを取り入れている)
元々アムロは戦争に巻き込まれて、止むを得ず生きる為に戦い、少年兵としてニュータイプに覚醒して行くが、ララァと出会うまで流されていて明確な大義・思想を持たない珍しいキャラクターだが、終盤にはニュータイプを戦争道具として使うジオン(ザビ家)打倒を明確な意思で持つ戦士へと変わる。
補足ですが当時のロボットアニメの主人公としてです。(現在のキャラはもっと複雑な背景を持っている)
この後のアムロは、戦士としてのちの『逆襲のシャア』にて家庭を持たず(小説版では結婚もして子供もできる)に、戦場に消えてしまうのと、対象的にドアンは、子供達と生活を続けていくコトも暗示されたエンディングになっている。
声優について
今回のキャスティングは、オリジナルからアムロ役の古谷徹氏ととカイ役の古川登志夫氏が、衰えぬ声と演技を披露してくれて、他の配役もいわるゆるプロの声優キャストで、お馴染みのホワイトベースクルーもオリジンからの登板者で占められていたので、ノイズがなく安心して観ることが出来たのは、多分安彦氏の見識だと思う。(Zガンダムの時のゴリ押し芸能人キャストは勘弁)
特にククルス・ドアン役の武内駿輔氏の若手なのにベテランの風格と頼り甲斐のある声には脱帽する。(もっとも2021年10月期のテレビアニメ『先輩がうざい後輩の話』に偶然ハマっていたので存じておりましたが)
気になるところは、サザンクロス隊の扱いが、一応強敵感を出していて、ジムやガンキャノンを血祭りする場面があるので、一応次第点だと思ってますが、掘り下げは弱くステレオタイプなキャラ(サイコな奴とか)も見受けられるもあり、扱いも含め少しヒネリがあっても良いと思う。
ドアン達の生活場面にもう少し濃密かつリアル見えるカットが入っていた方が、難民設定にも更に深みが出たと思う。(住んでいる灯台の状況を前半にも入れたり食料や物資の不足や補充などを描写はもう少しあってもいいと思う)
一つの映画として観ると、キャラクターもあまり変化なく、アムロ以外は割とコメディリリーフになっており、ヤギ🐐の件は急にギャグ調になるのはどうなんだろうと思う。変化については元々が連続ドラマなので、ここで変化が多いとのちに辻褄問題がでるので、仕方がない部分もあるが。
メカについて
CGのメカ作画も割と良好なのだが、ガンダムとザク以外のWBのモビルスーツが殆ど役立たず状態なのは残念で特にガンキャノンの2体はもう少し見せ場が欲しかった。(最初の子供達との絡みを発展させて、子供を守るとか描写とかでもあれはヨシ!)
監督について
安彦良和監督の久しぶりの本格的映画作品としては、十分な出来で佳作だと思うが、今回の安彦氏の演出はオーソドックスで、テンポよりじっくりみせる手法なので、その辺が賛否分かれるがと思うが、子供達を描くのに昔から定評があり、原作者としても『わんぱく大昔クムクム』や『巨神ゴーグ』などの少年少女が主役の作品を手掛けており、漫画家の時の歴史大河人間ドラマ的方向のガンダムと融合していると思う。
個人的には本作と対象的なバイオレンスな見せ場とアクションを満載した初劇場監督作のSFアニメ『クラッシャージョウ』もお勧めかな。
余談ですが『巨神ゴーグ』の主役の少年に当時ギャグアニメのキャラを演じるコトがほとんどだった声優の田中真弓さんをシリアスな役柄の主役に起用して、その後の躍進に繋がったのは慧眼でした。(それ以前は、人気がなくイベントに出るとヒドいヤジを受けていたと本人の証言あり)
ファーストガンダムを簡単に知るには、80年代のテレビ版を元にした映画版3本(Netflixなどで配信されてるオリジナル公開版が絶対的のお勧め)の第1作目を観ると今回の作品に入りやすい。
本作は作家としての安彦良和が解釈する寓話的なファーストガンダム再定義とドアンの業を背負うアムロの物語を上手く纏めて、計らずも近年の戦争難民の問題ダブり観る価値は充分にある作品だと思う。
おまけ
映画版以外のファーストガンダムのテレビ版で個人的にお気に入りの回について
第8話「戦場は荒野」
民間人を下ろす為に一時的に休戦するストーリーにジオン軍兵士と故郷に向かう母子のドラマをコンパクトにまとめた人間ドラマ。
第14話「時間よ止まれ」
本国に帰還する為にガンダムに爆弾を仕掛けた、若いジオン兵とそれを除去するアムロのドラマ
どちらもククルスドアンの島にも通じる良質な戦争場秘話。
第23話「マチルダ救出作戦」
輸送部隊を襲うモビルスーツ「グフ」と要撃輸送爆撃機「ドダイYS」部隊の機動力に大苦戦するガンダムに、新型機Gファイターとのコンビで戦闘場面は作画の中村一夫氏の太く力強い絵柄とマッチしてグフとの死闘を盛り上げるアクション編。ところどころあるキレの良い動きや、ダイナミックな殺陣は、劇場版にない見せ場。(中村一夫作画はカッコいい)
第25話「オデッサの激戦」
劇場版では殆どカットされたオデッサ作戦の戦況を左右した裏側とホワイトベース部隊の激戦を描く回で、かなりの内容が詰め込まれていて、2~3回で語れる要素を、20分にまとめた力技が凄い。(しかし皆アムロに頼り過ぎ)
第39話「ニュータイプ、シャリア・ブル」
ジオン側のニュータイプとして登場するシャリア・ブルの政治と戦争の思惑に翻弄される男の姿を本筋と絡めて描いた良編。(安彦良和氏の漫画版とはシャリア・ブルの扱いとかなり性格が違う)
やっぱりザクは量産型
ファーストガンダムTVシリーズ15話を劇場版にリブートした作品。
しかも監督は安彦良和というすごい企画です。
物語はシリーズの中で突如入ったお伽噺のようなエピソード。
戦局とは直接関係ないのですが、何とも味わい深いんです。
何よりドアン、そしてザクがとてつも無く格好良い。やっぱりザクは量産型が一番好きですね。
それとキャストが皆オリジナルを感じさせ違和感がないのが良いです。
中でもアムロでしょう。あの頃のままの声で、声優ってすごいなって思いました。
あとスレッガーさんが完全にネタ扱いで、ジムが頭からすっ飛んでったのは劇場で吹きましたw
また、この物語を締め括る森口博子の歌がまた良い。やっぱりガンダムは彼女なんでしょうね。
今作はガンダムという悲しい枠から少し外れた物語、こんな劇場作品に出会えるとは思いませんでしたよ。とても楽しませていただきました。
次は「大西洋、地に染めて」をお願いします。
懐かしさを重厚な安彦作画で補強
子どもの頃以来、数十年振りのドアンは、記憶よりより強く、より速かった。
灯台の光が白い機体に映える。
交代したキャスト陣も、頑張り続けている初代からのキャストも、味があった。
ララァの娘さんがセイラさんなんだなぁ。
今風のアニメーションでも演出でもないと思うけど、子どもたちが支えあう姿(バイファムにも重なる)は今日性もあると思う。
良かったです。
ガンダムシリーズ
ガンダムシリーズは面白いんだろうな、と思いながらも観る機会がなく、中学生の頃にzvszzというps2のゲームを友達の家でやっていただけだった。
ところが去年に閃光のハサウェイを観て、テロリズムに対する誠実な態度でガンダムが好きになった。実写映画で恋する寄生虫や真夜中乙女戦争でもテロを描いてたが、誠実さが桁違いだった。そこからシリーズを観れていないのが申し訳ないが、今作も素晴らしかった。予告で知った時はonodaみたいな話かと思ったが、違った。
ザクのデザインのカッコよさに痺れた。
僕は面白かったですけどねぇ
あまり、皆さんの評価がよろしくないのでビックリしています。私はこのククルスドアンの島の回こそリメイクには最適の回だと思っていました。やはり少しいじってもストーリーに影響がないため孤児がたくさんいたり、スレッガーさんがいたりしても違和感を感じる事なく楽しめました。
やはり、待ち望んでいたファーストのリメイクとあって今の作画のクオリティーでモビルスーツやキャラクターが私の心の中でも頭の中でも甦りました。
製作に携わった方たちに有難うを言いたいですね、本当に一生懸命考え作ってくれたと思います。安彦監督はこれが最後と言っていたけど、もう一回どこかをリメイクして欲しいなぁ。次にリメイクするとしたら、やはり最終回しかないでしょう!和平交渉に動いたデギンザビ暗殺あたりからやって欲しいな。アバオアクー脱出までが最終回だけど、そこからホワイトベースクルーがそれぞれの新しい人生に入っていくまで見たい、あの脱出カプセルに乗って何処に行って皆どんな風にサヨナラしたのか気になるんですよね。あとシャアがキシリアを暗殺してどうやって生き延びたのかも!
こんな色んな妄想も後からできてしまうのもガンダムならではなんでしょうね、
親になれなかった大人達に向けて丁寧に作られた良作品。
塩沢兼人も高笑いでこの作品を誉めているんじゃあないかなあと。
劇場用として、再構成された映画として感動し尽くしの幸福な時間だった。
背景美術の美しさ、メカニックの豪快なアクション、ガンダムならではの機械音、劇場ならではの贅沢な体験だった。
ストーリーの人間関係が細かく語られすぎずに、観客が想像で参加できる余裕があって、歌舞伎を観ているように体感した。
アニメでの子どもたちの動きがひとつひとつ細かくて昨今には見られない職人技を堪能できた。
人を殺めることについて生き残ることについてそれぞれのシーンが全て意義あるように演出されていたのが心に残った。
ツッコミどころしかない色々とヤバい作品
思った以上に色々と酷い作品でした・・・
親を殺したかもしれないドアンに寄り添う子供達、
ドアンありがとう? 怖すぎるわ!!
シャアザクとかヤギのシーンなんかいらんから
少しは状況説明して欲しかった
後半も危険な島にカツレツキッカを連れてくフラウやら
平気な顔して不意打ちや理不尽な虐殺をするアムロ、
ただ殺されるためだけのサザンクロス隊などなど
納得いかないシーンの連続で観ていて辛すぎました。
最後もザクを捨てたところで何も解決してないし・・・
こんなゴミ作品を面白かった満足っていう人は
一体映画の何を観てるんでしょうネ
1stの作画崩壊の鎮魂果たす
ガンダムごっこで、『ドムは装甲が厚いから今のはやられてない』というやりとりの小競り合いをしていた世代だが、ここでの星が伸びてないので『ククルス・ドアンの島』は上手くいかなかったのかなと思っていたが、いざ鑑賞してみると見応えある作品となっていた。
子供達が多く出てきてジブリのようとの一部批判があるが、リアルでは東欧で戦争が泥沼化している時節柄、意図した訳ではないでしょうが反戦のメッセージとなっていて、これはこれで良かったと思う。1st世代にとってホワイトベースの面々の見せ場が一通り入っているのも好感を持った。
ラストのドアンのザクをアムロのガンダムが葬るストーリーは、1stの15話を踏襲していた。制作時に安彦監督が病欠で有名な作画が崩壊したシーンだが、本作はこれが答えだとばかりそれを払拭した写実的なシーンとなっており、富野由悠季監督と共に全共闘時代とアニメ初期の戦場のような厳しい現場を駆け抜けた安彦監督の鎮魂の目的は果たしていると感じた。純然な1stの制作者が首班のガンダムが事実上最後となると、1st世代にとって少し寂しい。
良くも悪くもガンダム
期待していなかったのでまぁまぁ楽しめた。細かいツッコミは多くある中、やはり敵が弱すぎだし、ドアンが軍を裏切るきっかけ等入れたほうが良かったのでは。島の暮らしやガンダム探しはいらない。
ガンダムがザクを海に投げ捨てるメッセージが胸糞悪い。戦争をなくす意味があるなら、ガンダムが海に沈むべき。それが出来ない、やると負けるし、だから戦争をしなければいけない。アムロに言わせるべきだったのでは。
全249件中、101~120件目を表示