歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡

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歩いて見た世界 ブルース・チャトウィンの足跡

解説

「アギーレ・神の怒り」「ノスフェラトゥ」などで知られる鬼才ベルナー・ヘルツォークが、親交を結んだイギリス人紀行作家ブルース・チャトウィンの足跡を追ったドキュメンタリー。美術品のコレクター、考古学の研究生、ジャーナリストと、さまざまなフィールドで非凡な才能を発揮しながらも、1989年に48歳の若さで没したブルース・チャトウィン。彼が最終的に選択したのは、自らの足で旅をしながら小説を書く人生だった。南米の旅からデビュー作「パタゴニア」を書きあげ、アボリジニの神話に魅せられて中央オーストラリアを旅したチャトウィンは、当時は不治の病だったHIVに感染。87年に発表した「ソングライン」は、自らの死に方を探りながら書きあげた。そんなチャトウィンの生涯を、ヘルツォーク監督自身のナレーションにより、さまざまな人びとのインタビューを交えながら、全8章でつづっていく。

2019年製作/85分/イギリス・スコットランド・フランス合作
原題または英題:Nomad: In the Footsteps of Bruce Chatwin
配給:サニーフィルム
劇場公開日:2022年6月4日

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映画レビュー

3.5Werner Herzog Reflects Himself Through One He Admires

2022年5月12日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

単純

Werner is now the grandfather of filmmaking. Perhaps he is the most important filmmaker alive. Nomad has Herzog utter many of the wise sayings we have heard him say in other films and interviews. An essay about Herzog himself, one he prefers to reflect through his contemporary travel journalist Bruce. We jump from the Americas to Australias as Herzog captures the meanings of truth and death.

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Dan Knighton

4.0世界は、徒歩で旅する人に、その姿を見せる。

2022年9月4日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

特に期待しては無かったのだが、岩波ホールの最終日、あの空間にはどうしても最後もう一度は行かずには居られず、猛暑の中くぐり抜け、観てきた次第。思いのほか良かった。

定住に背を向けたチャトウィン。
「世界は、徒歩で旅する人に、その姿を見せる」
このヘルツォークのアフォリズムが、ご本人お気に入りだったらしい。まさに実感。

放浪の生活をやめた人類は、定住を始めるようになり、都市を作るようになり、効率化と便利さを求め、挙げ句の果て、テクノロジーに支配されるようになる。
この歪さに本能的な違和感を感じている人にとっては、お薦めの作品。

様々な風景を捉えた映像もとても美しい。
ヘルツォーク曰く「風景は決して、ただの風景ではなく、風景は人の心の状態や質を表現している」
まさに言い得て妙。

この作家のことは今まで何も知らなかったが、諸々の著作を読んでから、また観てみたい。

しかし、まさか岩波ホールが無くなる日が来るなんて全く想像していなかった。
というか、未だに信じられない。
昨年なんかも平日でも人は結構入っていたけどなあ… たまたまだったのか。
BunkamuraのLe Cinema みたいにオンラインと併用で収益プラスも可能だったと思うけど。
もうちょい足掻いて欲しかった…
これでまた神保町へ行く機会が一つ減ってしまった。

スタッフの皆々様は、本当にお疲れ様でした。
色々いい映画を観せていただき、本当にありがとうございました。

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osmt

4.0人類の進化は

2022年7月25日
iPhoneアプリから投稿

弱いから移動したものが作り出した結果だと。山極総長と関善晴さんは著されている。もしその主張の通りだとするとブルースは天邪鬼だったわけだが、その弱いものが作り出した欠点を炙り出した。とも言えるのではないか?と映画を見て思った。弱いものが自らの意志思いを伝播するために生み出した技術文脈は弱きものを束ね、より弱きものへと留めてしまうのだから。つまり、我が人類の進化はいよいよ停止の段階まで来ているのかもしれない。それを打破するにはブルースが良い手本だと本作では提示してくれたのだろう。傑作だわ◎

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tomokuni0714

3.0岩波ホール最後の上映作品。

2022年7月8日
Androidアプリから投稿

ブルース・チャトウィンの生涯を追ったドキュメンタリーというよりも、ベルナー・ヘルツォーク監督がブルース・チャトウィンの思い出を語った作品と言える。
人気もあって、魅力的な人だったのではないかと思うが、その魅力が、この映画の中に表現されているかというと、思い入れのほうが大きくなってしまっている感は否めない。
ゲイであり、HIVに感染し、生涯を終えたようだが、晩年はかなり病的な感覚が強くなっていく。
もう少し、自然の大きさや豊かさを表現できていれば、観る人の共感を得ることができたのかもしれない。
岩波ホール最後の上映作品!
見逃せない方は、お早めにご鑑賞ください!

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caduceus

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