死刑にいたる病のレビュー・感想・評価
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演技の心地よさ
格別な演技の心地よさ、シリアルキラー役って阿部サダヲの強烈なキャラクターがピッタリだった。
ただ、阿部サダヲだけに、いつなんどきおどけたキャラクターが現れるかのか?とドキドキしながら見てしまった。
最初(ハナッ)から,自分自身で勝手に期待し過ぎ…⁉︎
そんな時が随所(ズイショ 色んな処で)合ったりした…。
しまった❗️またまた,やってしもうた! (勝手に語ります)映画作品を好き好んで観る人には,必ず有る事だと私的には思うが…。
自分が好きなキャスティング,好きなジャンル, 予告編等を観て期待度大で観る事ってあると思う。 だからと言って,この作品は詰まらんかった!とか決してそういう訳では無いのだが…。 一寸,阿部サダヲのスリリング?さにもっともっと感が有った,私には…何でだろう❓コレ以上を求めてしまい,ムラムラ感が残っちゃった状態で終わっちゃったなぁ〜(@ ̄ρ ̄@)
グログロのグロ
おもしろい!!!!!けどグログロのグロ!!
普段邦画もサスペンスもそんなに観ない、ホラーはもっと観ない自分にはグロがキツくて目を瞑ってしまいました🥲
耐性ある人は大丈夫なんだろうな、というくらいのグロ感でしたが自分にはキツかった🥲🥲夜観るもんじゃねえ🥲🥲
脚本、演出、演技は全部良かったです!
''無駄な''どんでん返しや寒い描写もなくすんなり映画を楽しめました!
病が血筋であるようなミスリードも、ミスリードだったのでいい演出になっていて良かった〜🥲となりました
強いて言うなら、殺人の動機があんまりハッキリしていなくて(だからこそのサイコパスなのかもしれないですが)何故決まった年代の子を、何故決まった拷問で殺すのかというのがハッキリしたらもっと入り込めたかもしれないです。
あと何故主人公に執着しているのか、ロン毛の子(名前忘れた)に執着しているのか、爪無事だった子(名前忘れた)に執着してるのかが知りたかったです。
''17、18歳の時期にターゲットとして定めていたから''が理由ならもっと20代の子が殺されてててもおかしくないですよね。
爪無事子はロン毛に苦痛を与えるために選ばれただけだから、ではちょっと理由が薄いし、爪無事子が過去にサイコパン屋に酷いことされてたっていう設定が要らなくなってしまう気がします。
それと、舞台が風景的に結構田舎なんですが、あんな田舎で時期は違ったとはいえ24人も高校生が行方不明になってたらさすがにもっと事前に大騒ぎになると思うんですよね。
高校生の人数や、通う高校も限られるでしょうし(頭のいい子を狙っていたならなおさら)
なので舞台設定がちょっと気になりました。
また聴き逃していただけかも知れませんが、東京の学校に通う雅也が毎週?のように行き来するにはちょっと田舎感が強かったように思います。
でも結論面白かったです🥺!
グロかったけど!!!
影が重なるとき
単純に1本の話としてとても面白くみれた、というのが率直な感想である。正直鑑賞前は「どうせこうなるんだろうなあ」とサスペンス映画を見る前にだいたい予想を考えてしまうのだが、終盤にかけての阿部サダヲの演技にまんまと引っかかってしまった。また彼のハイライトが全くない闇そのものの瞳が本当にこの作品にぴったりなのだ。被害者の少年少女を拷問する際の表情もまた見事で眉一つ動かさず慈悲の眼差しを彼らに注ぐ。そこに一つの曇りもなく、役者としての凄惨な光景への戸惑いもあらわさず完全に役になり切っているところはまさに適役だったなと思う。
会う人会う人みな彼を好きになるという設定で男女問わずから人気が出る、という設定だが彼の中性的な顔立ちだからこそ抜擢されたのかな、とも思う。
また岡田健史演ずる寛井は終始打ちひしがれており希望もくそも持っていない。田舎の出身で家庭問題に大きなひずみを持っており実家内の険悪のムードが思わず顔をそむけたくなるくらい切実に迫ってくる。卑屈すぎるだろ・・・と正直思ってしまうところもあったがそれをずらさずずっと保ち続けるのはすごい演技だなあとほれぼれした。
両者とも違う性格の持ち主だがこれが不思議なことに面会を重ねるにつれどんどん姿が溶け合うのだ。鏡越しなはずなのにカメラのポジションを計算しつくして配置しているのだと思うがその境界線がどんどんあいまいになっていく。姿が重なり鏡越しのはずの両者の手が重なり合うところは自然に持っていかれてしまいむしろ美しささえ感じる。また寛井が大学構内を歩くところも、主人公の歩くスピードと背景の同級生の動きを微妙な速度でずらしてカメラを映しているが、周りと打ち解けられず孤独であるという彼の心象風景をより一層引き出している。
しかし見ていくうちに孤独なのは彼だけではなく、登場人物たちはみな何か孤独感を抱えて生きているのかなとも読み取れる。映画の質感はよい意味で邦画っぽくなく、ドライな味を感じたがそれは現代の世界の、どこか他人と距離を置いている我々の世界にも通じるものを感じた。
榛村はとにかく人を褒め、認め、話しかける。我々は他人と積極的にかかわることを控えているからこそ、どこか他人に認められたくて、それを真っ向から手を差し伸べる榛村がみんな好きになるのではないかな。現代の寂しさ、埋められない心の隙間が満ち溢れている寂しさみたいな空気感を醸し出している。それが映画全体のどこか乾いている作風として表現されているのではないか?
やはり終盤の面会室での対峙は見事の一言で実験的な映像手法で見るものを楽しませる。あんなに狭い一室のはずなのに二人の心の中に入り込んだようで一つの精神的世界が形成されていた。プロジェクターで被害者の顔写真を画面いっぱいに映したり、カメラを定点で固定するだけでなく二人の間を行ったり来たりして非常に多面的に見せてくる。まるで演劇や芝居を間近で鑑賞しているようなそんな不思議な感覚を味わえた。
パン屋のレクター。
「流浪の月」観て「死刑にいたる病」観ないのはいかんと思い観ましたが、やっぱりこちらも救いのない話で面白いです、どうして人間って他人の不幸好きなんでしょうかね?
バリバリのシリアルキラーに利用されるパッとしない青年の話です。こっちは推理、騙し騙され、サイコサスペンス映画で人間関係はかなり複雑だから置いていかれないように気を付けましょう。こちらもなかなか抑えた色調が綺麗で撮影部頑張ってます。
実は私阿部サダヲ苦手なんだけど、これはハマり役だと思う。パン屋のレクターだった。ずーっと目にハイライト入れないライティングがよい。
あと中山美穂が肩の力抜けててなんかいい味出してた。
主人公はちょっと一本調子だったかなぁ。
幼なじみの宮崎優がどう絡んで来るのか楽しみにしてたけどなかなかエロくて良かった。
たくさん人が出てくるからしょうがないけどロン毛の子、髪も服も浮いていたし、話をかき混ぜる役回りなんだからもう少し説得力持たせないと浮きあがってワヤだった。
それは無理筋、そんなことするかな、、的な部分もあるけど二転三転して話しは面白い。
人って本当に暗示にかかりやすと思う、ゴジラ見て映画館出るとなんかゴジラの歩き方になってるきがするもん。
面白かったです
今日映画館で観に行きました
最初の拷問シーンは胸が張り裂けそうな
思いでした
主人公も最初暗すぎて喋り方にもイライラして
しまう感じがありましたが、それにも理由がありとても面白かったです
"今ひとつ新鮮味に欠ける…かな"な映画
白石和彌監督の猟奇サスペンス作品…期待してたんですが、意外にオーソドックスというか、終わってみれば、あまり新鮮味が無かったかなと…。
主人公が犯人探しする過程や、実はその出自については秘密があり?とか、真相に至るまでの過程はなかなか面白いし、引き込まれます…なかなか前のめりにはさしてくれたんですが…。
こういう物語は、たぶん小説とか本で読めば、面白いのかなと思いました。
*最後のオチ?は少々"しつこい"と言うか、「もうお腹いっぱいなんで、結構です(笑)」という感想しかありません…正直あまり面白みも驚きも無かったかな。
*三度の飯より"猟奇ものが好き!"という方は、どうぞ!笑
阿部サダヲ・宮崎優
この二人の演技を見るだけでも鑑賞する価値はある。
白石和彌監督らしい暗く烈しい痛みの描写にはそれなりの耐性が必要ではあるが。
人間の暗部みたいなものを覗き込む表現も白石和彌一流のもの。
映画が終わって自分を覗き込んでしまうのは、まぁ、やめておいたほうが健康にはよさそうだ。
爪が綺麗な人はゾワゾワしますよ
白石和彌監督、阿部サダヲ、岡田健史、期待通りの怪演と好演と演出。
サイコパスの「人間的魅力」が怖いが興味深くてより知りたくなり、離れたいが近づきたい。不気味だが頼りたい。
良かった。
ただラストは取ってつけた感がしたのですが、自分がもったいないというか、没入がたりなかったかなあ。
爪がきれいな人はゾワゾワしてきますよ。
詰めが甘い
全体的に「え、ありえなくない?」と思う詰めの甘さがとにかく気になった。
中学生のときに塾行く前によく通ってたパン屋のオーナーが、実は自分のお母さんと同じ養母に育てられてたって言ってたけど、そんな偶然ある…?あと、阿部サダヲが二十歳のときに餌食にしてた男の子が、その後SEになってから出入りしてた会社にもまたかつての餌食がいたけど、そこそこ大きな地方都市の話っぽいのにすごく範囲の狭い話をしてる。そんな狭い町なら20人以上殺す前に必ず足ついてるのでは?
詰めの甘さをグロさでカバーしてるだけとしか思えなかった。
たぶん、これは、ホラー映画です
事件とか病的とか狂気とか、何か意味づけみたいものを求めて見てはいけないような気がしました。グロくておどろおどろしいものを指の隙間から覗くような─、まさにホラー映画を見るような感覚で見た方がいいのかもしれません。
阿部サダヲが好きなので期待ありで。 最初からグロい。 もっと細かく...
阿部サダヲが好きなので期待ありで。
最初からグロい。
もっと細かく何でシリアルキラーになったのかまであったらなぁ。
あとなんだろう、狭い所で音をとってるからか、予算の関係か、喋り方のせいか、音がこもっていて気持ち悪かった。
クリミナルマインドなんかでは、そりゃそうなるかもねって同情する余地があったりするんだけど…
昔はよくグロいの見たけど、ただグロいだけのはもういいかな。
ドーン‼️
人のよいパン屋の店主と、連続殺人鬼という二つの顔を持つ人物を、阿部サダヲが巧みに演じていました。何か裏のありそうなつぶらな瞳がとても怖かったです。喪黒福造も真っ青❗️
なぜ、あんな性格になったのか、若い子を殺さずには生きていけないのかが描かれていなかったので、原作を読もうという気持ちにさせられました。
このような気持ちになるのも、計算済みの構成なのかな。私も病にかかったかな😇
爪が痛くなる…
心理サスペンス&残虐趣味で、白石和彌お得意の題材だが、見終わっての感想としては、これまでの白石作品にあったようなカタルシスを伴った後味の良さはない。事件のスケールの割には、ラストも含めて、こじんまりした感じだし、登場人物の誰にも感情移入できない作りなので、心が揺さぶられるところがなかった。
主人公役の阿部サダヲは、人に好かれる雰囲気の良さが前面に出るのはいいが、もっと得体の知れなさ、不気味さがほしかった。岡田健史は好演。灯里との行為の後の瞬きもせず呆然とする姿、母親からも言われる主人公にそっくりな姿など、ゾクッとする。中山美穂と岩田剛典は、ミスキャストと言わざるを得ない。
原作は未読だが、キルケゴールをもじったタイトルも、ミスリードしているよう。
拘置所での対決シーンは、一番の見せどころとして、あっと驚くような技巧を凝らして、力を込めて演出していた。ただ、そこ以外は、時制が行ったり来たりして、証言も真偽不明だから仕方ないが、せわしない感じがした。
それにしても、出演者に惹かれてか、結構お客さんが入っていたし、子供連れもいたけど、トラウマにならないかちょっと心配。こっちも爪が痛くなってきた。
深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいているのだ
映画を見ながら、ニーチェの『善悪の彼岸』の言葉が頭をよぎっていた。
「深淵をのぞく時、深淵もまたこちらをのぞいている」
阿部サダヲ演じる榛村というキャラクターは、「人を悪に引きずり込む悪」という、キリスト教的悪として描かれる。これは邦画のキャラクターとしては若干異質な悪である。原作の櫛木理宇さんがシリアルキラーに造詣が深く、テッド・バンディの要素が取り入れられていることがインタビュー等で読み取れるが、そういった欧米のシリアルキラー像を取り込んでいるためにこういったキャラクター設定になっているのであろう。白石監督の『凶悪」では、情人が理解し得ない「エゴをむき出しにする存在」として悪が描かれていたが、今回の榛村はそれとはまた違った「悪」である。白石監督が描く「悪」の引き出しの多さに驚かされる。
みなさんのご指摘の通りだが、アクリル板ごしの二人の像が重なる演出は見事だ。「こっち側に来たらもう戻れないよ」という榛村の言葉に戦慄を覚える。
悪に飲み込まれないように生きることは難しい。
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