劇場公開日 2022年5月6日

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「心理戦を忠実に描いている」死刑にいたる病 じーたらさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0心理戦を忠実に描いている

2022年5月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作を読んでいたので、おおよそのあらすじは知っていた。
正直、小説がかなり犯罪心理学のような内容を含んでいたので、
映画化するにあたって、ストーリーにはめ込んでいくにはどうするのか、と
思っていたが、なかなか巧く作られていたと思う。

阿部サダヲ演じる凶悪犯・榛村と岡田健史演じる大学生・筧井の心理戦がよく表現されていた。
特に筧井が榛村を知れば知るほど翻弄されていく姿は見ものである。岡田健史よく演じていた。

よくを言えば筧井の母親のキャラクターをもう少し掘り下げてくれれば、と思ったが、
尺の関係などもあるだろう。

白石和彌監督の作品は全作品観てきているが、正直本作は目を塞いでしまったシーンがあった。
激しい暴力などはないが、この榛村の心理描写が、白石作品で一番恐ろしいものだった。

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じーたら