余命10年のレビュー・感想・評価
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大いに期待しすぎた、無念
2022年劇場鑑賞16本目 佳作 52点
当方2021年劇場鑑賞60本程で、その中でも思い入れ含め堂々の1位に輝いた作品"ヤクザと家族"の監督、藤井道人さんの最新作ということで、半年近く前から公開の今日を楽しみにしていました。
今作の結論を述べると、随所に感じる薄さからくる安っぽさ、絵への力量だけ独り歩きしてしまった期待外れの作品に。
良い点もあるけど、高まった期待を超えることはさることながら、忖度なしでもそんなに評価変わってなかったと思う。
絵は言わずもがな今作もこだわっているのが伝わる。例えば前半は見づらい暗い絵が多い。この暗いは映るものが暗い印象のものがというよりも、フィルター的な暗さ。これも藤井道人さんのことだから故意に演出を加えたものだとわかる、けど正直暗すぎた。
次第に小松菜奈や坂口健太郎の今が彩っていくにつれてフィルターがはずれキラっとパキっと絵が輝き華やぎ、より謙虚に伝えてきた印象を受けました。
じゃあなぜこの評価に至ったか述べると、脚本と絵以外の演出がいまいちに感じたからです。
実話にとやかく言うのは無礼かもしれないですが、映画としてなので遠慮なく言わせてもらう。
まず小松菜奈のキャラクターにあって、
余命宣告されたら恋しないってのと、周りに余命宣告されたのを直ぐに言わないのが理解できない。
もちろん別れが必ずくるから惜しいとか、体の傷を見られたくないとか、相手や周りのことを考えてなどの蘊蓄だろうけど、なぜすんなりあなた自身の残りの人生を謳歌しようとしないのか。
家族や相手や周りの友達は二の次でいいだろう、だってきみは何も悪くないし尚更くよくよしてる時間が勿体ない、それに気づいて素直になるのが遅い。
坂口健太郎はあんまり言うことない、強いて言ったらセリフが一辺倒だった、まぁリアルはああなのかもしれないし、ただの恋愛映画じゃなくて一個重いテーマ乗ってるから、若者にウケそうな流行らそうとする演出とかはなくて良かった、ベタで良かったけどもう何枚か違うの見せて欲しかった。
随所に薄く安っぽく感じたポイントとしては、小松菜奈の心理描写の作り込み、深さがなくフワっとしか入ってこない。間伸びしてて長い(絵や音楽でゴリ押ししてたから心地は良かったけど)、坂口健太郎視点を描く割合が少し多い、故に小松菜奈が薄い、あとは演出や説明が大衆にウケる(要は分かりやすく伝わる)様にし過ぎて品がない。などだろうか。
最後ので物申すなら、坂口健太郎が自殺未遂で病院に搬送され、来たのが前日あった同級生で、なんで?ってなったのを山田裕貴が小松菜奈と坂口健太郎、そして観客にわかりやすい様に言葉で説明してたり、同じく坂口健太郎が駅周辺を散策してやっと見つけて小松菜奈に、最寄駅しか聞いてなくてこの辺探してたってのとか。
バカでもわかるように伝えすぎ、舐めすぎ
いやこれは藤井道人さんがわるいとかじゃなくて、昨年の花束といい今のニーズがここまでしなくちゃいけないくらい消費者の理解力というか映画脳が低下してることが問題である。(詳しくは当方の花束みたいな恋をしたのレビューで書いてます。)
付け加えて言うと松重豊の独り静かに涙するシーンは沁みたけど、あれも顔写さなくていい、引きで背中一つ丸めてとか、それでも顔写さなくても伝わるでしょ、そーゆー投げかけというか、モノを正面から撮ったり伝えすぎて頭が痛かったですね。
渋谷のそれなりに広い映画館でほぼ満員でしたが、所々鼻を啜る音が響いていたが、泣きやすいわたくしがお涙頂戴映画で初めてってくらい1mmも泣けなかった。
なぜ泣けなかったか、帰りの電車で考えたけどやはり上記で書いた脚本と演出が惜しいからかな。
脚本もっと良く面白く出来たよ、監督もこれはこれで藤井道人さんの含みが1つ増えたけど、忙しい中選ぶのこの作品じゃなくても良かったかも。
客層も中高生から30代後半くらいに見受けられたから、結構激しく賛否分かれると思う。
この春1番楽しみにしていただけに、残念でした。
満開の桜のような 珠玉のラブストーリー
日本の四季の美しさを再確認
余命10年の数万人に1人の難病を抱える主役は小松菜奈だけれども、自暴自棄になり自殺未遂を図った和人が成長していく姿を、表情・音楽・風貌で坂口健太郎が実に上手に演じている
撮影に費やした1年のという時が、彼を成長させたのだろう
脇を固める松重豊、黒木華、奈緒等の芝居も素晴らしく、特に松重豊の父親役は、彼のベスト1ファーザーといえる作品になるのではないだろうか
茉莉が生きたいと訴えるシーンの松重豊が涙する姿に心打たれた
机+花+パソコン+小松菜奈=時の流れを表現するという技法は、繊細な芝居を追求する藤井道人監督ならではだと思った
エンドロールに流れるRADWIMPSの曲を聴きながら、人生を前向きに、これから頑張ろうと背中を押された
同窓会に行かなきゃよかった
記録、記憶、証
20歳の時に肺動脈性肺高血圧症を発症し闘病の中で自身の病気の10年生存率が殆どないことを知り、恋愛はしないと決めた女性が、中学校の同窓会で10年ぶりに出会った男性と惹かれあう様になっていくストーリー。
三島を離れ東京で暮らしていた同級生は3人という縁もあり、3人が交流していく中で、そういう流れになっていく展開で、そういう背景とか病名は別として、どこかでみたことがある様な話という印象がついてまわる。
この様な境遇で恋愛を避けてその後の時間を過ごしたって、誰も責められないし、それ以外のところでも彼女は決して後ろ向きだったり悲観的に生きている感じはなかったし…。
病気のことを誰にも話さず周囲の人達と過ごして来た主人公が執筆した際の沙苗のリアクションは胸アツだったし、その後も悪くは無いのだけれど、予定調和な感じがしてそれ程は響かず。
俳優陣も素晴らしいし、とても良かったとは思うけれど…自分はどうも擦れ過ぎなのかな。
惜しい
正直言って予告の方が泣きました。小松菜奈さんはとても美しくて、素晴らしい演技だったと思います。思い詰めたような雰囲気、諦めたような視線、どこかこの世をさまよっているような表情が印象的でした。
ただ脚本的にどうかと言うと、及第点には至らなかったような気がします。どうして和人が居酒屋でアルバイトを始めて、独立開業への道を歩むのかが分かりません。居酒屋経営に夢を持っているのかが伝わってこないのです。リリー・フランキーさんが出ると映画自体が引き締まるのはわかります。もしリリーさん以外だったらこのプロットはポンコツになっていたと思います。
心が寄せられなかった理由は、“障害”が低かったからです。病気ともうひとつくらい立ちはだかる障害があっても良かったのではないでしょうか。例えば仕事に付けない苦しみ。実際、彼女はミレニアム世代でしょ。
茉莉が「一生懸命生きている」「悔いなく生きたい」と言う気持ちがあまり脚本に盛り込まれていませんでした。もちろん原作も割とクールに進んでいくのですが、映画になるとしたらもっと生きることに必死になってていた方が、最後の感動が大きいと思いました。
年齢によりますが、わたしの場合「余命10年」と言われたら「結構ある」と思っちゃう歳です。
ですから20代に言われたらどう感じるのかをもっと繊細に描いて欲しかったです。
『運だぜ!アート』のluckygenderでした
【“夢なき僕は笑顔の君に、生きろ!と叱咤激励された。彼女が不治の病を抱えている事も知らずして。”小松菜奈さん演じる茉莉の、募る恋心を抑えようとする姿が切ない。後半は歔欷を堪えるのが難しき作品。】
ー 2011年から物語は始まる。不治の病と闘っていた茉莉は、同じ病室の幼き子を持つ女性が窓の外に桜舞う中”卒業式は無理だ、と言われたけれど”と嬉しそうに語り合っている。
だが、女性は亡くなってしまう。
葬儀場の隅に参列した茉莉は泣きじゃくる女性の夫の姿をぼんやりと見ている・・。-
◆感想 ー 印象的なシーンは数々あれど・・-
・四季の風景、春は桜、夏は海、冬は舞い散る雪を効果的に映し入れながら、哀しき物語は進む。
特に、随所で映される、桜咲く風景の使い方は絶妙である。
・茉莉が、中学の同窓会で会った覚えなき和人との距離を徐々に縮めていくシーン。
- 父との齟齬により、生きる意味を見失っていた覇気なき、和人。一方、茉莉も
”生きる事に執着すると人を傷つけてしまうから恋はしない”
と決めてはいたが、徐々に心優しき和人に惹かれて行く。
茉莉の悩みながらも恋心を抑える姿、和人の茉莉の本心が分からず混乱する姿を、
ー夏の夜祭で茉莉と手を繋ごうとするも、スルッと手を解かれてしまう・・。-
小松菜奈さんと、坂口健太郎さんが流石の演技で魅せている。
■茉莉と和人を心配し、陰ながら支える人々の描かれ方も良い。
1.茉莉の両親(口数少ないが支える父(松重豊さん)。明るいが常に茉莉を支える母(原日出子さん)
2.最新の医療施設を紹介したり、あれこれと世話をする姉(黒木華さん)
3.茉莉の友人、出版社に勤める沙苗(奈緒さん)は、茉莉の文才を知っており、自分が勤める出版社を紹介する。他にも茉莉の隊員を祝う仲間達(三浦透子さん・・豪華過ぎるキャスティングだろう・・。)
4.和人の友人、タケル(山田祐貴さん)は皆のリーダー格で、精気のない和人を心配し、就職先を世話する。
5.和人の就職先の主、無口な居酒屋を営むげんさん(リリー・フランキーさん:この多才な方がスクリーンに映るだけで、もう安心である。)
- 皆が二人を心配する善人である。茉莉と和人の人柄であろう。-
・”カズ君”と茉莉から呼んで貰えるようになった和人だが、茉莉の態度は上記に記した理由により、煮え切らない。(・・ように和人には見える)。
- 彼が、茉莉がいつも降りる駅で、彼女を探し漸く抱きしめ、キチンと”好きだ”と言うシーン。
げんさんの店で働くようになり、顔付もしっかりして来た和人。
和人の胸に、素直に顔を埋める茉莉。
二人の心が、漸く一つになった佳きシーンである。ー
・その後、二人は急速に距離を縮める・・。スノーボードに二人で行って楽しそうに遊んだ後、和人が差し出した白い箱に入った婚約指輪が、雪上の白と重なり、一瞬無くなる。
そして、茉莉が言った”格好悪いから、受け取らない!”と笑いながら言うシーン。
その夜、二人は結ばれる。深夜、風呂で一人背を丸めて泣く茉莉。
ー あれは、茉莉の嬉し涙だったのだろうと私は解釈した。
早朝、独りロッジを出る茉莉。そして、気付いて追いかけて来た和人に言った哀しき言葉。
”カズ君は、私の病気が治ると思っているけれど、私の病気は治らないんだよ・・”ー
・家に戻り、母が作るポトフを見ながら、自分より小さき母の肩に頭を乗せ涙する茉莉。そして滂沱の涙を流しながら言った言葉。
”結婚したい。もっといろんな所に行きたい・・。生きたいよ!”
”もっと泣いて良いんだよ・・”と母は優しく言い、その言葉を涙を流しながら聞く父の姿。
- このシーンを見て、それまで堪えて堪えて来た、私の涙腺は崩壊した・・。-
・時は流れ、茉莉は再び病院に入院している。窓の外では桜が咲き誇っている。
- 茉莉を演じる小松菜奈さんの顔が、物凄く小さくなっている・・。-
<和人が独立した際に、沙苗が記念品として持ってきた茉莉の”余命10年”の製本前の原稿。
その文章には和人への数々の想いが綴られていた。
”余命10年”が製本され、本屋の店頭に並んだ際に手を取った和人の表情。
そして、オープニングと同じく、桜散るシーンでラストを迎える。
今作は、日々、健康で生きている事の有難さを思い出させてくれた作品。
そして、病院のベッドで茉莉がビデオに撮った思い出のシーンを過去に遡って震える指で、一つ一つ消去して行くシーンにも涙した作品。
劇中に流れるRADWIMPSの楽曲群も良く、エンドロールで流れる”うるうびと”の詩が心に響いた。 ー あの歌詞は、初期の彼らの代表曲「オーダーメイド」を想起させる。-
今作は、今や邦画監督を代表する一人になった藤井監督が、四季の映像を効果的に使った、切なくも愛しきラヴ・ストーリーである。>
10年という数字
原作未読で鑑賞しました。
10年という数字が彼、彼女にとって捉え方の全く違う10年というものを表している作品でした。
タイムリミットの迫っている茉莉にとって、終わりの10年が始まっていき、和人にとっては茉莉や仲間に出会って進んでいく10年が始まっていきます。
愛するが故の2人の行動と、終わりの迫っている茉莉の焦りがどんどん出てきて後半は5分に1回ペースで
胸が熱くなり、涙が止まらなくなりました。
走馬灯のシーンは茉莉がどれだけ生きていたかったか、生きて何をしたかったのかが綺麗な映像・音楽で描かれていて気づいたら涙が出ていました。
特に茉莉の父を演じていた、松重豊さんの込み上げてくる涙に心がやられました。
また、前半の出会いの部分や年月の経過は
緩急が上手く使われていて壮大な音楽とも兼ね合いもあり
後半では緩やかな死へと近づく様子を丁寧に描いていて全体的に飽きず観ることが出来ました。
彼女は最後の10年を生きる
まるで、人生の始まりみたいに
このフレーズが頭から離れない
ひと味違う余命モノ
私は"余命モノ"と呼ばれる作品は正直苦手でした。でも、この作品はひと味違います。
まず小松菜奈、坂口健太郎始めキャスト全員の演技がスゴい。
10年という長尺の時間軸に沿って、登場人物たちが"生きてそこにいる"と感じられる2時間でした。
主人公たちだけではなく、まわりの家族や友人たちが温かい。
見終わった後、ハンカチがヤバいことに。(ハンドタオル推奨です。)
また、新型コロナ前の日本の四季の描かれ方が美し過ぎて心に染みました。
原日出子の演じる母親には憧れを感じました。松重豊は口数少ないのに、さすが。
黒木華の演じる姉はリアル。
奈緒、可愛い過ぎ。
山田裕貴、イケ過ぎ。
リリー・フランキー、イケオジ過ぎ。
『余命10年』の原作も読んでみたくなりました。
藤井道人監督の作品は、これからも観てみたいです。
観て良かった!おススメの1本です。
モノサシ(定規)の話なのかな
彼女には余命を測るモノサシがある
彼も測られた
彼女は永遠(未来)を測ろうとしていた
いつからか彼は彼女が未来を測れるように手を添えていた
彼女は届く範囲の数字(景色)を鮮明に測った
彼には二人のモノサシが残っていた
小松菜奈さんの代表作(レベチ)
2回目鑑賞してこの映画には魔法があると思いました😃
まつりロスになる😢
茉莉ロウソク🕯️の火が和人のロウソク🕯️に灯った🔥お話
茉莉の死闘と和人の覚悟
彼女の儚さから彼の夢が生まれた
涙
しっとりと湿度ある東京。
ハンカチをお忘れなく。
新聞記者やヤクザと家族の監督と知り、ますます観たくなって初日に鑑賞。
小松菜奈さん、坂口健太郎さんら役者さんの演技に引き込まれ、話の中盤から涙が止まらず。
映像も綺麗。
言葉はなくとも表情だけでものすごく伝わるものがあり、心に刺さる。
お母さんに「生きたい!」と強い思いを伝えるシーン。
最後に主人公が夢を見るシーン。
とても悲しくて辛かった。
原作を読んでみたい。
生きる喜び
去る者とと残される者の悲しみを描いた良作
ストレートな恋愛映画
またまた、小松菜 か
やや映像と音楽が
辛いのはどっちなんだろう
公開1週間前。なんと、試写会に行くことが出来ました。ありがたやぁ...。小松菜奈×坂口健太郎、共演はリリーフランキーや松重豊、山田裕貴、黒木華などの豪華俳優に加え、音楽はRADWIMPSが担当し、監督は撮影の仕方が滅法上手い藤井道人監督。という訳で3月公開で最も楽しみしていた映画。不安要素はひとつもない事が不安だが...。
してやられました。
正直、ここまでいい映画だとは思ってもみなかった。
高いハードルも見事に乗り越える素晴らしい純愛映画でした。よかったなぁ...。公開前なので控え目にレビューしますね。
小松菜奈はめちゃくちゃ美しくて元気ハツラツ!みたいなのがイメージなので、余命ものの主人公としては少し大丈夫かな?と思っていたけれども、完全なる杞憂でした。なんて感情のぶつけ方が上手いんだ、なんて綺麗な涙を流すんだ。セリフに重みを感じる話し方をしたり、無理に取り繕う姿を表現したりと非の打ち所が無い繊細な演技でした。主演女優賞間違いなしですね。
坂口健太郎も進むにつれて若返ったかのように華やかになるし、彼もまた泣き演技がいいこといいこと...。息が詰まりながらも必死にもがくあのシーン、グサァッと突き刺さりました。出会ってから笑顔を取り戻していく坂口健太郎がカッコよすぎるぜマジで。お二人お似合いです!とかあんまりね言わない方がいいけどね笑 家に帰ったら菅田くんが待ってますから。
シンプルで想像ができる展開なんだけど、見せ方がすごく上手い。流石、藤井道人監督です。終始映像が綺麗だし、役者も全員輝いている。ストーリー自体に捻りはないけど、かけがいのない日常が色濃く描かれており、余命ものとしてはかなりの出来。スクリーンの大きさが変わるあのシーンは藤井道人節炸裂。あれ、めちゃくちゃ良かったな。コレ見とけば間違いない!という作品。語りたくなる映画でもあるので、誰かと一緒に見に行くことをオススメします。
まぁ、とにかく泣けましたよ。
こんなに泣いたの初めてなんじゃないかな。しかも中盤で大号泣。泣けるシーンから直ぐに切り替わるのではなく、感動の余韻に浸らせてくれる場面も用意されていて涙が止まんない。これといった意外性はないのに、どうしてこんなにも泣けるんだろう。2人の演技はもちろんのこと、リリーフランキー演じるげんさんの何気ない優しさに涙腺が崩壊。そこからの畳み掛けはズルいて...。
音楽をRADWIMPSが担当していることもあって、包み込まれるような雰囲気で映画が上質に仕上がっている。バックで流れる音楽も、もちろん主題歌も最高。RADWIMPSに担当を任せたの大正解すぎる。エンドロールの余韻がすごい。。。
ただ、掴みが弱く冒頭はイマイチだったり、あることで変な気持ちにさせてしまうシーンがいくつかあったり。なんであのシーン加えてしまったんだろうか。明らかにおかしいよ。
でも、素晴らしい恋愛映画でした。
よかったなぁ、よかった。しみじみと感じる。
公開されたら是非ご覧ください。
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2022年4月25日 映画館にて2回目の鑑賞
小松菜奈ファンの友人と鑑賞。今年ベスト級で好きな映画なので、2回目でしたが見ることに。やはり傑作で、2回目でも泣けてしまいました。素晴らしい作品だこと。
田中哲司、リリー・フランキー、原日出子、松重豊のベテラン俳優たちが映画を綺麗にまとめあげている。この4人のおかげか、すんなりと話に入り込めるし飽きずに見ていられる。しかも、重厚感を齎してくれているし、改めて役者という職の素晴らしさを感じさせられました。
セリフの一つ一つが、単なる恋愛映画とは違う重みがあって染みる。家族に対して、恋人に対して向ける茉莉のセリフが辛い。タイトルにもしている、「辛いのはどっちなんだろうね」がもう泣ける。そんなこと言われたらもう何も言えなくなっちゃうよ。。。
「ちょっと思い出しただけ」のように多くを語れる映画では無いですけど、誰でも泣ける恋愛映画の新たなる金字塔という感じがしました。しっかり背中を押してくれる作品でもあるため、後味もよく美しい。「余命10年の小松菜奈」「余命10年の坂口健太郎」と言われるだろうな、これから。相応しい映画です。
全407件中、381~400件目を表示