「日々のかけがえのなさと生きていくことの大切さ」余命10年 大吉さんの映画レビュー(感想・評価)
日々のかけがえのなさと生きていくことの大切さ
泣かせよう泣かせようとしないから、ずっと泣いてしまう。
逝く者と残される者と、どっちが悲しいんだろう。
最初に葬儀のシーンで妻に先立たれた夫の悲しむ姿を見せられたから、茉莉が人と深く関わることをためらうのがよく解る。
辛い、辛いからこそ、一日一日のかけがえのなさが伝わってくる。
最後に思い出(録画)を消して、脳裏に浮かべるのが
持つことのなかった未来の姿。
辛い、辛いからこそ、生きていくことの大切さが伝わってくる。
この作品を観た人がみんな、和人のように生きることに前向きになってほしい。
そういう思いを込めて作っているから、悲しいだけのメロドラマになっていない。だからこそ余計に泣けてしまった。
観ている間は面白くても映画館を出たらすぐに忘れてしまう作品が多いけど、「映画観た〜」て思える作品でした。
丁寧に作られている映画は、画面の奥行きが違う(「シラノ」と今作観て気づいた)から、いつまでも記憶に残る。
テレビドラマの劇場版はいくらスケールアップしてても、、、。
小松菜奈はこういった役が本当に合うというか、顔見てるだけで泣けてくる。
NHKのドラマで警察の庶務課の女の子を演じた時のコメディエンヌぶりが好きだったけど、共演が小出恵介だったからもう見ることはできないのかな。
はじめまして、大吉さん。
みかずきです。
お礼が遅くなって申し訳ありません。
フォローありがとうございます。
キネ旬掲載を目標に、10年近く映画レビューを書いていますが、
こちらのサイトには、本年2月に登録したばかりです。
宜しくお願いします。
本作、従来の難病恋愛映画を越えた作品だと思います。
茉莉と和人の人生を対比することによって、
人間の運命に非情、不条理に迫っていると感じました。
ラストは切なかったですが、
茉莉の命は和人に受け継がれたと感じました。
では、また共感作で交流させて下さい。
-以上-