ファイター、北からの挑戦者
劇場公開日 2021年11月12日
解説
韓国・ソウルで新たな人生をスタートさせた北朝鮮からの脱北者の女性がボクシングと出合い、生きる希望と勇気を取り戻す姿を描いたドラマ。ソウルの小さなアパートにたどり着いた脱北者のリ・ジナ。残してきた父を呼び寄せるため多くのお金を稼ぎたい彼女は、食堂と清掃の仕事を掛け持ちする中で、ボクシングジムの館長とトレーナーのテスと出会う。悲惨な過去と怒りを抱えるジナは彼らに対して壁を作るが、館長とテスはそんな彼女の中に静かに燃えるファイティングスピリットを感じ取る。ボクシンググローブを手渡されたジナは、次第にボクシングの世界にのめり込んでいく。大ヒットドラマ「愛の不時着」のイム・ソンミが主人公のジナ役を演じるほか、「オールドボーイ」のオ・グァンロクらが脇を固める。監督はドキュメンタリー「マダム・ベー ある脱北ブローカーの告白」を手がけたユン・ジェホ。
2020年製作/104分/G/韓国
原題:Fighter
配給:アルバトロス・フィルム
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主演のイム・ソンミにはとてつもない眼力がある。何もセリフを発さずともその眼で何かをじっと見つめる表情だけで、テコでも動かないほどの頑なな意思や感情が伝わってくる。その激しくも「静」なる存在が、やがてボクシングという極限の「動」へと導かれていくわけだから、この著しい状況変化によって彼女の魂と肉体が大きく孵化していくのは当然の流れと言えよう。フラッシュバックを用いない構成ゆえ、彼女の過去に関しては想像に身を任せるしか術がない。過去を省みることも、未来を盛大に夢見ることもせず、今はただ全てをこの「現在」の一点に集約させ突き進んでいく語り口が魅せる。と同時に、本作は母子の物語でもある。こういった作品では親子二代の反復とずれが交互に押し寄せるのが常だが、だとすればストイックな日々の中で花開くラブストーリーによって主人公の表情がぎこちなくほどけていく過程は、母がかつて辿った道でもあったのかもしれない。
脱北してきた女性が
韓国で生きていくためには
安い賃金の仕事を掛け持ちするか
水商売をするか
結婚するかなど
選択肢が限られているのだろうなと感じた。
2022年3月15日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
脱北してきた彼女を待っていたのは希望ではなく厳しい現実。
“北朝鮮の人間”というレッテルは彼女に差別や偏見をあたえる。
軍人出身のリ・ジナの才能(ボクシング)を見いだした館長とテス。
私の闘いは、まだ終わっていない。
私は闘い続ける。
これからだ。
脱北。
人は自分と違うものに対して“恐怖”を抱き、押さえつけようとする。
外の世界から受け入れられることは本当に大変なことなのだ。
北朝鮮から韓国へ。
飢えや貧困から抜け出すためには大金が必要。
人生は山あり谷あり、泣きたいときもある。
様々な困難を乗り越えて脱北を実現した彼女はその“負けん気の強さ”を武器に走り続ける。
愛こそ真の運命。
母親との確執、館長(師匠)や愛する者との出会い。
新しい“家族”との日々、彼女の笑顔は本当に美しい。
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2021年12月26日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
ソウルの小さなアパートにたどり着いた脱北者のリ・ジナは北朝鮮に残してきた父を呼び寄せるため多くのお金を稼ぎたいと思っていた。そのため、食堂と清掃の仕事を掛け持ちする中、ボクシングジムの清掃中に館長とトレーナーのテスと出会った。悲惨な過去を抱えるジナは彼らに対しても壁を作るが、館長とテスはそんな彼女の中にファイティングスピリットを感じ、ボクシングをやらせてみた。ジナは、次第にボクシングの世界にのめり込んでいった話。
話はわかるが、中途半端。
ものすごく強い訳でもなく、ジナのどこに良さを見出したのかもよくわからない。
ラストもなんじゃこりゃ、って感じた。
イマイチ。
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