ラストナイト・イン・ソーホーのレビュー・感想・評価
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素晴らしいけど、もの足りない
エドガーライトの作品はファンも多く、自分もすごくファンだが
単刀直入にいって、かつてないくらいすごい映画ではあるけど
エドガーライトの魅力が今ひとつ足りない、というか
隠された映画のように思える。
なんか、タランティーノの雰囲気が増してて
タランティーノより、ちょっと統一感があってオシャレみたいな。
とにかく、素晴らしい瞬間は多く、ストーリーも良い。
映画のルックは完璧に近いが、ホラー演出全開のシーンに限って言えば
怖すぎる画作りが無駄に感じた。
中盤に出てくるロンドンの白昼に明るい音楽とともに
街を疾走する今まで見たことのない恐怖演出がすごく印象に残る分
ストレートにも恐怖演出するやん、、みたいなチグハグさを感じた。
映画が巧いのは分かりきってる監督なだけに、いまひとつ。
でも、もちろん最高でした。エドガーライトでしか味わえない感動がありました。
夢見た街で見た夢の中の人に見た夢
ファッションデザイナーを夢見るエロイーズは1人ロンドンへ上京し、デザインの専門学校に入学する。
しかし、寮の仲間と上手くいかず、1人で古びたアパートを借りて暮らすことに。
その晩、新居で眠りについた彼女は不思議な夢を見る。
60年代ロンドンのソーホーで歌手を夢見るサンディと出会ったのだ。
それから眠りに落ちるたびにサンディの夢を見るようになり、次第に心も体も彼女とシンクロしていくエロイーズ。
しかし、ある日夢の中で彼女が殺されてしまい…
評判は良いけどホラーだからと遠ざけていた本作。
しかも、音で怖がらせる系とか一番苦手なやつやん。
でも、年内に観といた方が良さそうなので頑張って鑑賞。
華やかなロンドンの表と裏、光と闇。
夢を追って街へやってきた純粋な女の子たちを待ち受ける男たちという王道の展開に、それ以上のものを見せてくれた。
とにかく没入感が素晴らしい。
60年代ロンドンなんて私にとっては全く知らない世界。
それでも、エロイーズと共に少し不思議な夢の旅を。
麗しいソーホーや明るい音楽の作り出す世界観は、まさに理想郷。
でも、そこに裏が見え始めてそれが悪夢に変わると、装飾や音楽も一気に不気味に見えてくる。
美しくも恐ろしいこの世界観には、もっと浸っていたいとすら思った。
で、警戒してた肝心のホラー描写は、
確かに怖いけど慣れればいけるって感じ。
心霊系であり、ヒトコワ系でもあって、体感的ダメージと精神的ダメージのダブルパンチっていうのもなかなか新鮮だった。
問題になってた性暴力描写。
確かに追体験する形だから、人によっては辛い部分もあるかも。
〇〇〇で立ってる亡霊もかなりショッキングだし…
雰囲気がめちゃくちゃ素晴らしいので、私は賛だけど一応否の部分も。
はっきり言ってラストが雑すぎた。というか茶番だった。
大事に温めてきた世界観やサンディの苦しみが、ネタバラシあたりから崩れてしまった感じがして…
亡霊たちがあまりに人間的で可愛らしく思えてしまった…まあそれは私の問題としても、
主題がブレている気がしたし、急に安っぽくなるし、終いには火事って…
サクセスストーリーもあまりに急で、そこまでの説明がなさすぎるのにも少し違和感を感じた。
やっぱりこの手の作品は鑑賞後にすぐまた観たくなる。
アニャ・テイラー=ジョイの色気とトーマシン・マッケンジーの可憐さも魅力のひとつ。
ちょっと怖いサスペンスくらいの感覚で、ホラー苦手な人にもおすすめです。
ところで、ロンドンの人って何であんなに車来るの確認せずに道に出るんですかね笑
3回くらい💃✴︎🚙でしたよ。
死後物件
世界最古の職業をなめすぎてはいないだろうか?考えてみれば、マグダラのマリアだって、椿姫だって、『ティファニーで朝食を』のホリーだって、プリティ・ウーマンだって、みんなみんな◯◯だったのだ。そんな◯◯の女の子を◯◯◯にしてしまうなんて、エドガー・ライトという監督一体何を考えているのだろう?
しかも、田舎からポッと出てきたファッションかぶれのガキんちょ娘に、有史以来辛酸をなめ続けてきた◯◯の悲哀が理解できるとは到底思えないのである。お金目当てに風俗に手を染めている女の子ももちろん中にはいるだろうが、親の借金を背負わされたり、離婚したシングルマザーが仕方なく、という場合が現実的にはほとんどではないのだろうか。
そんな風俗のセーフティネット的役割も知らずに、昨今のフェミニズム的な動きに安易に同調したエドガー・ライト。その人生経験の浅さがはからずも露出してしまった1本といえるだろう。この映画をもしも日本の巨匠溝口建二や川島雄三が見たら(絶対に見なかったと思うが)、「お前ごとき小僧に◯◯の気持ちの何がわかる」と一喝されたことだろう。
「お前が選んだことだろう」とはおっしゃるけれど、選ばなきゃならないどうしようもない事情だって世の中ごまんと転がっているのである。しかも昨今のコロナ禍で風俗業界はもはや風前の灯火状態。現在のソーホー界隈の閑古鳥ぶりがエンドロールに映し出されでいたが、監督の演出意図には首を傾げざるをえないのである。
ホークス・ヒッチコック路線のホラーサスペンスに見えるのか、それとも差別主義者が撮った鼻持ちならない映画に見えるのか。ダイバーシティの対象からはなぜかいつも外される◯◯たち。肌の色や出身国、宗教、身体や精神の障害有無は差別があってはまかりならんと目の敵にされるのに、学歴、肩書き、年収そして職業がその対象から外されるはなぜなんだろう。この映画を見た人の“差別”に対する考え方を試される、そんな作品だ。
ホラー映画には全く興味のない私も絶賛!新感覚エンタメムービー
いわゆるゾンビや悪魔が登場したり、血しぶきが飛び散るようなホラー映画は苦手ですが、これは違います。
レビュー高評価も納得。おもしろかった!
まず、全体に散りばめられた音楽や60年代のファッションやダンスの使い方、センス抜群です。
ストーリーの流れのテンポもよくて、飽きませんでした。
ホラーというよりは
私はタモリがストーリーテラーをやってる「世にも奇妙な物語」的な構成だなぁと思いました。
ゾクッとするところもあるけど、サスペンスっぽいストーリーもしっかりあるというか…
そこにディズニー実写映画の画面ビジュアルと音楽のセンスを加えて洗練したら、この映画って感じです!!
(あくまで、私的な感覚です。
監督様、俳優の皆様、失礼をお許しください)
サンディとエロイーズ役二人の演技、光ってましたー
先ず、二つの映画の話しをさせて欲しい。。。
①は?『フロムダスクティルドーン』だ。
そして?
②は?『愛してる愛してない(オドレイトゥトゥ)』。
①は、序盤がSFチックに話しが進み、後半ビックリする展開になる。
②も、序盤は夢見がちな女の子の?『バージンスーサイズ』やディズニープリンセスもの?かなと、話しが進み、やはり後半ビックリする展開になる。
ーーーーー
で?
本作なんだけど?
俺的には胸糞系の映画だったかなぁ?
『娘のいるお父さん』には、少なくとも見せたくない映画かなぁ。
主人公のエロイーズ(トーマシンマッケンジー)ちゃんは、序盤からどんどん綺麗になっていきます。
そして、どんどん悪しき意味で、都会に染まっていきます。
その、エロイーズちゃんの「力」により、彼女は夢を見る様になり、段々後半からテイストが・・。
良くも悪くも、予告編がお見事!な一作でした。
とにかく!アーニャテイラージョイちゃんカワイイ度】☆⑤
負けずに!(序品地味だけど)トーマシンマッケンジーちゃんもカワイイ度】☆⑤
しかもTマッケンジーちゃん中々にグラマラス度】☆⑤
俺の好みの映画では無かった度】☆③
後半のネタバレ?にツッコミは入れたい!度】☆⑤
カメラワーク/音楽/ファッションも最高!度】☆⑤
ATジョイちゃんて、いわゆる美人!ではないんだけど?何だか目が離せない。
日本で言う?小松菜奈さんや本田真凜ちゃんみたいな独自な感じ?
クイーンズギャンビットでもですが、彼女にはこう言うメンヘ/ラ女の役がとても合います。
Tマッケンジーちゃんも、今後に期待したい女優さんですね( ・∇・)!
彼女と見たい度】☆①
DVD欲しい度】☆③
伯爵オススメ度】☆②
好き嫌いの分かれる映画かな?度】☆④
経験的に、後半ガラッとテイストが変わる映画は、あまり好きでは無いかな?
劇場公開¥1200円水準にて、☆③〜④
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毎度の?無償で主人公に尽くしてくれる系男子?花沢類的な男子、ガールズムービーにお決まりの都合良い男、今回も出て来ます。
辟易。女性のみなさん、こんな男は世には居ないよ。・゜・(ノД`)・゜・。
ソーホーとっても魅力的‼
ファッションデザイナーを志す女の子が、いざ夢を叶えにロンドンへ‼寮になじめず始めた一人暮らしの部屋で眠ると、そこはなんと60年代。歌手を目指す女性の生き様を見ながら、自身の生活にも影響が!?
現代と60年代、双方のソーホーにて奔走する2人の美女を描いた、おしゃれサイケデリックホラームービー‼
中々新感覚な作品でしょうか??現代にしても60年代にしても、ロンドンの街は煌びやかで、どこか危険な香り。そこに馴染めない田舎娘のエロイーズ、そして余裕すら感じる妖艶なサンディの対比が印象的。
序盤は、おしゃれな雰囲気の中にも、どこか漂う不穏な空気。順風満帆に行くかと思われたサンディの思わぬ姿に、自身の行く末にも不安を覚え始めたか、エロイーズの精神も段々と蝕まれていく。
中盤以降はホラー色が強めに‼ただちょっとのっぺらぼうのくだりが何度も何度も繰り返されるのはちょっと飽きが…。
終盤はすべての謎が明らかに‼う~ん、この業界はやっぱりこういう側面があるのかな。なんてやりきれなく救いの無い…。ラストはちょっとやり過ぎ感もあったけど、そうかあなたが…。
とにかく終始、目が離せない展開‼この映画独特の雰囲気にズッポリと飲まれ、次の瞬間がどうなるのか気になってしかたない。美しくて恐ろしくて、これは新体験でしたね♪
しか~し‼それよりも本作を傑作なさしめているのは、ヒロインの魅力に他ならない‼
特に、エロイーズ役のトーマシン・マッケンジー‼
もうね、いちいち、ほんとにいちいち可愛いんですよ。笑った顔、哀しみ苦しむ顔、会話中に頷く仕草(←これホント良かった)ひとつとってもパーフェクト過ぎて…。この部屋で何度も死んだって言う人がいましたが…ワタクシはこの劇場で何回も死にましたよ。
控えめに言って、結婚してほしい。
「だから…静かに来て」って、このセリフでワタクシのライフは既に0。あぁ゛~言われてぇッッッ‼‼
彼女の出演作品は過去にも何作か観ていたようなのですが、本作がとにかく圧倒的でした♪
メインキャストだけでなく、優しいお婆ちゃんやボーイフレンドも良キャラ。個人的にはロンドンの怖さを皮肉とセンスに溢れた言葉で表現するバーテンおばさんや…管理人さんもお気に入り。
さて、書いていて自分でも寒気がするレビューとなりましたが、華やかで哀しくてホラーでミステリーな本作。
ちょっと読めてしまう部分もあったけど、夢を追う少女の葛藤から、黒い世界に踊らされ踏みにじられたひとりの女性の壮絶な人生まで、驚かされ、衝撃を受けさせられた傑作だった。
女性の弱さと強さの映画だと思います。
ホラーじゃなく、女性の弱さも強さも見せてくれる映画でした。
60年代イギリスの曲を聴きながら過去のロンドンの華やかさに惹かれ……醜さとか恐ろしさにまた惹かれて…
映画帰り、その雰囲気に呑まれたままロンドンティールームに入ってスコーンと紅茶を飲みました。
最後、サンディが少しでも救われたんだと願ってます。
女性の感じる「なんか嫌だ」の描き方
ようやく観られた!
オールドで気になっていたトーマシンマッケンジーがひたすらにキュート。
好きな役者の一人、アニャとの共演とのことで自分得なキャスティング。
最初は田舎から出てきた地味系な女の子のサクセスストーリーかと思わせつつ、アニャ登場からグッとミステリーに。中盤以降はしっかりホラーで怖がらせてもらいました。
現代の女性たち(現代に限らず)は物心ついた時から「日常すぎてわざわざ口にはしないが、なんか嫌な出来事」を体験しているかと思います(悲しいことですが)。
その「なんか嫌な出来事」の描き方がとてもリアル。
(タクシーでのセクハラ、男性からの品定めするような眼差しなど…)
ネタバレを避けて書くと、そう言った女性たちの目から見える世界が悲しく、クライマックスは泣けてしまった。
ストーリーだけ見ればさして新しくはないはずなのに、「まだこんなに新感覚だと思える作品に出会えるのか」と感動。
最初に60年代に来たシーンは鳥肌が立った。
とあるキャラクターのとある台詞が悲しかった。
映画の冒頭でも注意がありますが、光の点滅が激しいシーンがあるので苦手な人は対策をお勧めします。
エドガー・ライト監督への信頼が確定した
エドガー・ライト監督の映画は意外と観ててどれも好きなのだが、個人的なベストはダントツで「ベイビー・ドライバー」だ。スピード感と展開のテンポ、脚本の仕掛けがよかった。でも、それ以上に使われている音楽の選曲と使い方がカッコよくて強く印象に残っている。
本作もとても印象的な曲の使い方をしている映画。60年代の曲がこれでもかとかかり、知ってる曲にテンションが上がり、知らない曲でもこの曲カッコいいな!と楽しむことができた。
でも曲だけではない。序盤、サンディとエリーがコロコロと入れ替わる場面やきらびやかなショービジネスで成功しようとする姿がカッコいい。夢なのか妄想なのか過去の映像を追体験しているのか曖昧で幻想的な映像に引き込まれた。田舎臭かったエリーがサンディに魅せられてどんどん洗練されていくあたりもいい。
中盤から始まるホラーテイストの映像はあまり好きではないが、後半の真相が明らかになるあたりからラストもまたいい。
「ベイビー・ドライバー」に続いてこの映画なんだから、もうエドガー・ライトのことは信じていいってことなんだろう。
ホラー映画サスペンス映画ではなく、昔の人達のことを感じられる『優しい映画』だと思う
むかし、卒業して20年以上たった大学の校舎に友人と二人で忍び込んだことがある(日曜日の午後。現在ほど、セキュリティ厳しくなかったから)。
学生の頃と変わらない講義室、部室、ロビーや踊場、階段……。
最初は面白がつて探検していたけど、途中から……困った。
本当に困った。
あの頃(学生時代)の情景が次々とまざまざとよみがえってきて、いろいろな出来事を思い出した。楽しかったこと、友達と険悪になったこと、あの時、ここを歩いていたこと……彼女と笑ったこと…………。困った、声まで聞こえてきたから。本当に。
田舎の(今は)閉校した学校の校舎に行くと、夏。昼間。
シーンとしているんだけど、残像が残っているのを感じてしまうみたいな……感覚。
北海道に住むようになって実感したこと。北海道の夜の闇も怖いけど、実家の下関の夜のほうが、比べ物にならないくらい怖い と思った。京都の夜もすごくこわいと思う。辻辻で人が死んでいたり、殺されたり、首がさらされたり……しているから(北海道の夜の闇は別の怖さがあるけれど)。
そんなことを思い出した。
そして、とっても好きな映画。
1.『カフェ・ド・パリ』のシーンは素敵だった。また観てみたい。
2.エロイーズとサンディ。2人の女優さんは美しくて妖艶で綺麗で、素敵だった。ザ、映画女優という感じ
3.炎の中のサンデイはむかしも今も美しかった。
また、観たい。
病んでる人の頭の中身
所謂『見える』女の子が見えた女の子に自分を重ね過ぎた結果更におかしくなっていく話
各地でえらい評判が良い本作品だけど
なんかどこかで見たような感覚でした
個人的には『まぁ面白かった』程度だなぁ
たぶんメインどころのキャラクターにあまり良い印象をもてなかったからかなぁ
まぁ全部ジャックが悪いよと思いました
どうでも良い一言
サンディは言うに及ばず
エロイーズのボディラインがエロいっす(スケベ)😃
不思議で魅惑的な作品
友人と鑑賞。
とても面白かった。
この作品のジャンルってホラーなのかミステリーなのかサスペンスなのか?
とっても不思議で魅惑的で個性的で斬新な作品だった。
テンポも好きだし、雰囲気も全体的な色味も好きな感じだった。
時々怖くてドキッとさせられるし、えっ?と突っ込みたくなるところもあったけど、とにかく飽きさせないテンポの良さと音楽とカラーに魅了された。
60年代のレトロでダークなロンドンの雰囲気と音楽、エロイーズとサンディの魅力にハマって、あっという間のラスト。
納得の面白さだった。
観て良かったー。
ホラーでもサスペンスでもない…?
ホラーとしては怖がらせ方がマイルドだし、同じようなことばっかりやってて飽きてしまう。
他のかたのレビューを見るとサスペンスという捉え方も多いようですが、サスペンスにしては反則が多過ぎる気が。
個人的には合わなかったです。
不思議な世界へようこそ
空間と時間が交差した世界に散りばめられた色彩や内容は、観ている者を引き込ませる。
夢と現実との交錯、そして過去と現在との交錯。少女の直感的霊感とも言える感覚がとらえた真相。
映画は、一気に終局へといざなう。
ダークファンタジーなミステリー
只のダークファンタジーと侮るなかれ。
ダークファンタジーの作品と思い鑑賞。物語には伏線が散りばめられており、ミステリーにもなっている。物語中盤からは、突然バーンと来る怖さは少なく、静かにゾクゾクするような怖さが纏わり付いてくる。
ロンドンのネオンが影の世界観を引き立てており幻想的に映る。併せて音楽にも拘っており、耳からもソーホーの世界に引き込まれる。光と影の魅せ方が美しい作品だった。
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