マリグナント 狂暴な悪夢のレビュー・感想・評価
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R18ホラーでありアクション映画であり
R18のホラー。DV男の暴力が閉じこめた悪魔を解き放ってしまう。抑圧された者の逆襲。物語は次第に手当たり次第の殺戮になって、アクション映画のようでもある。
マディソンの後頭部の出血、ガブリエルの奇妙な動きや醜悪な顔が髪の間から見えるわけなど、謎はきちんと説明されて、退屈する暇はなかった。
一つ残った疑問は2回あった非通知の電話。
1回めはマディソンの想像だとして、2回め、ショウ刑事と話したのは誰だ?
回転寿司行ったら牛の丸焼きが流れて来た衝撃
音楽、カメラワーク、内容、新感覚!
なかなかの気持ち悪さにビックリ
期待はずれ
面白かった!! かなり満足
殺戮の天使
休日の朝、ふと劇場へ行こうと思い立ってちょうどやっていたのがこちら。
(エターナルズは中座なしで乗り切れる自信isナシ。。)
始まってすぐ、そういやホラー耐性あんまないんだけど大丈夫かな?となったけどセーフでした。ヘレディタリー行ける人ならぜんぜん余裕だと思います。
客席は10代と思しきグループが多かったりと正しい層にリーチしてたしほぼ満席でした。
大枠としては子供の頃に母(70代)から聴いた都市伝説みたいな話。
割と早めにネタがわかってしまうので、種明かし待ちタイムがやや長かった。
アイデア自体はいいと思うし、ホラー描写はさすがの安定感だったけど、残念ながら予想外のことは起こらなかったなぁ。。
まあきっちり楽しませてもらったので全体的にただの贅沢なんですが。
80〜90年代のホラーものの志向を強く感じて、ノスタルジックな気分にはなれました。
小難しいことは言わないけどしっかりエンタメ、でも基本はドラマ重視だっていう感じが。
音楽の使い方がわざとらしくダサいねぇ(好感)。
sawの時は新時代のホラーみたいなイメージだったけど、御年44歳の監督としては近年は原点回帰みたいな感じかしら。
子供の頃に心動かされたものを長じて手がけるなんてクリエイター誰しもが憧れるだろうけど実現はとても難しいだろうし。
ただ呎は題材からいけばちょっと長い。この内容なら途中の連続する事件のくだりをもう少しタイトにやって100分くらいに収めてくれたらもっとありがたい(膀胱的にも)。
キリスト教における大天使ガブリエルは、マリアをはじめとする人物たちに受胎を知らせる優美な青年として描かれる…と。つまりは皮肉なネーミング。
彼が実はエミリーの望みを代行してるだけなのでは?という実存の揺らぎ方向に持っていくことも可能だったわけですが、話が長くなるし内向きになるので避けたのかな(DV問題もあるし救いのないオチになってしまう)。
とにかくアッパー系でウジウジしてないのは確か。
ただドラマ的にも、デザイン的にも、彼のキャラにもうひとひねり欲しい感じ。
正直見ただけではそんな怖くはないし、グッズが欲しくなるようなフェチ感も弱かった。
もしも続編作るならその辺を頑張ってほしいな。
観てる間は楽しかった
ひぃ
とてもよく出来たホラー
人に悪意が生まれるのは、何歳ころだろうか。生まれたばかりの赤ん坊には悪意はない。しかし5歳くらいの子供で意地悪な子がいる。人を叩いたり、騙したりする。
当方は4歳くらいの頃に近所の5歳くらいの悪ガキに「行けって言ったら走るんだよ」と騙されて、遮断器が閉じようとした踏切を走って渡ったことがある。自転車で通りかかった駅員にこっぴどく叱られたが、悪ガキは逃げていた。この悪ガキはこの15年後くらいに、二十歳で自殺した。
もしかすると彼は死に関心があって他人の死が見たかっただけで、悪意はなかったのかもしれない。しかしそんなふうな言い方をすれば、世の中に悪意が存在しなくなる。他人が不利益を被ることを願うのはすべて悪意だと考えるのが一般的で、正解だと思う。
では不利益とはなにか。痛い思いや辛い思いをさせられること、自分の持ち物を盗られたり取り上げられたりすること、他人と比較して不当に低い扱いを受けることである。子供は殴られたり罵倒されたり、服を脱がされて外に放り出されたり、おもちゃを壊されたりすると、それが自分の不利益であることを理解する。
しかしそこから悪意に至るプロセスがわからない。子供に悪意はないと言い張る人がいるが、本当にそうだろうか。当方に列車で轢かれるかもしれないダッシュをさせた近所の5歳くらいの悪ガキに、本当に悪意はなかったのだろうか。
本作品の冒頭に登場する病院は、まるでビデオゲーム「Resident evil」(邦題「バイオハザード」)の洋館のようで、怪しい雰囲気が満載だが、CGの出来はいまひとつかもしれない。当方には何故か新宿の都庁に似ているように見えた。
そこに入院しているのは8歳児だ。8歳ともなれば、被害者意識が生まれているし、リベンジの思いから悪意が生じる場合もある。被害者意識が強ければ強いほど悪意は根深くなり、一生消えることはない。当方も、小学校2年生のときにモノサシで酷く叩いた教師のことをいまだに忘れていない。その理由が教師の誤解だったことで、すぐに謝ってきたが、謝られても痛みの記憶は消えることはない。もし将来会うことがあってもモノサシで殴ることはしないが、嫌味のひとつも言ってやりたい気がする。
世の中には当方と同じように、被害者の思い出にいつまでも消えない怒りを抱えている人もいると思う。本作品はそういう人にとって、溜飲の下がるシーンを連発してくれる。権力と暴力に対してそれを上回る暴力で圧倒することは、リベンジできない被害者意識を持ち続ける人間にとっては、なんとも爽快である。
謎解きのような前半から、真相が判明する後半へテンポよく進む。目が離せない展開の中で無残な殺人が繰り返される。特に広い留置場から警察署内のシーンは本作品の白眉で、チンピラや警官を相手の立ち回りは、日本の時代劇の殺陣(たて)のようだ。このシーンを観るだけでも本作品を鑑賞する価値はある。ストーリーといい、ディテールといい、とてもよく出来たホラーだと思う。
そうきましたか!
70年代〜80年代B級ホラー映画への愛溢れるオマージュ
「SAW」、「死霊館」、「インシディアス」とハリウッドのモダンホラー界を常にリードしてきた鬼才ジェームズ・ワン監督の最新作「マリグナント」を鑑賞。「アクアマン」の世界的な大ヒットに恵まれ、今ハリウッドで最も信頼されているヒットメイカーの一人とも言われている。この監督の映画は人によって好き嫌いが分かれるが本作でも正に「やりたい放題」。彼は自分が撮りたいものを必ず一定のクオリティで成し遂げてきた。それがどんなに内容がくだらなくてもとにかく見せ方が上手いので彼の映画は全てテンポが良くて見ていて飽きさせない。
「マリグナント」は彼が時たまやる「オマージュ」作品で80年代のB級ホラーの「あの感じ」への愛溢れるオマージュ描写にホラー映画ファンとして感動してしまう。
特に本作はアート色が強く、ダリオ・アルジェントの映画を愛してきた者なら誰でも少し懐かしさを感じてしまうのではないか。カメラワーク、わざとらしいスモークを使った霧の演出や色合いなど、同監督は恐らく70年代後半から80年代のホラー映画から多大な影響を受けたのだろう。あまりグロテスクな要素に拘らず、サスペンスをメインに持ってきている辺りも好感度が高い。そしてアクション!本当アクションを撮るのが上手い監督。
かつてジェームズ・ワン監督は「狼の死刑宣告」というオマージュ映画を撮っていたが今回もその時と同じような感動があった。これからも期待大の監督だ。空気を読まずにがんばれジェームズ!!
色んな要素をぶち込んで美味しく焼き上げたケーキ
ポップコーンぶちまけながら観たい映画。
夢の世界ってこうだよな、さっきまで明るいシーンだったのに急に変なキャラでてきたりして…と思ったり。
主人公マディソンの夢の中に出てくるモンスターの正体と、現実世界とのリンクの謎を追いかけるというのが本筋なのですが、とにかくアップダウンの激しいジェットコースターに乗せられている感じ!
ホラーか、ミステリーか、サイコサスペンスか、アクションもありか!
生地にいろんな材料(要素)をぶち込んでものすごくうまいこと焼き上げたケーキ、そんな映画です。
個人的には何度も「ありえない!」と爆笑しそうになって、それがまた楽しかった。
R18でそれなりにグロもあるのですがあまり気にならなかった。
イットフォローズ?エクソシスト?リング?家のミニチュアはヘレディタリーかな?
といろんなホラー映画を思わせるカットがあるのがまたニヤニヤしました。
「キャビン」(ネタバレなしで見てほしい)が好きな人なんかは好きかと思います。
こんなの初めて♡すごい
すげーな、ジェームズワン。
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