沈黙のパレードのレビュー・感想・評価
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ガリレオのなかで一番楽しめなかった
最後の意外性だけは良かった。
設定や構造はよく出来ているし映像はキレイに撮れてるのだが、トリックとか動機と行動の整合性とか、被害者との思い出映像の散りばめ方とか、駄目な点が目立って楽しめない。
キレイな映像流すのにこんなに尺を振り分けずに、重要な行動に到る経緯を丁寧にするだけでもっと感動出来る良い作品になったんじゃないかと思う。
冒頭から胸の痛むストーリー
数年前から行方不明になっていた女子高生が、遺体となって発見された。警視庁捜査一課の刑事・内海によると事件の容疑者は、湯川の大学時代の同期でもある刑事・草薙がかつて担当した少女殺害事件の容疑者で、無罪となった男だった。男は今回も黙秘を貫いて証拠不十分で釈放され、女子高生が住んでいた町に戻って来る。憎悪の空気が町全体を覆う中、夏祭りのパレード当日、さらなる事件が起こる。(解説より)
久しぶりのガリレオシリーズ。
地元民に愛された女子高生の殺人を巡っての復讐劇。とは建前であるが実際は、、、
娘を持つ身としては終始観ていて辛い気持ちになった。
真犯人は特定されたものの、結局15年前の殺人の犯人は本当にあの人だったのか?やや未消化な部分もあったり、致命傷の前に通報すれば彼女は間違いなく助かっていたのに…というもどかしさを感じた。
ただ、中弛みなどなく、テンポ良いストーリー展開で総じて満足。
しかし変わらずのガリレオシリーズの面白さ、福山雅治&北村一輝のカッコ良さ、素晴らしいです。
次作は「透明な螺旋」でしょうか。
またいつか続編があることを楽しみにしてます。
物語と曲の世界観がマッチしていて切ない。
そこまで
ガリレオシリーズ劇場版第3作。 劇場版は切ないストーリーばかりだが...
面白かった!
スピンオフとして描いて欲しかった事件
少女殺人事件の重要容疑者を巡る謎に迫るガリレオの活躍を描く物語。
9年ぶりのガリレオ劇場版です。福山雅治演じるガリレオの魅力、柴咲コウ演じる内海との掛け合いの面白さ、全体を通して楽しめたと思います。
ただ、この作品、ガリレオがいる意味を感じません。映画冒頭でガリレオ自身が言っている通りで、天才物理学者が首を突っ込む事件ではなく、無理やりを感じてしまいます。
この作品の主役は北村一輝演じる草薙刑事。草薙の苦悩をより前面においた方が、物語としてはより深みがでて無理も感じなかったかもしれません。
私的評価は普通にしました。
凶悪な犯罪者は前半で死んでしまい、その犯罪者を始末したのは誰か、と...
いかにもTV的な、視聴者受けを狙ったオチのオンパレード。
原作未読。
改悪しているのかと思ったら、原作通りなんだそうな。かなり分厚い原作を”うまく”整理して、薄っぺらくしたと、他の方のレビューで知った。
初ガリレオ。ドラマも、映画前作・前々作も未鑑賞。
ガリレオのファンなら、主要3人の掛け合いを楽しめるんだろうな。
いつもの設定のひねりに歓喜したり。
最初ののど自慢の歌唱から、少女を取り巻く人々のアンサンブルに引き込まれたはずなのに、
機内鑑賞。映像も音響もよくないところで、かつ、疲れとお酒、高度が相まって、途中、寝落ち。
あ、と、とび起きたら、事件の真相解明していた。
ここだけ見ると、間が抜けていていてもついていける。
他の方のレビューを読んでいると、ミスリードが多くてと書いている方もいるが、そうか、ミスリードを知らない分、ついていけたんだろうな。
とはいえ、
前半、大げさにふった第1の殺人の真相究明はどうなった?フリだけでスルー?
ふてぶてしい蓮沼の態度でもむかつくが、”真犯人”と決めつけるには、疑問が。寝ている間に解明されていたわけではないし。
他の方のレビューを読むと、ある登場人物の行動に繋がっていくらしいのだが。
『64』のように、その方の地道な行動で、少しでも証拠が集まって真相に近づけたならまだしも…。
この映画だけで言うならば、蓮沼と言う人物のエピソードがなおざりなので、第3の殺人のトリックのために必要だった設定に見えてしまう。
そもそも黙秘すれば起訴されないって。
袴田事件は”自供”があっても、”証拠”で覆る。つまり、口を割らせられなかった責任じゃなくて、証拠を集められなかった責任?それを、”警察が生んだモンスター”って、言われても…。
立件できなくて臍を噛んでる刑事ドラマや検察ものをTVや映画でよく見ている身には、これだけの描写ではこのあだな、納得いかない。
警察官だった父との確執から、蓮沼の人格形成がこうなったことを言いたいんだろうけれど、舌足らず。映画だから表現足らずか。
第2の殺人の真相解明も、一見証拠があるようだが、憶測だらけ。
しかも、ここがこの話の肝なのに、人間性・人間関係が描かれていないから、なんだそれとシラケてしまう。
実はと展開した時の犯人。なのに、その後も何喰わない顔で、あの”場”に顔を出して笑っていられるのかが、一番信じられない。本気で”失踪”したのだと心配していたのだろうか。でも、現れれば、自分のやったことが仲間にばれるのに。その葛藤をきちんと描くだけでも、見ごたえあるドラマになるのにおざなり。
だから、その後の実は…は、カタルシスを生まない。視聴者受け狙いの設定にしか見えなくて…。
原作はもっと丁寧に積み上げているんだろうなあ。
でも、映像なら、小説でそれ相当の字数を要する表現でも、一瞬で魅せきることだってできるのに。
第3の殺人の真相究明は、鑑識・科捜研で良くない?
そして、湯川博士の登場の仕方のご都合主義さ。
インタビューにあるように二人の友情が織り糸ならば、他のレビューに書かれているように湯川博士の人間味成長譚なら、もっと違う登場のさせ方の方が納得するのに。
『沈黙のパレード』というタイトルに、心理戦の応酬と期待してしまったのも悪いのだろう。
”沈黙”はたんなる”黙秘”だし、”パレード”はお祭り。その二つは並列。肩透かし。
寝ていた部分を再視聴すれば、
もっと映像・音響環境の良い場所で再鑑賞すれば、
また、違った感想になるのであろうか。
でも、時間の無駄に思えてしまう。
満を持しての登場の割には腰を抜かした
真実を知る切なさが何とも言えない…。
ガリレオシリーズで、劇場版「容疑者Xの献身」「真夏の方程式」に続く第三弾となる「沈黙のパレード」を鑑賞。
冒頭で今回被害に遭ってしまう、歌が上手い女子高生がのど自慢大会で歌う「Jupiter」に感動してしまって、いきなり涙が溢れそうになってしまった。
その女子高生が遺体となって発見され、その容疑者として警察に逮捕されたのが蓮沼(村上淳)で、その蓮沼は湯川の同期で刑事でもある草薙(北村一樹)が以前担当した少女殺害事件の容疑者で、黙秘を貫き通し無罪となった男でもあった。
今回の事件を担当する事になった草薙が、蓮沼の名前を聞いた途端に嘔吐するシーンがあったが、草薙にとって蓮沼の事がトラウマレベルなのかが分かったし、その後の草薙が憔悴していく姿を見て自分を責めているのが物凄く伝わり見てる側も辛かったですね。
厄介な事に、今回の事件も黙秘を貫き通すなか証拠不十分で釈放されてしまったし、嫌がらせのように女子高生が住んでいた町に戻ってきて、しかも被害者家族が経営しているお店にお客として来るといった、被害者の気持ちを逆なでするような行動するなど、村上淳の演技がハマっていた。
蓮沼を犯人として様々な証拠を集めながら立件していくのかと思っていたら、夏祭りのパレード当日に容疑者である蓮沼が何者かに殺害されるという事件が起こり、蓮沼を殺害した容疑者として、女子高生に関わりのある家族をはじめ、恋人や彼女と関わりが深い近所の知人、彼女に歌を教えていた夫婦などを巻き込み、女子高生殺害の真実と容疑者である蓮沼を殺害した犯人を捜すといった物語が展開していく。
この映画を鑑賞してて、被害者である女子高生の父親役を演じた飯尾和樹さんの演技がホント渋すぎて上手かった。こんなに演技力があるとは思ってもみなくて、意外な一面を垣間見ることができました。
劇場版のガリレオシリーズを見てきて、思うのは真実を知れば知るほど切なさがあり、今回も物語が二転三転していく中で真相に辿り着くなか、ラストは何とも言えない気持ちになってしまった。
今作は、色んな立場の人の揺れ動く心が表現されていて面白い作品でした。
総集編っぽい
わりと強引
全員が関わっている気配が察せられ真夏の方程式のように倒叙でもっていく。構造がわかると冷めるが演出は巧い。ただ容疑者Xの献身も真夏の方程式も出来が良すぎたので煎じの感覚が拭えない。なんとなく華や興も欠けていて、吉高由里子や渡辺いっけいの存在がこのシリーズをどれほど和ませているか、居ないことでよく解った。
ドラマの常套手段としてよく使われるシチュだが、突きとばしたとき、当たりどころがわるくてシんでしまう──というのがある。
ちなみにこれを使うとドラマが一気にうさん臭くなる。
本作でも、悪意なく突きとばした拍子に倒れ、シにはしないが意識をうしない、シんだと誤認される──という展開があり、かなり興醒めだった。
突きとばされてシぬってのは、なんつうか豆腐の角に頭をぶつけてシぬ──みたいなもんであって、ましてガリレオで使われていることで悪目立ちしてしまった。
また、まだまだ福山雅治も北村一輝も柴咲コウも若いけれど、いずれ世代交代もあるのかもしれないと、今回思って、ちょっと哀しい気分になった。
──というのは、たとえば金田一耕助といえば石坂浩二だ。ロートルにとってそれは絶対で、古谷一行でも長谷川博己でもやはりちがう。
こういうのは007などとは違い湯川学はぜったい福山雅治なのだ。その認識があると世代交代するとなれば、やっぱりちょっと哀しい──わけである。
さらにロートルファンはドクターストレンジのかたわらにはかならずベネディクトウォンが居るみたいに、ずっと湯川先生のかたわらには渡部いっけいが居てほしかった。
まだまだ若いとはいえ、湯川先生の顔の輪郭に年輪を感じ、世代交代のことを考えてちょっと動揺した──という話でした。
──
個人的に日本映画のレビューで再三言うことだがテレビ系の監督には出来不出来以外の文句がない。
テレビ畑の監督は、基本的に非アーティストで、情熱や衝動などに突き動かされて映画をつくっているわけじゃない。
撮影所で技術を習得し、それをエンタメに転換している職人。非旬報系と言ってもいい。日本映画が地に落ちたのは映画をアートと勘違いする輩が跋扈したからだ。
現実に近年のカメ止め以外の日本映画の成果といばガリレオのシリーズやHEROやマスカレードや踊る大捜査線や罪の声や祈りの幕などでありすべてテレビ出身の監督によるものだ。そのことをもっと多くの観衆が認識することによって旬報系のアート映画がいずれは全滅してほしいと個人的には思っている。
北村一輝の焦燥感
衝撃が多すぎる
定食屋の娘が殺され、死体が発見された。
その娘は歌手を目指していて、家族や周りの人達も期待し応援していた。
娘を殺した犯人は捕まったが何も話さず、保釈された。
娘を応援していた人達は犯人のことを許さなかった。
そんな中犯人が殺された。
警察は娘に関係している人達を調べ、その人たちがそれぞれ何かの役割を実行していることまでわかった。
そして、犯人を殺したという人物が現れて供述も違和感がなく殺した動機もしっかりしていたが、本当の動機は別にあったという内容だった。
原作の内容がきれいにまとまっているなと思いました。
原作を読んだときは驚きましたが、映像で改めて観ても驚くことばかりでした。
話しの内容はわかっていたのに、あっという間に終わってしました。
2023 40本目
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