JOINT

劇場公開日:

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解説

名簿売買、暴力団、特殊詐欺、ベンチャー投資、外国人犯罪組織など、現代日本で現在進行形の裏社会をリアルなタッチで描いた犯罪ドラマ。刑務所から出所した半グレの石神武司は個人情報の名簿を元手に詐欺用の名簿ビジネスを始め、成功を収める。カタギの親友ヤスから投資を勧められ、ベンチャービジネスに介入し、投資家へと転身を図った石神は裏社会から足を洗おうとするが、大手取引先から過去を問題視され、先方から「石神を外すように」との条件を出さてしまう。一方、石神の後輩・広野が所属する関東最大の暴力団・大島会は、組を破門された武闘派たちが決起した壱川組から抗争を仕掛けられていた。かつて大島会とつながりのあった石神もカタギかヤクザ、大島会か壱川組という、究極の決断を迫られる。主人公の石神を本作が俳優デビューとなる山本一賢が演じる。監督は本作が⻑編監督第一作となる小島央大。

2020年製作/118分/G/日本
配給:イーチタイム
劇場公開日:2021年11月20日

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(C)小島央大/映画JOINT製作委員会

映画レビュー

0.5名簿屋

2024年7月21日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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odeonza

4.5生き方を貫こうが変えようが、鳥瞰するものが頂点に立つ

2024年7月16日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

秀逸なプロット ヤクザが絡むがヤクザだけではなく、ビジネスが絡むが詐欺も絡む。 「生き方」 生き様 物事の考え方 生き方に筋が通っていれば「良し」とされがちだが、危険でもある。 変えられない人も大勢いる。 主人公の石神タケシも変えられないタイプなのだろう。 そもそもヤクザだった彼は、ヤクザ特有の考え方を持ち、その根幹を変えることなどできない人物。 移民マフィア「リュウドウ」 彼らは賢く、紳士的で残虐だ。 彼らはかねてからの目的だった大島会と手を組み、公共設備のルータにウィルスを仕込んですべての個人データを手に入れる。 そのために活躍するシステム「TITAN」も手中にした。 「もうこの国で我々が知らないことはない」 名も知られていないほどの組織が徐々に大きくなる様は、とても現実的だ。 ヤクザ内部の分裂はそれを後押ししている。それに気づきもしない。 タケシは堅気として仕事を始め徐々に軌道に乗るものの、個人情報を整理するシステムは彼にとっては諸刃の刃だった。 TITANを抜け、市川会と大島会の抗争に足を突っ込んでいく。 やがてかわいがっていた子分のユウキが市川会アラキに殺される。 ユウキの妻を守るために支度金を渡すが「ユウキの女なったとき、覚悟はできていた」と言ってお金を返される。 このシーンはタケシの心を大きく動かしたのだろう。 組員が殺されても何もしない組 一度縁を切った焼肉屋の仲間を頼り、リュウドウにたどり着く。 彼を知るリュウドウは、大島会長と会う段取りと引き換えにアラキを始末する約束をした。 しかしタケシは、自ら引き金を引く。 さて、 このタイトルは意味深だ。 公共設備の中に仕組まれたウィルス インテリマフィアの最終目的は何だろう? 人脈もつながりがある。 システム会社が開発した「社会が便利になるツール」は、その目的のために使われるのではなく、個人情報を抜き取るための道具。 知るものと知らざる者 一般には誰も知らないところで起きている着々とした準備 そういうのは結構蔓延っているような気がしてくる。 脚本と構成がとてもよく練られていた。 犯罪を面白い角度から描いている。 暴力シーンを極力抑えているあたりもよかった。

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R41

4.0サイレント・ノワール

2022年1月1日
iPhoneアプリから投稿

激しい撃ち合いやカーチェイスは無いが、凍てつく様な冷たい熱が滲む。今をリアルに切り取りとったシーンは、過度で無い分、現実感が漂う。 派手さを抑えた全編に通底する役者やスタッフの熱い情熱が、静かに観る者の心を満たす。 これまでのノワール作品とは一線を画す、独自性の高い佳作。

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xa

3.0課題も残るが挑戦的で魅力的

2021年12月19日
iPhoneアプリから投稿

2021年劇場鑑賞35本目 良作 61点 最後の最後まで見るか迷っていたが、見て良かった作品。 ここまで小規模の自主映画を誰かの声で存在に気づいたのではなく、自分でこの作品に辿り着き興味を持ち、調べて東京まで足を運んで夜21時から鑑賞する。 また映画に対する自分自身のあらゆる幅が増したきっかけになった作品になりました。 当方この作品に気付けたのもこのサイトの上映予定作品をリサーチしていた際に、ポスターとタイトルにまず目がつき、当方御用達のヤクザや刑事物のサスペンス系だと確信し、予告をみて、監督について調べて、もうその頃には見る気でいました。 ここのレビューも拝見していたので、それも含めて述べると想像していたよりは役者さんの演技はひどくなかった、けど決して目を見張るほどの怪演などはなく、強いていうなら和室で仲間の借りを返すのにやってきた人たちが、からの拳銃を怖い人に渡されてどうのこうの〜のシーンは迫力ありました。 やはり本当に役者で生きている方は違うなあと、ある意味今作でそれに気付けました。 棒読みだとか聞き取りづらいとか、こんなに人いらないとか、見分けづらいとか、でも絵は綺麗だとか、撮り方が良いだとか、全部納得でした。

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サスペンス西島