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映画レビュー
決別のあとの悲劇
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序盤、手ぶれの画面に酔いそうになり、ストーリーも淡々と進み何がテーマでどんな展開になるか見えなかったのですが、中盤過ぎから引き込まれました。
事実ははっきりしています。ギテ(イ・ジェフン)はこの世にすでに存在しない。ベクヒ転校して、ドンユンは高校中退で、二人ともギテと離れてしまった。親友だったはずのドンユンはギテのお葬式にも顔を見せていない。でも実情が最初は見えてきません。
3人を軸とした過去と現在が交錯する描写でだんだんと経緯が見えてきます。ギテは注目してほしいあまり、友達が自分から離れるのが怖くてたまらなくて、子供のように感情を爆発させて暴力をふるい、友情も炸裂してしまいます。ベクヒもドンユンも失った結果、ギテは最悪な方向に進んでしまいます。
ギテの不安と焦りと怒りのイライラした感じ、イ・ジェフンはうまく演じてました。「本当の友達だと思ったことがない」というドンユンが投げかけた言葉、これはギテにとって、ナイフを胸に突き刺されたようなものだったのでしょう。しかし、ベクヒとドンユンにはギテから離れてしまって当然の言い分(なりゆき)があります。
見終わったあとも、胸がひりひりして、いろいろと考え込んでしまいました。
いい映画でした。
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