猫は逃げた

劇場公開日:

猫は逃げた

解説

「愛がなんだ」「街の上で」の今泉力哉が監督、「性の劇薬」「アルプススタンドのはしの方」の城定秀夫が脚本を務め、飼い猫をどちらが引き取るかで揉める離婚直前の夫婦とそれぞれの恋人、不器用な4人の男女を描いたラブコメディ。今泉と城定が互いに脚本を提供しあってR15+指定のラブストーリー映画を製作するコラボレーション企画「L/R15」の1本。漫画家・町田亜子と週刊誌記者の広重の夫婦。広重は同僚の真実子と浮気中で、亜子も編集者の松山と体の関係を持っており、夫婦関係は冷え切っていた。離婚間近の2人は飼い猫のカンタをどちらが引き取るかで揉めていた。そんな矢先、カンタが家からいなくなってしまう。亜子役を「追い風」の山本奈衣瑠、広重役を「孤狼の血 LEVEL2」の毎熊克哉、真実子役を「階段の先には踊り場がある」の手島実優、松山役を「ミュジコフィリア」の井之脇海が演じるほか、お笑いコンビ「オズワルド」の伊藤俊介、中村久美らが脇を固める。

2021年製作/109分/R15+/日本
配給:SPOTTED PRODUCTIONS
劇場公開日:2022年3月18日

スタッフ・キャスト

監督
脚本
城定秀夫
今泉力哉
エグゼクティブプロデューサー
佐藤現
プロデューサー
久保和明
企画
直井卓俊
撮影
平見優子
照明
本間光平
録音
岸川達也
サウンドデザイン
山本タカアキ
美術
禪洲幸久
スタイリスト
小宮山芽以
ヘアメイク
杉本あゆみ
寺沢ルミ
編集
岡崎正弥
音楽
菅原慎一
主題歌
LIGHTERS
助監督
平波亘
劇中漫画
岡藤真依
スチール
柴崎まどか
キャスティング
伊藤尚哉
宣伝美術
寺澤圭太郎
全てのスタッフ・キャストを見る

関連ニュース

関連ニュースをもっと読む

フォトギャラリー

  • 画像1
  • 画像2
  • 画像3
  • 画像4
  • 画像5
  • 画像6
  • 画像7
  • 画像8
  • 画像9
  • 画像10
  • 画像11
  • 画像12
  • 画像13
  • 画像14

(C)2021「猫は逃げた」フィルムパートナーズ

映画レビュー

3.5猫“で”逃げた?

2022年3月22日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

萌える

今泉力哉と城定秀夫がそれぞれ互いから提供された脚本で、R15+指定のラブストーリー映画を監督するコラボ企画「L/R15」の第2弾。先月公開された第1弾「愛なのに」と役割を入れ替え、この「猫は逃げた」は城定が脚本、今泉が監督を担っている。

漫画家の亜子と週刊誌記者の広重は、猫を拾ったことが縁で結婚したが、現在はそれぞれに不倫相手がいて離婚するつもり。ただし猫のカンタを自分が引き取ると言って互いに譲らず、そうこうしているうちにカンタが行方不明になる。

たとえば、夫婦とそれぞれの不倫相手の計4人が一堂に会し、気まずい雰囲気になったり言い争ったりするのは、今泉監督が得意とするシチュエーションであり、脚本を書いた城定によるリスペクトが感じられる。

ただまあ、恋、愛、セックスにユーモアを交えつつも真正面から向き合った「愛なのに」に比べると、本作のほうは飼い猫をめぐる騒動の尺が思いのほか長く、猫好きにとってはそれもまた魅力になりそうだが、相対的にL/R15としての特色が薄れてしまった印象だ。今泉監督がR15+要素から逃げた、というわけではないだろうけど。

出演陣の中では、広重の同僚で不倫相手の真実子を演じた手島実優の色香がとてもよかった。撮影は「少女邂逅」にも参加していた平見優子、本作でも大いに貢献している。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
高森 郁哉

1.0猫はかすがい

2024年3月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
コメントする (0件)
共感した! 0件)
odeonza

3.0☆☆☆★★ ちょっとだけの感想で。 城定×今泉コラボの第二弾。 公...

2024年3月16日
iPhoneアプリから投稿

☆☆☆★★

ちょっとだけの感想で。

城定×今泉コラボの第二弾。
公開は監督城定・脚本今泉の『愛なのに』が先でしたが、時間の都合でこちらから先の鑑賞。
その為に『愛なのに』を観たらオ◯ロ繋がりだったのをこの後に知る事になりました。
(直接的に2つの物語とは直結してはいませんが)

方向性は気軽に明るく楽しめるライトピンク(決してポルノではなく。ここ大事なところ)を目指していると思います。でも全然エロくないのはちょっと残念。ベットシーンにしろ裸の場面にしろパターンに変化がなさ過ぎて萎えて来る有様なんだもの(T-T)なんだよ〜!監督まさか童貞かよ〜!

肝心の中身はどこかで観たことがありそうな内容でした。ちょっと今すぐには思い出せないんですが、何となく既視感のある話ですね。その内に思い出したらレビューを改訂し記すかもしれません。

それでも、映画の取っ掛かり部分から暫くは面白く観てはいました。でも、次第に面白味を失って行ってしまったのですが。後半で『家族ゲーム』画角から始まる今泉印の場面が展開。
ん?ちょっとまてよ!これは城定脚本だったよなあ〜。
成る程!城定監督…どうやら今泉監督作品を研究している風な雰囲気がうかがわれますね。特にこの場面等は今泉監督の『街の上で』での、後半に於ける笑いが弾ける場面を踏襲している風な、、、多分、当たらずとは言え。この予想はかなり近いと思いますね。
但し、『街の上で』程には笑いが弾けてはいないのは。そこに至るまでが少しダラダラとした内容だったからでは…と思うんですよね〜。

以下、『愛なのに』へと続く。

2022年3月19日 丸の内TOEI 2

コメントする (0件)
共感した! 0件)
松井の天井直撃ホームラン

4.5しょうもなさが愛しい群像劇の良作

2024年1月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

登場人物も、メインとなるシチュエーションも、できる限り絞っている分、登場人物同士の関わり方が丁寧に描かれている。それにより、それぞれの関係が微妙に変化していく様も、説明ではなく、観客側の発見としてよく伝わってくる。
例えば、相手との営みが始まるきっかけとして、どちらが積極的に誘っているかとかなどのちょっとした仕草で、相手へののめり込み具合や、本気度が透けて見えてくるのだ。登場人物の口から語られる言葉と、行動のズレの積み重ねが、物語をとても豊かなものにしてると感じる。
また、「おお、そこにスポットを当てるんか。でも、言われてみれば確かになぁ」というエピソードの選択もうまい。
出てくる主要人物たち、それぞれがしょうもない。けれど、そのしょうもなさが愛しい。

タイトルにも出てくる「猫」について。
「岩合光昭のネコ歩き」かとツッコミたくなるくらい、こちらもとても丁寧に撮影されていた。猫たちは、まるで監督の指示を受けて演技しているかのように、その場にピッタリな動きを見せるのだが、どうやって撮影したのだろうか。
猫を飼ったことのない私は、サッシの隙間が開いているだけで、「あっ逃げちゃう」とドキドキしていたが、一緒に観ていた妻から「猫は、人じゃなくて、家に懐くって言われるくらいだから大丈夫じゃない? オスは発情期になるとどっかに行っちゃうこともあるみたいだけどね」とプチ情報を聞き、より豊かにストーリーを楽しめた。お茶の間で映画を観る良さっていうのもあるなぁと改めて感じた一コマ。

他にも、オズワルド伊藤演じる映画監督をコケにする場面が、個人的にかなりツボった。「アガペーとエロース」が、しばらくクセになりそう。

「愛なのに」も好きだったが、こちらもとっても好きだった。やっぱ、自分は城定秀夫が好きなんだなぁと再確認。

コメントする 2件)
共感した! 8件)
sow_miya
関連DVD・ブルーレイ情報をもっと見る

「L/R15」シリーズ関連作品