前科者のレビュー・感想・評価
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リアルな演技
ほとんど知られていない保護司という仕事を出すことで、罪を犯した人の人生、その更生について考えさせられる作品。
なんといっても出演者の演技が素晴らしい。
映画らしくない、日常を感じる。しかし、その中に感情の動きや緊張のシーンが入ることで惹き込まれる。
殺人を犯した人間は死刑だ、そう一言で切ってしまうのは簡単で楽な道だけど、人が人として生き返る、更生という道を被害者にも加害者にも与えるべきという、難しくも理想の考えを提示してくれる。
主人公の過去の経験とその弱さ、人間味が登場人物(前科者)の心に寄り添っていて、「頑張れ」と応援したい気持ちにさせてくれる。
ただ単に感動ではない
保護司の存在をこれまで知らなかった。報酬もなく、前科が殺人だったら身に危険すらある、それをやる人がいるのか調べたら日本で5万人ほどいるとのことだった、、多さにびっくりした
有村架純が演じる保護司として相手に奉仕する姿を見たら、なんか自分がほんとにちっぽけに見えた
有村架純、森田剛、全ての出演者の演技も素晴らしく、ストーリーも面白かった。
ただ単に感動って感じではなく、なぜかわからないが終盤までずっと自然に涙が止まらなかった。。
いやいやいや
原作マンガもドラマも見てないけど、
全体的に映画としてどうなんでしょうねっていう出来。
題材とストーリーは良いのに構成と演出で台無しにしてる印象で、
急に大声で泣くとか、登場人物の言動に違和感あるとか
いわゆる邦画の良くない部分を存分に出してきたように見えた。
特に”真司君”に関しては演者さんの力量もあるのかな、
まさに「演技をしています!」って感じで出てくる度に白けてしまった。
逆に演出って意味では終盤の、
ホームビデオの画面が外から見える演出だけはとても良かったと思う。
ただ全体としてはやっぱり取って付けたようなエピソードの連続で、
そのうえで登場人物の言動が不自然なもんで誰にも共感できないし
非常に大切なテーマを扱っている割に、何もこちらに提示してこないっていうか。
まぁとにかく、何となく感動するような気はするけど
ひとつの映画として振り返ったときに、ぜんぜん褒められる出来ではないかなって感想でした。
迫真
森田剛が解散したとは言えつい最近までアイドルだったとは思えないコミュ障犯罪者
キュートな有村架純が出来る限り冴えないブスに寄せる
これだけで俳優の凄さがわかる
ヒューマンドラマ的に観ていると突然バイオレンスドラマ的なシーンが出てくるのでそういうのが苦手な人は注意
やっぱり完全無欠の大女優
アラサーになっても輝くようなキュートさゆえにアイドル視してしまいそうですが、この映画を見てあらためて大女優だと思った。どの映画も派手で輝くような「演技してます!」的な演技はないけど、巻き戻したくなる印象的なシーンが沢山ある。花恋もこの映画も、その辺にいるありふれた女の子としての演技は僕らを映画に引き込みます。磯村勇斗もいい味出してましたね。
抜け出せない不幸を考えさせられる映画
保護司から見た視点で、刑務所から出所した者の心の更生と葛藤が描き出される。保護司も未熟であり、出所者との関係に翻弄される日常が見え隠れする。登場する前科者のキャラクターにリアリティがあり、物語の世界に引き込まれた。
保護司の住む町で起きた「警官が銃を奪われる事件」をきっかけにして、ある前科者の生い立ちと、その家族の生い立ちが浮き彫りになる。また、その前科者が幼少期に父親から受けたこと、その父親が母親を死なせてしまった過去が見えてくる。前科者が過去に経験した事実が丁寧に描かれていて、その前科者の感情を読み取りやすく、この境遇に置かれた不幸が鮮明に感じ取れた。
また、その家族は警察や役所に救いを求めていたにも関わらず、警官や役所の人達が仕事の手抜きや体裁を繕うだけの扱いでそのことが見過ごされ、結果としてその母親の死に繋がった事情も描かれる。物語であるが妙にリアルである。
この映画は、前科者は「その暗い生い立ちの世界」から抜け出せない葛藤で終わる。劇中の前科者自身もその自覚があり涙したのだと思う。こうした不幸の複雑さは、我々の身の回りに現実にあっても、当事者の周辺の者同士でしか共有されない。作品化されたことで、人々に共有されていくのだろう。
保護司
ドラマも素晴らしかったけれど、映画はさらに跳躍して重厚な物語を見せてくれる。
てもそれは、徹底して弱者が社会の歪みに落ちていく世界で、怒りと復讐が連鎖する哀しい姿。
そんな中で、保護司の主人公はただただ誠実に寄り添う。特別な能力や才能がある訳でもない彼女は、自身も苦しい過去を背負う身でありながら、だからこそもう一度社会で生きていけるように献身的にサポートをする。過去の自分を救うように。
それでも再犯で刑務所へ戻ってしまう人も多いリアリスティックさがこの映画ではしっかりと踏襲されているから、観ていて苦しくて切ない。でも、あたたかい。
自分や大切な人たちを加害者にも被害者にもしない為に何ができるだろう。
そしてもし、そのどちらかになった時、どうするべきかを教えてくれる。
有村架純の演技幅に
驚いた。丸顔の、かわいいお嬢様。と勝手なイメージを、持っていたが…
また、森田剛の哀愁もよかった。一度転落すると、なかなか這い上がれないのは、前科者に、限らない。
格差社会の縮図にも思えた。
兄の誠は、必ず。また、更生できると、思えるラストの印象だった?
寄り添い
ドラマから好きで見てました。今回は有村架純扮する阿川の保護司になった理由が明らかになる。森田剛扮する工藤誠の生い立ちに泣ける。いろいろな前科者との出会い。みどりとの関係が好きです。ラストは泣けました。犯罪を犯した人に、社会は厳しい。ましてや殺人は…。それでも、寄り添って人間になってほしいと奮闘する阿川に、期待してしまう。
玄人ツワモノ作品。
連続ドラマ版「前科者 新米保護司・阿川佳代」(全6話)の後に映画を鑑賞したが、ドラマを観ていなくても十分楽しめる。
役者さん1人1人の存在感が大きく見ていて目が離せなかった。
特に有村架純さん。自分が見て来た中の印象では貧しくも健気に頑張る女性、働いて悩んだり恋をしたりする今を生きる女性の等身大だったりどれも好感の持てる役ばかりですが今回もまた猪突猛進なところがあるけれどチャーミングで振り切れてる演技が素晴らしくて更に好きになった。
若葉竜也さんが出ているものは気になる…やはり今作でも期待以上。まだまだ、違う表情が見られそうで今後の作品も楽しみだ。
北村有起哉さん、マキタスポーツさん、磯村勇斗さん、石橋静河さん、どなたかが出演されてるというだけで観る気を呼び起こす俳優さんたちばかりでした。岸監督ありきなんだと思わされる太鼓判。
新米保護司・阿川佳代
WOWOWのドラマで前日談が公開されていた、保護司と対象となる前科者との関係を描いていく。
新米保護司(有村架純)が担当している対象者(森田剛)が事件に巻き込まれる。
エピローグが長く、説明過多の印象を受けた。
前を向く、信じてくれる人と。
本作は前科者とその更正を手助けする、保護司を中心に描いた物語。
人は様々な境遇を経て、生きている。
苦しみや悲しみ恐怖に逃げたくもなる、
そして逃げてしまう。
それでも、また、前を向き立ち向かう勇気を振り絞り、
歩いて行く。
1人で歩くのではない、
信じてくれる人がいる。
だから、前を向ける、
そんなメッセージを感じました。
良い役者揃い
豪華です、最近見る映画に連続で
リリーフランキーさんが出てきて
出てきたの全部クズ役だったので延長みたいな気持ちで見てました。
幼少期にされた虐待、施設での虐待、母親を助けなかった警察官、など、小さい頃ひどいことをした人を復習する話です。
犯人じゃないのに犯人と思われながら追われてたけど
犯人は、弟。
森田剛さんの演技を見るのがヒメのアール以来でしたが、やはりこの人の演技はすごいです。
引き込まれます、リアルすぎます。
有村架純のラブシーンあるの知らなくて
結構びっくりしました、ちゃんと1人の女性でした。
が過去にあんな事故があったから、今の職務についたんですね。
本に書かれた、なぜおまえはいきてる、
最後には成仏と言うか、気持ちの整理がしっかりついて学校に本を返せててよかったなと思いました。
ドラマを見て映画も見ましたが裏切らない良さでした。
見てよかったです。
出てくる人ぜんいん演技がうまくてすてきでした。
有村架純先生
…保護司という職業
前科のある人を更正させて
社会復帰させるお仕事。
とても重要なお仕事なのに無償です
ボランティアに近いですね
有村架純の柔らかさと森田剛の硬い表情が学校の先生と生徒の様です
…不条理の多い世の中
再犯を犯す背景には恨みによって起こされる事が多いのかも
…断ち切れない思い
最後のところまで突き進んでしまう
やりきれない思いがあります
そんな中刑事役のマキタスポーツさんが出てくるとこれはコメディかな
と思ってしまう笑ってないけど
石橋静河さんも先生を
励ましたりして和やかな雰囲気です
人間が出来ていない
と思ってしまいますが…(有村)
先生はダメダメだからいいんだよ(石橋)
と言っていました
そうなのかもしれません
…同じ人間だもの
つきあい方は皆それぞれ
…頑張らないでね
阿川先生も
誰でもそう
犯罪を犯した人達が社会に更生する為にその手助けとして働く保護監査人が存在する。ただそれはボランティアでしかなく誰かにやらせられているものとは違います。それでもその人に対する責任に重大性は、とても重いかもしれない。ドラマからの映画版でしたがとても良かったです。
人を殺めた事で社会的には、人間として受け入れられる事が出来ない前科者を社会に復帰させようと奮闘している保護官の姿がとても良かった。
犯罪者が犯罪を繰り返すのには、今までとの関係性が断ち切れないからこそ起こりうるものかもしれない。
そこで新たな関係性を築こうとしても誰にだって難しいと思う。
保護官という仕事は、世間的には認知度が低いかもしれないけど、この映画をきっかけにもっと多くの人が知ってほしいと思う。
そこで犯罪を犯してしまった人を犯罪だけではなく、もっと心の弱い部分にも目を向けてほしいと思う。
そうすれば、全てを受け入れる訳ではないけど、その人にとっても自分にとってもより良い社会になるような気がする。
誰かの悲しみは、また他の誰かの悲しみでもあるのかなって感じる作品でした。
今年のトップクラス 惚れんなよ~
既に上映は終わっていますが、今年のトップクラスの作品だと思いますので、レビューします。
保護司の有村架純さんの眼鏡姿が萌えます。物語は社会性とエンタメ性を高次元で両立しています。ふたやま程、山場があり、最後までハラハラします。
気になる方はレンタル等で視聴されるとよいと思います。
あまり感情移入出来ず
良く出来た作品だと思いますが、感情移入出来ずに観終えた。脚本なのか構成力なのかは判らないが、映画を観ている感覚にならなかった。何故?
CODA、ドライブなどは、立て続けに3回も鑑賞した泪大好きな私が?
それぞれに人生がある
保護監察官と前科者、警察官それぞれの人が現在に行き着くまでの壮絶な過去があって、その人格を構成するまでの過程が見えるいい作品だった。
有村架純の綺麗事が胸につっかえる感じがして、あまり好印象ではなかった。
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