ジャッリカットゥ 牛の怒り

劇場公開日:

ジャッリカットゥ 牛の怒り

解説

怒り狂う暴走牛と1000人の村人たちが繰り広げる戦いを描いたインド発のパニックスリラー。南インド、ケーララ州のジャングルにある村。冴えない肉屋の男アントニが1頭の水牛を屠ろうとすると、命の危機を察した牛は怒り狂って脱走する。肉屋に群がっていた人々は慌てて追いすがるが全く手に負えず、暴れ牛は村の商店を破壊し、タピオカ畑を踏み荒らす。恋心を寄せるソフィに愛想を尽かされたアントニは、牛を捕まえてソフィに見直してもらおうと奔走。村中がパニックに陥る中、密売の罪で村を追放された荒くれ者クッタッチャンが呼び戻されるが、アントニとクッタッチャンはかつてソフィを巡っていがみあった仲だった。牛追い騒動は、いつしか人間同士の醜い争いへと展開していく。

2019年製作/91分/インド
原題または英題:Jallikattu
配給:ダゲレオ出版
劇場公開日:2021年7月17日

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(C)2019 Jallikattu

映画レビュー

5.0今年一番の衝撃作

2021年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

インドのある村で、牛が暴れてめちゃくちゃになるというシンプルなプロットなのだが、とんでもない化け物みたいな傑作だった。世界はでたらめに動いているんだなと強烈に納得させられてしまった。
物語の進行は全く秩序だっていない。牛が暴れる、男たちが狩りに乗り出す、男同士の遺恨があったりして村人同士でもめまくる、牛が穴に落ちたので、なんとかロープで持ち上げる、最後に大勢の男たちが次々に山のように重なり出して、映画は終わる。近代の人間社会の秩序がここにはない。そういう秩序ある社会で生きる私たちの理解の外にある何かが、この物語の中で進行している。むき出しの蛮性と無秩序が映画全編を支配しており、なんというか、人間の原初の形態に近いなにかを見せられたような気分になった。この映画はギリシャ神話みたいなものに近いのだと思う。善悪ではなく、混沌の暴風。
とにかく、今年一番の衝撃作だ。

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杉本穂高

3.5一匹の牛に“人間の皮”を剥がされた1000人の獣

2022年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

高橋ヨシキさんがYouTube番組の中でおススメしていて気になっていた作品をゲオで見つけたので早速レンタルしてきた。
正直、登場人物の顔の区別がつかず、最初から最後まで誰が誰か分からない状況の中、通常のセオリー無視の撮影と編集で何が何やらと混乱しているうちに、物語は収拾のつかない大騒動に発展。
クライマックスの群衆シーンは、まさに地獄絵図。

小さな村の肉屋から逃げた牛を追うというだけのシンプルなストーリーだし、化け物じみた大きさとか特別狂暴とかではなく、ごく普通の、むしろ痩せっぽちの牛一頭に翻弄され、やがて常識や倫理、建前と言う“人間の皮”を剥がされ欲望剥き出しの獣に戻っていく1000人の村人の姿に普遍的な人間の本質を見てしまう。
いや、そんな難しいことは置いておいても、2000人のエキストラが松明やライトを持ちながら暗い林の中を駆け回る絵面だけでも見る価値あり!

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青空ぷらす

1.5ポスターに騙された感

2022年1月29日
iPhoneアプリから投稿

動画配信の有料コンテンツで鑑賞。インド料理屋でポスターを観た時には、かなりの衝撃作かも…と期待したけど、どんな視点でどこに感情移入していいやら最後までブレブレな気分のままで、入り込めずに終わりました。そもそも牛、怒ってるように見えないし、あの程度の暴れ牛をあの大人数で捕獲も制御もできない理由がわからん。カオスを狂気ととらえるにはカオス度も中途半端だし、笑うにも笑えん。映画館で観なくてよかった。

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りら

3.5水牛を巡った狂気の動乱。

2022年1月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

水牛を巡った狂気の動乱。

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御納戸色

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