草の響き

劇場公開日:

草の響き

解説・あらすじ

「そこのみにて光輝く」「きみの鳥はうたえる」などの原作で知られる夭逝の作家・佐藤泰志の同名小説を、「寝ても覚めても」の東出昌大主演で映画化。心のバランスを崩し、妻と一緒に故郷・函館へ戻ってきた工藤和雄。精神科の医師に勧められ、治療のために街を走り始めた彼は、雨の日も真夏の日もひたすら同じ道を走り続ける。その繰り返しの中で、和雄は徐々に心の平穏を取り戻していく。やがて彼は、路上で知り合った若者たちと不思議な交流を持つようになるが……。慣れない土地で不安にさいなまれながらも和雄を理解しようとする妻・純子役に「マイ・ダディ」の奈緒、和雄に寄り添う友人役に「明日の食卓」の大東駿介。「空の瞳とカタツムリ」「なにもこわいことはない」の斎藤久志が監督を務めた。

2021年製作/116分/PG12/日本
配給:コピアポア・フィルム、函館シネマアイリス
劇場公開日:2021年10月8日

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(C)2021 HAKODATE CINEMA IRIS

映画レビュー

4.0東出昌大が走ったコロナ禍の函館 奈緒の献身的な寄り添い方に唸る

2021年9月20日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

初号試写で鑑賞。佐藤泰志原作の映画化は5本目。シネマアイリスの菅原和博代表にとっても節目の作品といえよう。決して派手な作品ではないうえに、観光都市・函館もコロナ禍で大打撃を受けた。製作が困難を極めたのは言うまでもない。
そんな人気の少ない函館の街を、黙々と走る男。心の病を患った和雄が、治療の一環として街を走るなかで、若者たちとの出会い、ささやかな触れ合いが心の平穏を緩やかに取り戻していくさまを東出昌大は根気強く和雄に寄り添いながら演じている。
そして更に、その和雄に文字通り寄り添いながら献身的に支える妻に扮した奈緒の説得力が、今作の特筆すべき点といえる。今年も公開作品が7本と既に売れっ子といえるが、今後さらに作品数が増えていくのではないかと感じさせられる演技だった。

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大塚史貴

3.5繊細な心の揺れ

2025年4月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

東出昌大の繊細な心の揺れの表現が上手かったです。和雄は、男は強くなければならない、妻子を養わなけばならないという社会からのプレッシャーに苦しんでいるように見えました。とはいえ、妻も辛いですよね。でもこういうカップル、割といると思います。妻が退職せずに男性並みに稼げたら、解決する問題なのか?あるいは、妻が稼ぐ場合は離婚になるのか?

原作が佐藤泰志と知らないで鑑賞したのですが、途中から気がつきました。それくらい繊細な作品でしたし、役者のオーバーでない表現力も作品に合ってました。

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ミカ

2.5自律神経

2024年6月17日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

難しい

精神を患い、東京から故郷の函館に戻ってきた主人公(東出昌大)と妻(奈緒)。
医者からのススメでのルーチン行動により、回復していった。
地元の若者とも交流し始めるが・・・。
見続けるのはちょっとしんどい作品だった。

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いやよセブン

4.0難しい役を

2024年6月6日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

難しい

東出さんは演じていました。
生きづらさを抱えている人はもしかしたら
発達検査を受けてみて自分を客観的に見てみること、改善策、周りへの理解などを具体的に数値化するといいのかな、と思いました。

奈緒さんはカサンドラ症候群だったのかな?

人は結局わかりあえない生き物なのかな。

難しい映画でした。

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ピノキのこ